いやね、作品をやった人ならわかると思うけど妹好きな人はホントに七海ルートは最後にやってくれって言うわ。てなわけで、原作突入です。
8月下旬。夏休みも残り少なくなってきがうだるような暑さは変わらない。
いつも35℃越えは変わらない。夜になっても変わらないぐらいの暑さが日本の辛いとこでもある。
「はぁ・・・・」
ダメだ、暑さで頭がやられる。
「レヴィ6」
「・・・・」
「レヴィ6?」
「・・・・」
「ねぇ、暁君?」
「なんだ?急に名前で呼ぶなよ」
「だって返事しないんだもん」
「暑さで頭がやられてたぐらいだ」
はぁ、だめ。ホント暑い。胸元をパタパタとし、空気を入れる。
「まぁ、この服暑いもんね。おかげで服の中もムレムレ。早く終わりにしてシャワー浴びたい・・・」
この時期に長袖。ホントに辛い。でもこの暑さでもあの時のことを思い出してしまう。それに・・・
「はぁ、明日で2年が経つのか・・・」
「あ、そっか・・・。お兄ちゃんが居なくなってから2年が経っちゃうんだ」
そう。俺らの兄、在原澪史は多分亡くなってる。それを七海にも前に言ったんだが
『そうかもしれないけど、お兄ちゃんは多分生きてるよ。私は信じてる』
なんて言われてな。困ったものだ。
「ところで、レヴィ9」
「何?レヴィ6」
「まだ引っ掛からないのか?」
「うん、ていよりこの任務自体外から回ってきたものだから・・・・え?」
「どうした?レヴィ9?」
「嘘・・・・。今話してた最中に何者かにデータを覗き見された!」
「なッ?!」
どうしてだ?七海も相当なやり手だ。なのに、それをものの数秒で覗き見されるなんて。
「どうするんだ!」
「わかんないよ!って・・・あれ?メッセージ?」
「どれだ?」
レヴィ9が端末を俺に見せてくる。そこには
『データは悪いが見せてもらった。そいつの情報ならすでにリークしている。現在、対象は白実通りを南下中だ。任務頑張ってくれ』
とだけ書いてあった。
兄さんが消えてから1年経ったある日からこんなことが続いている。だが、いつも覗き見をし、俺たちに情報を流してくる。多分味方だとは思う。
「またか。で、レヴィ9。逆探知は行けそうか?」
「・・・ダメ見たい。やっぱり、痕跡は直ぐに消されてる」
「そうか。まぁいい。移動しよう」
この後、特に何にも問題は無く事件は片付いた。だが、俺たちの心にはあのメッセージが今でも引っ掛かっている。
澪史side
アストラル能力。
かつて超能力と呼ばれた力。
だがその神秘は、20世紀末期に新たに発見された粒子、<アストラル>によって解き明かされた。
アストラルは人の脳とリンクすることで特殊な力が使えるようになる。
まさにファンタジー世界のような魔法と同じだ。
その中でも俺はかなりの特殊だ。なぜなら俺は今も複数の能力を有している。その数も年齢を重ねるうちにどんどん増えてきている。
今では、アストラルのおかげで大切な人たちと会えたから感謝はしている。
話がそれたが、実は全く同じ能力者を見つけるのは困難を極めているんだ。
そして、人間ではできないことを引き起こす。
そう、これがアストラル能力ってわけだ。
暁side
「・・・やっぱり目が覚めるか・・・」
今日は兄さんがいなくなってから2年が経つ。いくら遅く寝たとしても補修もあるし、それより兄さんのことが浮かび上がって起きてしまうのだ。1年前もそうだった。
「あ・・・。暁君もやっぱり起きちゃってたか」
「七海か・・・」
やはり七海も寝ていられない様だ
「七海も今さっき起きたのか?」
「まぁね。今日はお兄ちゃんと別れてから2年経つし。それに、いつお兄ちゃんが帰ってきてもいいように早く起きなきゃ行けないしね」
「・・・・そっか」
やはり七海は信じているようだ。兄さんが生きてる事を。
「なぁ、七海。まだ朝飯作ってない?」
「?そうだけど、どうして?」
「いや、いい香りするからさ」
「え?・・・・ホントだ」
「親父あたりが珍しく作ってるんじゃないか?」
「ありそう。早く下にいこ?」
「そうだな」
ドアの前に立つと更にいい匂いがする。
「いい匂いだ。今日は何n・・・・」
俺はドアを開けるがその光景で固まる。
そんな俺を不思議そうに見た七海が中を覗く。
「どうしたの?暁君?誰かいる・・・・・え?」
どうやら七海も驚いて声が出ないのだろう。
そこへ、何故か親父がやってくる。
「おいおい。お前たちそんなドアの所で止まって、何か珍しい物でも見つけたの・・・か」
そこには・・・・
さーてと、あいつ等が起きてくる前に朝ご飯の用意をしてしまうか!
