俺がいる戦国時代   作:龍@pixivでも活動中

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白旗の画像と金の玉製造機の画像を書き直しました
なのでそれらの画像を差し替えています


天下道

『あははっ!や、やめてよっ。くすぐったいよ〜』

 

八幡「………尊い」

 

月明かりに照らされるなか

目の前で天使がウサギと楽しく遊んでいる

く、うう…

俺もあそこに行きたい…

戸塚と遊びたい…くそう…

 

龍神『天下人になれば、戸塚彩加とも遊び放題じゃ』

 

パタン、と龍神さんはパソコンを閉じる

ああっ…

手を伸ばすがパソコンは消えてしまった

龍神さんの力でどこかへしまったのだろう

 

龍神『天下人になれば好きなだけ見せてやろう』

 

八幡「…って。誘惑に負けましたが、俺には何も出来ないですよ?天下人になるための人望も政治力も統率力も武力もない。戦国時代の知識だってほとんど知らない。こんな俺がどうやって天下人になるんですか」

 

龍神『ふっふっふ』

 

龍神さんは髭を揺らしながら悪い顔で笑い出した

 

龍神『上が出した命令は、『お主が天下人になる』ことじゃ』

 

八幡「いや、それはわかってますよ」

 

龍神『木下藤吉郎…まあ豊臣秀吉じゃな。あの人間がどうやって天下人になったか知っておるか?』

 

八幡「え?えーと、信長の元で出世して、信長が死んで、仇を討って、それで天下人に」

 

龍神『簡単に言えばそうじゃ。しかしもっと言えば、織田信長が日の本のほとんどを手中に収めていて、それを豊臣秀吉が継いだからじゃ』

 

八幡「ああ、教科書にもそんな事が書いてありましたね。…え?それじゃあ」

 

龍神『そう。お主が木下藤吉郎と同じ道を歩むのなら、天下統一が間近に迫った信奈が死ぬのを待ち、それからお主がそれをぶん取るのじゃ』

 

八幡「な………」

 

それは…

信奈を利用する事と同じじゃないか

夢を叶えようとする信奈を裏切るのと同じ…

 

龍神『まあ、お主には無理じゃろうな』

 

八幡「え?」

 

龍神さんの顔を見ると

出来の悪い子供を見て

仕方ないと言った顔を浮かべていた

 

龍神『お主には、別の道を歩んでもらう』

 

八幡「別の道?豊臣秀吉とは違う方法でって事ですか?」

 

龍神『そうじゃ』

 

八幡「でも、どうやって…」

 

龍神『何も人の夢を掻っ攫うのが天下人ではない。それに見合った器の持ち主が成れるのが天下人じゃ。ならば織田に固執せずとも、お主自身の軍隊と家臣を持てばいいのじゃ』

 

八幡「は…?」

 

龍神『つまり織田家から出て行き、他の国の大名を滅ぼしてからその国で力を蓄え、天下を目指すと言う事じゃ』

 

八幡「で、出来るわけないでしょう!?俺が軍隊を率いるとか、家臣をまとめるとか…。第一に信奈を裏切らなければならない!そんな事、俺には…」

 

龍神『ならば選べ。織田信奈の夢を裏切るか、織田信奈の信頼を裏切るか。どちらからでも天下統一は伺える、お主の好きにすればいい』

 

八幡「そ、そんなの」

 

龍神『織田信奈が死ぬまで時間はたっぷりある。手遅れにならんうちに決めておくことじゃな』

 

八幡「テメェ…」

 

俺が睨んでも龍神は涼しい顔だ

クソ野朗が

人の命を軽く見やがって…

戸塚の動画を撮っていた事といい

この件のカタがついたらシメてやる

そして戸塚の動画を俺のパソコンに保存するぐへへ

 

龍神『どちらにせよお主には成長してもらわなければならぬ。先ずは使える人材や武器、道具を集めねばな』

 

八幡「ちっ…。そうは言ってもどうするんだよ。さっきも言ったが、俺には人望なんてないぞ」

 

するとまたも龍神はわっるい顔で笑った

 

 

龍神『ふっふっふ、簡単じゃ。お主と同じように、ワシが異世界から有能な人材や道具を呼び出す、それを使って天下を取るのじゃ』

 

 

八幡「はあ!?」

 

龍神『お主の考える最強はなんじゃ?その最強と共に戦国の世を圧倒するのじゃー!』

 

急にテンションがハイになったヤバイ龍神は放っておく

しかし、俺の考える最強…

それってジャン○やサ○デーやマガ○ンなんかの漫画キャラとか

エクスカリバーとかムラ○マソードとかも呼び出せるって事か?

