「あれ、椿君?バッグワームしてるよね?」
村中さんからの通信だろう?
バッグワームは起動している。
「してるよ?どうして?」
「こっちでもバッグワームはオンになってるはずだけど、隠れてないってアラートでてる。トリオン不足?」
正直、ベイルアウト寸前だけど、まだすこしだけなら起動できるはずだ。
「まだ少しなら大丈夫なはずだよ?」
「なら、どうし・・・」
「椿!!今すぐバッグワームを切って逃げろ!!」
明野からの通信。確かに効果なないならしてるだけトリオンがもったいない。いや、そういえば・・・
「スタアメーカーだ!。諏訪隊にはもう位置がばれてる。多分まっすぐに向かっている。」
今度は浅上からの通信。思い出した。
そういえばそんなトリガーがあった・・・
使う人が少なくて前に軽く聞いただけだから忘れていた・・・。
場所が割れてるならトリオンの消費を気にしても仕方がない、バッグワームを解除と同時に、グラスホッパーで・・・
「おっと、鬼ごっこは終わりだぜ?」
その言葉が聞こえると同時に、僕の体を散弾が貫いた。
ここまでか・・・。2点とったし、まぁまぁかな。
『トリオン体活動限界。ベイルアウトします。』
視界が一瞬暗転して瞬きすると見慣れた作戦室の自分のマットに転送されていた。
すぐに起き上がって村中さんのところへ向かう。
「ごめんね、やられちゃった。」
「お疲れ様、2点とったんだからすごいよ。」
「ありがとう。」
そういって村中さんの後ろに移動してモニターを見る。
まだランク戦は終わってない・・・。
―――明野サイド
「っつ、椿がやられたか・・・」
動揺している暇はない。足をとめるな、たたみかけろ、押し切るんだ。
椿と別れたあと、ただひたすらに笹森に切りかかる。
最初の旋空弧月で笹森の腕を落とせていたのがよかった。
片腕なら笹森も受けに回らざるをえないから反撃はあっても浅い。
いまなら負けることはほぼない...けど・・・
しかたねぇ、諏訪さんが帰ってくるまでに削りきる。
―――観戦ルームサイド―――
「椿隊員、ここで無念のベイルアウト!!あの傷ではさすがに逃げ切れなかった!!」
「両腕、片足欠損ならな。ろくにトリオンも残ってねぇだろうし、仕方がねぇよ。それに位置ももろばれだったしな。」
「対ステルス用オプショントリガーのスタアメーカー。一度つけられたら最後。バッグワームでもカメレオンでも隠れることができません!!」
武富がやや興奮気味に実況をする。
それでいて、観戦しているC級隊員のためにマイナーなトリガーであるゆえによく知られていないスタアメーカーについても一言添える気配りを忘れていない。
「さぁ1点をとった諏訪隊!!そして明野隊のピンチはまだ続いています!!
2対1となっている明野隊長。押しているように見えるが攻め切れない!!
「・・・とおもうじゃん?」
米谷から本日二回目の口癖がでた。
「どうました?米谷先輩?」
実況に水を差された形になり、少し興奮が冷めた武富が聞き返す。
「笹森もがんばっちゃいるけどな、明野の変わった3刀流あいてに、それも片腕じゃあな。分が悪い。明野は今までに3回は切るチャンスあったけどそれを全部わざとやらなかったな。」
「えっと・・・笹森隊員を倒してしまうと、堤さんから撃たれるからわざとそうしなかったってことですか?」
「そうそう、そうなると残った浅上が一人で那須ちゃんと諏訪さんら二人相手にしなきゃなんねーからな。時間を稼いでるってとこだろうな。2回目のランク戦ってーのに周りがよくみえてんじゃん。」
「時間稼ぎ・・・。となると、明野隊長の狙いは浅上隊員との合流でしょうか?しかし、諏訪隊長が合流目指して移動しています。これは・・・諏訪隊の合流のほうが早そうですよ?」
「それもそうだな。」
―――諏訪隊が合流すれば明野隊の勝ち目はほとんどなくなる。
さてどうする?―――
口には出さないがそうおもい明野の戦いに注目する。米谷、そして出水だった。
現在の得点 残り人数 備考
明野隊 2点 2人
諏訪隊 1点 3人 笹森右腕欠損
那須隊 0点 1人
感想にて原作編は60話くらいからになりそうと書きましたが訂正します。
ただしくはあと60話くらいかかりそう・・・です。
私としても早く玉狛第二に早く登場してもらいたいので
展開早める予定ではあります。
それと、
いつのまにか50話書いてました。
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