呼び出しを受けた私は隊の作戦室へ向かった。
どうやら私が一番最後だった。
「ヒロ、遅いぞ」
「浅上君遅刻だよ~」
「悪いな」
雅樹と村中さんに茶々を入れられたが急な呼び出しにこたえてすぐに来たのだから
決して遅刻などではないと思う・・・。まぁ二人とも本気で言ってるわけではないので構わないのだけれど。
まぁ本題に入ろうか。
「それで、次の相手が決まったって?どこになったんだ?」
「それが・・・運がよかったというべきか悪かったというべきかはわからないけど、この前みたいにはいかない相手だな。」
どこか歯切れの悪い発言だ。
「まぁ次の戦いはB級中位との闘いだからね。いろいろ苦戦も出てくるとは思うよ?そのあたりは気にする必要ないんじゃないかな?」
椿が雅樹の歯切れの悪い発言に対して返答する。確かにそうだ。すんなりとA級に上がれるとは誰も思っていない。
「まず、今回も3チームによるみつどもえの戦いだ。相手の片方の部隊は諏訪隊。この前のランク戦の解説席にいた堤さんがいる部隊だな。」
「諏訪隊が相手か・・・。」
諏訪隊はショットガンタイプの射撃トリガー使い二人とアタッカー一人という近距離戦闘に特化した部隊だ。私たちの明野隊も隊長の雅樹は射撃トリガーも持ったオールラウンダーもどきではあるがまだ射撃技術は不十分だから実質アタッカー二人という感じになる。
つまりは接近戦はほぼ避けられない。うまくこちらが有利な状況を作らないとまずいな・・・・。
「雅樹と椿にきくが・・・。諏訪隊のショットガンタイプの銃に対応はできそうか?ちなみに私のフレアは無理だな。一回は致命傷を防げても2回目以降は耐える自身がない。」
「フレアは割と高等技術だからね。仕方がないさ。僕としてはグラスホッパーとか遮蔽物を利用してうまく接近できたらってところかな。迂闊に距離を詰めたらハチの巣にされるね。」
「俺も似たようなもんだな。ブレードの間合いまで詰められたらいいけど、距離をうまく詰める方法考えないと近づく前にやられるな。」
ふむ。つまり諏訪隊にはいかに間合いを詰めるかがカギになるということだな。
「となると、まぁ近づきやすいように遮蔽物の多いマップを選ぶとか、中距離から攻撃できる私や雅樹が牽制して椿が距離を詰めるとかそのあたりが主な攻略法と行ったところになるか。」
「それでいいと思うよ。あ、浅上君が間宮隊にしたときみたいに一人で3人倒してくれてもいいんだよ?そのほうが二人が安全だと思う♪」
村中さんが無茶な要求をしてくる。
「そうだな、それができたらな・・・。そういえば諏訪隊のアタッカーのほうはどうだ?」
「あぁ笹森君だね。一応僕は普通に戦えば8割以上で勝てるくらいかな。笹森君は弧月1本で戦うアタッカーだから僕とは相性がいいんだ。」
「俺がまぁ五分五分ってところか。勝てるには勝てるけど安定しては勝ててないな。」
つまりは椿をうまく当てることを考えないといけないな。
「あ、でも普通に戦えばだよ。笹森君カメレオンもってるからうまく対処しないと僕でもあっさり負けちゃうかもだからね。」
そういえば、ログでみたな。笹森隊員はカメレオンを持っているんだった。それに対する対策も考えないと・・・。
あとは・・・
「まぁ諏訪隊を相手にするうえで考えないといけないことはわかった。それで、諏訪隊とあとはどこが次の相手なんだ?」
「驚くなよ?次の相手は―――だ。」
と、前置きされたが私は驚きを隠せずにはいられなかった。
ある意味望んだ展開だった。だが、一番戦いたくない相手でもあった。
―――驚くなよ?次の相手は那須隊だ。―――
雅樹は確かにそういった。