私たちもA級隊員めざしたい。   作:rerimeru

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初ランク戦 ラウンド2 作戦会議③

「とりあえず話をまとめるとしようか。私たちが有利に戦うために必要な条件は4つだ。

 

1つ。那須先輩に対しては二人以上で戦うこと。どうしても一人で戦うことになっても無理に戦わずに撤退か、時間稼ぎに徹する。

 

2つ。熊谷先輩には雅樹か椿が相手をする。

 

3つ。狙撃戦にならないように遮蔽物の多いマップ、あるいは、狭いマップで戦う。

 

4つ。諏訪隊の笹森隊員には私か椿。あるいは二人以上で戦う。

 

今のところはこのあたりか。」

 

状況の整理を行い、ほかのメンバーに確認をとる。

 

「浅上は笹森君相手になにか策があるの?カメレオンもってるからいろいろ厄介じゃない?」

 

椿が質問をしてくる。カメレオンのトリガーは確かに厄介だが、おそらくは大丈夫だと思っている。

 

「私はもともとマップに移ってれば直接見てなくても当てられるように練習してるからな。距離や遮蔽物があれば問題ない。スパイダーもあるし、ほかに対策も思いついてる。」

 

「そっか。それならいいや。そうそう、言いそびれてたんだけど、僕の空きスロット二つあったけどそこに一つスコーピオン入れることにしたよ。まだお試しだけどね。この間王子隊の隊長の王子さんに進められたんだ。弧月だけだと腕やられたときに何もできなくなるからって。」

 

椿が追加トリガーの報告をしてくる。そうか、スコーピオンをいれたか、確かに体のどこからでもブレードを出せるスコーピオンなら腕をやられてもまだ戦える。

 

納得の選択だ。

 

「そうか。わかった。それも踏まえてまた作戦を考えておくさ。今のところ次の戦いは椿と雅樹に頑張ってもらうことになりそうだからな。」

 

「ほう、ってことはなにかいい策おもいついたのか?ヒロ?」

 

「なんとなく・・・だけどな、細かいところを詰めたらまた話す。」

 

「「わかった。」」「わかったよ。」

 

今回の作戦会議はこれで終了となった。

 

 

 

 

 

―――諏訪隊サイド―――

 

作戦室にて諏訪隊のオペレーターを除いた3人が集まっていた。

 

「次の相手は那須隊と明野隊か。かー、曲者ばっかじゃねぇか。めんどくせぇ。」

 

諏訪隊隊長諏訪洸太郎はトレードマークにもなっているタバコを吸いながらつぶやいた。

 

言葉遣いに荒いところはあるが、基本的に世話好きであり、新入隊員の指導にあたることも多い諏訪隊はほかの隊に比べ明野隊についての情報を持っている。

 

明野隊の特異さに関してはよく理解しているといえる。

 

「明野隊はデータも少ないですし、変わった戦闘スタイルですからね。次も何を仕掛けてくるか・・・。気を付けないとですね。」

 

「おい、日佐人、お前明野隊のアタッカーの二人と戦ったことあるか?」

 

「両方あります。といっても、その時は弧月だけでの戦いでしたけど・・・。明野君相手は大体五分五分、椿君にはほとんど負けました。カメレオンありでも負ける可能性は十分にありますね。」

 

負けた時のことを思い出し、少し顔をしかめながら答える。

 

「となると、いつも通り3人で合流して戦ったほうがよさそうですね。」

 

「だな、那須はどうする?明野隊のあの3人も厄介だが那須はもっと厄介だぞ?」

 

「どこかで接近戦を持ち込むしかないですね。射程で言えばこちらが負けてますからね。これは明野隊の選ぶマップ次第になりますけどね。何とかして近づきましょう。」

 

「日佐人ぉ。カメレオンでささって倒せねぇか?」

 

「無茶いわないでくださいよ。普通なら近づこうとした時点でハチの巣ですよ。」

 

「さて、どうすっか・・・。」

 

しばし考え込む諏訪隊であった。

 

 

 

―――那須隊サイド―――

 

那須邸にて那須隊の戦闘員三人が、さらにオペレーターの志岐小夜子がビデオ通話上で作戦会議を行っていた。

 

「次の相手は諏訪隊と明野隊・・・。玲、この浅上って子・・・」

 

「そうね。私の弾道を研究して反映してきているわね。アレンジなのか、違うところも多いけどね。まだ弾道が素直で甘いところがあるわね。そのあたりを突けば負けることはないと思うけど、弾道見切られてやすいと思うから時間がかかりそうなの。くまちゃんか茜ちゃんに浅上君の相手はお願いしていいかな?」

 

明野隊はきっと私への対応を特に意識して作戦を立ててくるはず。

 

そう読んで作戦の要になるであろう浅上を早いうちに落とすべく、那須隊長は作戦方針を決定した。

 

「任せてください!!狙撃の腕なら多分私のほうが上ですから狙撃戦になれば打ち抜いてみせます!!」

 

ライトニングの扱いなら私のほうが上とばかりに胸を張る茜だが、それに対して熊谷が釘をさす。

 

「だからって油断は禁物よ、茜。いいわ、玲。浅上君は任せて、代わりに椿君は任せてもいい?私じゃ相性悪くて勝てそうにないの。」

 

「いいわ。それで行きましょう。」

 

「隊長の明野君も隊長か茜ちゃんが倒したほうがいいと思います。戦闘スタイルが特殊ですからなるべく接近戦は避けたほうがいいかと。」

 

「志岐ちゃんの言うとおりね。アタッカーの二人は私が仕留めるからサポートをお願いするわ。」

 

「わかった。それで作戦考えていくわよ。」

 

 

 

 

 

 




11月14日 地の文が少ないとの指摘あり加筆修正
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