私たちもA級隊員めざしたい。   作:rerimeru

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指摘受け、今回は3人称視点で執筆してみました。

作風が安定していなくてすみません。

あと文章が少し硬くなってしまっています。

安定して自分に合った書き方が見つかるまでもう少しお付き合いいただけたらと思います。


初ランク戦 ラウンド2 ②

「見つけた!!!!って、え?どうして?」

 

日浦茜は今度こそ目標をスコープで正確にとらえることができた。

 

そして驚きを隠せなかった。

 

「茜?」

「茜ちゃんどうしたの?」

 

2人の先輩が何事かと声をかける。

 

「せ、先輩。バッグワームで隠れてたのは浅上先輩じゃないです!椿先輩です!!!」

 

スコープの先にいたのは椿健太がいた。

 

 

 

 

「そろそろいいかな?」

 

椿はワイヤーを張るのをやめ、反転して熊谷のもとへ向かう。

 

すぐ近くまで追ってきていたため、近距離戦は免れ得ない。

 

「こんばんは、熊谷先輩、一点いただきますよ。」

 

椿は言い放ち、切りかかる。

 

「まんまと引っかかったってわけね。けど、そう簡単に負けるわけにはいかないの。」

 

弧月の扱いでは負けるけれど、こっちには茜がいるから実質は2対1。

しのいでいればそのうち勝機は見えてくる―――

 

「茜。予定は変わったけれどいつも通りよ。タイミングは任せるわ。」

「了解です!」

 

相手が弧月のみならばA級のアタッカーにも匹敵する実力を持つ椿。

ゆえに、一振り一振りは鋭く、そして正確。

 

普段の個人ランク戦であれば、6合の撃ち合う前には致命傷あるいは決定打となる一撃を食らっていただろう。

 

 

 

しかし、今回の戦闘に限って言えば、そうはならない。

 

椿の攻撃は鋭く正確だが浅い。

日浦茜からの狙撃に対応できるよう大きく攻めることができず、また、そちらに意識を割かねばならないからだ。

 

また、受けに回っている熊谷友子も相手の攻撃を裁くことに関しては達人の域に達しつつある。攻めることを意識せず、守りのみに徹すれば、そうやすやすとは崩されない。

 

 

1合、2合、3合、4合・・・・・

 

剣劇は続くが決定打には至らない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マップ南東

 

 

「椿君が南西?ということは?」

 

 

南西に向かっていた敵が一人、急に進路を変えて那須玲のもとへ向かっていた。

 

2人は互いに射程距離内であったがあえて攻撃せずに距離を詰めていく。

 

そして同時に視認する。

 

「こんばんは。初めまして、那須先輩。一手ご指導いただけますか?」

 

単身那須に向かっていたのは、浅上博雅であった。

 

 

 

―――観戦ルームサイド―――

 

ランク戦スタート時―

 

「さぁ、時間です。全チーム一斉に転送されました。

マップは市街地D、天候は大雨、時間は夜!!」

 

実況の武富桜子の声がルーム内に響く。

 

「完全にスナイパー対策だな。」

「あぁ。浅上の腕はわかんねぇけど、B級に昇格したばかりだからな、まだそこまでの腕じゃねぇだろ。今回は狙撃なしで勝負するつもりだろうな。」

 

出水公平、米屋陽介の両名がマップの条件設定について解説を加える。

 

そして、開始してすぐに2人の隊員がバッグワームを起動した。

 

「そして、スナイパーの2人がバッグワームを起動。マップから消える!!

明野隊の浅上隊員は今回は狙撃の難しいステージ、条件を設定しましたけど、するとこのバッグワームの起動は今回はスナイパーよりトラッパーとしての役割を意識して・・・というところですか?」

 

 

 

「・・・と、思うじゃん?」

「桜子ちゃん・・・モニタよく見てみて。」

 

「え?どういうことです?・・・あーーーーー!!失礼しました!

バッグワームを起動したのは浅上隊員ではなく、なんと椿隊員。これはいったいどういうことなのか?」

 

「トラッパー、スナイパーはほっとくと厄介だからな。大体の居場所の予想がつくスタート時は狙われやすくなる。特に今回はスナイパーは茜ちゃん一人だからな。那須隊はどこに浅上がいるかすぐにわかる。

 

けどま、浅上はシューターが本職だからな。狙撃をするつもりがないなら位置を隠す必要がない。うまくそれを使ったな。」

 

なるほど・・・と一度は納得するが、武富の頭にふと疑問が思い浮かぶ。

 

「米谷先輩、弧月使いに強いと評判の椿隊員を熊谷先輩と戦わせようとしてそうしたのはわかりましたけど、明野隊からすれば那須隊長と熊谷先輩の区別はどうつけたんですか?」

 

「そうでもないぜ、熊谷ちゃんは椿と当たるの避けたかっただろうしな、よっぽど転送場所が悪くねー限り最初からどこにいるかわかる浅上のところに茜ちゃんと二人で向かう予定だったんだろうよ。」

 

「ついでに言えば、浅上のバイパーは那須ちゃんのをモデルにしてるっぽいからな。研究されつくしてる自分より熊谷ちゃんに行かせたほうが点が取りやすいって考えたのもあるだろうな。」

 

「なるほど・・・。ありがとうございます。あと、やっぱり浅上隊員のバイパーは那須隊長がモデルになっているんですね。」

 

「あくまでモデルってだけだけどな。わりとアレンジはされてるし、相手に合わせて弾道を引くのは那須ちゃんのほうがまだまだうえっぽいな。」

 

すべての攻撃をリアルタイムで弾道を引いて戦う那須に対し、まだそこまでの領域に至れていない浅上は要所要所ではあらかじめ設定してある弾道を使用して戦っている。

 

まだ、それがはっきりとわかる程データは知られていないはずだが、天才ゆえか出水はすでに見抜いていた。

 

 

 

「那須隊長に一日の長ありということですね。」

 

「そうだな。けど、さっきも言った通りほかの誰より研究されてるだろうから、この戦いは見ものだな。」

 

出水の口調や態度は笑っていたが、目は二人の実力を推し量っているかのように笑っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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