「驚くなよ?次の相手は那須隊だ。」
雅樹はそういった。
ラウンド1での完全試合のおかげでB級中位(その中でも一番下だが)が現在の明野隊のランキングだ。
那須隊もB級中位の隊であるから当たる可能性はもともと十分にあった。
確かにいずれかは戦うことになる相手だが公式戦2試合目から当たるとは考えていなかった。
今の私が那須先輩に対してどこまでやれるのか不安はあるが楽しみもある。
今の私たちと那須隊戦うとなると・・・有利な状況は・・・・・
「ヒロ?」
思考にふけっていると雅樹が声をかけてきた。一人で黙り込んで考えていたから
当たり前のことか・・・
「すまない。考え込んでいた。」
「だから驚くなっていったのに・・・。それで、今のお前からみて次の戦いはどうなる?
言い忘れてたけど、マップの選択権は次もうちができる。それを込みでお前の意見が聞きたい。」
作戦の立案は主に私と椿だが、こと那須隊に限って言えば私が一番情報を持ってる。
私が意見を足して言うべきか。
「結論からいうと・・・相性は悪くない。
第一に那須隊のアタッカーの熊谷先輩は片手弧月+シールドという椿が得意な相手だ。雅樹の4刀流のスタイルも初見なら大きく有利に働くだろうし何よりうちはアタッカーが二人だ。近接戦ならこちらが有利だ。
那須先輩についてもだが、那須先輩のバイパーはいわば私のバイパーのオリジナルだ。私なりにアレンジしているところがあるとはいえ弾道に類似しているところが多いはずだからある程度の弾道は読めるはずだ。
だから初見というのは二人にとってはアドバンテージになる。と思う。
スナイパーの日浦さんについては、特に有利も不利もないからそのあたりはうまく地形とかを利用して戦っていくのがセオリーだな。」
「俺と椿の二人とってはアドバンテージっていってたな・・・」
「浅上のほうはどう?よくログ見てたし、動きの癖とか作戦とかよく理解してるはずだから君のほうでも有利なんじゃないのかい?」
雅樹と椿が私の考えに対して引っかかったところがあるとでもいうように見てくる。
確かに一番ログを見てきたから那須隊の行動については理解している。けれど・・・。
「私に関しては残念ながら有利なところは少ない。どちらかといえば私が不利だな。
第一に単純にシューターとしてもバイパー使いとしても那須先輩に比べると私のほうが二回りは下だ。1対1ならあらかじめトラップを仕掛けた状態でようやく勝ち目が見えてくるといったところだな。
これが熊谷先輩になるともっとまずい。那須先輩に対しての二人みたいに、おそらく私の弾道は熊谷先輩には見切られやすい。その分だけ距離を詰められやすくなって不利だな。
日浦さんについては潜伏場所、狙撃のタイミングが状況次第だがある程度予想がつくからそこそこに有利といったところだな。幸いにしてスナイパーは私と日浦さんの二人だから、戦闘開始時にバッグワームを使ったのが一人だけならその人が日浦さんだ。
その方向を覚えておけばライトニングによる狙撃とはいえ防御や回避も十分可能なはずだな。」
「勝機はあるけどそう簡単にはいかないってことだね。」
「一言にまとめるとそうだな。それに、那須隊だけでなく諏訪隊もいるからうまく戦場を使わないと有利な展開を作るのは厳しそうだ。」
「さすがにこの前みたいに別々に相手できるほど甘くないから仕方がないな。」
「特に那須さん相手だと1対2でも負ける可能性十分に考えられるからな。一人で倒そうとするのはなるべく避けるようにしないとな・・・。」
個人の実力もだが、ランク戦で大事なのは部隊の地力だ。
相手の2隊には地力で劣ってる分はこちらの持っているカードで補っていく必要がある。
私たちにとって有利な状況とはいったい何があるか。。。
そのあたりをまとめていくのが先だな・・・。
さて、どうしたものか・・・・・。