 

八幡「ま、待て、それは流石にズル過ぎないか?それに、そんな事をしたらお前の上司の命令に反するんじゃ…」

 

龍神『言ったであろう、『比企谷八幡が天下を取る』事がワシらの使命…だったらどんなズルくても勝てばいいのだよ、勝てば』

 

八幡「そ、そんなのアリか?」

 

龍神『大有りも大有り。何も悪い事はしておらんじゃろう』

 

八幡「はっ!いやまだだ。そんな異世界から来た縁もゆかりもない奴らが俺の言う事を聞くとは思えないし、第一そんな薄っぺらいもので天下を取っても一年どころか一週間も治められない」

 

龍神『ここに来た奴らには、天下を取れなければ帰れないと言えばよかろう。それに何度も言わせるでない、天下は天下でも三日天下、だったとしても天下なのじゃから条件を満たしておる。何も一千年治めろとは誰も言っておらん』

 

八幡「う、うぐぐ…」

 

龍神『ほれ、どうするんじゃ。どの道何かに頼らなければお主は何も出来んのじゃから、人と交渉せずにただで貰える方がお主とっても良いと思うがの』

 

八幡「………1つ聞きたい」

 

龍神『何じゃ、まだ反対するのか』

 

八幡「もし俺が天下を取れなかったら、どうなるんだ」

 

龍神『お主はそのままこの世界で寿命を全うし、ワシは神からただのヘビに降格じゃ』

 

八幡「…ちっ」

 

くそっ

天下を取らなきゃ小町や戸塚に会えないのかよ

いやそれならまだいい

 

八幡「歴史が変わる事は?俺が天下を取れなかったとしても、異世界からのチートを使ったとしても、どっちも歴史に影響があるんじゃないのか?」

 

龍神『もうこの世界は天下人を失った。歴史なんてこの1日でどれだけ変わった事か…。今更そんな事を気にする必要はない。どうせもう元には戻せん。このまま時は流れ、そこで起こったものが歴史となる。お主は天下を取る事だけを考えておればいいのじゃ』

 

八幡「………」

 

龍神『やるのか、やらないのか、どっちじゃ。この問いは先延ばしには出来ん、ここで決めろ』

 

 

八幡「………わかった」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

龍神『はてさて、どんなのが来るのかの?』

 

俺は龍神に立たされて

離れたところで召喚儀式を見ている

この儀式では俺に合った人や物が呼び出されるらしい

なので特定のものを選ぶ事は出来ない

…面倒なのとか来ないよな?

 

龍神『カモン!』

 

 

ボワァ

 

 

龍神の呼びかけで龍神の立っている周りが光りだす

え?呼び出しの呪文ってカモンでいいの?

サモンじゃないの?

 

 

ピカーーーッ

 

 

光が強くなり目を開けていられない

 

龍神『この光が無くなった時に、異世界から呼び出されたのが出て来る』

 

目が見えないので正確にはわからないが

龍神は俺の近くまでやって来た

 

八幡「俺に合ったって、どんな風に?」

 

龍神『さあ?今のお主に必要なのが来るのではないか?』

 

何でそんなあやふやなんだよ!

テメェの召喚儀式だろうが!

 

 

かああぁぁぁ……

 

 

徐々に光が弱まってくる

目が開けられるようになるころには

光は消えていた

 

龍神『おお、出て来たが…こ、これは……』

 

何やら驚いている龍神

俺はまだ目が慣れていないのでボヤけてしか見えない

なんだかバタバタと音が聞こえる

羽が生えているのか?

 

八幡「お、ハッキリと見……え?」

 

視界がクリアになり

召喚されたものを見た

 

八幡「」(・Д・)

 

龍神『』(・Д・)

 

俺と龍神は口を開けて固まった

召喚されたもの…

それは人でも武器でもなく

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

真っ白な布が風ではためき

それを金属で出来た細い棒が飛ばないように支え

棒の先には赤い球体

白い布が棒から取れないようにする留め具だ

 

 

八幡「……………………………これは」

 

 

龍神『…………見事な'白旗"じゃな』

 

 

すうぅぅ、と大きく吸い込む

 

 

八幡「白旗ってどういう意味だぁぁぁ!!!」

 

 

空に向かって叫ぶ

白旗!?

