合同訓練、訓練ブースにて
「どうだ、嵐山。今期の新人は。めぼしいのはいたか?」
「風間さん!お疲れ様です。そうですね、今期の新人は黒江や緑川といった超大型の新人とまではいきませんがかなり早いペースでB級まで上がりそうなひともいますよ。
それ以外の新人もだいぶ伸びしろはありそうです。
例えば、あそこの三人組。トリオンの量も正規隊員に引けをとりませんし、まだ動きに固いところはありますがもっと自分と相手を知れば一気に伸びると思います。」
「敵を知り、己を知れば・・・か、楽しみだな。」
「はい!!あとは・・・そうですね。アタッカーなら3人、月末から来月の上旬あたりにに昇格しそうな人がいますね。名前は・・・、椿、明野と・・・・、日比野ですね。
椿君はおそらく今期の新人の中で一番優秀なアタッカーですね。剣道の有段者で全国大会上位に食い込む腕前だそうで、単純な弧月の腕なら正規隊員を含めても上位に食い込むでしょう。あとはトリオン兵との戦い方にもう少し慣れれば言うことなしですね。」
明野君は弧月と鞘の二刀流という面白い戦闘スタイルを確立して戦っています。」
「弧月と鞘だと?」
「はい。左手に持った鞘で相手の攻撃をいなすか胴体を薙いで右手の弧月で攻撃するスタイルです。鞘だとダメージはほとんど通りませんが、衝撃は伝わりますから。」
「なるほど。耐久性の劣る鞘でも直接受け太刀しなければ十分戦えるか。」
「基礎のない状態での二刀流はむずかしいですから、まねしようとしていた人もいましたが断念して今はそのスタイルは彼だけですね。
正直なところ、元の地盤のなかった彼が今期で一番急成長していますね。」
「そうか・・・。B級に上がるのが楽しみだ・・・。」
「彼ら以外にもめぼしい人は何人かいますから、風間さんからも時間があったら指導してあげてください。」
「あぁ。了解した。悪かったな、忙しいのに時間を取らせて・・・」
「いえ!気にしないでください。それでは、俺も仕事があるので失礼します。お疲れさまでした!!」
「あぁ。」
―――
A級3位風間隊隊長こと風間蒼也が立ち去ったのちのこと。
「うぅお!!マジか!」
「文句なしの今期の新人で最高記録ですね」
一緒に訓練指示を行っていた諏訪隊の諏訪と堤が驚嘆の声を上げた。
「諏訪さん?堤さん?どうしました?」
「おう嵐山、新記録が出たぜ。といっても今期新人の中でだが・・・。」
「捕獲用トリオン兵を相手に13秒だ」
「13秒?前の記録確か椿君の38秒でしたよね?」
訓練用の捕獲用トリオン兵は攻撃性能が下がっている代わりに防御性能が高くなっている。それをC級のトリガーで13秒とは・・・・
「確かにそのタイムなら緑川達には及ばないもののC級隊員の中では今期及び前期までをも含めたところでかなり上位に食い込む記録ですね。
「誰がその記録を出したんですか?」
「浅上ってシューターだな。分割なしのバイパーぶっこんでやがった。一発目は外したが2発目はうまく調整してたぜ。」
「浅上・・・・」
「それにキューブの大きさも相当なものだった。ありゃあ結構な戦力になるぜ。
」
「それはぜひとも楽しみですね・・・。」
「おうよ。」
「おっと、すみません、もう少し見ていきたいのですが。狙撃手希望隊員の移動誘導があるので行ってきます。その間、ここにいる人達への指示をお願いします。」