レベリングのヒーローアカデミア!   作:アルミサラミ

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まだ入試に入りません!次から本編スタートですよ。

あと、僕、二次創作初めてなので優しくお願いします…


7月20日21:10分改稿しました!


レベルアップのために

場所は辺須瓶中学校。俺が通ってる中学の名前であり、もうすぐ卒業である。

 

 

そして今、担任の先生から進路相談を受けていた。

 

()()()は雄英高校のヒーロー科を受けるんだったな。実技試験はともかく筆記試験の方は大丈夫なのか?なんたって300倍たぞ?300倍。」

 

辺須瓶中学の俺らの担任の先生は何度も聞いてくる。

 

「あ、もう僕は平気ですけど。多分中学の問題の応用全部解けますよ。」

 

「まぁ、お前はいつも定期テストとか実力テストで90以上取ってるから心配は無いが…()()はどうだ?ちょっと不味いんじゃないのか?」

 

ニヤケ面をする先生に、僕の幼馴染みの耳郎響香は耳たぶのプラグを弄りながら言う。

 

「いや、先生、その顔で言われても…ウチのテストの結果見ててそう言ってるなら他の人はどうなるんですか?」

 

「フハハハハ。つまらないな二人とも雄英を受験するってのにその余裕な態度。受験生ってのはもっとこう、オロオロして落ち着かない状態のはずだぞ?」

 

 

「「先生、性格悪すぎ(です)。」」

 

先生の言い草に響香とハモってしまった。

 

「いや、悪い。冗談だ。他の生徒なら絶対に雄英のヒーロー科は受けさせなかったがお前らなら安心して受けさせることができる。絶対に受かれよ。」

 

「当たり前です。ヒーローになるために今まで努力してきたんですから。」

 

「悠真と同意見です先生。ウチはヒーローになるんです。」

 

俺たちの自信に満ちた返事を聞いて苦笑する先生。

 

「そうか、頑張れよ!plus ultra!ってな。あ、お前らで進路相談最後だから、教室の窓とか閉めて帰ってくれな~」

 

 

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ーーー

 

もう辺りは暗く、綺麗な星空が見える。

帰り道、響香と歩きながら話をする。

 

「あ~もうここまで来たんだなぁ!雄英に行くの楽しみだ!」

 

「それは受かったこと前提でしょ…受かるとは決まってない…」

響香は呆れた顔で言う。

 

 

「あれ?響香受かる自信あるんじゃないの?」

 

「あるにはあるけど…やっぱり不安じゃん?」

 

「響香なら大丈夫に決まってるよ。今まで勉強相当頑張ってたじゃん。あんなに努力して受からなかったら雄英の先生たちを真っ先に疑うね。」

 

「…悠真はウチを買い被りすぎだよ…」

顔を赤くして僕から背ける響香。アレだよね。響香たまに乙女力ハンパないよね。可愛い。

 

「買い被ってる訳じゃない。今まで響香の努力を近くで見てきたからこその確信だよ。自信持ちなって。」

 

「い、一番努力してるあんたに言われたくないね!今日なんかまともに箸使えてなかったじゃん!腕全体がひどい筋肉痛なんじゃないの!?レベルのためとはいえ、根詰めすぎだよ…あんたじゃなくてあんたの母さんだけどさ…」

 

「仕方ないよ。入試近いし実技試験では個性が重要になるし出来るだけ一番良い状態で受けさせたいんだろうな、母さんは。

 それに、元を辿れば俺が自分からお願いしたんだ。個性使って筋トレとかすれば楽にレベルアップできるけどさ…簡単に終わっちゃうとさ、達成感というか、何と言うか…ちゃんと体に現れて欲しいと言うかね。

 つまり、母さんのせいじゃなく俺がわざと追い込んでんの。しかし、…よく見てたな…そんでよく分かったな…そうか、ストーカーか…」

 

「あんまり冗談言ってると個性で心臓破裂させてやろうか?」

 

「笑えないし、それ犯罪だからな!?」

 

「まぁ、こっちこそあんたの努力を見てきたからこうして頑張ってこれたんだよ。あんたの努力に当てられたってわけだよ…あ、ウチの家こっちだから、じゃあね!」

 

「おう、気をつけて帰れよー」

 

 

行ったか…さてさて、僕も帰りますか…はぁ…どうせ帰ったらすぐに特訓なんだろうな…必要経験値は、っと…うぇぇ!あと130000!?最悪だ。

 

せめてあの()()()を取れたらなぁ…母さんは今焦って決めると本当に必要なときにSP足りなくなるって脅さ…言われたし。雄英の試験が近いからスキル取っていいって言われたから今のうちに構成でも考えておくか…

 

仕方無いのかなぁ…とにかく、腕立て伏せ130000回は逃れないと…

 

組手ならまだましかなぁ…筋肉痛は全くといって治ってないけどね

 

 

 

はぁぁあぁ…レベルアップのために頑張りますか…っと、その前に…

 

 

 

「こんばんわぁ。榊さんよぉ。一人かい?こんなところ一人で歩いてたら…危ないよぉおお!?」

 

相手は手から粘着性のある糸を放出してくる。

暗いから見えにくいけど

 

おい、それ個性だろ。犯罪だ!おまわりさーん!!