異世界から呼ばれたのが白旗ってどういう事!?

 

龍神『もしかすると、お主の天下取りに必要な物がアレなのか、はたまたお主の天下取りはお手上げということか…』

 

八幡「ダメじゃん!もうどうする事も出来ないわ!だって頼りの異世界が白旗降ってるんだもの!」

 

何だったんだよぉ、俺の罪悪感はぁ

こんなズルいことしてホントにいいのか悩んだってのにぃ

 

龍神『はぁ、ワシも諦めて、潔くヘビになろうかのぉ』

 

八幡「てんめぇ…散々ベラベラ御託並べてやがったくせに、この結果はどういう事だ…」

 

龍神『知らんわ。ワシもお主をここに呼んだのが運の尽きじゃった』

 

ぎぎぎ

歯を食いしばり龍神を睨みつける

コイツ…しばいてもいいだろうか

人に迷惑かけまくって最後には白旗って

ふざけるのもいい加減にしろ…

 

龍神『ん?おい、アレ』

 

八幡「あ?」

 

どうやって調理してやろうか考えていると

白旗を見ていた龍神が指を差す

 

八幡「…白旗がどうしたってんだよ」

 

龍神『違う、その白旗の棒の所に、なんか玉のような物がぶら下がって……』

 

龍神は白旗に近づいて行く

よく見ると確かにボールのような物が留め具の辺りに紐でぶら下がっている

俺も白旗に近づく

 

龍神『なんじゃコレ?大きな穴に、玉の周りにデコボコと丸いのがついておる』

 

旗から外し

手にとってそのボールを見ている龍神の横から見てみる

ボールの表面にボタンのような物と玉の三分の一を占める大きな穴が空いていた

ネックレスのように首にかける物なのか紐がついている

一際大きなボタンが目立つ

 

 

【挿絵表示】

 

 

八幡「…あれ?ボタンの所に数字が書いてある」

 

大きいボタンとは別のボタンに矢印が書かれていて

その周りに細い線があり

それを挟み16、36、108、と等間隔で書かれていた

ボタンの矢印は今、16を指している

まるでメーターの数値を変えるツマミのようだ

試しに回して見るが何も起きない

ただカチッとツマミに書かれた矢印が16から36へ動いた音がするだけ

さらに36から108へカチッと回すがこれもまた何も起きない

今度は108から36に戻すが案の定何も無い

 

龍神『これはなんじゃ?』

 

龍神が差しているのは電気のスイッチみたいに上下するボタン

両側にONとOFFが書かれている

下がっている方がOFFだった

ONの方で上がっているのを押してみる

カチッとOFFが上がり、ONが下がる

 

龍神『のわっ!?』

 

するとブゥインとボールが振動した

龍神が驚いて手放したボールを地面に落ちる前にキャッチする

その時、大きなボタンを弾みで押してしまった

 

ぽんっ!

 

八幡「へ?」

 

龍神『え?』

 

穴の中から金色に輝く玉が出てきた

と思ったら

 

ぽんっ!ぽんっ!ぽんっ!ぽんっ!

ぽんっ!ぽんっ!ぽんっ!ぽんっ!

ぽんっ!ぽんっ!ぽんっ!ぽんっ!

ぽんっ!ぽんっ!ぽんっ!

 

八幡「うわわわわわ!?な、なんだこれ!?」

 

龍神『ひい!?次々と金色の玉が出て来とる!?』

 

ゴロゴロゴロ、と

ボールから出てきた金色の玉が転がる

数えると16個ある

 

八幡「16…?」

 

メーターをみる

ツマミに書かれた矢印は16を向いている

 

八幡「この矢印が差している数が出て来た…のか?」

 

スイッチをOFFにする

そして大きなボタンを押すと

 

ぽんっ!

