ポケットモンスターXY&サン・ムーン 二人の紡ぐ物語   作:ソーナ

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遅くなり本当にごめんなさい。
色々とあって更新できませんでした。
これから頑張っていきますわ!


アローラで初ポケモンゲット!

とある休日。

マオの家、アイナ食堂に3人の人影があった。

 

「今日こそは、絶対ポケモンゲットだぜ!」

 

「張り切ってるね、サトシ」

 

「見つかるといいね♪」

 

俺、マオ、セレナの3人だ。

何故俺とセレナが、マオの家にいるのかと言うと。ククイ博士が不在だからだ。

ククイ博士は今朝早くに研究のため外に出掛けたため、俺とセレナはここにいるのだ。

ちなみに、アイナ食堂で朝食をご馳走になった。

アイナ食堂の料理は、人気なだけあってどの料理も美味しかった。セレナやピカチュウたちも絶賛だ。

 

「フラン、ポケモンスクール裏の森ってどんな感じかしら?」

 

セレナがロトム図鑑に聞いた。

俺とセレナのロトム図鑑は、ククイ博士から受け取ったものなのだが、どちらも図鑑の色が赤で見分けがつかなくなるため、俺のは普通のロトム図鑑を、セレナはロトム図鑑の色を赤から自身が使っている端末のピンク色に名前をフラン、と名付けた。

カロスを旅していたときは二人とも同じ図鑑だったのだが、今回はロトムが図鑑に入り見分けがつかないためそれぞれに分けることにしたのだ。

 

『ポケモンスクール裏の森、野生のポケモン出現確率は、86%ですよ』

 

セレナのロトム図鑑、フランが出現確率を言ってくれた。

 

「いいんじゃない?あたしがアマカジと出会ったのも、そのポケモンスクール裏の森だったし」

 

「カジ〜」

 

マオの側を浮いているアマカジから、ふわりと甘くいい臭いが漂ってくる。

アマカジから漂う甘い香りにピカチュウたちはもちろん、俺とセレナも落ち着いた、安らいだ気分になっていた。

すると、急にアマカジの表情が険しくなり、俺たちがいるテラス席から空を見上げた。

アマカジにつられて空を見ると、一匹のポケモンがこっちに突進してきた。アマカジ目掛けて。

事前に察知したアマカジは、頭の葉を1回転させて突進してきたポケモンに葉を思いっきり当て跳ね返した。

 

「なに、あのポケモン?」

 

『僕にお任せロト!モクロー、草羽ポケモン。くさ、ひこうタイプ。昼に光合成で力をためる。一切音を立てず飛行し、敵に急接近、気づかぬ間に強烈なけりを浴びせる・・・・・・・・』

 

ロトムが説明しているところに再度、アマカジに突進してきたモクローは、またまた返り討ちにあい・・・・・。

 

『・・・・・・・・はずロト』

 

ロトムが最後の台詞を言うと同時にモクローは弾き飛ばされた。

 

『こっちは敵にしっかり気づかれているうえに、強烈なけりを浴びせるどころか、逆に強烈な攻撃を浴びてるロト・・・・・・』

 

『気付かれちゃってますし・・・・・・・・』

 

ロトムとフランがそれぞれ呆気にとられたように言う。

 

「あたしのアマカジ、こういうの慣れてるからな~。甘い匂いで本物のきのみと勘違いされちゃうこと多いみたいで」

 

アマカジのトレーナーであるマオは、何回も経験しているのか苦笑いで説明する。

 

「それですぐに対応できたのか・・・・・」

 

「あははは・・・・・・・・」

 

そして、またまたアマカジに向かっていったモクローは、3度目の正直、と言うか3度目のカウンター、をくらいまたしても吹き飛ばされ目を回しながら、近くの電線に足が引っ掛かり宙ぶらりんの状態になった。

 

「3回もって・・・・・・」

 

「アイツ、もしかしてお腹すいてんのかな?」

 

セレナと俺が、電線にぶら下がるモクローを見ながらそう言うと、足の力が弱くなったのか電線から外れ落ちてきた。

 

「やばっ!」

 

俺はテラスの柵を慌てて飛び越え、落ちてくるモクローをギリギリのところで受け止めた。

 

「サトシ!大丈夫!」

 

「ああ!大丈夫!」

 

「よかったぁ~モクローはどう?」

 

「大丈夫だ。どこも怪我してない」

 

