二日後。最初のランク戦の相手が間宮隊と早川隊に決まったと雅樹から連絡があった。
さっそく情報収集に移りたいが、今日は狙撃手の合同訓練とそのあとに初の防衛任務がある。情報収集は明日になりそうだな。
「まぁ、なにあれ、初めての狙撃手合同訓練だ。昨日練習はしたが、ほかの人とどれくらい差があるのかも確かめないとな・・・。」
今日の訓練内容は通常狙撃訓練。
100メートル先にある直径50cmの的へ狙撃する。五発ごとに的が遠くへ移動し、命中場所が中央に近いほど得点が高い。
「あまり人が多いところは苦手だし、二階へ行くか。」
狙撃手訓練は一階と二階があり、A、B級の狙撃手が来る一階がC級隊員にも人気だ。
私は人の多いところはあまり好きではないし、集中もできるから2階へ向かう。
最も奥のスペースから少し手前の箇所に場所をとる。
一番奥などの端はなんだかんだ言って注目されることが多い。
いい場所が取れた。
と、思っていると、後ろから視線を感じた。
振り返るとマスクをした女の子に見られていたが、私が振り返ると視線をそらして移動しようとしていた。
「ん?あぁ申し訳ない。君の普段の場所だったかい?」
「・・・そうだけど。別に私の場所ってわけでもないから・・・。」
人見知りが強いのだろう。
声が小さくて、聞き取りにくかったが、いつもの場所ということであっていたようだ。
あっていたからには移動しないとばつが悪い。
「それなら私は移動するよ。いつもの場所のほうが落ち着けるだろうからね。」
「・・・いいの?」
「気にする必要はないよ。私は今日が初めての訓練だからどの場所でも変わらないしね。」
「・・・そう。」
荷物を持って二つ隣にずれる。移動するときすれ違いざまに・・
「・・・ありがと。」
かわいらしい感謝の声が聞こえた。
さて、気を取り直して訓練開始と行こうか。昨日の練習した通り、静止した的だから200メートルまでは何とか当てられる。訓練だからライトニングではなくイーグレットのため最初少し違いに戸惑ったけどまぁ問題はない。
が、200メートルを超えてから当たる確率が下がってきている。
どうしても弾が少し右下にそれる。うまく調整しないと。
「・・・ガク引き。遠くの的を当てようとして引き金引くときに力が少し入りすぎてる。親指側にも同じだけ力を込めて銃を固定しないと・・・。」
隣から小さなアドバイスが聞こえた。
ガク引き・・・引き金を引く時にかかる力で銃の向きが変わり狙いがそれる現象だったか。前にアニメで見た。
「・・・アドバイス助かる。」
いままでシューターだったからそのあたりのことに気を付けていなかった。
さすがに言われてすぐに治るものではないが、そこそこに中央に弾が集まるようになった。あとは、反復練習か・・・。
「・・・気にしないでいい。気になっただけ。」
なかなかにかわいいところのある人だ。
っと。訓練はこれで終わりか・・・・。
142人中131位・・・握って初日ならこんなものだろう。最下位じゃなかっただけ良かった。いや、あのアドバイスがなければ最下位だったかもな・・・。
「アドバイス助かった。おかげで最下位をまぬ・・・」
いない・・・。
私が順位と振り返りをしている間に帰ったようだ・・・。
悪いとは思ったが順位を見ると20位となっていた・・・。かなり腕のいいスナイパーのようだ。
スナイパーのB級昇格条件は3週連続上位15%に入ること。任務などで全員がいつも参加するわけではないため、実際には上位20~25%あたりでいいようだが、それでもほかのポジションの人に比べるとかなり厳しい。
その上位に入っているってことは腕のいいスナイパーのようだ。
いつから上位15%に入っているのかはわからないが、そのうちに昇格するだろう。
その時は誘ってみるのもありか・・・。
いつもあの場所って言っていたから次の訓練でもまた会えるだろう。
その時に誘ってみるのもいいか。
ランク戦や任務を入れるといいつつ訓練の描写になりました。
すみません・・・。
次は任務ですから。