俺がいる戦国時代   作:龍@pixivでも活動中

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清洲城

ここは尾張の国、清洲城。織田信奈の居城である。

道三との会談を終え、信奈と共に俺は尾張に戻って来た。

 

ーーあのデレの後。

すぐさま信奈は態度を180度変えて顔を真っ赤にしながら罵詈雑言の嵐、信奈が馬で戻り着替えているその間に、俺は歩いて正徳寺まで戻らされた。

無駄な労力の先に待っていたのは、門の先で地面に倒れ込んでいた斎藤道三だった。

驚いた俺にとことこ歩いて来た犬千代曰く、帰った信奈に尻や胸を触らせてくれと迫ったらしい。ご愁傷様。

 

それからしばらくして信奈が着替え終わり、尾張の清洲城に帰ることとなった。終わりと尾張……ごめんこの洒落狙ってました。

帰る途中、信奈は馬上からまたも罵詈雑言を浴びせてきた。

バカやアホなどは常套句、『ロクデナシ』『穀潰し』『腐り目』『変態』『ぼっち』『クズ』『淫乱』『1人ぼっち』『引きこもり』『千葉』『男色』etc……よし先ず千葉に謝れ,

てかこの時代に千葉と言う概念がないはずなのに何故わかった……?

ぼっちと1人ぼっちって同じだからな。

あとは、変態と淫乱と男色が違うくらいかな。男色は戸塚がいるじゃないかって?戸塚は天使だし。

 

万千代「姫、お帰りなさいませ」

 

信奈「万千代、帰ったわよ!今川との合戦は引き分け!蝮とはいい感じよ!」

 

門前で信奈の帰りを待っていたのは小姓上がりの姫武将、丹羽長秀。

信奈の通称は万千代。二十歳そこそこ。信奈にとっては姉のような存在らしい。

 

万千代「ふふ、よくぞご無事で。70点です」

 

小さく笑うその顔は優しいお姉さんと言う雰囲気。

信奈の罵詈雑言を受けた後だとこの人の雰囲気は癒される。

俺が万千代さんを女神のように見ていると、その側に控えていた万千代さんの部下が近づいて来た。

おかっぱで黒髪、俺より少し低いくらいで女性としては身長高めの女の子だった。

つかつか、と寄ってくると、

 

むぎゅ

 

ほっぺたを両手で挟み込まれた。

ぐいと顔を寄せてきて、まん丸とした大きな目の童顔の可愛い顔が間近に迫る。

 

八幡「な、なんすか」

 

問いかけてもじーっと俺の目を見るばかり。

あの、緊張するんすけど。うわまつ毛長っ!

俺が動揺していると、接近おかっぱ少女は信奈の方を見る。

 

「信奈様!コイツは誰ですか!?」

 

信奈「ソイツは今川との戦中に拾ったハチよ。てか秀勝!近いわよ!離れなさい!」

 

秀勝「ハチ……か」

 

しかし秀勝と言われた女の子は離れようともせず俺の顔を興味しんしんで見つめてくる,

まるで子供が面白い玩具を見つけたように。

 

秀勝「信奈様!このハチ、あたいが貰ってもいいですか!?」

 

八幡「は?」

 

信奈「はあ!?何言ってんの!ダメに決まってるでしょ!」

 

秀勝「えー!でもあたいはハチが気に入りました!今からハチはあたいの友達です!」

 

信奈「え、あ、貰うってそう言う事…」

 

友達?と秀勝を見る。

 

秀勝「ハチはあたいが面倒見てやるよ!清洲の事をなーんにも知らないんでしょ!」

 

八幡「いいのか?」

 

秀勝「うん!」

 

無邪気な笑顔で頷く。うわ!眩しい!しかも顔が近いからさらに眩しい!て、いい加減離してよ。冷たくて柔らかい掌にドキドキが止まらないんだよ。

 

万千代「ふふふ、秀勝はそのハチさんのお世話をするのですね」

 

秀勝「はい!長秀様!あたいがバッチリ面倒見てやりますから、どーんと任してください!」

 

万千代「よい心がけです、50点」

 

秀勝「いいえ!100点!」

 