「そう~って、サトシ!腕!怪我してるじゃない!」

 

「え?・・・・あ、ほんとだ」

 

「ちょっと待ってて」

 

テラスに戻り、セレナとマオに言うと、セレナが俺の両腕の指摘で自分が軽く怪我をしていることに気付いた。セレナはリュックから簡易救急箱を取り出し、俺の隣に座り両腕のかすり傷を手当てしてくれた。

 

「ちょっと染みると思うけど、我慢してね」

 

そう言うとセレナは、脱脂綿に消毒液を付け、傷口に塗り絆創膏を両腕に着けた。。

 

「サンキュー、セレナ」

 

「もお、気を付けてよサトシ。いくら何回もポケモンの技を受けてるからって、人はそこまで丈夫じゃないんだから」

 

「わかってるよ」

 

セレナが隣で心配そうに言ってきた。

俺はなんともないように元気よくセレナに言う。

俺からモクローを受け取り横に寝かせていたマオは、何故か驚いた表情をしていた。

 

「ちょっと待って!?。今の会話から察するに、サトシってポケモンの技、直に受けたことあるの!?」

 

「えっ?あ、ああ。あるぞ」

 

「よくピカチュウの電撃を食らっていたからね~」

 

「・・・・・・・・・・」

 

俺とセレナの台詞にマオは、何とも言えない表情を浮かべ固まった。

ちなみにロトムとアマカジ、気絶しているモクロー以外、ピカチュウたちはセレナの言葉に同意したように頷いていた。

 

「と、とにかくこれからは気を付けてよ。あたしも心配するから」

 

「ああ。すまん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると、気絶していたモクローが少しずつ動き始め、徐々に目を覚ましていった。

 

 

「あ!気が付いた!サトシ!セレナ!」

 

マオの声に俺とセレナは、モクローを見た。

 

「モクロー、大丈夫か?よかった気が付いて」

 

「ええ。気が付いて、よかった」

 

モクローが背を覚ましたことに、俺とセレナはホッと安堵した。

モクローはそのまま、俺のリュックを感触を確かめていた。しばらくして、意識がはっきりしたのか周りを見て、近くにあった果物に飛び付いた。

 

「クロー!」

 

モクローは果物に飛び付くと、余程お腹が空いていたのか、果物にかぶりついた。

 

「すっげぇ食欲だな」

 

『食べる量、スピードともに驚異的レベルロト・・・・・』

 

「あ!・・・・・・・サトシ、これ」

 

「サンキューセレナ。モクロー、これも食べるか?」

 

俺は、セレナから受け取ったポフレを、モクローに渡した。

モクローは、ポフレを受けとると少しずつ食べ始めていき、美味しかったのか徐々に食べるスピードを速めていった。

 

「クロッ、クロー!!」

 

ポフレを食べ終えるとモクローは、俺の肩に飛んでクロー、と鳴いた。

 

「もしかしてもっと食べたいのかな?」

 

「そうなのか?」

 

「クロッ」

 

「セレナ、ポフレってまだある?」

 

「ええあるわよ」

 

セレナは手元にある、ピンクの小型の箱。カロスで使っていたものを開け、中身を見せた。

 

「はい」

 

「サンキュー。ほらモクロー」

 

「クロ」

 

モクローは、やや足の力を強め体を固定する。

その力の強さの予想外に俺は少し驚くが、対して痛くもないのでそのままモクローにポフレを食べさせる。

そのまま、しばらくポフレや果物でお腹一杯になったモクローは、テーブルの上で幸せそうな表情を浮かべ鳴いた。

 

「お腹一杯になったのかな?」

 

「ポフレ全部食べちゃったしね」

 

「なんか、シトロンのハリマロンみたいだな」

 

「ふふ、そうね。ハリマロンはマカロンだったけど」

 

「そうだったな」

 

マオは、果物とセレナの作ったポフレを全部食べたモクローを驚いたように見て、俺とセレナはシトロンのハリマロンの事を思いだしながらモクローの羽を撫でていた。

モクローの羽は毛並みのように柔らかく、ずっと撫でていても飽きないくらいのフサフサ感だった。

俺とセレナの撫でようにモクローは気持ち良さそうな表情を浮かべる。

そのまま撫でているとマオが。

 

「ね!あたしも撫でていいかな?」

 

モクローに聞いた。

モクローは、クロ~、と軽く鳴いた。

 

