神喰い?いいえモルモットです   作:斑尾 彌禮

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 大変遅くなりました。やっぱりモチベが一度下がると上がらなくなる。終わり方が気になるけど、これ以上待たせるわけにはいかないため投稿(投降)しました。文章力が欲しい


第6話

 新入り2人の内、藤木コウタ君と偵察任務で同行した。

 個人的にコウタ君は偵察には向いていないと思う。集中が続かないタイプで、任務中によく欠伸をしていた。コウタ君には第一線で頑張ってほしい。

 もう一人の神薙ユウ君は、作戦エリアの安全確保のため、周りを偵察している時に彼の任務中の姿を見かけただけで、ほとんどわからない。彼が使う新型神機は変形するらしく、剣型と銃型を使い分けられるそうだ。博士が作ったガラクタとは大違いだ。

 次の任務はユウ君の補助らしい。なんでも、隠れて見守るだか何だか。任務の依頼人は博士だった。しかも私を名指ししていたらしい。博士は私をなんだと思っているのか……。

 それと、本部のお偉いさんがアナグラにやってくるらしく、博士は対応の準備に忙しいと言っていた。

 

 

 で、やってきました鉄塔の森。

 そして私の右手にはビデオカメラがあります。

 なんと、この任務の真の目的はお偉いさんの為に新型神機の映像を撮影することだったようだ。しかも、このデータを送ったあとには2泊3日の楽しいドキドキ(ガチ)野外キャンプが待っている。

 博士は私をなんだと思っているのか……(2回目)

 確かに壁の外で生活してたけど、それは付近にいたアラガミの生息や行動パターンを把握していたからであって、知らない場所でやるのはただの自殺行為だから!

 

 

 ユウ君の任務に同行しているのはソーマ君とエリック。エリックがユウ君の足を引っ張らなきゃ良いんだけど、それは無理な話だよね。

 エリックが建物の近くでなにやら喋っているが、どうやら屋上にいるオウガテイルには気が付いていない様子。仕方ないのでカメラを(ほう)って神機を構える。少し遠いけど、ここからでもまだ狙える。オウガテイルがエリック目掛けて飛び降り、少し遅れて私がレーザーを発射する。

 

「エリック!上だ!」

 

 なんとかレーザーが間に合い、オウガテイルは空中で体勢を崩し、エリックはオウガテイルの下敷きになるだけで済んだ。幸いなことにカメラも壊れていなかった。

 エリックとユウ君が自分を探しているが、擬態している自分を見つけるのは大変だし、出ていくつもりはないので、早く任務を開始してほしい。

 

 

 その後、3人は無事に任務を終わらせた。

 エリックが意外と活躍していた。普段はミスが目立つけど、それさえなければ普通に強いからね。

 ミスさえなければ(・・・・・・・・)

 さて、私はこのデータを送信し終わったら地獄のキャンプ(ガチ)の準備を始めるとしよう。

 場所は嘆きの平原。最近ウロヴォロスが目撃されたらしい。これは……ウロヴォロスにまるごと飲み込まれないような拠点を作らなければ……

 でも、ウロヴォロスを見たことがない私にはどうしようもないから、初日は簡易拠点を作っていつでも廃棄出来るようにしておかないと…………

 

 

 

 私が地獄のキャンプを終え、五体満足で帰ってくると、博士に連行された。

 何故だ……任務は終わった筈なのに……

 今回の任務はゴッドイーターの長期任務の前段階として行われたものらしい。確かに、一人で生き延びた私が適任かも知れないけれど、普通は他にも人をつけるよね?

 で、その任務の場所は他の任務の場所と被らないようにした結果、嘆きの平原となり、たまたま任務開始直前になってそこでウロヴォロスが目撃されたという噂が流れたらしい。

 いや、その時点で中止してよ。こっちはウロヴォロスに怯えながら3日間も過ごすはめになったんだぞ!

 結局ウロヴォロスとは遭遇しなかったし、私がどれだけ精神的に疲労したことか……

 

 で、次の任務はカメラマンらしい。どうやら、私が撮ったユウ君の動画をお偉いさんが気に入ったらしく、ユウ君が新人の域を抜ける間は私が護衛兼カメラマンとして働くことにしたそうだ。

 やっぱりカメラはエリックを助けるときに壊れてしまえば良かったのに……

 なんでそんな私は変な任務しか受けられないの?

 私が選ばれた理由としては、スナイパーだから狙撃ができる。ついでにカメラのぶれも少ない。生存能力に長けている。といったものがあるらしい。

 解せぬ……

 

 

 

 

「エリック!上だ!」

 

 ソーマさんがそう叫んでオウガテイルの存在に気がついた瞬間、オウガテイルは爆発した…………って爆発!?

 爆風はオウガテイルの大きく開いた顎を閉じさせるだけでなく、巨体を空中で1回転させるに至った。

 オウガテイルに止めを刺し、下敷きになっていたエリックさんを助け出すと、ソーマさんがボソリと呟いた。

 

「ヒタキがいるな」

 

 ヒタキさんのことであっているのだろうか?ヒタキさんとはまだ一度も任務を共にしていない為、どんな人かは詳しくは分からない。

 コウタから聞いた印象だと、普段は近所のお姉さんみたいだが、任務中は忍者みたいらしい。忍者とは極東に昔存在した暗殺集団のことだそうだ。とにかく静かに気配無く移動するため、見失いそうになったという。

 

「な、ヒタキが来ているのか!?」

 

 エリックさんが復活して辺りを見回す。自分も探してみるが全く見つからなかった。

 

「無駄だ。隠れたあいつを見つけるのは至難の技だ。

 それより、任務を始めるぞ」

 

 ソーマさんの声で諦めて任務に集中する。エリックさんがとても張り切っていたが、いつもこうなのだろうか?




※エリックとのラブコメ展開はありません。ちょっと意図せずアンチヘイトっぽくなっていたので活躍(省略されましたが)してもらっただけです。
 主人公が他キャラをなんて呼ぶかかなり迷いました。特にソーマ。「君」にするか「さん」にするか呼び捨てにするかかなり迷いました。結局全員「さん」づけで統一することにしました。

※1/20追記 4、5話の修正を行います

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