昇格とトリガー
初ミーテングから四日後
私と雅樹もついにB級へ昇格した。
そしてそれを機に明野隊結成の申請をし、受理されたところで結成祝いをすることになった。
「みんな、B級昇格おめでとう。これからA級目指して一緒に頑張ろうね。」
「がんばろう。」
「がんばろうぜ。」
「あぁ、頑張っていくとしようか。」
「みんなB級に上がったってことはトリガーも訓練用から本格的な戦闘用になったんだよね?トリガーは何を入れるの?」
村中さんが聞いてきた。
「私と雅樹はまだ上がったばかりだからな。これから考える予定だ。椿はもう追加したスロットにトリガー入れたのか?」
「一応シールドとバックワーム、旋空、それから前に言ってたグラスホッパーをいれたよ。空きスロットはまだ2つあるから開けたままに使用かほかになにか入れようか考えてるところ。
入れなかったら入れなかったでその分戦闘中に使用するトリオンに余裕が増えるからそれはそれでありかなって考えてる。ぼくは二人に比べてトリオン少ないからね。」
「まぁ椿ならそのあたりだよな・・・。離れた相手を攻撃する手段は身につけなくていいのか?射撃トリガーとか。取り回ししやすいようにハンドガンタイプでもいいし、シューターみたいに直接打ち出すのでもいいと思う。」
「それも考えたんだけどね。一応旋空である程度の距離なら攻撃できるしグラスホッパーで間合い詰めることもできるから。銃と弧月の切り替えで隙もできるだろうし、シューターみたいなタイプにしても射撃を意識してそこを狙撃されても困るからね。」
「なるほど、確かにそうか。急に戦闘の選択肢が増えてもとっさの判断が鈍るだけだからな。慣れるまではそれがいいか。」
「B級のランク戦は団体戦だし、油断すると狙撃とかバックワームでの奇襲があるから気を付けないとだね。」
村中さんが補足する。
「じゃあそれを踏まえて雅樹はどうするつもりだ?」
「わたしそれすごい気になる。」」
「俺は・・・弧月の二刀流にしようと思ってるぜ。太刀川さんみたいな。あこがれるよな。」
「その場合だと前に行ってたガンナーも兼用してのオールラウンダーはいいのか?」
B級のトリガーのスロットの数は左右4つずつの8つ。このうちバッグワーム、シールドは外せないから残りは五つ。そして・・・
「弧月は基本的に旋空とセットになるから両方にいれるだけで空きスロットは一つだな。」
「そのスロットにガンナートリガー入れてもいいがどうせなら二種類入れたいだろ?片方をスコーピオンかレイガストにしたほうがいいんじゃないか?」
「う、それはそうだけど・・・」
「雅樹はすでに鞘も使っての二刀流があるから、左右に入れなくてもいいんじゃないかな?どうしても弧月にしたいなら片方は旋空を入れないとか・・・。」
「鞘は耐久力に劣るからな、いろいろ扱い難しいんだぜ。C級では何とかなったがB級以上だときっとつらい。」
たしかに雅樹の言うことももっともだ。鞘との二刀流で上がってきたのだからその戦闘スタイルを崩すのは難しいだろう。盾と鞘では使いまわしも変わるだろうから・・・。
「雅樹。それなら左手スコーピオンにしたらどうだ?スコーピオンは持つ必要ないからな。左手で鞘を出しつつ別のところからスコーピオンを出して戦えば実質3刀流で相手の手数上回ることができるんじゃないか?」
「あぁ。それいいね。」
「3刀流・・・。まてよ・・・それって右手にスコーピオン入れて弧月をオフにすれば4刀流もできるってことか?それ最強じゃね?」
「最強かどうかは雅樹君がそれを使いこなせるかに関係すると思うよ。」
「村中さんに同意見。そしてそれだとやっぱりオールラウンダーよりアタッカーって感じになるけどいいのか・・・?それにグラスホッパーやカメレオンみたいなオプショントリガーもいれなくていいのか?」
「いいとおもったけどそうなるよな・・・。」
「とりあえず最初から考えるとしようか。右手側に弧月、旋空、シールドはもう決定だろうから空きスロットは一つ。左手はシールド、バックワームが決定だから残り2つ、いや、いっそのこと右手にバッグワームを入れたらどうだ?
左手にスコーピオン、射撃トリガー二つ、シールド。さすがにオプショントリガーは入らないが左右にブレードをもつならそうなる。射撃トリガーを減らすというのもありだが・・・。」
「まぁオプショントリガーは今はいいや、また入れたくなったらまた考える。とりあえずはそれで!!」
これで雅樹も決まった。あとは・・・
「残りはヒロだが・・・偉そうなこと言ってるんだ。もう決まってるよな?」
「もちろん。私はずっと前から決めてたさ。右手がバイパー、ライトニング、スパイダー、シールド。左手にアステロイド、メテオラ、バッグワーム、シールドだ。」
「スパイダーってなんだっけ?」
「スパイダーはワイヤーを張るトリガーだ。足場にするもよし、相手を転ばせるのに使ってもよしだな。A級の嵐山隊の木虎さんや片桐隊の隊長が使ってる。私は接近されると弱いからな。これで相手を足止めしながら戦うつもりだ。」
「それだけじゃないよね。メテオラトラップも作るつもりだよね?」
「さすが椿。よくわかってる。」
「メテオラトラップ?」
「えっとね雅樹君。メテオラトラップっていうのはメテオラを弾速、射程0で作ったメテオラのことなの。衝撃を加えると爆発する爆弾みたいな感じね。それをスパイダーと組み合わせると、スパイダーに引っかかったら爆発するトラップができるの。」
「なるほど。」
「私はスナイパーも兼任するからね。居場所がばれれば狙われやすい。だからそれの対策だよ、メテオラトラップとただのスパイダーがあれば相手は進むことをためらうからね。逃げる時間が稼げる。ただ、村中さんにスパイダーで視覚支援をお願いすることになるけどいいかな?」
「もちろんオッケーだよ。スパイダーを味方に見やすいようにすればいいんだよね。」
「そうそう。助かる。それとメテオラトラップのワイヤーは別の色で表示するようにお願い。場合によってはこの二人が足場に使うこともあるだろうからうっかりメテオラトラップに引っかからないようにしないと・・・。」
「そうなったら俺はお前を恨むからな。」
「ははは・・・僕も。そうそう、スパイダーの理由は分かったけど、なんでライトニングにしたの?狙撃用トリガーで一本しか持たないなら普通は万能型のイーグレットじゃない?」
「イーグレットが一番いいんだろうが、あいにくと私は狙撃の訓練はこれから積むからな。まずは当てやすいライトニングを優先した。ライトニングなら弾速が早いから当てやすいし、速射性も高いからこれから狙撃を始める私にも使いやすいと思ってな。
また訓練積んでほかのも使えるようになったらイーグレットがアイビスに切り替える予定だ。」
「なるほど。それがいいね。」
「それじゃあ使用するトリガーもきまったところだし、今週から防衛任務と来週からのランク戦。改めて頑張っていこうか。」
「「「お~!!」」」
その後は再び雑談会となり、結成祝いも大いに盛り上がった。