ポケットモンスターXY&サン・ムーン 二人の紡ぐ物語 作:ソーナ
「アローラ、セレナです」
「アローラ、セレナ。また来てくれてありがとう」
「いえ。それにしても2回も呼ばれるなんて驚いたよ」
「そりゃ今回のメインはセレナだからね。あ、でもセレナ的にはサトシと一緒の方がよかったかな?」
「ふぇっ!?そ、それは、その・・・・・・」
「アハハ・・・・・それでは問題を出します」
問題:『今回、新たにセレナがゲットしたポケモンはど~れだ?』
Ⅰ:ラランテス
Ⅱ:アママイコ
Ⅲ:ウルガモス
Ⅳ:ミロカロス
「答えは本文の最後に!」
「サトシと一緒に・・・・・・・」
「って、早く戻ってきてセレナ!」
海での実習が終わった後、俺とセレナは釣竿をスイレンに返すため、スイレンとともにスイレンの家に行き釣竿を返却してきた。
その際、スイレンの双子の妹ホウとスイとポケモンたちを遊ばせた。ホウとスイはメチャクチャはしゃいでいたことを覚えている。
そして、時間も遅くなりスイレンの家を後にした俺たちは、ククイ博士の家に帰っていた。
「んー、疲れた~」
「もうサトシったら」
「セレナは疲れてないのか?」
「疲れてないって言ったら嘘になるけど・・・・・・」
「にしても今日のアシマリ凄かったな」
「ええ。スイレンとアシマリの絆のお陰だと思うわ」
「絆か」
「ええ。サトシとゲッコウガのようにね」
「そうだな・・・・・・スイレンとアシマリなら夢を叶えられるかもな」
「そうよ」
そんな会話をしながら二人で並んで帰っていると。
「ん?」
「どうかしたのサトシ?」
「いや、今なんか聞こえたような・・・・・・」
「え?」
俺とセレナはその場で立ち止まり耳を澄ませた。
すると、
『ミロー・・・・・・』
小さな声が聞こえた。
『今のはポケモンの鳴き声です!』
『間違いないロト!何処かにポケモンがいるロト!』
フランとロトム言葉を聞き、今しがた自分達も聞いた音を便りに辺りを見渡す。
「サトシ!あそこ!」
「あれは・・・・・!」
セレナが指差したところは海岸だ。海岸にはポケモンが一体倒れていた。
「急ぐぞセレナ!」
「ええ!」
俺とセレナは走って倒れているポケモンに駆け寄った。
『これはミロカロスです!』
倒れているポケモンはミロカロスだった。
「大丈夫かミロカロス!」
「しっかりして!」
「ピーカ、ピカチュー!」
『サトシ、この傷を見るロト!』
「え?これは!」
『これは明らかに人為的な傷です!』
「酷い・・・・・誰がこんなことを・・・・・・・あれは・・・・・」
セレナは何かを見つけたのか砂浜に落ちてある何かを拾い上げ持ってきた。
「セレナ、それは?」
「多分、網?だと思うけど」
『それは電磁ネットロト!』
「電磁ネットだと!」
ロトムの言葉に俺とセレナは驚愕した。
「電磁ネットってまさか・・・・・・」
俺とセレナが電磁ネットを見ていると、
「ビーカー!」
ピカチュウがある一面を見て呻いた。
「ピカチュウ?」
「サトシ!」
「え?」
ピカチュウの視線の先には3人の人影があった。
「なんなんだお前たち!」
「ああん。それはこっちの台詞だガキ」
「まさかミロカロスにこの傷を負わせたのは」
「ああ、俺たちだ」
「「!」」
「なんてことを」
「別に良いだろう。そのポケモンはどのみち売っ払うんだからよ」
俺たちは目の前の3人組の1人の言葉に反応した。
