ポケットモンスターXY&サン・ムーン 二人の紡ぐ物語   作:ソーナ

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「アローラ~!ソーナです。またしても遅くなりごめんなさい。他2作品に取り掛かっていたり色々ありました。今回もポケ問題を出します。今回のゲストはこちら!どうぞ!」

「ヤッホー、みんな~。私はユリーカ、こっちはお兄ちゃんの・・・・」

「シトロンです。みなさんこんにちは」

「今回のゲストはミアレシティジムリーダーであるシトロンと妹のユリーカです。シトロン、ユリーカ、本日はようこそ!」

「はい!こちらこそお呼びいただきありがとうございます」

「ソーナさん、呼んでくれてありがとう。今回はサトシとセレナのデート回だからでしょ?」

「さすがユリーカ。それも当たってますがカロスを一緒に旅していた二人にも見ていただきたくて呼んだんですよ。でも、まあ、本作には影響しないんですけど」

「アハハ」

「ふぅーん。まあ、いいや。ソーナさん早くポケ問題出してよ」

「オッケー。オホン、では今回のポケ問題はこちらです」


問題:『サトシとセレナがショッピングモールで一緒に買ったお揃いの物はな~んだ?』

Ⅰ:ブレスレット

Ⅱ:帽子

Ⅲ:服

Ⅳ:ネックレス

「答えは本文の最後に!」

「セレナやる~」

「ユリーカ、邪魔しちゃダメでしょうが!」

「アハハ・・・・・」



サトシとセレナ アローラ、デートショッピング!

 

セレナからの提案でこの島のショッピングモールに行くことになった、俺たちはお昼を食べたあとショッピングモールに来ていた。

一応、ククイ博士に書き置きを置いてはきている。

 

 

 

 

 

 

 

 

ショッピングモール

 

 

「へぇー、ここがショッピングモールなのね」

 

「地図で見た限りだとそうみたいだな。しかし・・・・・」

 

「大きいわね・・・・・」

 

俺とセレナの目の前にはショッピングモールの入り口が見える。

 

「それで、今日は何を買うんだ?」

 

「えっとね、新しい服を買おうかなって思ってるの」

 

「へぇー」

 

「そうだ!どうせならサトシも新しい服買ってみたら?」

 

「え?俺はいいよ、別に」

 

「まあまあ、とにかく行こ!」

 

「えっ?ちょ、セレナ~!」

 

俺は有無を言わさずに右手を捕まれセレナに連れていかれた。

そして、俺たちから少し離れたところでは。

 

 

 

 

 

 

「リーリエ、スイレン。あれ見て、あれ!」

 

「どうしたのマオちゃん?」

 

「どうしたんですマオ?・・・・・・・・あら、あれは」

 

「うん。サトシとセレナ」

 

「だよね。二人して買い物かな?」

 

「あ、サトシがセレナに連れていかれた」

 

「もしかして、あれデートなんじゃない!」

 

「「デート(ですか)!?」」

 

「うん。だって、男女二人で買い物ならどう考えたってデートでしょ!」

 

「で、デート・・・・・・」

 

「よーし!二人とも行くよ!」

 

「行くってどこに行くんですか?」

 

「どこに、ってあの二人の後を追い掛けるんだよ!さあ、行くよ!」

 

「ちょ、待ってくださいマオ!」

 

「ひ、引っ張られる~」

 

 

 

 

そんなことがあるとは知らずにセレナに連れられて、俺たちはアクセサリーショップへ。

 

「これなんてどう、サトシ?」

 

「へぇー、サニーゴの角のペンダントか・・・・・いいんじゃないか?」

 

「ほんと?あ、これは?」

 

セレナは近くにあったイヤリングを手に取った。

 

「う~ん、それは派手すぎないか?」

 

イヤリングの色は赤でセレナに余りしっくりときてない気がした。

 

「そうかしら?んー・・・・・・・あ、ならこれは?」

 

「お!似合ってるぞセレナ」

 

今度はピンクとスカイブルーを基調にしたブレスレットを見せた。

セレナがそのブレスレットを着けると、何時もセレナが着ている服と合い、よく似合っていた。

 

「ありがとうサトシ♪じゃあ、これは買うとして・・・・・・あ、サトシもお揃いのを買ってみたらどうかしら?」

 

セレナはそう言うとすぐとなりにあった白と赤、碧の三色を基調にしたブレスレットを見せてきた。

 

