二人と別れた私は個人ランク戦のブースへ行き他の人の戦闘の様子を見ることにした。
シューターになると決めたはいいものの、何を使うかまだ決めていないからである。
「まずは基本となるアステロイドを使うべきか・・・まぁ他のトリガーも見てみるか・・・」
特殊な効果のない代わりに威力・弾速などの素の能力が高いアステロイド。
爆発して広範囲を攻撃できるメテオラ。
自動追尾機能、視線誘導機能のついたハウンド。
そして、設定した弾道を描くバイパー
C級のトリガーには一つしか入れることができないから自分に合ったものを選ばなければその分だけ昇格がおくれてしまう。慎重に選ばないと・・・・
個人戦の様子を見ているとアステロイド、ハウンドが同じくらいで人気。次いでメテオラ、最後にバイパーというのが使用されている割合になる。特殊な機能のないアステロイドはシューター入門としては当然だろうし、くせがない、ハウンドもアステロイドに比べると威力は下がるが自動追尾機能があるから当てやすく人気があるのだろう。広範囲を攻撃できるメテオラはともかく、バイパーは弾道の設定をうまくしないといけないから人気がないのは当然か・・・
と考えていると一際注目を集めているシューターがいたので見てみる。
B級のシューターのようだ。しかも女性。男性の比率の高い戦闘員の中で珍しい。それにかなりきれいな人だ。
バイパーを用いて相手の退路を塞ぎ、相手の死角を突いて圧倒している。
「やっぱり那須先輩のバイパーすげぇよ。あんなの防げねぇって。」
「きれいなだけじゃなく強い先輩、素敵です。」
「やっぱりリアルタイムでバイパーの弾道引けるようにしないとだめか・・・」
近くにいたほかの隊員も同じ人を見ていたようで称賛の声が聞こえる。
那須先輩というのか。それにリアルタイムで引いてるって言っていたな・・・まぁあれだけ正確な弾道だ・・・・あらかじめ設定してある弾道ではむりだろう・・・。
バイパーの弾道設定には二種類ある。
一つはあらかじめ弾道のパターンを決めておくというもの、もう一つは弾道を一から設定して弾を打つというもの。大半の人が前者であり、後者はごくごく少数であり、それを使いこなせる人はボーダーでも数人しかいないとオリエンテーションで言っていたな。
あらかじめパターンを設定していると素早く攻撃に移れるからな。1から弾道設定は瞬間的に引くことができなければそれだけ攻撃が遅れて不利になる。まぁ当然といえば当然か・・・
けど、それができたら・・・・協力な武器になる。
「決めた、バイパーをメインとするシューターでいこう。」
私は立ち上がり、トリガーの設定をするべくエンジニアのところへ向かった。