転生先の世界で皇帝やってみた   作:腹痛元帥

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神様の手違いによって死んでしまったが、お詫びとして俺は転生した。
そこで勇者として転生したら、なんと魔王はもうすでに討伐されている。
仕方ないので前世で鍛えたSLG脳で国を発展させることを決意する。
期待と不安を胸に転生するのであった。


2話

「ん.....ん?なんだここは?」

周りを見たら見知らぬ場所にで、多くの人がいて、自分を見つめてくる。

(ほ、本当の転生したのか?)

「おお.....!本当に来た!」

「この人がこの国に祝福をもたらす者なのね?」

「ようやくこの国に安寧と発展がなされるのね!」

(なんだこれは.....?そんなに待ち遠しかったのか?)

(それに勇者が国家の発展?魔王を倒さないのか?)

「召喚されしそなたよ。そなたの名前を教えてくれ給え。」

「俺は.....」

(せっかくだし、名前を変えてみるか。何もかもが新しくなったと思うのに、名前を変えられないんじゃあダメだしな)

「私の名は、フランツです。」

(なんだか偉そうな人だからな。タメ口はよそう)

 

 

「そなたの名はフランツと申すか。」

「ああそうだ。因みに、俺を召喚した経緯(いきさつ)を教えてくれませんか?私は勇者として呼ばれたんですが、何があったんですか?」

「うむ。この国は相次ぐ戦争によって国が疲弊しておる。朕はあらゆる手を尽くしたが、どうにもならぬ。そこで、遙か未来の知恵を以ってこの国の栄光を復活させて欲しいのだ。」

「なるほど、どうして呼んだのかはわかりました。」

 

 

「おお!それでは朕らに手を貸してくれると...」

「いや、待ってください。手を貸すことはしますが、私はこの世界に来てまだ何もわからない。この世界のことについて教えてくれる人が欲しい。話はそれからです。」

「それに私は勇者として呼ばれたのですから、魔王の討伐ではないのですか?」

「魔王は300年前に討伐されておるよ。」

「じゃあなんで私は勇者として召喚されたのですか?」

 

 

「古来より勇者とは、悪しきものを討ち果たす聖なる者であり、民に祝福をもたらす者としても崇められている。その祝福は子宝に恵まれたり、豊作に恵まれたりと千差万別じゃが、現れると限り無い祝福によって民を恵んでくれると言われておる。」

「実例もあるぞ、200年前に英雄ゲオルギウスが突然変異した魔物を単騎で全て討ち滅ぼし、被害に遭った地を復興させたという実例があるぞい。」

「なるほど。勇者として召喚された俺に異世界の知恵を使ってこの国を救ってほしいということですね。」

 

 

「うむ。上からで申し訳ないが、帝国の栄光を取り戻してほしい!」

「了解しました。」

「かたじけない。ではそなたにメイドをつけるとしよう。ついでに身辺警護もそのメイドに任せておる。困ったことがあったら。いつでもその侍従や朕に申し付けるが良い。」

「わかりました。ありがとうございます。」

そうして俺はメイドに誘導され部屋についた。どうやらここが俺の部屋になるらしい。

 

 

「この度フランツ様の家庭教師兼身辺警護を担当させていただきます。アレクシアと申します。気になる点がございましたら、何なりとお申し付けくださいませ。」

「お、お願いします......」

(やっベー。めっちゃ綺麗じゃないか。美しいブロンドの髪に透き通った青い目に雪のように白い肌。スタイルは......ボンキュッボンってこのことだったんだな)

時々アレクシアさんに魅了されつつも、この世界のことを教わった。

 

 

〜4時間後〜

 

 

 

「そろそろお疲れになりましたでしょうか。」

「ああ疲れた。途中何言ってるかわからないやつもあったからな。覚えられるかどうか不安だよ.....」

「あまり無理をなさらずに。夕食ををお持ちしますか。」

「うん。お願い。ちょうどお腹空いてきたところだよ。」

「それではただいまお持ちします。」

 

 

(クールビューティっていいな。)

(さて、俺はこの国の課題を解決しなければならないのか。産業革命とか起こしてみたかったんだが、まずは皇帝の権威を取り戻さなくてはな。)

(うーん。この国はほぼ神聖ローマ帝国と変わらないからなぁ。ドイツ帝国が建設された手順で行ってみるか?いやしかし、うーん。)

(荷が重すぎる!!)

 

 

「失礼します。夕食をお持ちしました。」

「ありがとう。そこに置いといて。」

「かしこまりました。・・・・・失礼ですが、フランツ様の改革案をご拝見させてもよろしいでしょうか。」

「ん?いいけど。そんな大層なもの考えてないよ?」

 

 

「構いません。・・・・っ!?これは!?本当にフランツ様がお考えになられたのですか!?」

「え?そうだけど?」

「このような発想誰もしません!なぜなら社会を根底から覆すからです!」

「うん。知ってるよ。」

「え?」

「俺は異世界から来たんだ。今のような社会を経験してるよ。だからこそこの発想を生み出せるしできると信じている。」

「・・・フランツ様のお考えに大変感服いたしました。先ほどのようなご無礼をお許しください。」

「いやいいよ。国民の不満を考えれば誰だってわかるよ。」

「は、はい。わかりました。明日は早いですので、早めに寝たほうが良いかと。」

「わかった。もう少ししたらご飯食べて寝るよ。」

「それでは今夜はごゆっくりお休みくださいませ。」

 