万千代には点数づけの癖があり、何でもかんでも点数をつけるらしい。

それを部下として側で見ていたからか、それとも性格からか、秀勝は自分に点数をつけられると決まって自分を100点と評する、と後から本人に聞いた。

万千代の点数は織田家で文句をつけられるようなものではないのだが、秀勝は自信満々に100と言い張る。このやり取りは織田のテンプレになりつつあるんだとか。

 

犬千代「……信奈さま」

 

信奈「秀勝?わたしはハチの案内を犬千代に任せてたんだけど」

 

秀勝「でも犬千代って事は、先ずはうこぎの長屋に行きますよね!だったら犬千代と一緒に案内します!犬千代って喋るのが得意じゃないから、あたいがその分頑張ります!」

 

彼女の何がそこまで動かすのか、その熱意に信奈も一理あるわね、と結局犬千代と秀勝に俺の案内を任せる事に。

信奈は万千代さんと一緒に城内へ入った。

どうやら重臣達での評定があるらしい。

門前に残されたのは俺と犬千代と秀勝。

 

秀勝「それじゃあ早速、うこぎの長屋へしゅぱーつ!」

 

秀勝は俺の頰を挟んだままうこぎ長屋に向かう。

は、離して……。犬千代はその後をてくてくついて来た。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

秀勝「ほら、ついたよ!」

 

秀勝が指を差す……その瞬間に彼女の手からようやく逃れられ……長屋町を見る。

一言で言えばボロっちい。垣根などなく代わりに草がそれの役割をしている。

 

八幡「え?ここ?」

 

犬千代「……下級武士はみんなここに住んでる」

 

八幡「おかっぱも?」

 

秀勝「ううん!あたいは長秀様のお屋敷に住まわせて貰ってる!でも長秀様はケチんぼだからすごく地味なお家なんだけどね!って、おかっぱじゃないよ!あたいの名前は秀勝!溝口秀勝だよ!」

 

秀勝のツッコミをスルーして中に入る。

そこは狭い部屋だった。すすや埃で小汚いところ。

 

八幡「はあ…まあ雨露凌げるから文句は言えないか」

 

犬千代「……ハチ、こっち」

 

犬千代に引かれるまま庭に出る。

そこには垣根の代わりの葉っぱしかない。犬千代はそれをプチっとちぎる。

 

犬千代「……これはうこぎの葉、鍋にしてご飯にする」

 

八幡「え?そ、それしかないのか?」

 

秀勝「ここでいつでも食べれるのはそれしかないなぁ。お給金が出ればお肉もお魚も食べれるよ!」

 

八幡「働く者食うべからずってか。当たり前の事だが、それにしても結構ブラックだな」

 

犬千代「……ぶらっく?」

 

秀勝「ぶら……あー!知ってるよ!信奈様が着けてる黒いアレだよね!南蛮の服だって言ってたけど、ハチは南蛮の事を知ってるの?」

 

八幡「詳しくは知らん」

 

南蛮って言うとヨーロッパから渡来してきた国の事。遥々船でこの国に来た商人やら宣教師やらが今の日本に影響を与えている。

織田の姫もその一人らしい。

 

八幡「つーか、その葉っぱを取ったら隣が丸見えだろ」

 

犬千代「……犬千代は大丈夫」

 

隣は犬千代が住んでいるらしい。

そう話している間も犬千代はプチプチと葉っぱを取っていく。俺も自分の食べるものなので、隣で一緒にちぎっていく。秀勝も隣で……って、

 

八幡「なんでお前もやってんの?」

 

秀勝「え?何かおかしい?」

 

八幡「お前は関係ないだろ。これは俺たちのメシなんだから自分たちで取る。食べたいなら家の中で俺らがお前の分を取るの待ってろよ」

 

秀勝「何言ってるのさ!友達が頑張ってるのに知らんぷりは出来ないよ!それにあたいもあたいの分を取ってるだけ!気にしないで!」

 

八幡「友達……」

 

