明野隊 初のランク戦当日 試合前
「みなさん、こんばんは。B級ランク戦ラウンド1。夜の部の時間です。実況を務めます、嵐山隊の綾辻です。そして開設席には風間隊隊長風間さんと、諏訪隊の堤さんにお越しいただきました。」
「「どうぞよろしく。」」
「本日はB級下位の早川隊、間宮隊、そして昇格後初参戦となる明野隊のみつどもえです。さぁマップが選択されます。マップ選択は明野隊。選択されたマップは・・・市街地C!!
市街地Cは高低差のある市街地で一般的にスナイパーが有利なステージですが・・・。
今回の3チームにはスナイパーがいません。これはどういうことでしょうか。」
「市街地ということで、建物が多いですからね。まずはそこを狙ったのではないでしょうか。明野隊はアタッカー二人にシューターが一人の3人編成。
ほかの隊はシューターやガンナーなど、中距離よりの編成です。早川隊長はオールラウンダーですが、それでも近接戦闘ができるのは彼だけですからね。近接戦に持ち込むことができれば有利に働くはずです。」
「建物が多ければそれを遮蔽物にして距離を詰めやすい。また、明野隊のシューターの浅上隊員のメイントリガーはバイパーと聞く。障害物は気にする必要はないから市街地という建物が多いという状況だけで明野隊の有利に働くな。」
「問題はA,B,Cとある市街地の中でどうしてCを選んだかですね。市街地Cは建物の高低差はほとんどないので、屋根に上がると家々を遮蔽物にしても攻撃しやすくなります。建物の高低差のある、市街地Bとかなら屋根を伝っての移動は困難ですからより斜線が通りにくくなって接近が容易になるはずです。」
「一つは早川隊の丸井隊員の持っているグレネードタイプのメテオラを警戒してのこともあるだろう。建物の高さがほぼ同じなら、グレネードの軌道がまるわかりで被弾のリスクが下がる。」
「斜線は放物線を描くから低いところに集まればそれだけ着弾が遅くなりますからね。そういった理由もあると思います。今回の敵にスナイパーはいませんからそれも十分有効でしょう。」
「なるほど。ありがとうございます。さぁ、転送準備が整った模様です。それでは、B級下位ランク戦スタートです!!」
―――開始直前 間宮隊 ―――
「市街地Cか。建物が多いからそれで斜線を切って接近戦にもちこむつもりだろう。どうする。」
「いつも通りに合流を優先するのは変わらない。それからだが、上を取りに行く。」
「上のほうが、見通しがいいからな、弾速と軌道を設定すれば建物のかげにいてもハウンドで攻撃しやすくなる。そのあとは相手の出方次第だな。」
「了解。」
―――同じく 開始直前 早川隊 ―――
「市街地Cか。建物がおおいから接近戦には注意が必要だね。接近戦に持ち込まれるとこっちが不利になるから必ず距離をとって戦うことにしよう。」
「相手が狙撃してくる可能性とか考えなくていいのか?ここはスナイパー有利のステージだろ?相手のトリガーに何が入ってるかわからないんだ、一応警戒はしておくべきだと思うぞ。」
「可能性はないとは言わない。だが、仮にそうだったとしても命中率はそこまで高くないだろう。初弾さえしのげばあとは十分に対処できるはずだ。」
「じゃあそれよりは、アタッカーの接近と、浅上君のバイパーに注意だね。特に浅上君のバイパーは建物関係ないからね。C級の時に戦う様子見たけど、逃げ道を誘導するように弾道を設定してくるから、相手の思惑にはまらないよう注意してね。」
「バッグワームで奇襲仕掛けてくる可能性も大きいから、気を付けてね。」
「了解。」
「いくらかの建物は俺のメテオラで壊すってのはどうだ?斜線が通りやすくなるから接近する前に倒せるようになるんじゃないか?」
「さすがにどこもかしこも壊してたんじゃあだめだが転送時とあとはどこが戦場になってもいいよう間隔を置いて更地にしたのでいいはずだ。星司の言う通り、更地になっている場所がいくらかあればこちらに有利に働くはずだ。頼んだ。
麻美は初期位置から戦闘が起きやすそうなところをリストアップして開始時に敵と遭遇しそうなところをピックアップして隊に伝えてやってくれ。」
「了解!」