魔法科高校の劣等生 〜異世界からの来訪者達〜   作:zaurusu

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第一高校生徒会

中条さんに生徒会控室まで案内してもらい、扉の前まで来ると少し待つように言われ、しばらくすると、向こうからから「どうぞ」と女性の声が聞こえてきたので、軽くノックをして扉を開けた。

 

中には、生徒会と思わしきメンバーが椅子に座っており、信春を見た途端、驚いたのか、全員が目を見開いていた。

 

ただ、唯一驚かなかったのは2人の女子生徒。生徒会長の七草真由美と中条あずさのみ。

 

どうやら、本当に極秘扱いだったようだ。

 

なんとも言えない空気が漂うが、嫌悪感は感じない。

 

どうやら、あまりにも予想外(イレギュラー)な事に驚きを隠せなかっただけのようだ。

 

「いらっしゃい、篠田信春君。取り敢えずみんなの事を紹介したいから席に座って」

 

「わかりました」

 

空いている先を探し、席に座る。

 

「えっと、色々聞きたいことがあると思うけど、まずは自己紹介からね。私は第一高校の生徒会長を務めています、七草真由美です。ななくさと書いて、さえぐさと読みます」

 

写真で見たとおり……いや、それ以上の美少女だった。

 

優れた魔法師には美形が多く、特に十師族や数字付き《エクストラ》と言った血筋は特に多いとマーリンから聞いたことがある。

 

ここにいる、生徒会の面々は特にそうだ。

 

少なくとも、名家の血筋は引いているだろう。

 

信春の考えは当たらずとも遠からずだが、ここにいる面々がかなりの実力者である事は間違ってはいない。

 

「私の隣にいるのが、会計の市原鈴音。通称、りんちゃん」

 

なんだ、そのあだ名は。

 

「……私のことをそういうのは会長だけです。気にしなくても良いですよ、信春さん」

 

確かにこの人にはちゃんは似合わない。どちらかというとさんの方が似合うだろう。

 

少し、きつめな印象だが十分整っていて、かなりの美形。美少女というよりは美女といった感じだろう。

 

「その隣にいるのが、風紀委員会会長の渡辺摩利」

 

「よろしく!」

 

この人に関しては、凛々しくて頼り甲斐がありそうな先輩といったところだろうか。

 

どことなく姉さんという言葉が似合いそうだ。

 

それにしても、この声どこかで聞いたことあるような……まぁ、気のせいか。

 

「それから、書記の中条あずさ。通称あーちゃん」

 

「会長!お願いですから下級生の前で『あーちゃん』はやめてください!私にも立場というものが……」

 

確かにこれはあーちゃんだ。必死に反抗しているようだが、すればするほど意味をなさないというか、立場が下がっている気がする。

 

「最後に副会長の服部刑部少丞範蔵。通称、ハンゾー君」

 

「服部刑部です、会長!」

 

「それは、お前の官職だろ?」

 

「一応、学校では服部刑部で登録されています!」

 

生徒会唯一の男子生徒。やたらと名前が長い。

 

どこの厨二の名だと思ったが、どうやら本当のようだ。

 

名前を聞いた限り、忍者の末裔かなのかだろうか?

 

今度、忍術でも見せてもらおうかな。

 

「あ、それと、信春君の隣にいるのが、司波深雪さんね。今年度入学主席の生徒よ」

 

「初めまして。新入生総代の司波深雪と申します。お噂はかねがね」

 

先ほどから物静かにこちらを見ていた少女。

 

どうやら、今年の新入生総代らしい。

 

エリザベスさんとは違った美しさというか、雪のように洗礼された白く美しくも儚さを連想させる。

 

言うなれば絶世の美女といったところだろう。

 

言葉遣いもさることながら、礼儀もわきまえているようだ。しかも、一つ一つが洗礼されていて美しかった。

 

是非、豚の帽子亭で雇いたいものだ。

 

一通り、生徒会メンバー+αの紹介が終わったところで今度はこちらが自己紹介をする。

 

「改めまして、今日からここに入学する篠田信春です。色々知らないことだらけなので迷惑をかけると思いますがよろしくお願いします」

 

席を立ち、軽く自己紹介をおえ、改めてお辞儀をする。

 

皆、本当に入学するんだといった顔で驚いていた。

 

「えっと、篠田信春君だったな?どうして第一高校に?」

 

「信春でいいですよ?これから後輩になるんですから。 それに関しては僕もよくわかりませんが……強いて言うなら監視ではないでしょうか?」

 

本当はマーリンさんが知識を得るための代償を払うことになり、さらに巻き込まれたのが正しいのだが、そんなこと、アホらしくて言えるわけがないので適当に本当ぽくごまかしておく。

 

「監視?」

 

「一応、僕らは異世界人ですからね。特に魔術に関しては魔法関連に携わる者からしたら喉から手が出るほどのものですからね」

 