「売っ払う、ですって?」
「お前たちポケモンハンターか!」
「そうだ。俺がリーダーのガイズ」
「俺がイグラ」
「そして俺がナグラだ」
目の前の3人組のポケモンハンターはそれぞれ名前を言った。
「許さない。ポケモンを売り払うつもりで捕まえるなんて、絶対に許さない!」
「私も許せない!」
「許せないならどうするんだ?」
「まさか俺たちとバトルするきか?ああーん?」
「・・・・・・・良いぜ、受けてやる!」
「サトシ、私も手伝う!」
「サンキュー、セレナ」
「ふっ、生意気なガキ共だ。後悔しても知らねえぞ」
そう言うとリーダーの男らしいガイズがポケモンを出した。
「行け、バンギラス!」
「サイドン!」
「ボスゴドラ!」
3人は1体ずつポケモンを出してきた。
「セレナ行くぞ!」
「ええ。お願いテールナー!」
「頼むぞピカチュウ!ゲッコウガ!」
俺はモンスターボールを取り出しゲッコウガを出した。
「テナッ!」
「ピカチュウ!」
「コウガッ!」
「バンギラス、あくのはどう!」
「サイドン、ストーンエッジ!」
「ボスゴドラ、ラスターカノン!」
「テールナー、ボスゴドラにかえんほうしゃ!」
「ピカチュウ、サイドンにアイアンテール!ゲッコウガはバンギラスにいあいぎりだ!」
俺とセレナとポケモンハンターたちの技がぶつかる。
結果、テールナーのかえんほうしゃはボスゴドラのラスターカノンを打ち破りボスゴドラの体にかえんほうしゃを、ピカチュウはストーンエッジを上手く避して接近し頭にアイアンテールを、ゲッコウガは素早い動きでバンギラスのあくのはどうを避け、いあいぎりで切り裂く。
「バンギラス!」
「サイドン!」
「ボスゴドラ!」
ピカチュウたちの攻撃にポケモンハンターたちのポケモンは戦闘不能では無いものの倒れていた。
「くっ、こうなったら」
ガイズがさらにモンスターボールを取り出すと残りの2人。イグラとナグラもモンスターボールを取り出した。
「いけっ、ゴルバット、アイアント!」
「アリアドス!マニューラ!」
「ドラピオン!ヘルガー!」
「なっ!?卑怯よ!」
「あん。卑怯?勝てばいいんだよ勝てば」
「何処まで腐っているのこの人たち」
「・・・・・・セレナ。俺がやる。ピカチュウはミロカロスをセレナと一緒に頼む」
「ピーカ」
「サトシ、気を付けてね」
「ああ、わかってるさ」
セレナとピカチュウ、テールナーがミロカロスの方に向かい着いたのを確認すると、俺はガイズたちを見、ゲッコウガを見た。
「ゲッコウガ、久しぶりに行くぞ!」
「コウガッ!」
「ゲッコウガ!フルパワーだ!!」
「コウガーーーーッ!!」
ゲッコウガの体が激流に包み込まれたかと思うと、水の中でゲッコウガの姿が変化した。
「な、なんだよそれ!」
「なんなんすか!」
「そんなのありかよ!」
ガイズたちが口々に何かを言っている。
やがて激流が収まるとその中から姿を変えたゲッコウガが出てきた。
背中に巨大なみずしゅりけんがあることが一番の注目すべき点だ。
ゲッコウガの頭には赤色が現れ、胴体も変化している。
「久しぶりに見たわね。サトシゲッコウガ」
「ピーカ」
「テナ」
ゲッコウガとのシンクロで成り立つ、俺とゲッコウガの合わさった姿。メガシンカではなく絆で進化したことによる進化。その名もキズナ現象。これが俺とゲッコウガのキズナの力だ!
