ポケットモンスターXY&サン・ムーン 二人の紡ぐ物語 作:ソーナ
次回も宜しくお願いします!
「喰らえ!ダイナミック・・・・・・フルフレイム!!!」
バクガメスから放たれた炎の塊は、ヤトウモリたち9体を纏めて呑み込んだ。
大きな爆音が鳴り響き煙が上がった。
煙が晴れるとそこには、大きなクレーターが出来ており中央にヤトウモリたちが纏めて戦闘不能になっている姿があった。
スカル団の3人は慌ててモンスターボールを取り出してポケモンを戻した。
そして。
「お、覚えてろ!」
「あ、アニキの言うとおりでやんス!」
「あんな、技使えるなら使えるって言えよな!」
「そうだそうだ!」
そう言うとバイクに乗り何処かに行ってしまった。
「カキ・・・・・・・今のって」
俺はポケモン9体を一撃で戦闘不能にさせた技について聞いた。
答えを言ってきたのは。
「Z技さ」
ククイ博士だった。
「Z技?」
俺は聞いたことない技に首を傾げた。
「流石カキだね。スカル団相手に圧勝してるし」
「当然だ。俺のバクガメスはあんな奴等にやられるほど弱くないからな」
「バッスー!」
「サトシもピカチュウもかっこ良かったよ~!」
「えへへ。そうか?」
「ピーカ」
「うんうん」
「あんなに素早いポケモン、私初めて見ました」
「ありがとうなピカチュウ」
「ピカッ!」
「それでククイ博士、Z技って?」
「ああ。Z技は、アローラ地方に伝わる、特別な技なんだ。この地方には4つの島があって、それぞれ島の守り神と言われるポケモンがいる。そして、島めぐりと言われる儀式に参加し、島キングや島クイーンと言われる人から与えるられる大試練を達成した者のみZ技が使えるようになるのさ」
「守り神のポケモンに島めぐり、大試練、そしてZ技!くー!やってみたいぜ!」
「ピカピーカ!」
俺とピカチュウは目を輝かせてククイ博士が言った単語を繰り返した。
「ははは。二人ともメガトンパンチ級に良いバトルだったぜ!」
「ふっ」
「へへっ!」
「サトシ、君はバトルが好きなようだね」
「はい!世界一のポケモンマスターを目指してます!」
「へぇー」
ククイ博士は手を俺とカキの肩に回して言う。
「イテッ」
すると、俺の頭に何かが落ちてきた。
「これは・・・・」
落ちてきたのは木の実。さっきも森のなかで落ちてきたオボンの実だった。
ふと顔を上げると一匹のポケモンが空を飛んで森の中に入っていくのが見えた。
「なんだ、あのポケモン?」
「ポケモン?」
「え、どこ?」
「どこにもいないよ」
俺の言葉にマーマネ、スイレン、マオが辺りを見渡して言う。
「でもいたんだよ!あれは絶対ポケモンだよ!こう、何て言うの、黄色くて、鳥みたいに飛んでいて、頭にオレンジ色の・・・・・・トサカみたいなのを付けた・・・・」
俺が言うとククイ博士たちは目を見開いて驚いた表情を出した。
「それって」
「カプ・コケコ・・・・」
「メレメレ島の守り神、カプ・コケコを見たのですか!?」
「守り神・・・・・・カプ・コケコ・・・・・あれが」
俺は呆然とカプ・コケコが飛んでいった森に視線を向けた。
刻は進み夜
俺とピカチュウ、ママ、バリヤードは宿泊しているホテルでファイアーダンスなるものを見ながら夕飯を食べていた。ママとピカチュウ、バリヤードはファイアーダンスを見ながら夕飯を食べていたが、俺は思考を別のところにしていた。夕飯を食べながら俺は頭の中で、今日の事を思い出していた。
見たことないポケモン、ポケモンスクール、Z技、島めぐり、大試練、守り神のポケモンと今日1日で色々な事が体験出来た。
「何か面白い事でもあったの?」
「えっ?」
いきなりママにそんなこと聞かれた俺は、ママの顔を見た。ママの顔はすべてお見通しと言っている感じだった。
俺は今日あったことをママに伝えた。ママは優しい笑みを浮かべて俺の話を聞いている。
すると。
「ケーコー!!」
夜の街にそんな鳴き声が響き渡った。
「!?今のは!?」
「ピカッ!?」
