続くかはわからない。
クルル・ツェペシ
ああ、僕はあなたが憎い。
神を自称する卑しき愚者よ。
我が名を忘れるな。
いずれ、あなたを滅ぼすこの僕の名を。
それは、堕天の証。
それは反逆の狼煙。
僕の名前は、
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それは、遠い記憶。
忘れ去られた過去。
その者はいずれ帰ってくる。
世界が終わったとき。
再び始まりを刻む為。
今度こそ、間違えない為に。
その為なら私はいつまでも待とう。
そう、クルル・テェペシは思ったのだった。
その脳裏に浮かぶのは、自分の兄。
そして、もう一人、兄の親友であり終生のライバルだった、あの背中。
二人とも自分の前から姿を消した。
兄は「神」とともにいなくなり、
「彼」は「神」に仇なし、地に堕ちた。
でもクルルには何故かわかっていた。
彼らは決して死んでなどいない。
いや、仮に死んだとしても、生き返ってくるはずだ。
何故かはわからない。
でも、ずっとそう信じてきた。
今思えば、その感覚的な何かは正しかったのだろう。
燃える視界。十字架に
日光拷問。
吸血鬼による吸血鬼のための拷問。
そんな中、クルルは苦しみとは真逆の感情を胸に抱いていた。
目線を前方に向ける。
そこに立っているのは、かつて背中を見ることしか叶わなかった旧き知り合い。
自分が親愛以上の何かを感じていた、兄の親友。
人間らとともに現れた「彼」をクルルは知っていた。
待っていた。
ずっと、…待っていた。
言いたかった。
言えなかった。
その言葉。
「ありがとう」
守ってくれて。
兄のために最後まで戦ってくれて。
そして、
帰ってきてくれて、
「ありがとう」
喉も焼かれて声も出せないのに、相手には伝わったようだ。
「彼」の周りを浮かんでいた「
そして、「彼」はこちらを向いて言う。
「やっと」
泣きそうな顔で、
でも心底嬉しそうな顔で。
「やっと、会えたね」
彼の後ろの空間が揺らぎ一筋の光が溢れだす。
その光は金星の光。
誰にも理解されない。
誰にも相容れない、その光。
その光に当たり、体から炎が消えていく。
痛みも引いていき、かわりに安らぎがもたらされる。
太陽の光なんかに負けない。
力強い光。
一歩ずつこちらに近づいてくる。
体を縛り付けていた鎖もいつの間にか消えていた。
地面に降り立ち、かけていく。
やっと。
やっと、やっと。
やっと、やっと、やっと。
やっと、会えたんだ。
嬉しいんだ。
悲しかったんだ。
寂しかったんだ。
感情がグルグル回り続ける。
近づき、そして、抱き合った。
「彼」は泣いていた。
あの時みたいに。
でも幾ばくか嬉しそうに。
「彼」は泣いていた。
ずっと泣いていた。
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