 

 

〜翌日〜

 

 

 

俺はプルーシア王国首都ベイロン、ベイロン王宮謁見の間

「して、フランツ殿はどのような方法でこの国を救っていただけますかな?」

「いくつか方法を用意しました。」

「農奴の解放をしていただきたいのです。」

「農奴の解放だと!?正気か!」

 

 

国王ではな人が怒声をあげる

声を上げた人は貴族で、プルーシア王国宰相のジギスムントだ。

興奮している宰相を宥める国王だが、そのことを気にせずフランツは話を進めていく。

「農奴の解放ですが、殆どの地域で領主が農民に抑圧的な統治をしています。私のいた国ではこう行った言葉があります。『塵も積もれば山となる』という言葉です。」

「つ、つまり、どういうことなんじゃ?」

 

 

「抑圧的な統治に農民は次第に不満を抱え、最終的には打倒しようと反乱を起こします。その反乱が周囲の地域に感化され、反乱を起こしそれが全国へ広がります。そうなればこの国は混迷を極めるかと思います。」

「そんな.....それではどうすれば良いのだ?」

「まずこれらの改革を最優先で実施すべきです

・職業選択・結婚・移動・土地取引などの自由

・農奴の人格的束縛からの解放

・収入の3分の1をを領主に納めればれば領主に対する貢納の義務は解消される

・できない場合は領主の経営に従事する。ただし日給で最低3000ギル、最長8時間の労働を領主は保障しなければならない。違反した場合、懲役6年の刑に服する。

このような案を作りました。」

(といってもプロイセンの農奴解放をパクったんだけどね)

「これらを全プルーシアに流布してください。」

「りょ、了解した。しかし凄いなお主は、よくもまぁここまで考えられるとは。いやぁ畏れ行った。」

「へ?まだまだですよ僕の改革案は。」

「なんと!まだあると申すか!」

「ええ。次は蒸気機関の開発です。」

 

 

「ブリタニア連合王国では、蒸気機関の開発に成功しており、特に軽工業では我が国を大きく上回る生産量を保持しています。そこで、ブリタニカから蒸気機関を数機購入し自国生産ができるよう開発します。開発できたら大量生産し、工場を建設します。自国生産した蒸気機関を用いた工作機械で金属加工や製造などの重工業に重点を当てます。さらにそれらの製品とブリタニアの製品を貿易すれば、もともと良い両国関係をさらに発展が見込めるかと。」

「なるほど蒸気機関はそれほど発展に有効なのか?」

 

 

「はい。さらには蒸気機関車を開発した鉄道網を建設すれば各地の発展も見込め馬車に頼りきりだった物流が爆発的に進化を遂げます。」

「凄いな。では早速取り掛かるとしよう。」

「待ってください。」

「へ?まだなんかあるのか?」

 

 

「はい。教育を身分に関係なく普及させてください。そうすれば才のある者を登用することができ、国の発展に大きく貢献するでしょう。」

「そうか!朕らは伝統に囚われすぎていた!今は国民と国家を最優先に考えなくてわな!それでは早速取り掛かるとしよう!」

 

 

「ですがその際、陛下の名において改革すると宣言してください。あと、こういう文言を入れてください。『ヴァインツブルク国民』と。」

 

 

「はて。それはなぜじゃ?」

「この国はヴァインツブルク帝国はゲルマニア民族でありながら分裂に等しい状態です。そこで、『プルーシア国民』ではなく『ヴァインツブルク国民』と言えば、全国での民族主義が高揚し統一への兆しが見えて来るかと。」

なるほど、明日にでも全プルーシアに向けて宣言してみようと思う。」

「ありがとうございます。」

こうして謁見の時間は終わった。

だけど、あとで国王執務室に来るよう呼ばれた。

 

 

コンコン

「失礼します。」

「おお!来たか!お主に話したいことがあってな。」

「話とは、どう行っいご用件でしょうか。」

「王位をそなたに禅譲したいと考えておる。」

「え!?ダメです!陛下は人徳が途轍もなあられるから、退位するのはやめたほうがいいかと。」

 

 

「しかしそなたは、国民のことを考えさらには発展させようとしている。朕には無かった能力じゃ。無能な君主より、有能な君主を戴いたほうが国民にとって有益じゃろう。」

「何を言っているんですか!君主に必要なのは人徳です。それがなければいかに有能だろうと意味がないと私は思います。」

「なるほど、ではこういうのはどうだ?フランツ君はの養子になりなさい。この国では慣例的に成人になった王太子は国政に参加することが許されているんじゃ。」

 

 

「でも陛下にお子様は.....」

「いないのじゃ。朕はなぜか知らんが。偶に魔法が生殖能力に異常をきたすんじゃ。」

「まぁ、この国を支えていくにはそれしかないということですね?」

「そうだ。朕の養子になってくれるか?」

「わかりました。私の使命を陛下が満足するよう、精進していきます。」

「うむ。良い答えじゃ。期待しておるぞ。」

「では」

そうして俺は部屋を出た。

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