フフフ・・・・。これであいつ等が起きてきた時にかっこよく挨拶でもしてやりたいしな。
よし!出来上がりだ。俺は4人分の皿をテーブルに乗せる。
「~♪」
鼻歌を歌いながら扉の方を見てみるとそこには、3人が固まってる姿があった。
「・・・よ!久しぶり!元気だったか?
在原澪史!ただいまを持って帰還しました!迷惑かけてごめんなさい!そしてただいま!」
親指をグッっとたてて元気に言ってみるが反応が無い・・・。
「あれれ?おーい、お兄さんが帰って来たんだぞ?なんかリアクションしてよ。寂しいだろ?」
そこで、七海が動き出した。
「・・・・・・バカ」
「・・・・え?」
ごめん。声が小さくて聞こえなかった。
「なんて?」
「お兄ちゃんのバカぁぁぁ!」
聞こえなかったのでもう一度頼もうとしたら大声で泣きながら抱き着いてきた。勢いあまって床に倒れる。
「え、ちょ、何!?」
「寂しかったんだから!ほんとに死んじゃったかと思ったんだもん!」
「あ・・・・。そっか。そうだよな?ごめんな?お兄ちゃんは生きてるから安心してくれ」
この後、暁からも心配したと言われた。でも、泣かなかった。昔なんて、俺がボロボロになったら滅茶苦茶泣いてたのに。今の七海と比にならないぐらいにな。
親父からは話があると言われて七海が落ち着いたら来いと言われた。
すっかりご飯が冷めちゃったけど俺はそんな事気にせず親父と向かい合う。
「で、なんの話だ?」
「・・・お前、この2年の間。何してた?」
「え???何って、俺の隠れ家で1年間は治療しつつ、鍛えて、もう1年は新しい装備作ってたぐらいだぞ?それと、そっちの任務のサポートぐらいかな?」
「はぁ・・・。やっぱり七海の端末のデータ覗いてたのお前だったのか」
「あれ?バレてた?」
「俺やレヴィ5にはな。どうやら、暁や七海は気が付いてないみたいだったし。ていうかな、隠蔽するのには苦労したんだぞ?」
「そうなの?」
「当たり前だ。それによくやってくれたもんだな」
「うっ・・・・」
「独断専行、命令違反。その他諸々」
「・・・すみません」
「本当にやってくれたな」
途中から威圧感半端なかったのに最後に来て雰囲気が変わった。
「ホントにありがとう」
「・・・・・え?」
「良くぞ二人を守ってくれたな。そして、お前も生きてる。多分、俺の判断だったらみんな無事とはいかなかっただろう。感謝する」
「・・・別に。俺は家族が大切なだけ。それだけであの判断をしたまでだ」
「そっか。やっぱりお前は成長したな。りっぱに育ってくれて父さんはうれしいぞ」
「よせよ。俺は自分の意思で動いただけだ」
「なら。お前にとある命令をしなきゃな」
「・・・・なんだよ?」
「レヴィ1!お前に現場での指揮権を渡す。以後、俺やマクレガーと連絡が取れないときがお前の独断と偏見で指揮を取れ。こうして、生きてるお前なら大丈夫だ」
「!!・・・・レヴィ1、了解だ!これからも頑張ります!」
「あぁ!それと、おかえり澪史」
「おう!ただいまだ!」
そして、朝飯。
「どうだ?七海、美味しいか?」
「・・・・うん、冷めてるけどホントに美味しい。昔より料理の腕上がった??」
「それなら良かったぞ。まぁ、伊達に2年間自炊してたわけじゃないから。それで、暁?お前、補修があるらしいな?」
「うぐ・・・・。はい」
「お前、兄ちゃん前に言ったよな?補修になったら給料減額って」
「言いました・・・・」
「ならばよし。給料減額な?と言いたい所だが今回は許してやる。それに俺が原因でどうせ赤点になったんだろ?なら許す。今回だけだ。次回は無いから覚悟して勉強するようにな?」
「分かったよ。レイ兄さん」
実は暁は昔から勉強で分からなかったら年上の俺に聞きに来ていた。そして俺が教えていたので赤点は余裕で回避していたのだ。前に、七海に教えてもらえば?って言ったら兄の威厳が無くなる。って言ってたなぁ。でも、妹に起こされてる時点で威厳も何もないと思ったのは心の中にしまっておく。
こんな感じで俺らは再会できた。
だが俺らは予想もしてなかった。これから俺らには凄いことが待ち受けているのだが。俺らはそれをまだ知らない。そして、遂に今夜から俺らの物語は進んでいくのだ・・・。
まぁ、原作入るといってもホント最初らへんだな。省いてる所は原作と同じなのでよろしくです。
次回から更に速度を上げて物語に入っていきます。