私たちもA級隊員めざしたい。   作:rerimeru

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初ランク戦①

B級ランク戦 ラウンド1 スタート!

 

自動音声が流れるとともに、初期位置へ転送される。

 

初期位置はマップ内でランダムに転送される。ただ、それぞれ等間隔になるように転送されるうえ、転送直後はマップに移っているから全員の初期位置はわかる。

 

私の初期位置は・・・市街地の中腹より少し上といったところか。最良ではないものの、それなりにスタート位置に恵まれた。

 

これなら、予定通りに作戦を行える。

 

―――

 

「さぁ全員が転送されました。そして同時に、明野隊の浅上隊員がバッグワームを起動!そして、早川隊、明野隊は上のほうでの合流を目指す動き。間宮隊は上ではなく中腹へ移動している。最短距離での合流を目指す動きか。最初の動きについてはどう思われますか?風間さん。」

 

「今回のように高低差のあるマップでは上に陣取るのがセオリーだ。見通しがいいため、銃撃が行いやすいとともに、相手の動きがよく見える。早川隊はそれを狙ってのことだろう。明野隊はそれがわかっているだろうから、上での接近戦を持ち込むつもりだろう。

 

そして、間宮隊は全員で合流してから戦うことを基本としている。ほかの2隊が上での合流を狙っているだろうから、地形による多少の不利は無視してでも安全に合流をしたかったのだろう。」

 

「行動が読みにくいのは明野隊の浅上くんですね。なぜ浅上隊員だけバッグワームを起動したのか・・・。それが今回の明野隊の作戦の要になっていそうですね。」

 

「なるほど。有利な地形で戦いたい早川隊、地形で相手の行動を誘導し、接近戦に持ち込みたい明野隊、普段の戦い方を優先した間宮隊というわけですね。ありがとうございます。おっと、早速ですが動きが出てきました。」

 

 

―――

 

私は屋根に上ってライトニングを起動する。そしてマップでおおよその敵の位置を確認してスコープを除き探す。

 

「村中さん、間宮隊の隊長と鯉沼隊員、それから、早川隊の船橋隊員を発見。

予想通りに中腹で合流しようとしているのが間宮隊、上での合流を目指しているのが早川隊だ。タグ付けよろしく。引き続き、丸井隊員を探す。」

 

そう連絡して、再度探していると・・・。

 

ヒューーゥぅぅーーン

 

ドゴゴゴォォゥン!!!ゴオォゥン!!!ゴゴゴォゥゥゥォン!!

 

来た、グレネードランチャーによるメテオラ。居場所を教えてくれて探す手間が省ける。

 

「ヒロ!!メテオラ爆撃来たぞ!相手の場所はわかるな!!」

 

「問題はない。大体の居場所はつかんだ。」

 

「こっちでも弾道の解析したよ。丸井君はマップ西南にいるみたい。タグ付けしとくね。」

 

村中さんの仕事が早くて助かる。

 

見つけた。

 

「丸井隊員を見つけた。走りながらメテオラを時折撃っているようだ。転送位置がよかった。この場所なら私が狙撃できる。」

 

「了解。ヒロのタイミングで任せる。あとの早川隊への攻撃は任せろ。」

 

「あまり時間をかけると間宮隊も来るから、二人とも気を付けてね。まぁ僕もだけど。」

 

椿の警告ももっともだ・・・。時間は限られている・・・。

 

ぎりぎりだが丸井隊員の位置は私の有効射程内だ。

 

相手は時折メテオラで爆撃をしている。その際には少し速さが落ちる。

・・・・・いまだ。

 

私は引き金を引いた。

 

―――

 

「おおっと!!なんと浅上隊員、ライトニングを持っていた。市街地Cを選んだのは狙撃を行うためというのもあるようです。」

 

「浅上がライトニングを持っているというのを後の2隊は知らない。相手の不意を付けるから最初の狙撃は有利だ。問題は誰を狙うかと、浅上自身の狙撃の実力だな。」

 

「練習をしていたとはいえ、スナイパー用のトリガーを持ったのは最近のはずですからね。それを踏まえての当てやすいライトニングだと思いますが・・・。」

 

「狙撃の腕前ができなくてもだれがどの位置にいるのか捕捉できますから。そのあたりでも明野隊がやや有利といったところでしょうか。そしてここで早川隊の丸井隊員によるメテオラの爆撃!!隊員たちの間で適当メテオラと言われるマップを見ての砲撃ですね。」

 

「グレネードランチャータイプの銃によるメテオラは放物線を描いて飛んでいくからな。初期位置からでも近くの敵にお構いなしに攻撃できる。命中精度は決して高くはないが、これは、早川隊のけん制が目的か。」

 

「グレネードによる砲撃があると、明野隊、間宮隊は動きにくくなりますからね。この好きに上をとるつもりでしょう。」

 

「この状況が続けば、早川隊が上を取れる。そうなれば早川隊の優位で戦闘が続くだろう。

 

・・・だが、今の状況は危険だぞ・・・。」

 

「危険・・・ですか?」

 

「浅上からすれば、自分を撃ってくださいとアピールしている形になりますからね。実際、そのつもりの様子で狙っています。おそらく、砲撃のために足を緩めたところを狙ってくるでしょう。」

 

「なるほど。ありがとうございます。丸井隊員、相手の妨害が効果的に行えているものの、浅上隊員の銃口が彼を狙っている。そして・・・浅上隊員撃った!!」

 

 

 

 

 

 

 




少し切りが悪いかもしれませんが、続きます。

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