「警戒!諏訪隊の3人がバッグワーム起動したよ。奇襲に注意してね。」
熊谷先輩と戦っていると、村中さんからの警告が入ってきた。
「村中さん、ごめん、レーダーよく見てなかった。諏訪隊の3人はどこで消えたの?」
「ちょうど、浅上君と椿君の中間くらいね。モールの南側。どっちに行くかはわからないから気を付けてね。」
こっちには明野が向かってきている。多分明野のほうが諏訪隊の3人より早く着くだろうけど、横やりが入るのは避けたい。
それに二人で固まっていると諏訪隊の的だ。
早くこっちの戦いをおわらせないと。
「椿、そっちまかせていいか?諏訪隊の3人が気になる。」
今こっちに来られたら状況がどう動くのかはわからない。
少しでも足止めしてくれるならありがたいや。
「わかった。なら、こっちは僕が何とかするよ。」
「あぁ。悪いが頼んだ。じゃあ、ちょっと隠れるわ。」
そういって明野がバッグワームを起動した。
こっちの援護には入れないみたいだけれど、
このタイミングでのバッグワームは助かる。
さて、それじゃあ・・・・
狙撃を警戒しつつ、熊谷先輩と少し距離をとる。
「・・・」
呼吸を整える。よし!
「アアアァァァァィィァァァァ!!!」
掛け声とともにさっきまでより深く切りかかる。
「っつ!!」
奇襲の警戒に注意を割いていたために、熊谷先輩の反応が少し遅れている。
ここで決めに行く!
袈裟切り、そして切り上げ、薙ぎ、そして突き。
そのままつばぜり合いに持ち込む。
さっきまでは浅くしか攻められなかったから無理だったけれど、
この間合いならっ!!いける!!
「ァァァァァアアアア!!!ドゥゥォォォォォォオオオオ!!!!!」
相手の弧月を上に弾く。そのまま上段への切りかかりと見せての引き胴。
シールドは頭を守るように張られたためそれをかいくぐっての一閃。
一発ベイルアウトとまではいかないけれど。深いのが入った。
追撃をしかける。そう踏み込んだ時に、
「まだよ!!」
熊谷先輩が体を深く沈ませ、下から上に切り込んできた。
体勢がかなり低い、切った後にそのまま倒れそうだけれど、そんなことは気にしてないみたいだ。
これを防げば・・・
いや、違う、 躱さないと!!!
急いで体を捻りながら横に飛ぶ。
案の定、ライトニングによる弾丸が僕の頭をかすめた。
けれど熊谷先輩の攻撃をよけきれずに左腕が切られた。
そしてそのまま倒れる熊谷先輩。このまま距離を詰めて切りかかってもシールドで初撃を防がれて狙撃によるけん制でしとめ損ねるかもしれない。
それなら・・・・
僕は弧月を鞘におさめ・・・
「旋空弧月!!」
足は動かしながら必殺の一撃を放つ。
と同時に
ズバドゥン!!!
「え?」
散弾が僕と熊谷先輩を襲う。
椿は本気を出すと剣道の時の癖で声を出します。
熊谷先輩は奇襲対策で意識を割かれてましたけど、椿が急に大きな声を出してきたのでそれについても驚いて反応が遅れています。