神喰い?いいえモルモットです   作:斑尾 彌禮

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前書きや、後書きを書くのはなんか新鮮で面白い。


第2話

 独特の破裂音と共に視界が白く染まる。

 

 

「ヒタキ!今だ、逃げろ!」

 

 

 スタングレネードによって視界が奪われたままだが、私は誰が来たのかはっきり分かった。

 

 

「リンドウさん!」

 

「すまん、ちょっと面倒な奴に絡まれちまってな」

 

「次からは遅れないでくださいよ」

 

 

 まだ視力は回復しきっていないが、ぼんやりとした視界の中、直ぐにリンドウさんの後ろまで走って逃げる。

 

 どうやら私は死神から逃げ切ったらしい。

 

 リンドウさんの後方で息を整えていると通信が入った。

 

 

『ヒタキさん!良かった。合流できたんですね』

 

「なんとかね。ヴァジュラはあの2体だけ?」

 

『はい、リンドウさんが倒した個体を除けば、あの2体だけです』

 

「因みにリンドウさんは何体倒したの?」

 

『2体です』

 

 

 格が違った。改めて自分とリンドウさんの実力差をはっきりと認識させられた。

 

 というかヴァジュラ4体も居たの!?

 

 

「ヒタキ!体制を整えたら反撃するぞ」

 

「りょ、了解」

 

 

 落ち着け、落ち着くんだ。ジーナさんのようにクールにいこう。

 幸運なことにopは結構回復してるし、銃撃だけでも充分いける!

 

 でも……銃剣も楽しかったなあ……

 

 いやいや!装甲無いのに接近戦とか死んじゃうし!

 やっぱり銃剣は取り外してもらおう。

 

 

「ヒタキ!」

 

 

 危なっ!

 

 リンドウさんの声で現実に戻ってきた私はヴァジュラの電撃をギリギリで回避する。

 

 いかんいかん、集中しないと……

 

 お返しにさっき攻撃してきたヴァジュラに狙いをつけて撃つ。

 

 狙ったヴァジュラは元から私が相手をしていた個体だったらしく、顔面への銃弾2発だけで沈んだ。

 

 よし!あと一匹!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気がつくと、私も前に出て戦っていた。

 

 あれ?こんな筈ではなかったのに……

 

 銃剣でヴァジュラの後ろ足を切りつけ、中距離から銃撃。それをひたすら繰り返す。隙ができたら銃剣を刺して零距離射撃。我ながら酷い戦い方だと思う。

 

 途中、リンドウさんのフォローが無ければ確実に死んでいたと思う。うん、ほんと、3回くらい放電くらって気絶しそうになったからね。

 

 そんなこんなで戦うこと5分、既にヴァジュラの後ろ足は穴だらけで、リンドウさんがとどめを指していた。

 

 なんだかヴァジュラが可哀想に思えてくる。

 最後のほうとか足の回復が間に合わずに立ち上がれなくなってたもん。

 

 自分なりに今回の戦闘を振り返ってみる。

 

 私が仕留めたのは一匹のみ。しかもリンドウさんがいなければ確実に死んでいたっていう醜態。リンドウさん強すぎですよ!うぅ…もっと強くならないと……

 

 私が暗い表情をしているのに気がついたのか、リンドウさんが話しかけてきた。

 

 

「ヒタキ。その神機なんだが……あれだ……博士のおふざけなのか?」

 

「ふざけてやっているんだったら、まだましでしょうね」

 

「…………その……あれだ……強く生きろよ」

 

「……はい」

 

 

 どうやらリンドウさんもこの神機がおかしいと思ってくれたようだ。

 正直私はリッカさんがおかしな物を作るわけがないと思っていたので、リンドウさんの意見は私に自信を取り戻させてくれた。

 

 取り敢えず帰ったら銃剣外して貰おう。このままだときっと普通に戻れなくなる。

 

 

 

 

 

 

 帰投後、ヒバリさんに任務の結果を報告していると、アナグラの皆に神機を見られて笑われた。珍しくソーマ君まで苦笑してるし。

 泣いていいですか?




3話目は明日投稿します。

7/21 22:37 :擬音語を削除
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