「ふぅーん、艦娘か。あと、深海棲艦!?」
鎮守府の本を見て、岡山少佐はちょっと興味を持った。そう、この岡山少佐が、のちの岡山提督である。そこは、国防専門学校。ここの生徒は、一応階級はついてはいるが、形式的なものに過ぎない。そして、制服も自由に選べる。岡山少佐は男性ではあるが、女装子なので女性仕様の制服を選んだ。そう、ここは男性でも女性仕様の制服を着たり、女性が男性仕様の制服を着ることができるのだ。最初は鎮守府の世界に興味はなかったが、そのほん読む度に興味を持つようになった。そして、数日後、ついに意を決した!
「決めた!鎮守府の提督に着任するよぼく!」
しかし、鎮守府着任を希望する人は多数いた。そのことを担当の上官から聞いた。
「鎮守府か。まあ一応、パソコンで調べてみるから。待っててね。あ、そこ座ってていいよ。」
岡山少佐は椅子にすわって待つことにした。このまま着任できなかったらどうしよう。
「うーん、空きは1か所か2か所ってとこか。まあ、ぎりぎりだが着任は問題なしか。
運がいいねぇ。すぐにでも着任できるよ。どうだい?」
「はい!喜んで着任します!」
岡山少佐は二つ返事で引き受けた。これで着任は決定した。後日通知を出すとの事で待つように言われた。着任出来て、大喜びだった。
「やったじゃん!岡山。」
「うん、これで晴れて提督だよ僕は。」
「頑張れよ!」
みんなの声援を受けて、頑張ろうと決意した。そして、数日後、授業が終わった時の事だった。
「さぁーて帰るか。」
「おう、あとでコンビニ行こうぜ。」
「ねえ、あとでお化粧品買いに行こ!」
「うん。」
みんなそれぞれかえっていった。レンタルビデオ店やショッピングセンターとかに寄り道する生徒、家に帰る生徒、寮に帰る生徒。それぞれだった。
岡山少佐は自宅から通学していた。
「岡山、通知が来たぞ。例の鎮守府の件だ」
「あ、はい、ありがとうございます教官。」
帰宅した後、自室で封筒を開け通知を読んだ。
「・・・貴官に、岩川基地への着任を命ず。秘書となる駆逐艦(艦娘)を5つから選ばれよ。」
その駆逐艦(艦娘)とは、吹雪、叢雲(むらくも)、電(いなづま)、五月雨(さみだれ)、漣(さざなみ)の5人だった。通知にもそう書いてあった。その中から選ぶこととなった。そして、その艦娘とは選んで担当に提出、そして現地に赴いて初めて会うことができるのだ。しかし、岡山少佐はどの艦娘にするか悩んだ。悩んだ結果、叢雲を選んだ。そして、通知を担当者に渡し、岡山少佐は卒業式を兼ねた出発式に数日後出ることになった。そのための衣装をもらいに制服担当の部署に行った。そして、更衣室でその服に着替えた。もちろん、これも男性用、女性用どちらも選べるし、サイズも仕様もオーダー可能なのだ。
「お、ネクタイにスカート、色は白か。」
そして、腰に刀と拳銃もついていた。もうすぐ卒業と着任の時は迫っていた。どんな鎮守府での生活が待っているのか?緊張気味だった。そして、いよいよ卒業式と出発式。式は全員総出で行われた。
「皆様、いままで、ありがとうございました。岡山泰希、岩川基地に向けて、出発します!」
岡山少佐は着任祝いにもらった護衛艦に乗って岩川基地に向けて出港した。艦長室で、岡山少佐は寄せ書きを見たり、着任についてなどの本を読み返していた。横須賀のある関東から離れた、九州にある岩川基地。いったいどんなところなんだろうか。南の方に位置するのは間違いない。しかも現地にはすでに叢雲が待っている。どんな子かわからなかった。そして数日後、ようやく船が岩川基地に到着した。
「これが岩川基地か・・・。」
レンガ造りの建物、修理工場、浴場、教室、校庭、体育館、病院、食堂と、一通りそろっていた。そして、岡山少佐はこれから生活する提督室に通された。そこには、あの叢雲が待っていた。
「あんたなの?新しい司令官は。叢雲よ。よろしくね。」
「あ、はい、今日から着任しました、岡山泰希少佐です。以後、よろしくお願いします!」
そして、運ばれてきた荷物を提督室に運んだ。しして、一日中この作業で疲れた。工場とかの説明は後日ということになった。
「ふわーあ、お風呂入りたいなぁ。」
「お風呂はそこにあるから。トイレはそこよ。じゃ、あたしもお風呂入るから。お休み。」
叢雲は自室へ戻った。岡山提督はお風呂に入った。もちろん、かつらなので外して入らないといけない。もちろん、かつらもお手入れが必要だった。スペアのかつらも3つは用意してある。
「さあ、明日から忙しくなるぞ!」
明日に備えて、岡山提督はベッドに入った。翌日、朝ご飯を食べるために食堂に行った。
「初めまして提督。私は間宮と申します。よろしくお願いします。」
「あ、よろしくお願いします。」
挨拶と朝食を済ませた岡山提督は、叢雲と一緒に工場を訪ねた。叢雲は、1回艦娘をつくってはと勧めた。
「え?今から作れるの?」
「そうよ、やってみる?」
「・・・やってみっかな。」
一回やってみることにした。最初はそんなに使う必要はないので最低量で回し始めた。そして、陽炎(かげろう)が来た。
「初めまして、陽炎よ!よろしくね。」
「よろしく。」
もう一回まわしてみた。次は深雪(みゆき)、長月(ながつき)と来た。
「深雪だよ、よろしく!」
「長月だ、よろしく頼む。」
さらにもう一回建造をやってみた。次は村雨がきた。
「初めまして提督、村雨でーす!」
さらに白雪も来た。
「初めまして、白雪です。よろしくお願いいたします。」
これで6人になった。岡山提督はそろそろ出撃したいと思っていた。しかし、叢雲と陽炎がストップをかけた。
「だめよ、もう少し勉強しないと。」
「そうよ、なにも知らないままだと大変なことになっちゃうわよ。」
そう、まだ戦いに出るには勉強しないとだめだった。岡山提督は、6人から戦い方を教わることになった。
新任提督ならだれでもそうでありますが。そして、戦いの基本的な方法を教わり、出撃は翌日ということになった。岡山提督はすぐに出撃はしたかったが、結局叢雲たちに止められた。提督室では、岩川基地周辺の地図を叢雲から渡された。
「ここが岩川基地周辺の海域か・・・。」
「そうよ、明日はそこへ初出撃よ。心してかかるのよ。」
「・・・なんか怖そう。」
「だから止めたのよ。大丈夫、私たちが守ってあげるから。」
「ありがとう。」
翌日の出撃に、提督1人、駆逐艦全部で出撃することになった。
次回はいよいよ出撃です!やっと第1話完成です。