「良いってことじゃないか?」

 

「マオ、この羽気持ち良くて、柔らかいわよ」

 

「ほんとだ!ふかふかで触り心地がいいね」

 

そのまま俺たちは、モクローを撫でたりして手を放した。

 

「なあ、俺がモクローゲットしても良いかな?」

 

セレナとマオに聞いた。

 

「良いんじゃない!モクローもサトシに懐いてるみたいだし」

 

「ええ。いいと思うわよサトシ」

 

「サンキュー。モクロー、お前をゲットしてもいいか?」

 

俺はモンスターボールを取り出し、モクローに聞いた。

すると、モクローは何かを思い出したかのように近くにあった木の実を取ると、慌てて森の方へと飛んで行った。

 

「行っちゃった・・・・・」

 

「どうするのサトシ?答えは・・・・・・聞くまでもないわね」

 

「ああ!俺はあいつを・・・・・・モクローを絶対にゲットする!追い掛けようぜ!」

 

「ふふ、言うと思っていたわ。もちろん、私もついていくわよ」

 

「あ!あたしも着いていく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちはモクローを、追い掛けて森の中へと入っていった。

ようやく追い付いてモクローのいる場所を見ると、そこには多くのの鳥ポケモンと一緒にいる、モクローの姿があった。

 

「あのポケモンは・・・・・」

 

『そこは、僕の出番ロト!ツツケラ、きつつきポケモン。ノーマル・ひこうタイプ。秒間16連打で木をつついてあけた穴に、食料を貯蔵する。ケララッパ、ラッパぐちポケモン。ツツケラの進化形。口にため込んだきのみの種を、敵や獲物に、一気に発射する』

 

『ドデカバシ、おおづづポケモン。ケララッパの進化形。発熱させた嘴の温度は100度を超え、つつかれただけでも大やけどする』

 

ロトムとフランが、モクローと一緒にいるポケモンを説明してくれた。

フランがドデカバシの説明をしている最中、ロトムはドデカバシに近づき、ドデカバシの嘴を触っていた。

少ししてロトムは、手をヤケドしたようであちこちを跳び跳ねた。

その光景に、フランは呆れ、俺たちは苦笑いを浮かべるしかなかった。

すると、ドデカバシたちと一緒にいたモクローが俺たちの方に飛んでくると、何故か俺の背負ってるリュックに入り込んできた。

 

「モクロー、お前こんなに沢山の仲間がいたんだな!」

 

「クロ」

 

「モクロー、すっかりサトシのリュックが気に入ったみたいね」

 

「ほんとだ」

 

『リュックに入るモクロー。データアップデート・・・・・・完了しました』

 

モクローの行動にロトムとフランは、図鑑の更新をしたようだ。

そのまま、和やかにいると。

 

「クロッ!」

 

「な、なんだ!?」

 

何処からか投げられた網にドデカバシたちを捕らえられる。

俺たちとモクローが驚いていると。

 

「な、なんだ。と言われたら」

 

「聞かせてあげよう、我らの名を」

 

「花顔柳腰、羞月閉花。儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」

 

「飛竜乗雲、英姿颯爽。切なきこの世に一矢報いる悪の使徒!コジロウ」

 

「一蓮托生、連帯責任。親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」

 

「「ロケット団、参上!」」

 

「なのニャ!」

 

「ソーナンス!」

 

 

 

「あんたたちこの間の!」

 

「また、あんたたちなの!」

 

「ロケット団!ツツケラたちを放せ!」

 

「そうはいかないわジャリボーイ。こいつらはキテルグマの食料を取ったんだもの」

 

「一宿一飯の恩義故、取り返させてもらうぜ!」

 

「そしてピカチュウも一緒に、サカキ様にプレゼントするのニャ!」

 

「ミミッキュ、お願いっ!」

 

ムサシは手に持っていたボール。ゴージャスボールを投げた。中からは先日のミミッキュが現れる。

 

「キュキュ」

 

「ビーカ・・・・」

 

ミミッキュの強さは、先日の戦闘で分かっているのため、俺もピカチュウも気は抜けない。

 

「ピカチュウ、気を引き閉めていくぞ!」

 

「ピカッ!」

 

「ミミッキュ、何でもいいからやっちゃって!」

 

「キュキュ」

 

「いくぞピカチュウ!エレキボール!」

 

「ピカッ!チュ、ビッカ!」

 

