「ほら!2人とも早く!」
「分かってる!レヴィ1!」
「待ってよ、二人共!」
現在、俺。在原澪史は絶賛走っていた。どこで何故かって?そりゃ・・・
「居たぞ!せめて1人でも道連れだ!」
ってもう見つかったのか?!
ここはとある都市の研究施設。どうしてこんな事になってるかと言うと。
数時間前
「また任務か??」
『あぁ、そうだ。しかも今回はかなり危険な任務だ』
今、通信しているのは室長こと[在原隆之介]だ。室長とは言ってるもののこの人はオレら3人を色々な事情から引き取ってくれた父親だ。
「まさか、潜入か?」
『そりゃそうだが、目標の中にいる全員武装済みで捜査によると、そこの護衛達は相当な銃の使い手らしい』
「俺とそこの研究施設の護衛達とはどっちの方が腕が上だ?」
『そりゃお前だよ。お前の場合、能力と言うより銃でいつも制圧するじゃねぇか!」』
「当たり前だよなぁ?だって、能力使って変に悟られるより銃で制圧した方が安全だと思うぞ?」
『言われてみれば・・・。まぁ、いい。それと今回は仕方ないがレヴィ6とレヴィ9の力も借りる必要になる』
「は?何でだ?」
この反応をするには少し理由がある。危険すぎる任務は殆ど俺だけで対処する事になっていた。でも、偶に2人がいなきゃできない時もあるからな。
『勿論、2人の能力が有効でもあるしレヴィ9は機械類の天才だ。だからこそ、お前ら3人の力が必要なんだ。済まないが2人に言っておいてくれ』
「はぁ・・・・・。分かった。つたえておくよ」
そして、お昼。
「お兄ちゃん、美味しい?」
「あぁ、やっぱり七海料理こそ至高だな」
「はいはい、いつもの感想ありがとう」
「レイ兄さんっていつも同じ感想しか言ってなくないか?」
「そう?七海は可愛いし料理も出来るとか嫁に欲しいぐらいだぞ」
「うわ・・・お兄ちゃんキッモ・・・」
「そこまで言われるとお兄さん気づつくぞ」
と、いつものように雑談しつつ食べていく。
「ふぅ、ごちそう様」
「お兄ちゃんって食べるのホントに早いよね?」
「そうか?一般的な男性はこのぐらい早いと思うぞ?」
「あー、たしかにレイ兄さんは食べるの早い」
「そうか?まぁそんな事より話が
「お兄ちゃんちょっと待って。そしてこっち向いて」
「ん?おう」
俺が七海の方を向くとティッシュで口付近を拭いてきた。
「ホントに早いのはいいけど口の周りに付きすぎだよ」
「お?悪ぃな。まぁ、拭いてもらったし本題と行くか」
俺は2人に任務の事を話した。勿論、危険だという事も、だが2人の力がいると。俺は二人に頭を下げて頼むと・・・
「レイ兄さん、頼まれなくても俺が望んでこの世界に首を突っ込んだんだよ。頼まれなくてもやるさ」
「ま、お兄ちゃんと暁くんが居てこその連携もあるしね。それに、私は妹だからね。お兄ちゃんを手伝うのは当然だよ」
てことで、潜入し情報を盗めたんだがどうやら施設の自爆装置が発動してしまったから逃げてる訳だ。回想終了!
