私たちもA級隊員めざしたい。   作:rerimeru

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初ランク戦 ラウンド2 ③

「こんばんは。初めまして、那須先輩。一手ご指導いただけますか?」

 

さて、自分が立案した作戦だ。仕事はきちんとこなさなければ・・・

 

「浅上君・・・そう、釣られたってわけね・・・。

 今急いでるの。スパルタでいいわね?」

 

那須先輩はそう言うと、バイパーを展開。自身の周りにキューブを展開する。

 

それを確認して、私もバイパーを展開。また、建物の影に隠れる。

 

分割数は125.そのうちの25発分を拡散、そして建物越しに那須先輩に向けて放つ。

 

射出後、シールドを正面に発動。

 

フレアで相殺し損ねた弾丸がシールドで防がれて消える。

 

けど、これで終わりじゃない。さらに25発分を今度は真上に放つ。

シールドも上に展開しなおす。

 

防御成功。

 

那須先輩のバイパーの怖いところは鳥籠とも称される全方位からの攻撃。

 

それをさせないためには遮蔽物で弾が来る方向を制限させなければいい。

 

けれど、隠れてるだけじゃ、椿たちのほうへ行かれる。

 

それだけは防ぐ必要がある。

 

「村中さん、椿たちの位置と那須先輩の位置を線で結んで視界情報として送ってほしい。移動を妨害する。」

 

「任せて。視覚支援。」

 

これで椿たちの方向と那須先輩の移動経路がレーダーを見なくてもわかる。

 

さて、必要な支援はしてもらった。あとは・・・

 

 

今度は移動しながらフレアとシールドを展開。

 

フレアの設定は相手の弾がアステロイドじゃない分いつもより威力は低めでいい、その分を射程重視にチューニングして残った弾丸を那須先輩の移動先を制限する弾道で放つ。

 

むりに当てる必要はない、時間を稼げればそれでいい。

 

正面から、上から、後ろから、前と後ろ、右斜め上

 

様々な角度から弾丸が飛んでくる。

 

けれど、

 

入隊してから毎日那須先輩のログを見て勉強してきた。

弾道の癖は目に焼き付いている。

 

しのぎ切る。耐えた分だけ二人が楽になる。

 

 

―――観戦ルームサイド―――

 

モニターでは椿、熊谷及び浅上、那須の二つの戦闘が移っていた。

2か所で行われている激しい戦闘にギャラリーはくぎ付けになっている。

 

「那須隊長と浅上隊員によるバイパーによる激しい射撃戦が繰り広げられている!!押しているのは那須隊長。浅上隊員はフレアでしのいでいるが大きく反撃ができない様子!やはり経験の差が出ているのか!!」

 

「それはちょっとちがうな。あれは攻める気がないだけだ。時間を稼いで、その間に椿たちが熊谷ちゃんを倒してこっちに来るのをまってるってとこだな。」

 

実況に対し、米谷が訂正を入れる。そのまま出水に質問する。

 

「しかし、よく防いでるじゃん?フレアってあそこまで防げるもんかね?

そこんところどうなの?お前できるの?」

 

「ん~似たようなことならできると思うぜ?」

 

出水の返事にヒュ~と米谷が口笛を吹く。

「言い切りましたね。さすがA級1位の天

才シューター。」

 

「別にあのフレア自体はそんなに、高等技術ってわけじゃねぇよ。」

 

「お、そうなの?」「そうなんですか?」

 

「そこそこのトリオン量とある程度のテクニックがあればたいていのやつができると思うぜ。」

 

「トリオン量はわかりますけどテクニックってどういうものですか?」

 

「フェアじゃねーからあんまり細かくはいわねーけど、例えばそうだな。

相手の弾道の設定を予測する。シールド張られてもぶっ壊せるように弾を集める。よけられないように相手の周囲にも弾を撃つ。

 

こんな感じだな。そして、それに合わせてこっちも弾幕を張る。弾が集まってるなら、そこに集まるように、周囲に撃たれたら自分の体をカバーするように。ほかにもいろいろあるがわかりやすいのだとこんなとこだろ。」

 

「聞いてる限りだとそれだけでも難しい技術に思いますけど・・・。」

 

武富の発言に観客の大半(特にC級)がうなづいていた。

 

「難しそうにきこえるかもしれねーけど、ハウンド使えば探知誘導で相手の弾に向かって飛んでいくからな。弾道の見極めがおおざっぱでもそこそこ相殺できると思うぜ?」

 

ここで米谷が口を挟む。

 

「なぁ、それできたとして、それで那須ちゃんのバイパーが防げるもんなのか?確かリアルタイムで弾道を設定してるんじゃねーの?いちいちそれを予測できんのか?」

 

「そうだな。そこはアイツが変態だってことだな。いくらテクニックがあってもバイパーの軌道は自在だからな。普通は防げねぇよ。」

 

「けど、実際防いでるぜ、まぐれじゃなく、何回も続けて。」

「ですね、時折、被弾がありますけど大きなあたりはないですね。」

 

「こっちは単に相手が那須ちゃんだからってところだな。最初に行ったけど、浅上の弾道のモデルは那須ちゃんみてーだし、研究して弾道は目に焼き付けてるってところだな。

 

とはいえ、前回と違って今回はシールドをフレアと併用して使ってるし、防ぐのは精一杯みてーだな。フルアタックが来られたらシールドが破られるからフレアで残った弾が那須ちゃんのほうに行くようにしてる。

 

おっと、話が長くなったけど、桜子ちゃん、状況が動くぜ?」

 

二つの戦いはまだどちらも決定打、有効打ともに見られないが、

 

明野隊の三人目、隊長の明野が椿にもうすぐ合流できそうなところまで来ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

 

 

合流していた諏訪隊の3人がバッグワームを起動した。

 




調べていて気付いたんですけど、出水ってまだソロランキングわかってないんですね?二宮さんに続いて2位だと思ってました。

これは今後あらたな優秀なシューターが来るのか?



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