ミミッキュの放ったシャドーボールとピカチュウのエレキボールがぶつかり、両者の間で爆発が起こる。

 

「モクロー、今のうちに仲間を助けるんだ」

 

「クロ!」

 

シャドーボールとエレキボールのぶつかりで起こった爆発により、爆風が起こり俺は素早く背後のモクローにそう言った。モクローは、俺の指示にうなずくと素早く仲間たちのところに飛んでいった。

 

「ニャ!?そうはさせるかニャ!」

 

だが、ニャースがモクローを妨害しようと立ち塞がる。

 

「テールナー、お願い!」

 

「テナッ!」

 

「かえんほうしゃ!」

 

「テーナ、テナー!」

 

そこにテールナーを出したセレナがニャースに攻撃を与える。

 

「サンキューセレナ。ピカチュウ、ミミッキュに10万ボルト!」

 

「ビカッ!ビーカ、チュー!」

 

「ミミッキュ避けて!」

 

ピカチュウの放った10万ボルトを、ミミッキュは紙一重の所で避ける。

その攻防の間に、モクローはドデカバシたちが捕らえている網を切り裂き、ドデカバシたちを逃がす。

 

「よっし!」

 

「ピカー!」

 

「ピカチュウ!」

 

ピカチュウの方を見るとミミッキュは、シャドークロウとウッドハンマーを使ってピカチュウを攻撃していた。

ピカチュウはでんこうせっかとアイアンテールで避け、相殺していたが爆発の衝撃波で地面に叩きつけられた。

その隙を逃さずミミッキュは、ピカチュウに迫りじゃれつく、で攻撃をした。

 

「くっ・・・・・大丈夫かピカチュウ」

 

「ビーカ・・・・・」

 

「テールナー、ピカチュウを助けるわよ!かえんほうしゃ!」

 

「テナッ!テーナ!」

 

「ソーナンス、よろしく!」

 

「ソーナンス!」

 

テールナーのかえんほうしゃはソーナンスのミラーコートで跳ね返される。

その間にもミミッキュは、ピカチュウに止めをさすように近づいていく。ミミッキュはシャドークロウでピカチュウを攻撃しようとしたそのとき。

 

「クロ!クロー!」

 

ピカチュウの周囲に落ちていた葉っぱがピカチュウを守るかのようにして舞い上がった

 

「モクロー!」

 

「この技は・・・・このは!?」

 

ピカチュウを見失い辺りを見るミミッキュは無防備状態だった。

 

「よしっ!いまだピカチュウ!10万ボルト!」

 

「ピカ!チューー!!」

 

ピカチュウの10万ボルトはミミッキュに見事命中した。

ピカチュウの10万ボルトが当たり、倒れたミミッキュはそれでもかと言うように立ち上がる。

ミミッキュを見てピカチュウは警戒するかのようにして見る。

すると。

 

「え?」

 

「あ、あれ?」

 

「ニャ!?なんニャ!?」

 

ロケット団の後ろに現れた大きな手が彼らを捕まえる。

ロケット団の後ろに現れたのはいつぞやのキテルグマだった。

 

「これってなんだかデジャビュ?」

 

「「って、やっぱりキテルグマ!?」」

 

「キーーッ!」

 

「「「なにこの感じ~」」」

 

「そ、ソーナンス!」

 

「キュキュ」

 

キテルグマはロケット団全員を捕まえると、後ろを向き何処かに連れ去ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・行っちゃったね」

 

「・・・・・・行っちゃった」

 

「・・・・・あぁ」

 

「ピーカチュ」

 

「テーナ」

 

何時もとは違う退場に長年の付き合いのある俺とピカチュウを初めセレナとテールナー、2回目のマオも全員を唖然と言うよりか呆然とするしかなかった。

 

「クロー!」

 

モクローのほうを見るとモクローは、ドデカバシたちのところにいた。

ケララッパが羽でモクローの頭を撫で、ツツケラがモクローを囲む。ドデカバシはモクローを見守っていた。

モクローは幸せそうにしていた。

 

「モクロー」

 

俺の肩に止まったモクローを見て言う。

肩にとまるとモクローは俺の頬にすり寄ってきた。

 

「ありがとうモクロー。お陰で助かった」

 

「仲間たちも助けられたみたいね」

 

「かっこよかったよ!」

 

「ピカ!」

 

「テーナ!」

 

『驚異的な蹴りだったロト』

 