 

今度は1つの玉しか出て来なかった

このスイッチはメーターの表す数値の分を一気に出せる機能か

 

龍神『な、なんかケッタイな物じゃの。お?なんか本があるぞ』

 

旗の側にあった本を取る

龍神はそれを開けて読んでいく

 

龍神『のお、これはその玉を出す道具の説明が書かれておるようじゃぞ』

 

八幡「説明書付きか、親切だな」

 

龍神『読むぞ』

 

龍神様直々に読み上げてくれるらしい

 

龍神『その道具の名前は、[無限金の玉製造機]』

 

八幡「いきなりぶっ込んで来たな」

 

龍神『ボタン1つで純金製の玉を作り出す事が出来ます。これであなたも幸せになりましょう』

 

八幡「通販かよ」

 

龍神『使い方は簡単、1番大きなボタンをポチッと押すだけ。するとあーら不思議、何の材料も入っていない製造機から金の玉が出て来ます』

 

八幡「どんな仕組みだ」

 

龍神『さらに、な、な、なんと!連射機能付き!16連勝、36連射、そして108連射で金の玉を短時間で作ろう!』

 

八幡「いらねぇだろ連射機能。どこのファミコンだ。どうせならマイクも付けろよ」

 

なんだよこの道具

簡易錬金術?

それにしても金の玉はないだろ金の玉は

こんなの女子に説明出来ないよ?

てか今回下ネタ多過ぎだろ

どうしたんだ作者

 

龍神『凄いのぉ、こんな物見たことないわい。これがあった世界は随分と文明が発達しておるのじゃろうのう』

 

八幡「こんなもん使い道ないだろ。金の玉は価値がありそうだけど、108連射もしたら家一個潰れるわ。てか眩しっ!月の光が金に反射して凄い眩しいんだけど!」

 

キラーン☆と光る金の玉から目をそらす

 

龍神『あ、注意書きと言う物があるぞ』

 

八幡「何て書いてるんだ?」

 

龍神『えー、これはとても便利な道具ですが少し難点があります。それは使い過ぎると金の物価価値が下がってしまう事です。現にこれを実験で試した後は、金が紙より安くなってしまいました。なので出したら出しただけ邪魔になるので、キラキラが好きな人は使ってみてね』

 

八幡「いよいよ使えねぇじゃん!」

 

ホント何の為に作ったんだよこれ

技術だけは凄いけど

これを他の事に使ってよ!

例えば無からマッカンを作り出すとかさ

ん?

 

八幡「待てよ、この道具がこれだけ技術力のある世界から来たんなら、一緒に来たこの白旗もなんかあんのか?」

 

龍神『ちょっと待て…。おお、よく見ると説明が書かれている本が2冊あったぞ』

 

八幡「マジで?」

 

俺は白旗の棒を触る

キンタ○製造機みたいなボタンとかあるかな

 

八幡「お?なんだこのネジ見たいなの?」

 

下の方に2つほど横回しに回転する物があった

上と下で別れていて

上のネジには表面に三角が書かれてあり

それが差すのは棒の表面に書かれた数字

数字は1〜5まである

今は1に設定されている

下のネジには何も書かれていない

ただ上のネジと比べると少し大きい

 

八幡「なあ、これはどういう物なんだ?」

 

龍神『うむ、どうやらただの白旗ではないようじゃ。その下のネジを一気に右へ回して見ろ。カチッと言う音がしたら止まるはずじゃ』

 

言われたとおりに回す

右だから反時計回りだな

キュッキュッと摩擦音がしてカチッという音で止まると

スーっと旗が少し縮んだ

 

八幡「へっ?」

 

龍神『今度は左に回して見ろ。カチッと言う音が2回聞こえたら止めるんじゃ』

 

左に回す

時計回しだ

キュッキュッと回し

カチッと1回音がするとスーッと先ほどと同じ大きさに戻った

さらに回してカチッと2回目の音が鳴ると

スーッと今度は大きくなった

 

八幡「う、うわわ…」

 

とても腕一本では持てない

慌てて両手で持つ

 

龍神『ふむ、どうやらこの白旗は大きさを自在に変えられるようじゃ』

 

八幡「な、何のためにこんな機能を?」

 

龍神『安心せい、ちゃーんと説明が書いてある』

 

前のやつが下ネタだらけだったのに何をどう安心しろと言うのか

 