真っ正面から友達だと言われたのはいつぶりだろうか。

いつもの俺なら疑いにかかるのだが、コイツにそう言うのは効果がないだろう。

アホだから、と言うだけでない。アホどころか、どこかコイツは知に富んでいる。

今こうやって俺の気を遣わせないようにする会話やあの信奈ですら納得させてしまう話術、俺が疑っていてもそれをさらっと躱して次から普通に会話してくるだろう。

能天気なアホに見えてその実、才知溢れる武士なのかもしれない。

最大の疑問は何故俺なんかに興味を持ったのか、何が楽しいのか嬉しそうにうこぎを取って行く秀勝の横顔を見てもわからない。

 

犬千代「……ハチ、食べよう」

 

そう言うと犬千代はうこぎを持って部屋に上がる。

俺と秀勝もそれについて行く。

犬千代は鍋に水を入れ沸かし始めた。

 

犬千代「……あったまったらうこぎを入れる」

 

八幡「ありがとな」

 

犬千代「……ん」

 

秀勝「ねえねえ!ハチは南蛮の事を詳しく知らないって言ってたけど、少しは知ってるんじゃないの!?ほら、どう言う言葉を使うかとか」

 

八幡「いや知らねえよ。お前らの言う南蛮ってヨーロッパ系だろ?クイーン英語と英語はどこが違うのか分からないし、そんな縁も所縁もない国の言語なんか……いや何でもない」

 

犬千代「?」

 

秀勝「?」

 

首を傾げる2人にこの説明は無理だと判断した。

 

犬千代「……はい」

 

八幡「あ、どうも」

 

煮詰まったうこぎのお吸い物を受け取る。

食べてみるとこれが中々に美味しい。黙々と食べていると秀勝が突然。

 

秀勝「あ!そういえばあたいとハチはまだちゃんと自己紹介してなかったね!」

 

箸を止める。

 

八幡「比企谷八幡」

 

犬千代「……犬千代」

 

箸を動かす。

うん、葉っぱと水だけなのに美味いな。

 

秀勝「え、終わり!?もっと紹介する事があるでしょ!犬千代に至っては本名じゃなくてあだ名じゃん!」

 

箸を止める。

 

八幡「紹介って言っても、なんも無いぞ。あ、アレだ。織田の茶髪姫には言ってないけど、俺は未来から来ました。はい、終わり」

 

箸を動かす。

んー、なんて言うか醤油が欲しい。あ、塩もいいかも。

 

秀勝「色々ツッコミたいんだけど……。先ず織田の茶髪姫って信奈様のことだよね?当主は信奈様のはずなのに何であたい達のが先にハチの素性を聞いてるの?そして、未来から来たって何?」

 

箸を止める。

1つずつ質問に答える。

 

八幡「そうだ。忘れてた。そのまんまだ」

 

秀勝「そのまんま?本当に未来から来たの!?」

 

犬千代「……ほら吹き?」

 

八幡「そう思いたきゃそう思ってていい。弁解する必要も労力もないからな」

 

箸を動かす。

ここって愛知県だったよな、なら味噌もいけるかも。

 

秀勝「う、うーん、信じられないけど、ハチが言うんだったらそうなんだろうね!」

 

その言葉に俺は箸を止める。

コイツの俺への信頼はどこから来るんだ。

会って数十分しか経ってないだろ。

 

秀勝「じゃあ次はあたいね!あたいの名前は溝口秀勝。丹羽長秀様の元で働いているよ。歳は16。秀勝って呼んでね!」

 

犬千代「……私は前田家当主。名前は前田利家。あだ名は犬千代。12歳」

 

前田利家は流石に聞いた事があるが、溝口秀勝は聞いた事がないな。

 

八幡「犬ねぇ、ハチと犬で忠犬ハチ公ってか」

 

犬千代「信奈様は、気に入った家来に動物の名前をくれる。だからハチは気に入られている」

 

八幡「ハチ……まさか蜂か!?」

 

やだなぁ、虫とか怖いなあ。苦手なんだよな。

うこぎ汁を食べ終えると犬千代が裾を引っ張ってきた。

 

八幡「ん?」

 

犬千代「……食べ終わったら、浅野さまのところへ行く」

 

秀勝「浅野のじいさまはね!この長屋で1番偉い人なんだよ!ここに住まわせてもらうなら挨拶に行かないとね!」

 

八幡「それはわかったが……ヒレカツ、お前も来るの?」

 

秀勝「うん!ってヒレカツ!?もしかしなくてもあたいのあだ名!?」

 

八幡「お前だけ動物の名前じゃないってのも申し訳ないから」

 

秀勝「え……?ヒレカツって言う動物がいるの?」

 

あれ?まだ揚げ物はないのか?

