レベリングのヒーローアカデミア!   作:アルミサラミ

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まだ実技試験入りません…すみません!次確実です!

おかしなところ在れば指摘してください!
修正しますので!


実技試験の始まりは爆炎と閃光と

 

 

試験当日、俺たちは初めて雄英高校に訪れた。

 

流石、倍率300倍はあるだけあって、最新鋭の技術で作られた校舎はピカピカで、錆や変な汚れすら見当たらない。中学校と比べれば雲泥の差である。

 

 

「うおぉ…デケェ!広い!新しい!!ここが雄英高校か…生で見るのは初めてだな…」

 

「ウチもだよ…つか、人多すぎ…もしかしてこれ皆受験生?」

 

人の多さに呆然としていたら背中に衝撃が…

 

 

 

「うわぁっ!すすす、すみません!前方不注意でしゅた!」

 

((噛んだな))

 

 

 ぶつかってきたのは緑がかった髪の毛にそばかすのある、どこか頼りない雰囲気を感じさせる少年だった。

 

 

「いやいや、こんなところで突っ立ってる俺の方が悪かったな。にしても、緊張しすぎだろ。実技試験もあるしリラックスした方が最高のパフォーマンスができるんだぞ?もっと力抜いとけ。」

 

「う、うん!ありがとう!僕は緑谷出久って言うんだ!…えっと…」

 

「あー、榊 悠真な。んでこっちの女子が耳郎響香。そろそろ始まるし、さっさと試験会場行かないと間に合わないよ?」

 

「あぁ!!もうこんな時間!急がないと!!」

 

 

 そうして走り去っていく出久。途中で足がもつれて倒れそうになったが女子が個性で浮かせて助けていた。

 

 良かったな出久。受験する前に縁起の悪いことにならなくて…そもそもあんな落ち着いてない状態で受かるのか?まぁ、今は自分の心配しないとか…

 

 

「悠真、ウチらも急がないと…」

 

「あぁ、そうだな!やっべぇ、ウズウズしてきたぞ!もうスキル解禁だって言われたしな!何が来てもオッケー!」

 

「悠真のそれってもう個性が複数あるようなものだよね…」

 

「何言ってんだ、これはあの悪夢のような特訓の賜物じゃい。さ、そろそろ行くよ!」

 

 

ーーーーーーーーー

ーーーーー

 

 うん、筆記試験簡単だったな。日本史なんか年号のオンパレードだったし…良く勉強してないと分からない問題だったけど特に問題は無いな。

 普通の入試で年号ばっか出すとは思わないと思うけどなぁ。雄英問題の出し方イヤらしいな。

 

「なぁ響香は何が高得点取れそう?」

 

「うーん、ウチは数学かな。苦手だったのを総復習して頭に叩き込んだし、何より手応えがめっちゃあるから。」

 

 

 そんな話をしていたら、どうやら実技試験の説明が始まるようだった。

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!』

 

 

普通、入試中のピリピリとした雰囲気の中でコールに答えるものはいないだろう。しかし、そんなことを考えない悠真は違った。

 

「ようこそぉおおおおおおお!!!!」

 

『『『『…………』』』』

 

『HAHAHA!返事をしてくれたのはたった一人だけ!!こいつぁシヴィー!!!!ありがとうたった一人の熱いリスナーよ!!んじゃ、実技試験の概要をサクッと説明するぜ!!アーユーレディ!!??』

 

「いぇあぁああああぁああ!!!!!」

 

 明らかに場違いな呼び掛けに答えてしまう悠真の周りの生徒は不機嫌な顔を隠そうともせず睨み付けていた。

 

 

 

 実技試験の内容としてはこんな感じ

 

 雄英の中の市街地を模したフィールドの中にて演習を行う。演習場には強さによってポイントの違う三種類の仮想敵が設置されている。それを叩き潰す簡単なゲーム

 

 

「あれ?ねぇ悠真、仮想敵って四種類って入試要項に書いてなかったっけ?」

 

「ん?そうだっけ?忘れた。」

 

 

 どうやらそれに気付いた他の生徒がプレゼントマイクに質問していた。どうやら四種類目もあるみたいだ。0ポイントなのにマリオで言うドッスン的なお邪魔虫《ギミック》ってことは倒せないってことか?