龍神『えー、この何の変哲もない白旗には画期的な機能が盛りだくさん。先ずは大きさを自在にコントロール出来る機能です。これがあれば白旗を小さくして懐に入れる事ができ、いつでもどこでも白旗を上げられ、さらにはビルより大きくする事で相手が白旗を認識しやすくなります。ピンチになった時は是非』

 

八幡「う、うーん。確かに白旗の使い方にあった機能だが…。ビルよりデカくなんの?」

 

龍神『そして何と言ってもその頑丈さ。持ち手の先にある赤い球体を回して見て下さい』

 

八幡「これか?」

 

棒の先の赤い玉を回す

んっ、あれ

固定されているのか時計回りには回らないな

なら反時計回りに…

キュッキュッと回す

すると

 

カチーン

 

風にはためいていた白い布の動きが止まった

 

八幡「おおっ?」

 

触って見ると布とは思えない程に硬い

しかもはためいていた状態で固まっている

まるでメデューサに石にされたみたいだ

 

龍神『それは硬度を変える機能です。左回しで柔らかく、右回しで硬くなります。さらにその旗は世界一硬いとされるフニョン鉱石で出来ています』

 

八幡「フニョン鉱石?この白旗があった世界の鉱石か?」

 

龍神『フニョン鉱石はとても頑丈で、何とあの核爆弾をも防ぎます。この旗下にいれば核爆弾が落ちて来ても平気。まさに身を守る白旗をそのまま再現したような素晴らしい一品。貴方も是非お買い求め下さい』

 

か、核爆弾も?

そんなに丈夫な鉱石が異世界にはあるのか?

 

龍神『注意』

 

八幡「ん?」

 

龍神『核爆弾や爆発などを防ぐことができるのは旗の部分のみです。さらには、爆弾自体の攻撃は防ぎますが、爆風や熱は防ぎません。旗下に隠れるよりも大人しく核シェルターに入った方が生存率が高いです。みんなもフニョン鉱石で出来た核シェルターに避難しよう』

 

八幡「意味ねーじゃん!」

 

龍神『ん?まだ何かあるみたいじゃぞ?』

 

あ、そういえば

この数字が書かれたネジの説明がまだだったな

これなんだ?

 

龍神『んー?おい、そのネジの上の方にマイクのような物がないかの?』

 

八幡「マイク?」

 

あった

点々と穴の空いた所が棒にあった

 

龍神『そこに自分の名前を言うのじゃ』

 

八幡「比企谷八幡」

 

マイクに向けて名前を言う

ピーッと言う音の後に

マイクから機械音が鳴る

 

『ざ、ざざー、認証確認、比企谷…八幡、登録』

 

喋った!?

 

龍神『それは持ち主を認証するもののようじゃ。持ち主として登録すると…』

 

八幡「すると?」

 

ざざー、と砂嵐が

それが収まると

旗から声が聞こえてきた

 

 

?『お帰りなさいませ、八幡様っ♡』

 

 

龍神『モーニングコールからお帰りなさいコールまで、ボイスロイドがメイド口調で答えてくれる』

 

 

八幡「旗にそんなの求めてねぇぇよぉぉ!!」

 

 

今までで1番いらない機能だわ!

何でメイドさんが旗なんだよ!

どうせならアンドロイドとかロボットとかでさぁ!

 

龍神『これがあれば、相手が全然白旗に反応してくれず、ついつい寝てしまった時にも、可愛い女の子が起こしてくれるそうじゃ』

 

八幡「そう言う使い道!?確かにただの目覚ましよりも女の子の方がいいけども!もっと、こう、なんかあんだろ!」

 

旗ボイス『どうかしましたか、八幡様?』

 

八幡「え、あ、えっと、ごめんなさい」

 

旗だとはわかっているんだが

女の子の声だと緊張する

てか普通に喋んだな

 

旗ボイス『わたくしの声が嫌なのですか?』

 

八幡「え、いやそう言う意味じゃ…」

 

旗ボイス『ならば設定を1ボイスから変える事をお勧めします』

 

八幡「あ、この数字か」

 

旗に書かれた数字を見る

ネジをカチッと回して2にする

するとメイドさんの声や話し方が変わった

 

 

?『あら、あいも変わらずぬぼっとしたどうしようもない顔ね、ヒキガエルくん』

 

 

…………………………カチッ

 

八幡「よし、何も聞かなかった事にしよう」

 

