死神と妖精の尻尾   作:夜月ライト

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今回からやっと原作に入ります。


第1章:少女と死神の再会
出会う少女とサラマンダー


潮風と潮の香りが心地よい、それなりに活気のある港町。

そんな港町を、1人の少女が歩いていた。

その顔は不満そうで、先程購入した銀色の鍵を睨みながら悪態をついていた。

 

「まったく、私の色気は2000Jだって訳?!」

 

そう不満を漏らす少女の首飾りには色が変わり続ける宝石がついており、その首飾りから羽のついた妖精が出てきて慰めた。

 

『きっとルーシィがタイプじゃなかっただけよ。あんな老いぼれのお爺さんの言う事、気にしなくていいわ』

「うーん...まあいっか。それとシルフ、勝手に出てきちゃダメだって、ここ外よ」

『あ、ごめん、戻るわね』

 

そう言って、シルフと呼ばれた妖精は宝石の中に戻り、ルーシィと呼ばれた少女は町を歩く。

その最中、女性の人だかりを見つけて立ち止まった。

人だかりは1人の男性を中心に展開されていた。

 

「キャー!♡サラマンダー様よー!♡」

「サラマンダー?あの?」

 

人だかりの1人が発した声に気になってルーシィが近づくと、サラマンダーと呼ばれた男性を見た瞬間、異変が起きた。

 

「な、何...この胸のドキドキは...カッコイイ♡」

 

ルーシィは何かに取り憑かれたようにサラマンダーに近づいて行く。

その最中、何者かに突き飛ばされた。

 

「いった!」

「イグニー...ルじゃない...」

「人違いだったね」

「僕が子猫ちゃん達に囲まれてるからってがっかりしないでくれたまえ。ホラ、僕のサインをあげよう」

「いらね」

 

ルーシィを突き飛ばした桜髪の少年はサラマンダーから渡されたサインを即答でいらないと答えた。

すると、サラマンダーの周りにいて羨ましがっていた女性達が少年に激怒し、少年は訳がわからない間に女性達にボコボコにされた。

サラマンダーはそれを気にもとめずに魔法を使って去った。

 

「今夜、僕の船でパーティーをやるから是非来てくれたまえ!」

 

そう言って去っていったサラマンダーを追いかけるようにして女性達は少年を殴るのをやめて走っていった。

殴る蹴るの暴行を受けていた少年に青い猫とルーシィが近づく。

 

「ナツ、大丈夫?」

「おぉ...」

「最っ低よね。あそこまでしてモテたいのかしら」

 

そう言って不機嫌なルーシィにナツは聞く。

 

「お前誰だ」

「私はルーシィ。さっきはありがとう。お陰で助かったわ。そっちは?」

「俺はナツ。コッチは相棒の」

「ハッピーだよ」

「喋った!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

3人が出会った数分後、3人は近くの飲食店で一緒に食事を取っていた。

 

「さっきは本当にありがとうね。お陰で助かったわ」

「俺なんかしたか?」

「あの男がしてた指輪、チャームって言う人を魅了する魔法をかける指輪なの。もう販売も禁止されてる物なのよ」

「へぇ、ねぇルーシィはなんでこの街に来たの?」

「私ね、フェアリーテイルに入りたいんだ。ある人と約束したの。でも、小さい頃に会ったキリで、もう名前も姿も殆ど覚えてないんだけど、フェアリーテイルまで私が会いに行くって約束だけは忘れてないんだ!あ!フェアリーテイルって言うのは魔導師のギルドでね!スッゴイ人達が集まるところで...!きっと入るのも厳しい試験とかあるんだろうなぁ!」

「いや、そんなのないぞ」

 

ナツの言葉は聞こえていない様にルーシィはマシンガントークを続ける。

しばらくして何かを思い出した様に机にお金を置いて立ち上がる。

 

「助けて貰ったお礼に私が払うわ。これで足りると思うか...」

「「ごちそうさまでした!!」」

「やめて恥ずかしい!!」

 

ルーシィの言葉にナツとハッピーは土下座し、ルーシィは叫ぶ。

ナツ達が起き上がってまた食べだしたのを見て、ルーシィは店を出た。

先程までのルーシィの話を聞き、ニヤリと笑った者がいることに気づかずに。

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