これは本当だ。

 

特に転移や飛行といった物は信春達がいた世界では魔術師がごく普通に使っていたが、この世界だとまだ実現すらできていないのだ。

 

狙われないわけがない。特に、帰還者である信春は特にそういった輩のターゲットにされている。

 

「もしそれが、テロリストや敵対国に渡ったら大変ですからね。おおかた、お偉いさん達はそういったことを恐れて僕達を監視したいんだと思いますよ?」

 

「成る程な」

 

どうやら、納得してくれたようだ。

 

「 まぁ、色々思うことはありますが、個人的には皆さんと仲良くなりたいのでそんなかしこまらなくていいですよ?」

 

この一言のお陰で、あたりの空気はだいぶ緩くなった。

 

そんな中

 

「あの、信春君!」

 

突然声をあげたのはあーちゃんこと中条あずさ。なにやら、すごく興奮している。

 

「その腰につけているものって……」

 

信春の腰元につけている物を指差しながら、目が輝いている。

 

「あー、これですか?」

 

「はい、それです!!」

 

案の定、それを腰から抜き、目の前に出すと食いつく勢いで迫ってきた。

 

「これがどうかしたんですか?」

 

気になったので聞いてみると

 

「あ、えっと、見たことないタイプのCADだったのでつい……」

 

CADって、魔法師の必須アイテムのことだっけ?俺たちで言う神器みたいなものかと思ったが、少し違ったりと……詳しくはわかっていない。どうせ、つかえないのだから。

 

そんなことを考えていると.真由美が近寄ってきて耳元で囁くようにこっそりと教えてくれた。

 

「あーちゃんはね、デバイスオタクなの。多分、信春君なCADが珍しかったからじゃないかな?双剣の武装型一帯なんて私でも見たことないから……」

 

成る程、そう言うことか。

 

「えっと、これはCADじゃないです」

 

「「「「「「え、そうなのか!?(んですか!?)」」」」」」

 

みんな、驚いてる。

 

ここは、詳しく説明しておいた方が良さそうだ

 

「これは神器って言うんです」

 

「神器?」

 

「自身の持つ力を最大限に活かせるように作られた武器を神器って言うんです」

 

「CADとはどう違うんだ?」

 

「補助という点ではいたようなものですね。ですが、機能……役割が違うんじゃないでしょうか?CADの事はあまりよく知りませんが、神器の場合は魔力を泉とした場合、それを組み上げる道具みたいなものですね」

 

「つまり、CADは魔法発動の高速化するための計算機だとすると、信春君のいう、神器とは一度にたくさんの水を救えるバケツのようなものという事でしょうか?」

 

「だいたいそんな感じですかね」

 

話をまとめ上げた鈴音さんは本当に優秀だと思う。

 

自分でも神器とはなにかと聞かれて、詳しく説明できなかったから、これでいつでも説明できる。

 

「成る程な……しかし、そんなものどこで手に入れたんだ?見た感じ、かなりの業物だが……」

 

まぁ、神器自体それなりに高いものだし、さらに王家の宝物庫に眠っていたものとなるとかなりのものなのかもしれない。

 

詳しくは知らないが。

 

「リオネスを救った際に国王から感謝の印として送られたものです。名前は神双 ラピス。バルトラ国王曰く、国宝だそうです」

 

「国宝!?」

 

「はい、値段がつけられないって言っていたんですけど、よくわからないんですよね」

 

国宝と言った瞬間、何故か全員がその場から離れた。

 

そんなに驚く事なのだろうか?

 

まぁ、ただ1人だけすごく興味あるけど国宝だからどうしようかといった感じで躊躇している人が1人いるので……

 

「触りますか?」

 

「いいんですか!?」

 

「はい、ですが、切れ味が鋭いんで気をつけてください」

 

「ありがとうございます!!」

 

神器を渡すと餌を待っていた子犬のようなそぶりを見せるあずさ。

 

じゃっかん、犬耳が見えた気がするのだが、気のせいだと思いたい。

 

「こんな細かい金の装飾は見たことないです!それに、バランスも完璧!鏡のような美しい刃!何より美しいのはこの宝玉!どれも職人のこだわりと繊細さが伝わる物ばかりです!それから……」

 

どんどんゾーンに入っていく。

 

あずさはじっくり堪能するまでの30分間、ずっとゾーンに入りっぱなしだった。

 

まぁ、その間、リハーサルが出来たので信春とはちょうど良かった。

 

ただ、返してもらうとき、ものすごく物足りなさそうな顔をしていたので後日、また貸し出すことを約束し、ことなきを得た。

 

さて、もう少しで入学式だ。

 

果たして、何も知らない新入生は異世界からの来訪者にどんな反応をしめふか。

 

雑にたのしみである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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