狙撃手訓練の後、初の防衛任務へと向かった。場所は鈴鳴支部だ。
ボーダーの防衛任務は2,3日に一回入っており、全部で6つある支部のうち、玉狛支部を除いた5か所にそれぞれの隊が派遣されて行う形になる。
基本はその5チームだが、私たちのようにB級に上がりたてのチームが防衛任務にあたる場合は、最初の数回はほかの隊の人と一緒に行うようになる。
なお、ほかの隊といっても、防衛任務にもっと出て稼ぎたい、暇、などの理由から混成部隊が作られることもよくあるとのことらしい。
そして、私たちと一緒に防衛任務にあたることになった隊は・・・
鈴鳴第一隊、あるいは来馬隊だ。
「僕が隊長の来馬です。今日はよろしくね。防衛任務の内容は知っている通り、出現したトリオン兵を撃退することなんだけど、初めてでいろいろ不安は多いと思うだろうど一緒に頑張ろう。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
雅樹が代表して挨拶する。
「さて、お互いに3人の部隊みたいだし、僕たちが一人ずつついて、必要と思ったときにサポートをしたのでいいかな?僕たちは基本的には見守ってるから。最初は自分たちだけと思って行動してみて。って形でいいかな?」
基本的に戦うのは私たちだけで、危なくなったらサポートをしてくれるという方法で一緒に防衛任務にあたってくれるようだ。
今の私たちがどれくらい統率のとれた行動ができるか、それを実戦で試すいい機会だ。
失敗しても先輩がフォローしてくれる。頼もしい。
「はい。よろしくお願いします。みんなもいいよな?」
「もちろん、とてもありがたいです。」
「わかった。さて、それじゃあ誰が誰につこうか・・・。明野君たちは誰がどのポジションなのかな?」
「明野と椿がアタッカーで私がシューターです。明野はオールラウンダーを目指していて、アサルトライフルタイプのガンナートリガーを持っているので、来馬先輩は明野についていただいてもよろしいでしょうか。
村上先輩は同じアタッカー専門の椿と、私はスナイパーも兼任しているので別役さんについてもらいたいのですがいいでしょうか?」
「似たようなポジションの人のほうがいいから、それが一番よさそうだね。わかった、それでいこうか。二人ともそれでいいよね。」
「問題ないっす。」
「こちらも大丈夫です。」
別役さんと村上先輩も賛同してくれた。
互いの自己紹介もかねて、会話をしていると警報が鳴った。
「みんな、ゲート発生、警戒区域内に誘導成功。数は8。パターンは飛行型2、戦闘用5、捕獲用大型が1だよ。マップにタグ付けて表示しとくね。」
「了解、ありがとう村中さん。」
位置情報が送られてくる。ふむ・・・
「飛行型のトリオン兵に関しては私が引き受けるよ。雅樹と椿で残りの戦闘用任せられる?私も終わらせたらすぐに合流するから。」
「了解。一応初めてだし、確実性を重視して僕と雅樹は二人で一体ずつ倒していくようにするよ。」
基本的な作戦の立案は私が行い、村中さん、椿が修正、最終的な決定、変更は雅樹がする。みんなで決めた行動指針だ。
「了解。それじゃあ、行動開始!!」