私たちもA級隊員めざしたい。   作:rerimeru

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かわいい指導者 その2

作戦を考えていたがいいものが思い浮かばなかったのでスナイパーの訓練場に向かった。

 

ランク戦で使い物になるように狙撃の腕を上げておく必要があるからだ。

それに、一度気分を切り替えることで新しい作戦が出るかもしれない。

 

今はちょうど昼時で普段訓練場にいるような人はラウンジに行っているし。人が少なく、時間帯もちょうどいい。一階ですら少ないのだから2階はかなり少ないだろう。

 

案の定、人が少ない。よかった。

 

そして・・・

 

 

「やぁ。この前は助かったよ。おかげで最下位を免れた。また何かダメなところがあったら教えてくれ。」

 

前の場所と同じところにあのかわいい指導者がいた。

 

「・・・別に。前も言ったけど気になっただけだから。気にしないでいい。」

 

「そうか・・・。隣いいか?」

 

「・・・好きにするといい。」

 

「助かる。」

 

狙撃訓練のメニューを人型の動く的に設定する。

 

距離は100~300メートル。屋根の上、路地などを不規則に動いている。まずはこれを当てないと・・・。

 

ライトニングを起動する。

 

そして、照準を付け・・・打つ。

 

ガク引きにならないように、きちんと親指のほうにも力を入れる。

 

・・・命中。100メートルあたりなら動いていても当てられる。

ライトニングで弾速が速いというのもあるだろう。

 

150メートルあたりから少しずつ外れるようになってきた。

250メートルを超えると2,3回に一回しか当たらない。

 

「・・・狙いをつけるのは大事。でも単発ずつでいいの?」

 

「ん?」

 

「・・・あなたのはライトニングでしょう?」

 

「あぁ。なるほど。当てることばかりに意識が行って失念していた。ありがとう。」

 

「・・・・・」

 

またアドバイスをくれて自分の狙撃訓練に戻った・・・。

 

私のトリガーはライトニング。弾速と速射性に優れた狙撃銃。

ならば連続して撃つことも想定して撃たなければ・・・。

 

同じ的に向けて数回連続して撃つ。

 

一発目が外れても2,3発目が当たれば狙撃として効果がある。

シールドで防がれやすくなるから初弾を命中させることが大切だが、いま言ってもそれは仕方がない。

 

2,3発目は初弾に比べると命中率は下がるがそれなりにあたるようになってきた。

が、まだ実戦で使えるレベルにはない・・・。

 

「・・・あなたは的の先を読むことは上手。けど、それだけ。まだ狙いが安定してないし、2発目からの照準には焦りを感じる。」

 

「なるほど。焦りか・・・。確かに早く打たないとと思って焦っているところがあるか・・・。ちなみに君は何を考えて撃ってる?」

 

「・・・何も。ただ相手の動きを読み、狙撃するだけ。ほかに考えることはいらない。」

 

「確かに、余計なことは考えるだけ邪魔か・・・。参考になった。」

 

「・・・別にいい・・・大したことは言っていない。それから、2発目以降は可能なら手足を狙うといい。シールドで防がれにくい。」

 

「シールドで防がれにくい・・・。急所をシールドで防ごうとする分手足のガードが甘くなるってことか。」

 

「・・・そう。」

 

シールドは防御範囲を広くするほど耐久性が下がる。

ライトニングも狙撃銃の中では一番威力が低いとは言えそこそこの威力を誇る。

 

トリオンに自信のない限り広範囲のシールドで防ぐのはあまりしたくはないだろう。

 

弾速も早いから狙いを瞬時に見極めてそこに集中ガードをするなんてことは難しいだろうし、連射で割られる可能性もあるからな。

 

だからセオリーは急所をシールドで固めることなのか・・・・。つまりはそれをさけて手足を狙えばダメージが与えやすいし、その後の展開を有利に運べる。

 

よし・・・それでもう少し練習を続けるか・・・。

 

 

 

 

「・・・距離に応じた着弾までの時間がまだ理解できてない。考えなくてもできるくらいにしないと・・・。」

 

 

 

「・・・トリオンの弾に風と重力の影響は少ない。放物線より直線に近い弾道。それを意識して。」

 

 

 

「・・・銃を持つのに力が入りすぎ。もっと力を抜いて。」

 

 

その後しばらく指導をしてくれた。

 

昨日までに比べ、かなり上達した気がする。

この感覚を忘れさせないようにしないと・・・・。

 

ひと段落ついて・・・

 

「アドバイスありがとう。おかげですごく上達した気がする。

良かったら何かお礼をさせてくれないか?」

 

「・・・いらない。」

 

そういってそそくさと帰っていった。

 

「・・・あ、勧誘と名前を聞くのを忘れていた・・・・。」

 

こんどは忘れないうちに聞いておくとしようか。

 

 

 

 

 

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