レベリングのヒーローアカデミア!   作:アルミサラミ

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強制レベリング

 事の始まりは中国軽慶市にて、発光する赤子が生まれたというニュースだった。

 

 それ以降、各地で『超常』は発見され、原因も判然としないまま時は流れる。『超常』は『日常』に、『架空』は『現実』に成り代わっていった。世界人口の約8割が何らかの特異体質を持つ超人社会。それが現在の世界の実情である。

 

 そしてそんな混乱渦巻く世の中で、誰もが1度は空想し憧れた1つの職業が、脚光を浴びている。

 

 〝ヒーロー〟。

 

 世は、その新たな職業を、何てことはないように受け入れている。

 

当然、ヒーローを目指す人のための学校も存在し、その中で有名な高校は雄英高校、士傑高校などが上げられる。もちろん、「ヒーロー」を職として希望するものは多くそれらの高校の倍率はほぼ300倍と馬鹿げた数値を示しているのであった。

 

ここにもその「ヒーロー」を志すものが一人…

 

 

「こらっ悠真!サボらないの!」

 

「ぐっうううう!!!ムリムリムリムリ!!もう腕が限界だよ!!!」

 

「また途中で止める気!?んなこと言ってると他の子に負けるわよ!?そしてヒーローを志すのなら簡単に諦めないの!plus ultraよ! 後10回!」

 

「この鬼畜母さんがああああ!!!!」

 

 

こんにちは!僕は榊 悠真(さかき ゆうま)って言うんだ~ちなみに今は腕立て伏せしてるんだ!それも1()1()5()6()4()()。あ、なんでこんな中途半端か気になったでしょ。それは僕の個性が関係してるんだぁ~。僕は「ステータス」っていう個性でね?最初は身体能力が表示されるだけの『没個性』なのかなって思ってたんだけどさ、虫潰したとき聞こえたんだよ。

 

『レベルアップしました』

 

ってね。そのあとはもうビックリしたね。身体能力が半端ないほどに上がってるんだもん。バク宙できたし…

 

それで母さんに伝えたらね、その時から僕のスパルタ教官になったのさ…

 

母さん曰く、『絶対その個性は没個性なんかじゃない。ヒーローにだってなれる!私は大器晩成っていう個性だったからさ、子供だったときにヒーロー科のある学校に行けなかったの…悠真には同じ思いをしてほしくないし…うん!悠真!特訓しよう!』

 

ってことで個性詳しく分かった後に8歳でやれる特訓じゃねぇだろ…って感じの特訓をしまくったら一気にレベルアップしてさ…9まで上がったんだよね…

 

やっぱりステータス上の数値は跳ね上がってて土の地面を殴ると痛みを感じないくらいにはなってて、殴った部分がめっちゃ凹んでたね。

 

 

強くなることに喜びと達成感を覚えた俺は、俺自身の希望で母さんによる特訓が継続してやるようになって、地道に上げるようになって…今に至る。その間にも個性で分かったことがあるけどそれは後でね。

 

経験値があと11564溜まればレベルアップでさ、腕立て伏せや腹筋とかスクワットとか一回で1上がるって気付いてね、子供のときに親に言ったことがあるんだよ。そしたら案の定、『()()()()()を上げるためにも丁度良いし、一石二鳥じゃない!』と大喜びして俺にやらさせたんだよ…レベルが上がるごとに必要経験値が多くなってくってのに…

 

「ぐっぬぁあぁああぁあいちまんっ!!!せんごひゃくろくじゅうよんんんんんん!!!!」

 

頭にアナウンス?が響く

 

《レベルアップしました。》

 

 

僕は地に倒れ伏した。

 

「もう無理です手が動かないです助けてください母さん」

 

「ん?何言ってんの?自分から特訓つけてって言ったよね?休む暇なんか、無いよ?」

 

黒い笑顔で笑う母さんは僕にとって悪魔にしか見えなかった。

 

でもまぁ、何気にレベルアップの時のこの過程が一番楽しいんだ。ぶっちゃけて言うとね、レベルアップして力上がるじゃん?でも体重変わらないじゃん?個性使って力あげて腕立て伏せしても経験値1入るんだよ…

 

なんで個性使わないかと言ったら、まぁ、個性封じられたときの筋力とか基礎体力とかの向上かな?

 

自分はもしかしたらドM…かもしれない…?

 

そんなことを考えながら、腹筋をする。

 

 

ただいま、レベル27に突入…

 

 

 




やっほいほいアルミサラミです。

ヒロアカにレベルやスキルの概念あるやつを放り込んだらどうなるんだろうと思ってやってしまいました。

暇な時にちょこちょこっと書く程度なので気に入っていただけた方は気長にお待ちください!

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