雅樹と別れてからしばらく個人ランク戦をしてきたが結果10本勝負で4勝2敗。
初日から勝率6割で調子がいいといえばいいのだろうけど勝因のほとんどは15メートルほど接近してからのパターン化しておいた64分割の拡散する弾道。
シールドがあったらほぼほぼ確実に防がれてこちらが負ける勝ち方だ・・。
この勝ち方は身についてしまってはB級に上がってから通じない。何とか変えていかないと・・。
あと相手がガンナーのときの対処法も考えないと・・・
今日はほとんど勝てなかった・・・。
入隊してまだ1日だから仕方がないといえば仕方がないのかもしれないけれど課題が山積みだ。
とりあえず、すぐに弾道を引けるようにするためにイメージトレーニングだけは換装してない時も常に行うようにしてみよう。
あとは・・・・もう一度ログを見直すか・・・
「ふむふむ・・・。分割した弾をすべて一度に放つだけでなく、時間差で撃つのもありだな・・・。」
時間差で打てば隙を軽減できるとともに相手の回避運動の後を攻撃できてより当てやすくなる。これも要練習だな・・・。
――1か月後――
入隊してから一月が立った。だいぶリアルタイムで弾道を引くのにも慣れて多分割拡散弾道(フレアと名付けた)、あれから64分割から216分割まで増えたが、それに頼らずとも勝てるようになってきた。12個までなら瞬時に弾道を引けるようになったし、精度もだんだん上がってきてる。あとはこのまま実力を身に着けるとともに、B級へ上がるだけ。
最近の勝率は7割を超えてきた。これならあと1,2か月もあればB級に上がれる。
「ヒロ、調子はどうだ?ポイントはたまってきてるか?こっちは3000超えたぜ、あと1000ポイントでB級に上がれるぜ」
「さすが。こっちは2800超えたところだな。勝率は上がってきてるから来月にはB級へ上がれると思う。」
「二人とも順調みたいだね。僕のほうも3500超えたから月末か来月頭にはB級に上がれそうだよ。先に待ってるね。」
「今期期待のアタッカーはやっぱり違うな。」
「今期期待のアタッカーはやめてよ。確かにブレードトリガーでの近接戦闘ならもうC級には特に敵はないけどガンナーとかシューターにはまだまだ苦戦するんだから。それにB級へ上がると弧月以外にもいろいろ組み合わせて戦闘しないといけないから大変今までのようにはいかないと思うよ。」
「それもそうだな。適切な場面で適切なトリガーを使えるようにしないといけないな。B級に上がってからのほうがつらそうだ・・・。」
「けどこっちもできることは増えるからね。グラスホッパーって知ってる?空中に足場が作れるトリガーなんだけどね、うまく活用できればすごく楽しそうなんだ。」
「ログでたまに使ってる人がいたな。私もB級に上がったら持とうか考えてる。アタッカーに間合いを詰められないようにとか、逃げるとき、あとは生駒隊の隠岐先輩みたいに最短距離で狙撃位置に移動するときとかにあると便利そうだ。」
「俺もアタッカーとして持ってると便利そうだからそれ入れるつもりだよ。」
「へぇ、それなら機動力をいかした奇襲が得意な隊とかが作れそうだね」
左右で合計8つまでトリガーを持てるとなると何を入れるか考えるだけで楽しい。自分の戦闘スタイルを確立させて私たちの隊ならではの戦術とか考えたてみたいものだ・・・。
「まぁそのためにはB級に上がらないとだな。椿は一足先に上がるだろうけど、私たちもすぐに追いつくから待っててくれよ。」
「あぁ。待ってる。」
私たち三人はコツンと拳を突き合わせてからそれぞれ個人ランク戦に向かった。