 

「うん、四種類目もあったみたいだね…って、悠真?何でニヤケてんの?」

 

 

「ん?いやぁ、それ倒したら経験値おいしいだろうなぁって思ってさ。強いけどロボットってことは…うん。壊そうかその0ポイント。壊すしかないね。競争相手もいないみたいだし好都合だ。」

 

「そんなこと考えるの悠真だけだとおもうよ…?」

 

 プレゼントマイクの説明による説明は既に終わりを迎えようとしている。

 

 ヒーロー科に入るに当たって一番重要であろう実技試験…周りを見渡せば、顔をうつむかせる者、膝を震わせる者、欠伸をする者、様々である。

 

プレゼントマイクはそんな受験生たちに雄英高校の校訓を送った。

 

『更に向こうへ……“Plus Ultra(プルスウルトラ)”!!!それでは皆!良い受難を!!』

 

 

 

 

「響香、絶対に受かるぞ…ヒーローへの第一歩だ!!」

「うん!」

 

あ、そうだったな、俺の()()()()()をまだ紹介してなかったな。はいこれ。

 

 

《名前》榊 悠真

《個性》ステータス

 level:28

 

《体》2050(400)

《MP》3600/3600

《力》2000(380) 

《速》1480(250)

《技》2800(600)

《ジョブ》

JP:28

《スキル》

SP:84

無し

 

次のレベルアップまで後  180000

 

 

※()の中のは個性未発動の時の基礎数値

 

ってな感じかな。これからスキル取得するからちょっと変わってくるかも。ちなみにこの数値が皆と比べてどうなのかも分かってない。

 

まぁ、今はとりあえず…

 

 

 

 

仮想敵(けいけんち)のことだけを考えとこうかな…

 

 

 

※  ※  ※

 

実技試験を行う会場に案内された俺は中学校の体育技に着替えて準備体操をしながらスキルのどれを取るか迷っていた。

 

俺はまぁ、身体能力はレベルの効果で接近戦は大丈夫なはず。

 

だから今の俺に必要なのは遠距離攻撃か範囲攻撃、防御、回避が出来るスキルのどれかだな。

 

つってももう決まってるんだけどね。

 

俺が取るのは「()()()」。その名の通りに雷を操る個性らしい。親父曰く電気系統の個性は勝ち組なんだとか。ジゴス⚫ーク、ギガ⚫ラッシュとかもう、最高すぎ。あ、あとついでに携帯ゲームの充電も出来るからね笑。とか言ってたけど…羨ましいの絶対後者の方でしょ父さん…

 

あとラノベ?なるものに神経に雷を伝達させてバカみたいに反射速度上げるやつとか雷纏わせたり球状にしたり槍状にしたりしてぶっ放したりするらしい。

応用として磁力を扱う人もいたし…

 

 

なんか雷魔法の欄に《想像力にて雷を操ることが出来る》って書いてるから恐らく出来る。やるしかない。必要SPは…20!!1レベルで3ポイントだから約7レベル分か…高いなぁ…まぁ、扱い次第で強力になるからいいかな。もう一つのスキルで改善されるし。

 

 

 

もう一つは「SP取得3倍」。「経験値取得」の増加系統もあったけど、俺は思ったんだ。今でさえ異常な身体能力はレベル上げればさらに化け物級になるけど、特殊能力的なところは特訓しても取れない。

 

 つまり、スキルの方が将来的に重宝するようになるんじゃないかってね。

 

 ちなみに必要SPは40。なんと約13レベル分のSPが持ってかれる。しかしこれからは3ポイントではなく9ポイント。レベル4つ上げればお釣りが来るのである。なんとまぁお得なことか。

 

 

取得が終わって自分に何かが入りこんでくる感覚…レベルアップの時と同じ充足感…。また一つ強くなったと実感できる。

 

「やっぱりこれほど気持ちいいものは無いな…」

 

端から聞かれたらヤバイセリフにしか聞こえない。

 

「にしても、響香とは別会場なのか…同中どうしの協力を防ぐためらしいけど、見てほしかったなぁ新しい力!」

 

少しテンションが上がっていたのが悪かったのか他の人から怒鳴られた。

 

「るっせぇぞこのモブが!!モブはモブらしく引っ込んでろや!!」

 

その声のせいで多くの受験生たちの視線が俺と怒鳴ったやつへ向けられた。

 

なんとまぁ、初対面の人によく罵詈雑言浴びせれるな。不覚にもイラッと来ちゃいました僕。

 

 声のする方を見ると、凶悪なほどにつり上がった目。鳥の巣みたいに爆発してツンツンと尖った髪、

 

 すごい悪人面だね。ヒーロー志望なの?ヴィランじゃないの?

