提督の息子って結局は一般人だし、艦娘もほとんど年頃の女の子だし、すなわち一緒に住むと大変です 作:鳥王族
俺は衝撃が加わった背中をおさえながら、この痛みの元凶だと思われる女子を睨む。
だが、そんなことはなかったかのごとく彼女は俺の方は一切見ずに北上の方を見てる。
「おおー、つかさっち大丈夫か?その子、見たことないほど綺麗なフォームでドロップキックしたよ」
見ていた山田が声をかける。そして、山田のおかげで目の前のこいつが原因であることがわかった。
「ったく。どんな理由があって女子高生がドロップキックなんてかますんだよ」
俺は皮肉を込めてドロップキック女子に向かって言う。
「はい?逆に北上さんに迫るなんて恐れ多いことができるんですか?」
「いや、迫ってねえ」
「あら、嘘はいけませんよ」
普通に見たら美人の笑顔を見せる彼女だが、どうみても怒っている雰囲気が出てる。
「大井っち〜、私の方から近づいたのは本当だよ〜」
「えっ!」
「さすがに今のは謝ったほうがいいよ」
「でも、北上さん」
「大井っち」
「…はい。すいませんでした」
北上に諭されてかなりしおらしくなって謝ってきた彼女の先ほどとの変わりように俺は少し困惑した。
「ああ〜。まあ、今度からはちゃんと確認してくれ」
まあ、謝っているので許すことにした。
「でも、北上さんは何でこんな…この人の顔を見てたんですか?」
「だって、司っち誰かに似てない?」
「えっと…誰かに似てるって言われてもわかりません。私たちの周りの男で考えるなら元帥と憲兵さんだった人ですか?あと…あっ提督?」
「あー、提督かー」
俺は自分が提督の息子ということがばれて騒ぎになるのを避けるため、北上の手を取り教室を出るために歩き出した。
「ちょっと、何してるんですか!」
北上の手を握ったことにさっきの子は怒り出すが知ったこっちゃないと無視して歩いていると、廊下の方から教室に向かってまた誰かがやってきた。
「北上〜、提督の息子がいるって聞いたんだけど知ってる〜?」
「鈴谷、廊下を走るなんてみっともないですわよ」
よくわからんがこいつらも元艦娘だと思った俺は緑っぽい髪の方の手も握ってそのまま教室を出た。
「お前らもちょっと来い!」
「あっ、鈴谷っち。チィ〜ス」
「チィースって、えっどうゆう状況!?」
「わかんないけど、付いて行ったらいいんじゃない」
「えーー!これ、恥ずいんだけど!」
引っ張ってる二人が騒がしいが止まって人のいるところで話されても困るので俺は振り返らずどんどん進む。
その後ろから凄まじい殺気のようなものもするが今は無視する。
そして、一番後ろの緑髪と一緒に来てたポニーテールの子は急の出来事で立ち止まっている。
「えっと…待ってくださいましー」
結局、ポニーテールの子もついてくるのだった。