『先程とは違って見えました』

 

次々に誉められたモクローは胸を張り、嬉しそうに照れた感じでいた。

そのまま肩にいるモクローをしばらく撫でると俺は、モクローをドデカバシたちのいる近くの地面に下ろした。

 

「じゃあなモクロー。元気でな。・・・・帰るぞ、ピカチュウ、ロトム」

 

俺の言葉にピカチュウたちは驚いていた。

 

「え!?サトシ!?」

 

『帰る!?ゲットしないロト?』

 

「サトシ、どうしたの急に?あんなに、モクローをゲットするって言ってたのに」

 

『理解不能、理解不能』

 

『同じく理解不能です』

 

唯一、ピカチュウとセレナは多少は驚いていたものの、俺の言いたいことに分かったようだ。

 

「サトシがそれでいいなら私は何も言わないわ」

 

「ピーカッチュ」

 

「ごめんなピカチュウ、セレナ」

 

「ううん」

 

「ピカ」

 

「それに、これでいいんだ。だってモクローには、こんなに沢山の仲間がいる。モクローにとってあいつらは、みんな家族なんだよ。姿は違うかもしれないけど、それでも確かに親子で、兄弟で、仲間なんだ。だから・・・・いいんだ・・・・・・」

 

俺はモクローに背を向け、セレナたちにそう言うと去るように歩き出した。俺の隣にピカチュウとセレナが並ぶようにして歩き、テールナーはセレナに付いていくようにしていく。マオとロトム、フランはその少しあとを追い掛けるようにして来る。

すると。

 

"バサリ"

 

背中のリュックから羽音が聞こえ、新たな重みが伝わってきた。

後ろのリュックを見るとそこには、リュックから顔をだして俺の顔を見る。

 

「クロ~」

 

「モクロー!?」

 

モクローの姿があった。

 

「モクロー。お前どうして?」

 

俺がモクローに訪ねるかのように聞くと、モクローは羽でドデカバシたちの方を差した。

ドデカバシたちの方を見ると、ツツケラとケララッパは翼を振っていて、ドデカバシは俺を見て頷いていた。

俺はドデカバシの眼を見て、ドデカバシの言いたいことを理解した。

俺はドデカバシにうなずくと、モクローに聞いた。

 

「モクロー。お前、俺と一緒に来たいのか?」

 

「クロッ!」

 

「そっか。俺も、本当はお前と一緒に行きたいって思ってたんだ!」

 

俺がそう言うと、モクローはリュックから飛び出し、俺の目の前に降り立った。

 

『何をしてるロト?』

 

ロトムが不思議そうに聞いてくる。

 

「へへっ、モクロー。一緒に行こうぜ」

 

「クロ」

 

俺は取り出したモンスターボールをモクローに近づけ、そっと触れた。

触れると、モクローはモンスターボールの中に入り、ポンッ、と音を立てた。

 

「モクロー、ゲットだぜ!!」

 

「ピッピカチュウ!!」

 

『ロトォォ!?』

 

「えぇぇっ!?」

 

『嘘でしょ!?』

 

「ふふふっ」

 

「テナ、テーナ」

 

後ろから驚きの声が響き、隣からは嬉しそうな声が聞こえる。

 

『こんなゲットの仕方って、ありロト!?』

 

「ありだよ!」

 

「サトシだもん。ありだよ♪」

 

俺の普通じゃないゲットの仕方にロトムが驚きそれに俺とセレナは肯定する。

 

「出てこい、モクロー!」

 

「クローッ」

 

「これからよろしくな、モクロー」

 

「クロッ」

 

たった今ゲットし、新たな仲間になったモクローを出すと、モクローはそのまま俺のリュックに一直線に潜り込んだ。

 

「ははっ。そんなに俺のリュックが気に入ったのか?」

 

「クロ~」

 

俺の問いにモクローは、満足そうな顔で答えた。

 

『リュックが好きなモクローもいる、情報アップデート』

 

「アップデートする必要あるのかしらそれ?」

 

ロトムの行動にセレナが少し戸惑ったようにして言う。

その言葉に周囲から笑いがあがった。

俺たちは、ドデカバシに別れを告げ出口へと向かっていった。リュックからはモクローがドデカバシたちに羽で手を振っている。

アローラ地方での初ゲットを終えた俺は、新しい仲間モクローと共にこれからの冒険を進んでいく。




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