俺とピカチュウは視線をホテルのレストランの外に移し辺りを見渡した。
すると空を何かが横切る姿が見えた。
俺は何かが横切った先を見た。そこには、昼間見たポケモン。メレメレ島の守り神、カプ・コケコがいた。
カプ・コケコは俺の視線に気付いたのか何処かに行ってしまう。
「行くぞ、ピカチュウ!」
「ピカッ!」
「え、ちょ、サトシ!?ピカちゃん!?」
俺とピカチュウはカプ・コケコを追い掛けていく。レストランからはママの驚く声が聞こえてきた。
追い掛けると誰もいない、無人の公園にカプ・コケコはいた。
カプ・コケコは俺を待っていたかのように姿を見せると、奥の展望台へと飛んでいった。
俺はカプ・コケコを追って展望台へと辿り着いた。
展望台からはメレメレ島の街並みやビーチ、海が見え絶景だった。
カプ・コケコは展望台から少し離れた場所に浮いて、佇んでいた。
「島の守り神・・・・・・カプ・コケコ」
俺はカプ・コケコへと一歩、一歩近づきそう呟いた。
カプ・コケコの蒼い瞳は俺とピカチュウを見据えている。
「なあ、どうして俺だけに?なんか言いたいことでもあるのか?」
俺の問いにカプ・コケコは答えず右手を俺に差し出した。右手に何かを持っているらしい。
カプ・コケコの右手が開かれ持っていた物が現れる。
カプ・コケコが持っていたのは、中央に少し透明感のある黄色い鉱石を嵌め込んだ白い腕輪。
昼間みたカキの物と少し似ている感じがした。
腕輪はカプ・コケコの手から離れ宙に浮かんでいる。
「これを・・・・俺に?」
俺は宙に浮いている腕輪をみてカプ・コケコに聞く。
「コー」
カプ・コケコは鳴き声を小さく出して頷いた。
俺はカプ・コケコを見て頷く。そして宙に浮かんでいる腕輪・・・・・・Zリングを手に取った。
Zリングに触れると眩い光がZリングから放たれ辺り一帯を光が包み込んだ。
Zリングを左手に装着すると光は消えた。
カプ・コケコは。
「コーケー!」
満足したようで一声鳴くと何処かへ飛んでいってしまった。
そして2日後
「ママ、スゲーんだぜククイ博士ん家!地下にはトレーニングルームなんてあるしもう最高だぜ!」
俺はマサラタウンの自宅にいるママにテレビ電話で会話していた。
「ありがとうママ」
『え?』
「俺がこっちに残りたいって言ったときに、すぐに許してくれて」
あのあと、カプ・コケコからZリングを渡された俺はママとバリヤードがいるホテルへと帰っていき、部屋で残らせて欲しいとお願いしたのだ。
ママは少し驚いた表情を浮かべるがすぐに頷き、許してくれたのだ。
そして今はククイ博士の了承を得て、ククイ博士の家に下宿させてもらっている。
『そんなの・・・・母親ですもの。そう言い出すんじゃないかって思っていたのよ』
「あー!そう言えばポケモンスクール今日からなんだった!じゃあ、俺行くね」
そして俺はポケモンスクールに通う事になった。
新しく今までにない旅だ。
『ええ。気を付けて行ってらっしゃい』
『バーリバリー』
「行ってきます!」
ママとバリヤードにテレビ電話越しから送られ、俺とピカチュウはポケモンスクールへの道のりを駆ける。
途中、海が見える絶壁で。
「ピカチュウ。ここで俺たちの新しい冒険が始まるんだ」
海を見ながら言う。
「ピカッ!」
「よーし。ピカチュウ、ポケモンスクールまで勝負だ!」
「ピッカァ!」
「えっ!ちょ、ズルいぞピカチュウ!」
"俺たちはここ、アローラ地方で新たな冒険を始める。見たことないポケモンたちと。そして新たな仲間たちと"
俺はピカチュウと走りながらそう思った。
そして、もう一人
「今日からポケモンスクールね。テールナー、ヤンチャム、ニンフィア大丈夫?」
「テナッ!」
「ヤンチャ!」
「フィア!」
「サトシ、遂に会えるわ・・・・・・・・それじゃ、行きましょう!」
新しい地方で冒険を始める者がいた。
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