「行くぞゲッコウガ!」
「コウガ!」
「くっ、こけおどしが。バンギラス、はかいこうせん!ゴルバット、エアカッター!アイアント、ラスターカノン!」
「サイドン、つのドリル!アリアドス、ベノムショック!マニューラ、れいとうビーム!」
「ボスゴドラ、かえんほうしゃ!ドラピオン、クロスポイズン!ヘルガー、あくのはどう!」
「ゲッコウガ、かげぶんしん!」
「コウガ、コウガ、コウガ、コウガ」
「そして連続でいあいぎり!」
「コウガ!」
ゲッコウガはかげぶんしんをした後いあいぎりでガイズたちのポケモンに迫る。
迫る技をギリギリのところで避け接近する。
まず最初にドラピオンとサイドンにその次にヘルガーとアリアドスをそしてマニューラとアイアント、ゴルバットを切り刻んでいく。
「ゲッコウガ、もう一度いあいぎりだ!」
「コウガ!」
「させるか、バンギラス、すなあらし!」
「みずしゅりけん!」
「コウガッ!」
ゲッコウガの放ったみずしゅりけんはすなあらしを起こしているバンギラスにすなあらしを貫いてダメージを与えた。
「バンギラス!」
「ボスゴドラ、ラスターカノン!」
「かわして、つばめがえし!」
「コウガッ」
ゲッコウガはラスターカノンを避けボスゴドラの顎辺りを蹴り上げた。
そして上空に舞い上がると。
「止めだ!ゲッコウガ、みずしゅりけん!」
「コウガッ!」
ゲッコウガのみずしゅりけんは倒れている9体のポケモンに命中し爆発を引き起こした。
「バンギラス!ゴルバット!アイアント!」
「サイドン!アリアドス!マニューラ!」
「ボスゴドラ!ドラピオン!ヘルガー!」
爆発の煙が晴れるとその場にはガイズたちのポケモン9体全体が戦闘不能になっていた。
「くっ、覚えてろ!」
「そうはさせるか!ピカチュウ、10万ボルト!」
「ビーカ、チュー!」
「「「アバババババハ」」」
ピカチュウの電撃をくらいポケモンハンターのガイズ、イグラ、ナグラの3人は気絶した。
戦闘が終わるとゲッコウガとのシンクロが切れ元のゲッコウガに戻った。
「ふう~」
「お疲れサトシ、ゲッコウガ」
「コウガ」
「セレナ、ミロカロスの容態は?」
「衰弱が激しいわ。ポケモンセンターで治療しないと」
「でもここからポケモンセンターまでは遠いし・・・・・」
「ククイ博士ならなんとかなるかもしれないわね」
「ところでロトムとフランは?」
「あれ?2人ともどこ行ったのかしら?」
そう言っていると。
「おーい、サトシ、セレナ」
砂浜の奥の方から見知った声と姿が見えた。
「ククイ博士!」
「ククイ博士、どうしてここに?」
「説明は後だ!取り敢えず今はミロカロスをポケモンセンターに連れていくのが先だ」
「はい!」
「ええ!」
「ククイ博士、コイツらは?」
「今、ジュンサーさんが向かって来ているから大丈夫だ」
俺とセレナはジュンサーさんが向かっていることに安心して念のため、ククイ博士が持ってきていたロープで3人纏めて縛りそこに放置した。
ポケモンセンター
「ジョーイさん!」
「話は聞いているわ。任せて」
ミロカロスをストレッチャーに横たわらせ、ジョーイさんに預けた。
ミロカロスはジョーイさんとハピナスの押すストレッチャーとともに奥の部屋に運ばれていった。
「ミロカロス、大丈夫かな」
「絶対によくなるさ」
「はい」
ジョーイさんの姿を見送っていると、
「ククイ博士」
後ろから声が聞こえた。
後ろを向くと、
「ジュンサーさん!」
「あ、ロトム!」
そこにはジュンサーさんとロトムがいた。
「どうしてロトムとジュンサーさんが一緒に?」
『それは僕がジュンサーさんを呼んだからロト』
「そうなのか!?」
「ええ。急にこのロトム図鑑が現れたから何事かと思ってついていってみたら、指名手配中のポケモンハンターがいたのよ」
「ちなみに俺はフランに呼ばれたのさ」
「そうだったのフラン!?」
『はい。あのポケモンハンターたちが現れ名乗ったところで私とロトムでお二人を呼びに行ったんです』
「そうだったの。ありがとう、フラン、ロトム」
「サンキュー、ロトム、フラン」
「ピーカッチュー」
俺たちはロトムとフランの知らぬ間の活躍に感謝した。
「ところでジュンサーさん。あのポケモンハンターたちは?」
「あの三人ならすでに逮捕しました。あ、これはお返しします」
ジュンサーさんはククイ博士にあの3人を縛る為に使用したロープを返却してきた。
