「では今回の戦闘の振り返りを、風間さん、堤さん、お願いします。」
「そうですね。今回の戦闘での決めてとなったのは情報の有無でしょう。明野隊にはほかの2隊のデータがあり、それに合わせた作戦を立案、行動できた。間宮隊、早川隊には明野隊のデータがなくて終始後手に回らざるを得なかった。そんな様子が見られていましたからね。明野隊がうまく自分たちのアドバンテージを活かしたというところでしょうね。
まぁ仮にデータがあったとしても、明野隊の隊員の戦い方は割と独特な戦い方なのでうまく対応できるかはわかりませんが・・・。」
「確かに明野隊の方の戦い方はかなり独特でしたね。今後が楽しみです。」
「そういった意味では浅上隊員が最初に狙撃を当てたのは大きかったな。あれで他の2隊に狙撃があるかもと思わせて意識を狙撃に割かれた。その結果隊との合流が遅れ、椿隊員の奇襲への反応も遅れた。」
「目の前の相手だけに集中できないというのはそれだけで不利になりますからね。」
「目の前の相手だけに集中できないという点では浅上隊員が単独でもその状況を作ってましたね。スパイダーを併用してのメテオラトラップで相手の行動を妨害していました。スパイダーはよく見ればどこにあるのかわかりますが、逆に言えばよく見なければわかりません。全力で走っている相手を追いかけながらでは見つけるのはまず無理でしょうね」
「そして、相手の速度が落ちたところへバイパーでの攻撃、バイパーなら自分で張ったスパイダーを避けて攻撃もできますし、有利な状態で戦えますね。」
「今回の戦いを見ている限り、浅上隊員の幅広い戦い方が勝因としては大きいな。だが、先ほど堤が言った通り、今回の戦いでは情報の有無が結果を大きく左右した。地力では明野隊が勝っているように思えるが、完封するまでの実力差はない。
幸運と情報の有無、それから明野隊の戦術の特殊性が重なった結果だ。明野隊の真価が問われるのは戦術がばれた次回や次々回のランク戦だろう。特に浅上隊員はほかの隊から狙われやすくなるだろうからそれにどう対応するかが課題だな。」
「お二人とも、解説ありがとうございます。間宮隊、早川隊の動きはどうでしょうか?」
「両隊ともに言えるのは自分たちの得意な戦術にこだわりすぎているというところだな。得意な戦術は自分の隊が最も強い状態で戦わせられるが、それにこだわりすぎると対策される。
また、戦術の偏りは状況の変化への対応力が下がる。それが今回の結果だ。浅上隊員がバッグワームでマップから消えたのはなぜか、あとの二人がどこで合流をしようとしているのか、はたまた合流せずにたたかおうとしているのか、今ある情報を整理して相手が何をしようとしているのかそれを考える力を身に着けていくべきだな。
だが、失敗したからと言ってそれを気にすることはない。失敗し、それをどうして行けばいいのかを考えるのがランク戦の意義だ。今後に期待する。」
「風間さんにほとんど言われてしまいましたが・・・まぁ同意見ですね。間宮隊も早川隊もまだB級に昇格して短いですし、まだまだ伸びしろはあるように思います。今後に期待ですね。」
「お二方、解説ありがとうございました。それではただいまを持ちまして、ランク戦ラウンド1 二日目 夜の部を終わります。ここまでお付き合いくださりありがとうございました。それでは。」
「「ありがとうございました。」」