?『設定を変えたぐらいでわたしから逃げられると思ったのかしら?』

 

八幡「ひぃぃ!?た、確かに設定を3に変えたはずなのに!」

 

?『そうだよゆきのん!こっちはわたしのりょうくんだよ!』

 

?『領分と言いたいのかしら。それからゆきのんはやめて頂戴』

 

八幡「お前ら同じマイクで喧嘩すんじゃねぇ。てか何でお前らがいんだよ…」

 

設定2は雪ノ下で設定3は由比ヶ浜だろ

どこらへんで他のやつが出てくるか考えてたが

まさか旗の音声で登場するとは…

 

雪ボイス『貴方が登録した時にわたし達が設定されたのよ。どうやら登録者に適した声になるようね。それから貴方がわたし達をどう認識しているのか知らないけれど、わたし達はただの音声よ。何の記憶も経験もないから、貴方の想像した人とは違うものと捉えて欲しいわね』

 

八幡「でも3のやつがお前をゆきのんって呼んでたじゃん。ねえゆきのん」

 

雪ボイス『貴方までゆきのんと呼ばないで、虫唾が走るわ』

 

結ボイス『ゆきのんはゆきのんだから仕方ないよ。ね、ヒッキー』

 

八幡「絶対お前ら俺の知ってる奴らだろ。あれ?じゃあほかの4と5は?」

 

カチッと4に設定する

 

?『先輩はどっち派ですか?やっぱり犬ですかね?わんわんっ!それとも猫ですか?にゃんにゃんっ!』

 

八幡「…よりによって一色かよ」

 

色ボイス『ふっふっふ、このいろはちゃんが来たからにはもう安心ですよっ!先輩の好みに合わせて語尾をわんからにゃあ、そして時代に合わせたナリまで幅広く対応してあげますっ!』

 

八幡「いらねぇ……いや語尾がナリなのは聞きたい」

 

色ボイス『しょうがないですね、ワガママな先輩のために言ってあげますよ。ナリナリッ』

 

八幡「ナリはそう言う使い方じゃねぇよ!」

 

カチッと5に設定する

 

?『……………』

 

八幡「あれ?5は誰もいないのか?」

 

はっ!

まさか戸塚なのでは!?

そして俺に話しかけるのが恥ずかしくなってモジモジして……

 

?『…わたしで悪かったね』

 

八幡「…川崎かよ」

 

川ボイス『何でわたしがこんな事を…』

 

八幡「よくわからんが、とりあえずお前は安心すんな」

 

川ボイス『はあっ!?あ、安心って…』

 

八幡「他の奴らがまともじゃないし。ここで平塚先生とか材モグラとかだったら精神崩壊してもおかしくなかったから、お前は安定して声を聞いてられるなーって」

 

川ボイス『そ、そう…』

 

本当は戸塚と小町が良かったがな

でも戸塚はドキドキ緊張するから無理か

なら小町かなー

 

雪ボイス『あら、まともではないゾンビが人間に向かってそんな口を聞くとはね。わたしの何処がまともではないのか話し合いましょうか』

 

結ボイス『ちょっとヒッキー!わたしは?わたしは何か安心するとかないの!?というかわたしのセリフ少なすぎだよ!』

 

色ボイス『結衣先輩、結衣先輩。やっぱり語尾で勝負するしかないですよ。ほら言ってください。ゲロゲロッて』

 

結ボイス『やだよ、何でカエルの鳴き声なの!わたしも犬がいい!』

 

色ボイス『ならわたしが猫を担当するんで結衣先輩は…』

 

雪ボイス『待ちなさい、猫さんだけは譲れないわ』

 

色ボイス『なら雪ノ下先輩、言ってみてくださいよ。にゃんにゃんって』

 

雪ボイス『え、あ』

 

色ボイス『猫は雪ノ下先輩がするんですよね?やらないならわたしがしますけど』

 

雪ボイス『や、やるわよ!え、えっと………………にゃ、にゃんにゃんっ///』

 

結ボイス『ゆきのん可愛いー!』

 

雪ボイス『由比ヶ浜さん!抱きつかないでっ!』

 

川ボイス『安心…ふふっ』

 

旗ボイス『あの、設定無視して話し合うのやめてもらっていいですか?』

 

 

 

 

 

 

八幡「……………」

 

龍神『なんだコレ』

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