「うーん。俺、ブレスレットって着けたこと無いんだよな」

 

「取り敢えず着けてみたらどうかしら?」

 

「まあ、セレナが言うなら・・・・・」

 

俺はセレナからブレスレットを受け取り右手首に着けた。

 

「どうだ?」

 

「うん。似合ってるわよサトシ♪。ね、ピカチュウ♪」

 

「ピカッ」

 

「んー、なら俺も買ってみるかな」

 

セレナとピカチュウに似合っていると言われ俺は、そのブレスレットを購入する事にした。

そしてその光景を見ている人影が・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「ぺ、ペアルックじゃないのあれ!?」

 

「マオちゃん、少し落ち着こう」

 

「で、ですがスイレン。流石にこれは落ち着けないですよ」

 

「リーリエの言う通りだよ、スイレン。もし、サトシとセレナが付き合っているなら、すぐに情報が回るよ!」

 

「ま、まあそうだけど」

 

「あ、二人ともあのブレスレット買ったみたいです!」

 

「今度はどこ行くんだろ?」

 

物陰から二人の様子を見ている三人に背後から声が掛かる。

 

「ん?マオ、スイレン、リーリエ何してんだこんなところで?」

 

「ホントだ。三人にともなんで植木に隠れてるの?」

 

「カキ!」

 

「マーマネも」

 

「お二人はなんでここに」

 

「俺は配達終わりの買い物だ」

 

「僕も新しい機材を見に来たのさ」

 

「それより、お前らは何を・・・・・・「シーーッ!」・・・・・・な、なんだマオ?」

 

「二人ともあれ見て、あれ」

 

「「ん?」」

 

「あれ、サトシじゃないか?」

 

「セレナもいるよカキ」

 

「マオ、すまんが説明してくれ」

 

「もぉー、デートだよ!デート!」

 

「「デート!?」」

 

「シーーッ!声が、大きいよ!」

 

「す、すまん。それで、デートって・・・・・・」

 

「マオ曰く、男女二人で出掛けていたらデート、みたいです」

 

「うん。そう」

 

「へぇー・・・・・・あの二人って付き合ってるの?」

 

「わからない。でも、前に一緒に旅したみたいだし」

 

「とにかく、あの二人の後をつけるよ。カキとマーマネも来る!」

 

「お、俺も参加するのか!?」

 

「僕も!?」

 

「当然!さあ、行くよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクセサリーショップでセレナとのペアのブレスレットを購入した俺たちは、今度はブティックに来ていた。

 

「わぁー・・・・・・カロスとは違ってアローラ独特の文化の服が多いわね~」

 

セレナはブティック内にある服を見ると眼を輝かせて言った。

 

「ホントだな。アローラの服屋には始めてきたが、確かに他の地方とは違う感じだな」

 

俺も近くにあった服を見てそう言う。

この店にある服は、カントーやシンオウ、カロス等とは違い独特の衣装が多々あった。

 

「セレナ、何か気に入ったのあったか?」

 

「ええ!ちょっと試着してくるわ」

 

「あ、ああ」

 

セレナは意気揚々に言うと幾つかの服を持って試着室に入っていった。

俺とピカチュウはセレナの行動に少し呆気に取られた。

 

「さ、さすが女子・・・・・」

 

「ピーカ・・・・・・・」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

 

「じゃじゃーん♪」

 

セレナが試着室のカーテンを開けた。

 

「どぉう?」

 

「ああ。似合ってるぞセレナ」

 

「ピカッチュウ」

 

「ありがとうサトシ、ピカチュウ」

 

セレナの試着した服は青い青空をイメージした感じのワンピースだ。

セレナはスタイルがいいため、青空をイメージしたワンピースがしっくりときていた。

正直、セレナの姿に俺はドキッ、とした。ここ最近、セレナにドキッ、っとするがこれがなんなのかよくわからないでいた。

 

「よしっ、次にいきましょ」

 

「ああ!」

 

セレナは試着はしたワンピースを購入し、購入した服の入った紙袋を俺は持つ。

 

「ありがとう、サトシ」

 

「対して重くないから構わないさ」

 

そして、その光景を見ている五人の人影があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・デートね」

 

「・・・・・・デートだね」

 

「・・・・・・デートですね」

 

「・・・・・・デートだな」

 

「・・・・・・デートだよね」

 

順にマオ、スイレン、リーリエ、カキ、マーマネが視線の先を見て言う。

 