「どうも」
「いえ。それでは本官はこれで。サトシくん、セレナちゃん。2人のお陰であの3人を逮捕することが出来ました。ありがとう」
そう言うと、ジュンサーさんは急いでポケモンセンターから出ていった。
「サトシ、セレナ。立派だったぞ」
「サンキュー、ククイ博士」
「ありがとうございます、ククイ博士」
「ビーカッチュー」
しばらくしてジョーイさんが戻ってきた。
「ジョーイさん、ミロカロスの様子は?」
「もう、大丈夫です。後は体力の回復を待つだけよ」
「よかったー」
「ほんと、よかったわ」
『良かったロト』
『ええ』
「ジョーイさん、ミロカロスの様子を見てきても良いですか?」
「ええ。もちろんいいわよ。案内するわ」
ジョーイさんに連れられてミロカロスの休んでいる部屋にやって来た。
その中でミロカロスは眠っているようだった。
「明日には治っているわ」
「ありがとうございます、ジョーイさん」
「いえ。ミロカロスが良くなったのはサトシくんとセレナちゃんのお陰ですよ」
「そう言ってもらえると2人も嬉しいでしょう」
「それでは」
「ええ」
ククイ博士と話していると、ジョーイさんは書類を手に離れていった。
「佳かったなセレナ」
「うん」
今日はそのまま俺とセレナは帰らずポケモンセンターで夜を明かすことにした。
ククイ博士にはキチンと話、許可をもらっているため大丈夫だ。幸いにも今日はポケモンスクールはお休みだ。
夜更け、空が明るくなったときミロカロスが目を覚ました。
「ミロ」
「ミロカロス、大丈夫?」
「ミロロ♪」
「そう、よかった」
そのあと、ジョーイさんがミロカロスの容態を検診しに来た。
「もう、大丈夫。ミロカロスはすっかり元気になりましたよ」
「ありがとうございます、ジョーイさん」
「よかったな、セレナ、ミロカロス」
「ええ」
「ミロ」
セレナはミロカロスを抱きしめ優しく撫でている。
ミロカロスもセレナに撫でられて気持ち良さそうにしている。
そして俺はセレナに提案した、
「セレナ、ミロカロスをゲットしたらどうだ?」
と。
「え?」
「ミロカロスもセレナの事信用してるみたいだし。それに一番セレナがミロカロスの事心配していただろ」
「け、けれど・・・・・」
「ミロカロスはどうしたい?」
俺がミロカロスに訪ねると、ミロカロスはセレナの頬に頬擦りをして返した。
「ミロカロス・・・・・・・私でいいの?」
「ミロ♪」
「セレナ」
「うん。一緒に行こう、ミロカロス」
セレナはモンスターボールを取り出し、ミロカロスに近付けた。
ミロカロスはそのモンスターボールに鼻先をくっ付け自らボールの中に入っていった。
ボールが赤く点滅し数回揺れる。
そして。
ポンッ!
「私の新たな一頁。ミロカロス、ゲット!」
「やったなセレナ!」
「うん♪出てきてミロカロス」
「ミロ~」
「ミロカロス、これからよろしくね!一緒に頑張りましょ」
「ミロ」
セレナはこうして新しくミロカロスをゲットした。これでセレナのポケモンパフォーマーとしての道が近づいたことだろう。
そして、俺も・・・・・・・
「それじゃあ答えを発表するよ!セレナ、お願い!」
「ええ。私が今回ゲットしたポケモンは、Ⅳ:ミロカロス、でした」
「みんなわかったかな?」
「私もついに新しいポケモンをゲット出来たわ」
「おめでとうセレナ。ミロカロスは進化条件に美しさを高めることとトレーナーとの信頼がなければ出来ないポケモンなんだ。ミロカロスを使うトレーナーで有名だと、コンテストマスター、ミクリさんかな?」
「ミクリさん?」
「あ。セレナは知らないんだね。ミクリさんは、もとホウエン地方にあるルネシティのルネジムでジムリーダーとして活躍していた人なんだよ。そしてもうひとつ、彼はポケモンコンテストマスターって呼ばれているんだ」
「コンテストマスター、って事はポケモンコンテストと関係あるのかしら?」
「そうだね。その辺りはサトシも知っているから今度聞いてみたらどうかな?二人っきりの時に」
「ふ、二人っきりって・・・・・・・」
「頑張ってねセレナ。それでは時間も無くなって来ましたので今回はこれまで」
「サトシと二人っきり・・・・・」
「セレナ、最後だから戻ってきて。ハイッ(パン)」
「はっ!はい、そうね」
「それではまたお会いしましょう!」
「「SeeYou NEXT Again!」」