なんて言ってもすぐに来るわけないしな。自分で対処するしかない。

 

 

はぁ…()()来たよこういう輩…。俺の個性目当てでヴィランに引き込もうとするやつ…まぁ、慣れてるからいいや。()()()()()()()()()()()()()()()()からなぁ。

 

「毎度毎度来てくれてありがとう!せいぜい僕の糧になってくれ!」

 

放出してきた糸を紙一重で避けながら接近、手刀で首筋目掛けてかなり手加減した一撃を叩き込む。え、何で全力でやらないのかって?ハハハ、君はスプラッタなグロ画像でも見たいのか?人間バージョンの「アン⚫ンマ⚫!新しい顔よ~!」それにそんなことしたら僕が捕まっちゃうよ?いくら正当防衛でもね。

 

かなり弱めの手刀、それだけでヴィランは白目を剥いて倒れこんだ。

 

「まぁ、チンピラ程度ならこんなもんか。母さんの方が全然強い。」

 

と、ステータスを開いて取得経験値を見る128000に減ってた!2000はデカいね。なんたって腕立て伏せ2000回だからね!まぁ、殺せばもっと貰えるんだけどね…

 

倒れたヴィランは…うん。放置でいいだろ…

 

 あ、そうそう、訓練がきつすぎてヴィランになるんじゃ…?とか思った人、いるでしょ?俺の目標はヒーローなんだからその敵になるわけない。さっきも言ったけど、この訓練は自主的にやってるものなんだ。

 

 あともう一つヒーローになりたい理由がある。

 

 僕もオールマイトに憧れを持った大勢のうちの一人である。ヒーロー飽和社会の中でら平和の象徴、オールマイトの力は絶大だ。

 しかし、そんなオールマイトだって年を取る。どんなに力を持つ人もいつしか死んでしまうんだ。

 

 

 

だからこそ、オールマイトの()()が必要だ。絶対的な抑止力はいつだって必要だった。個性が発覚する前は核兵器っていう抑止力が存在していた。その存在だけで大きなその抑止力であるオールマイトがいなくなって起こる現象、それは様々だろう。ヴィランの増加、犯行も増えるようになる。そうなったら世界の混乱は免れない。

 

だから、僕がなるんだ。()()()()()()()

に…

 

っていう、一種の野望、将来の夢みたいなもんさ。

 

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ーー

 

 

 

 

チンピラヴィランを倒して2000もの経験値を手に入れた俺は浮き足立っていた。そう、俺は一番敵にしてはいけない人を敵にしたのだ…

 

「ただいま~!」

 

扉を開けたそこには母さんが鬼のような形相で、その周りの空間が揺らめいているように見える…

 

あれぇ…?新しい個性でも発現したのかなぁ……?

 

「…やっと来たわね…いつもより3分遅い…3分なんて180回腕立て伏せができるわよ?」

 

「でも、母さ…」

 

「言い訳無用!さっさと訓練するわよ!入試まで少ないんだから無駄にしてる時間なんて無いのっ!残りの必要経験値はっ!?」

 

「あ、あと128000です…」

 

「大分必要経験値が増えてきたわね…あと4日だから…4で割って筋トレのスクワット、腹筋、背筋のどれかを30000回と…8000は組手でやるとして一時間で1000だから二時間を4日…ね…」

 

俺は母さんの呟きを聞き逃さなかった。

 

あの、今日筋肉痛で腕が動かないんですが大丈夫でしょうか。その後に組手?ハハっ。なんだろー悪夢でも見てるのかなー。

 

頬をつねってみる。あれぇ?痛いな、夢じゃなくて現実なのかな。

 

何度やっても悪夢から覚めることはない。

 

「悠真!サボってないで早くしなさい!!あ、別に良いのよ?無理なら無理で。明日に倍になって返ってくるだけだからね?」

 

 

 

「すぐやります!はい!直ちに!」

 

悪夢が…始まった…

 

 

 

 

 

ちなみにこの後の四日間、箸が握れなくて響香に本人の提案であーんしてもらって周りから生暖かい目で見られたのはめっちゃ恥ずかしかった。




さぁ、次から入試じゃい!
出久や麗日、メガネ飯田とか絡ませたい人いっぱいいる…

取り合えず体育祭までは進めたいよねぇ

主人公原因で原作の進行から外れるかも…

面白くなりそうだと思ったら評価してくれても…
|д゚)チラッ

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