「さて、任されたし、行こうか椿。」
「あぁ。」
プランBはヒロの援護がほぼない状況で戦闘をする。だったな・・・。
「さて、どうする?まずは見つけるところからだよ。」
「そうだな・・・。よし、こうするか。」
そういって俺はバッグワームを解除し、アサルトライフルを装備する。
「どうして解除したんだい?」
「互いにバッグワームしてたら奇襲できるかは運しだい・・・いや、射程のある分向こうのほうが有利だしな。こうしておびき寄せたほうが早い。
一度全員がバッグワームを起動してるから誰がどこにいるのかわかってないだろうが、誰だったにせよ、こっちに来るだろ。ヒロと間違えたなら、うっとうしいスナイパーはすぐに消したいだろうし、俺たちのどちらかだと考えたにしても、奇襲の可能性が減るから釣られに来る。
間宮隊のほうへいくっていうのもありだが、2対3だし、そうなったら俺らが漁夫の利を狙える。」
「なるほど。アレを試してみようか。僕が隠れるからうまく誘導してね。」
そういって、椿はバッグワームを起動したまま移動する。移動先は・・・あそこか。よし、覚えた・・・。あとは、早川隊を見つけるだけだな・・・。
屋根に上るか・・・。
さぁどこにいる・・・。
「村中ちゃん、早川隊の二人が隠れてそうな場所のピックアップ頼める?」
「そういうだろうと思って。もうやってるよ~。送るね。」
「さすが村中ちゃん。仕事ができる女。」
「ほめるのはあとあと。いつ攻撃してくるかわからないから警戒してね。」
「了解。」
さて、いそうな場所が分かったはいいものの、まだ見えない。まだ隠れているのか。はたまた、うまく建物を使ってきているのか・・・。
「間宮隊の3人が明野君のほうに移動を始めたわ。」
「了解。マップで確認したよ。明野、それに合わせて早川隊も仕掛けてくるだろうから、うまくこっちに誘導してね。」
「まかせろ!」
村中さんと椿の報告を聞いて神経を周りに張り巡らせる。村中さんのおかげでおおよその場所の検討はついているし・・・。間宮隊のほうには、ヒロがいるから横やりの心配はない・・・。
隊長らしく、見せ場を作らないとな・・・。
そして・・・
ババババッッッ!!!!
早川隊の二人が姿をみせ、バッグワームを解除すると同時に連射してきた。
「来たな。ドンピシャ。村中さん、さすが!!!」
場所は村中さんの予想通り。それなら・・・。
ガガガガッ!!!
シールドで最初の弾は防げるし、屋根から降りれば射線は切れ、それ以上の弾は当たらない。
「「ハウンド!!!」」
っと思っていたが、早川隊の二人のハウンドが上空から襲ってきた。
シールドで防げるが、カウンターを入れ損ねた・・・。シールドで防ぎきれているし、ほとんどの弾は躱せるが・・・。反撃の隙がない。椿の位置は・・・・。よし。
俺は椿の元へ移動を開始した。
―――早川隊サイド―――
「二人とも、明野隊のうちの一人がバッグワームを解除したわ。」
「一人だけ?」
「えぇ。誰が解除したのかはわからないけど・・・。」
「わかった。この状況で一人だけ解除したってことは・・・。」
「まず間違いなく釣りだな。」
「そうだね。釣りだね。近づいたところで残りのふたりからの奇襲とかかな。」
「それならこのまま、見つからないように移動するか?」
「少し待ってから、行こうか。間宮隊の3人が合流してるし。それに合わせて移動しよう。そのほうが奇襲や狙撃の脅威が少ない。おっと、間宮隊も移動を始めたみたいだ・・・。」
「バッグワームはどうする?」
「もうすこし、つけてて、視認される直前のタイミングで外して攻撃仕掛けるよ。」
「了解。」
「あれは、明野君?明野君がバッグワームを解除してたのか。」
「ということは・・・。狙撃の可能性はまだあるから注意がいるな。」
バッグワームを解除し、釣り餌になっていたのは向こうの隊長のようだ。
幸い、まだ気づかれてはいないようだ。けどこの距離ならもう気づかれてもおかしくない。
「隊長、仕掛けるか?」
「そうだね。バッグワーム解除と同時に一気に行くよ。屋根を降りて建物の影に隠れるだろうからそのままハウンドで追撃するよ。狙撃と奇襲への警戒は忘れないように。」
「了解。」
「それじゃあ、行くよ。いち、にの、さん!!」
二人のアステロイドが明野君を襲う、がシールドで防がれている。そのあとにもすぐに建物の影に隠れてられた。行動が早い。
けど、まだ僕たちの攻撃は終わらない!!
弾速を遅めに設定したハウンドなら、旋回半径は短いからある程度の障害物なら関係ない。相手のいる空に向けてうつだけで山なりの弾道を描きつつ、建物を超えて明野君に襲い掛かる。
ここでせめて、多少なりダメージを与えておきたい。
「近づいてくるかとおもったけど、逃げてるな。追うか?待ち伏せの可能性高いぞ。」
「もうこっちの場所がばれてるし、追わなかったとしてもバッグワームで強襲されるだけだ。間宮隊の移動が遅れてるし、向こうにも誰か言ってるはず。それなら、間宮隊のほうに人が言っているうちにこっちが攻めないと!!」
僕たちは明野君を追った。逃すものか・・・。
―――明野隊サイド―――
「来たな、ついてきてくれて助かるぜ。鬼さんこちらっと!!」
上から降ってくるハウンドの雨をしのぎながら、椿のいる場所へむかう。移動ルートは村中さんが支持してるから間違い用がないし、楽だ。オペレーターがいるだけど行動がすごく楽になるな。
ついた!!
あとは、タイミングだな。
「ハウンド!!!」
向こうがやってきたように、俺もハウンドで相手へ攻撃する。
「逃げるのをやめて反撃してきた・・・。了午!奇襲か狙撃か来るよ!気を付けて!!」
「了解!!」
反撃のタイミングで狙いがばれてしまったようだ・・・。いや、狙いはもともとわかっていただろうから、この場合は奇襲の場所がばれたか・・・
場所は絶好だが、警戒されてしまった・・・。椿はまだタイミングを計っている。
攻撃で場所をいつまでもくぎ付けできるわけではないだろうし、不意打ちを警戒して足が緩んでいる今がチャンスか。
そして、このチャンスを作るのが隊長としての俺の務め。
「ばれたら、しょうがないか・・・。いまだ!!!
俺は精一杯親友の名を呼んだ。
次話の都合により、加筆しました。8月13日21時