「なあ、何時までついていくつもりだ?」

 

「何時までって、終わるまでに決まってるじゃん」

 

「マオちゃん、なんかスイッチ入っちゃってる・・・・・・」

 

「さあ、後をつけるわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

展望台広場

 

「綺麗な場所ね、ここ」

 

ショッピングモールを回ったあと、俺はセレナを連れてこの展望台広場にやって来ていた。

 

「そうだろ」

 

「ええ」

 

セレナは髪を押さえて海を見る。

海から来る潮風と夕日に照らさせた海がここからよく見れる。

 

「ここで、カプ・コケコからこれを貰ったんだ」

 

「Zリングね」

 

「ああ」

 

俺はZクリスタルが付いてないZリングを見る。

 

「あの時は驚いたな・・・・・いきなりカプ・コケコが現れたかと思ったらここでZリングを渡すからさ」

 

「多分、カプ・コケコはサトシの中にある何かを感じ取ったのかもしれないわね」

 

「何かをってなんだ?」

 

「さあ、わからないわ。でも、サトシだからこそゲッコウガと絆進化出来たのかもしれないわね」

 

「セレナだって、俺にはない何かをいっぱい持ってるだろ」

 

「フフ、そう言ってもらえると嬉しいわ」

 

しばらく俺とセレナは手摺に手をついて目の前の海を眺める。

 

「・・・・・・ねぇ、サトシ」

 

「なんだ、セレナ?」

 

「サトシはあの時の事、覚えてる?」

 

「あの時?」

 

「ええ。ヒヨクシティでテールナーたちにプレゼントを買うために一緒に出掛けたときの事」

 

「ああ・・・・・・あの時か」

 

「このリボンタイもあの時にサトシから貰ったのよね」

 

「そう言えばそうだっな・・・・・・・カロスではいろんな事があったからな~」

 

「フフ、そうね。最初に私が驚いたのってサトシがプリズムタワーから落ちたことなのよ」

 

「あれかー。あれ、よく思い出してみたらカロスについて初日に起こったんだよな」

 

「え?そうだったの?」

 

「ああ」

 

「あの時、サトシの事テレビで見て思い出したの、あ、サトシだ、って。それで、旅に出たの。でもまぁ、最初は何するか決まってなかったけど」

 

「俺は、セレナがハンカチを返してくれるまで分からなかったからなー。それ以前にあの時の麦わら帽子の女の子がセレナだなんて分からなかったぜ」

 

「それから一緒に旅してサトシはジム戦を私はトライポカロンを」

 

「シトロンとユリーカと一緒にいろんなところを回って、いろんな事を知れたな」

 

「ええ」

 

セレナは右手を自分の胸元につけてるリボンタイに触れた。

 

「私ね、いろんな事あったけど一番思い出に残ってるのって、サトシからプレゼントを貰ったことなの。他にも色々あるけど、これが一番かしら」

 

「そう言ってくれると嬉しいな。俺もセレナからいろんな事を教わったり手伝ってもらったからな」

 

「フフ。そうね」

 

「ああ。そう言えばセレナ、前に俺が熱で寝込んでたとき代わりにバトルしてくれたんだっけ?」

 

「あ、あああ、あれは、ジミーって人が余りにもうるさくて、それにサトシの熱が悪化したらどうしようって、その、あの・・・・・」

 

「いや、セレナには常日頃から助けてもらってるからな。たまにおっちょこちょいなのが傷だが。まあ、ここでもだけど」

 

「ううーー・・・・・/////」

 

「でも、俺はセレナに感謝してるよ。セレナがいてくれたからなんとかなったって」

 

「サトシ・・・・」

 

「だから、これからもよろしくな、セレナ!」

 

「ええ!こちらこそ!」

 

俺とセレナは握手をし、その姿が夕日に照らされ影が出来る。

 

「さ、そろそろ帰ろうぜ。余り遅くなるとククイ博士も心配するかもしれないから」

 

「そうね」

 

俺は寝ているピカチュウを抱き抱え展望台から背を向ける。

 

「サトシ」

 

「ん?」

 

俺は後ろからセレナに呼ばれ振り返った。

すると、

 

「んっ・・・・・・」

 

「!?」

 

至近距離にセレナの顔があり、セレナがあの時と同じようにキスをしてきた。

 

「そ、その私はサトシが好きです。ずっと一緒にいたいと思ってるんだけど・・・・・・サトシは?」

 