 

「あぁ、悪かったな。入試受けるんでしょ?そんな肩肘張ってると動きが悪くなるよ?」

 

「話しかけんなクソがっ!俺はいつでも動けるわ!!」

 

理不尽すぎるなおい。本当に初対面かな。あれ、見覚えあるなコイツ…

 

「ん?お前どっかで見たことあると思ったらヘドロ事件の…」

 

「ッ!うるせぇ!!黙ってろ!!ぶっ殺すぞ!!」

 

「はーいはいはい、ヒーロー目指すならそんな言葉使いしない方がいいよ?ヒーローなってから人気無くすからね。」

 

「ふざけんな!出しまくるわ!」

 

 

 

 

 

 

そんな会話を交わして意気投合?した後に彼は深呼吸して目を瞑り落ち着いていた。

 

 

さっきまで怒鳴ってたやつとは思えないな。集中しまくってるね。よし、邪魔しよう。怒鳴られた仕返しだ。ほっぺつんつんしてやろう。

 

 

そうやって近づいた瞬間、

「ハイ、スタートー!!!」

プレゼントマイクの声が模擬市街地に響いた。

 

 

 

それと同時に鳥の巣頭は後方に両腕を伸ばした。

 

そう、 ()()()()()()()である。

 

 

「爆速ターボっ!!!」

 

「え、ちょっ!『纒・雷電』!!」

 

 

 

 

※  ※  ※

 

一部始終を見ていた他の受験生はいまだに固まっていた。

(あれ?あいつ失格じゃね?)

 

(いや、でも彼もちょっかい出そうとしてたし自業自得じゃね?あいつも集中してたみたいだしな。)

 

(どっちにしろ当たってたらあいつ退学だろ)

 

そんなことを話していたら、辺りに雷鳴が轟いた。

 

Bashun!!!!Bazzzzzzz!!!!

 

 

「あ、あ、危、危ねぇ!!意外と範囲狭くて助かった…

 …フ、フフフ…ちょっと…ほんとにちょっとキレたぞ…あんの鳥の巣頭ぁあああ!!!」

 

 

恐らくあの凄まじい爆撃を()()()のであろう。その証拠に衣服には焦げ跡一つついていなかった。少年は雷の如く凄まじい速度で彼を追いかけていった。

 

(まじかよ!あれ避けんのかよ!)

(化け物かよ!)

(うわぁ、スゴイスゴイ!)

 

それらを見て呆然としてる生徒たちにプレゼントマイクは発破をかける。

 

『どうしたぁ!? 実戦じゃカウントなんざねえんだよ!! 走れ走れぇ!! 賽は投げられてんぞ!?』

 

 

実技試験の幕開けである。

 

 




《体》…免疫力や持久力、回復力のこと。RPG等のHPとは違う。人間死ぬときゃ死ぬ。健康的な食事+運動により基礎値上昇。

《MP》…スキルの中の限られたものを使うときに必要。無くなるに連れてに精神が鬱になっていく。時間経過、精神の安定により回復。瞑想、精神統一等により基礎値上昇。

《力》…筋力のこと。攻撃の強さにも依存。筋トレにより基礎値上昇。オールマイトの力を数値化すると20000(50)である。悠真は個性使用するとワンフォーオールの10%分。

《速》…走力や打撃、全ての速さに依存。反復横跳びやダッシュにより基礎値上昇。飯田くんの速さを数値化すると1500(280)レシプロバーストにて3000。

《技》…技術のこと。個性の扱いや体術等の技能が上昇。手先が器用になったりする。


爆撃くらいそうになったのは自分のせいなのにキレちゃう主人公も十分理不尽w

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