「だァー!こちらレヴィ1!脱出の手配は済んでるのか?」
『こちらアレイスター1。今、ポイントにもう車を回してレヴィ5に待機して貰ってる』
「レヴィ1、了解!予定通り2人を連れてそちらに向かう!」
走る走る、走る。ひたすら走る。七海が付いてこれなくて背負っているが敵の数も多いので銃で対応しつつ逃げていく。
そして、ゲートの場所に来た。
「レヴィ9、扉解除行けるか?」
「今やってる!・・・よし、開いた!」
遂にゲートが開くが敵も逃すまいと追ってくる。このまま逃げても後を付かれて本部の場所が割れるかも知れない。はぁ・・・。俺は2人の兄ちゃんだ。仕方ないがやるしか無いか・・・。
「?レヴィ1、早く行こう」
「・・・、悪ぃがお別れだ」
「「え?」」
ピッ
俺が内部から装置のボタンを押すと鉄格子のシャッターが落ちてきて、俺とは分断された。
「な、何やってんの?レヴィ1、早くここを開けてよ!」
「レイ兄さん、まさか・・・自分だけ残る気か?」
「あぁ、このまま逃げても後を追い付かれる。悪ぃな。こんな兄さんでごめんな?」
徐々に隔壁も降りてくる。
「じ、冗談だよね?お兄ちゃんが犠牲になるとか・・・嘘だよね?」
「・・・七海、これを持っとけ」
俺は七海にお守りを渡す。
「そいつがあれば寂しくないだろ?」
「頼む!兄さん、開けてくれ!兄さんとお別れなんて嫌だ!」
「さて、お前らは早く行きな。ここはあと1分も経たずに爆破される。これが兄さんからの最後の願いだ。親父に頼む。それと、しっかり長生きしてくれな?じゃあね・・・。暁、七海を頼むぜ?」
ガシャン
俺の言葉を最後に隔壁がしまった。
「貴様!よくもやってくれたな!」
「あ?調子乗ってんじゃねぇぞ、クソ共が」
ここに来て俺の雰囲気が変わった事により黙ってしまった。
「てめぇらが自爆装置なんて物騒な物を付けてくれたお陰で可愛い妹とお別れだ!ふざけるな!せめててめぇらにはこの研究所事終わってもらうぜ?」
俺は相手を威嚇しながら実弾が入ったデザートイーグルと刀と言っても刃は無いと言うか刀の形にした物を組み込んでるから一応は非殺傷武器だが怪我か骨が折れるかのどちらかはなるつよさの刀を取り出す。
「さーて、ダンスパーティーの始まりだ!」
暁side
ガシャン
レイ兄さんが俺らを守るために犠牲になった・・・・。俺は認めたく無かった。尊敬していた兄さんが犠牲になることなんて考えてなかった。だからこそ俺は認めたく無かった。だが、兄さんに七海を任されてしまった以上は仕方ない。
「・・・・七海。行くぞ・・・」
「行くってどこへ?お兄ちゃんは?」
「・・・・・」
「ねぇ、何とか言ってよ暁君!」
俺は無言のまま七海を抱えて走り出す。
「やめて!下ろして!お兄ちゃんがまだ
「兄さんは俺らを逃がすために残ったんだ!現実を見ろ!」
「・・・・・ッ!」
「・・・悪い」
その後は車まで付くのにはそこまでかからなかった。
「早く乗って!ってレヴィ1は?」
「・・・・行きましょう」
「・・・分かったわ。出すわよ」
こうして俺らは研究所から脱出した。この後日、ニュースで研究所が消えたことが公にされるがそこまで大きくはならなかった。
そして、報告をしに室長の所へ向かった。
「・・・レヴィ6、任務から戻りました」
「・・・・・」
「おう、ご苦労さん」
俺は報告書を手渡す。
「ふむ・・・・よし、報告書に不備はないみたいだな。で・・・澪史はどうした?」
「・・・・俺らを庇って一人で研究所に残りました・・・」
「な・・・ッ!?」
「おい!マクレガー!レヴィ1の生命反応はあるのか!」
『・・・レヴィ1の反応はありません。おそらくですが・・・』
「そ、そんな事って・・・」
親父も案の定悲しんでいた。親父が一番目に引き取ったのが兄さんだ。
兄さんは俺やあとから来た七海にも優しく接してくれたし色々と教えてもらった。けどやっぱり一番つらいのは誰かじゃない。みんな辛いのだ。
「ごめんなさい。今日のご飯は各自でお願い・・・」
そう言って七海は先に戻っていってしまった。
「七海!・・・行っちゃったか」
「暁・・・。今は七海を一人にしといてやってくれ。多分、一番つらいのはアイツだろう。澪史からいっぱい教わってきたこともあるが何よりいつもアイツは澪史の後ろに引っ付いていたからな」
「あぁ。分かってる・・・・。学校はどうするんだ?」
「登校は各自でいい。それと、一応まだ死亡報告は上にはしない」
「どうしてだ?」
「そりゃ、あいつは多分だが生きてるだろう。と信じていたいからだ」
この日を境に七海は一時的に部屋に閉じこもってしまった。
兄さんがいなくなってから2週間が経った頃、七海がようやく出てきた。何事も無かったのように見えるがいつまでも凹んでたらダメだと思ったのかもしれないな。
そして、兄さんを失ってから約二年が経とうとしていた。
いやぁ、ホントだめだわ。七海がかわいすぎて作者は七海攻略時、語彙力がなくなりました。そのぐらい可愛かったんですよ。今でもED見ると涙がこみ上げてきます。涙腺がすっかり脆くなってきました。
誤字などあれば報告お願いします。
では