いきなりのセレナの台詞に俺は思考が回らないでいた。

ちなみにピカチュウはいつの間にか起きてセレナを見ていた。その顔は驚きの表情だった。

 

「え、えっと、そ、その・・・・・・」

 

「返事は何時でも・・・・・「ちょっと待って!」・・・・・え?」

 

「い、今答える!だから少し、待って」

 

「うん」

 

俺は思考で考えセレナを見た。

そしてしばらくして、ここ最近俺の中にあったのに気付いた。

なんだ、簡単な事だったんだ。俺もセレナの事が好きだったんだ、と。

 

「セレナ・・・・・」

 

「サトシ・・・・・・?」

 

「お、俺もセレナの事が好きだ」

 

「・・・・・!!/////」

 

「だから、そ、そのセレナさえ良ければこれからもずっと一緒に居たい。だから・・・・・・」

 

「うん♪よろしくねサトシ!」

 

「ああ!」

 

俺とセレナは黄昏時の展望台で思いを伝えあった。

まるで、それを祝福するかのように一陣の風が優しく俺たちを包み込んだ。

 

 

 

そして、その頃。

 

 

 

 

 

 

「何処行ったのかなー」

 

「サトシとセレナを見失ってしまいました」

 

「もしかして尾行してることがバレた?」

 

「ねぇー、もう帰らない?」

 

「同じく」

 

「何言ってんのよ二人とも」

 

「ここまで来たら気になる」

 

「わたくしも同じポケモンスクールの仲間として気になります!」

 

「でも、見つからないよ」

 

「もう、帰ったんじゃないか?」

 

「いや、あたしの勘がするに二人ともすぐ近くにいるはず!」

 

「・・・・・当たるのかその勘は」

 

「・・・・・多分」

 

「あ、いた」

 

「見つけましたわ」

 

「え、スイレン、リーリエどこどこ?」

 

「あそこ」

 

スイレンの指差した方にはサトシとセレナが仲良く手を繋いでいる姿があった。

 

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

 

「ねえ、あそこ桃色空間が見えるのは気のせいかな」

 

「マオちゃん、現実から目を背けちゃダメ」

 

「あ、ああ、あれ二人とも、て、手を繋いでいますよね!」

 

「ああ。俺の眼にも手を繋いでいるように見える」

 

「て言うか手を繋いでるよね」

 

「「「「「・・・・・・・・・」」」」」

 

「・・・・・・帰ろうか」

 

「・・・・・・うん」

 

「・・・・・・ですね」

 

「・・・・・・ああ」

 

「・・・・・・だね」

 

そして静かに五人はその場を立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手を繋いで家に帰った俺たちは、家に着くとまだククイ博士が帰ってきてなかったため、夕御飯の支度をし、ククイ博士の帰りを待った。

ククイ博士とイワンコはセレナが夕御飯を作り終えると同時に帰ってきた。

二人とも何処かに行っていたのか、特にククイ博士は疲れている状態だった。

その翌日、ククイ博士は何時も通り速めに家を出、俺とセレナは通常・・・・・・ではなくポケモンスクールの近くまで仲良く手を繋いで登校した。

クラスに着くとクラスメイト5人から何時もと違う視線を受けたがそれが何かはこの時、俺とセレナは知らなかった。




「みんな答えはわかったかな?それじゃあ答えを言うよ!今回はシトロン、お願い!」

「はい、分かりました。答えはⅠ:ブレスレットです」

「二人ともお揃いのブレスレットを買うなんて思わなかったね」

「ええ。セレナのあの時の行動には驚きましたが今回のも更に驚きました」

「ホントだね。ペアルックだけじゃなくて恋人、カップルにもなるなんて。(よかったね、セレナ)」

「ん?何か言ったかいユリーカ?」

「何でもないよお兄ちゃん。お兄ちゃんも早くお嫁さんを見つけないとね」

「そ、そそそ、それは、まだいいですから!」

「ええ~!」

「アハハ、ユリーカ頑張って」

「うん!もちろんよ!」

「そ、ソーナ~!」

「まあ、シトロンも頑張って」

「そ、そんなぁ~」

「では、時間になりましたので本日はここまで。シトロン、ユリーカ、本日はどうもありがとうございました」

「いえ、また呼んでくれると嬉しいです」

「そうそう。サトシとセレナのこれからが気になるし」

「そうだね。ではみなさんまた次回お会いしましょう!」

「「「SeeYou NEXT Again!」」」

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