名古屋名物天ぷらもまだないのか、もう天そばとか食えないんだ……。

ヒレカツもとい秀勝には豚の一種だと説明した。豚と聞いてぷんぷん怒っていたが、ひれのついた豚は最強だと言ったら納得してくれた

嘘は言ってない。ヒレカツ美味いし。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

犬千代「……ここ」

 

犬千代に案内されたのはお向かいの屋敷。ここが浅野さんのお宅らしい。

使いの者に伝えるとすぐに通してくれた。

お座敷に行くと細っこい爺さんがいた。

 

浅野「おうおう、信奈さまに恒興さま、いつもやんちゃしておったが随分と大きくなったのう」

 

犬千代「……違う、犬千代」

 

秀勝「あたいは秀勝だよ、じいさま。……あたいが恒興じゃないよね?ね?ね?」

 

浅野「おお、犬千代と恒興さまじゃったか!いやーこの前まではめんこい柴犬と恒興じゃったのにのうー」

 

犬千代「……元から人間」

 

秀勝「やっぱりあたいが恒興だった!てか恒興はじいさまの中で人間じゃないのね…」

 

あのバカっぷりなら仕方ないか、とヒレカツ。恒興ってヒレカツの同僚か?

ジジイにも同僚にも、評価低すぎだろ恒興とやら。

 

浅野「わしも老い先短いからのー。わしの孫娘、ねねを貰ってくれんかのー。犬千代、犬千代や」

 

犬千代「……無理、私も娘」

 

秀勝「何で犬千代って2回言ったの。絶対恒興にあげたくないって意思がガンガン伝わって来るよ。まあ恒興も女だから無理だけど」

 

浅野「残念じゃー。この前まで立派な男だったのにのー。よく庭でしょんべんの飛ばしっこをしたもんじゃ。犬千代と秀勝」

 

犬千代「……人違い///」

 

秀勝「そこであたいの名前を言うの!?」

 

お、犬千代が照れてる。わかるよ、隣におしっこ飛ばしがいたら気まずいからな。

 

秀勝「ハチ!?心の中であたいがそういうことをするって認識してない!?してないからね!」

 

八幡「心を読むなよ」

 

俺の近くにいるやつはみんな読心術を覚えている説。特に女性が多い。

天使は2人中1人、戸塚に心を読まれたら……きゃっ。

 

浅野「おうおう、そちらの男は誰かの?」

 

八幡「今日からここで世話になる比企谷八幡です」

 

浅野「ほうほう、つまり犬千代のお婿さんか」

 

犬千代「……そう」

 

秀勝「ち、違うよ!ハチはただのハチだよ!」

 

八幡「ただのハチって何」

 

犬千代も頷くなよ、勘違いしちゃうだろ。

 

浅野「ふぉふぉ、随分と冷静沈着な性格なのじゃのう。知恵もあるようじゃ。ねねがもう少し大きかったら嫁に貰ってほしいのじゃがのう」

 

八幡「そのねねってのは?」

 

浅野「数えで8つの孫娘じゃ。ねねや、隠れてないで出ておいで」

 

ねね「ぬお、バレてた!流石はお爺さまですな!」

 

襖がバーン!と開いて、バーン!と出て来たのはねね。

全力ダッシュで浅野さんの膝に乗った。

 

浅野「ねね、ご挨拶じゃ」

 

ねね「はい!初めまして、ねねでござる!いごよろしくでございます!」

 

八幡「ん」

 

ねね「ハチ殿!それでは返事になっておりませぬぞ!それと、名乗られたなら返すのが礼儀ですぞ!」

 

八幡「お、おう。比企谷八幡だ」

 

や、やべー、8歳児に怒られた。

 

ねね「うむ!それでよいのでございます!」

 

浅野「ねねはお利口さんじゃのう」

 

ねね「ふむ!ではおりこうのねねがハチ殿を試してみせますぞ!」

 

八幡「試す?」

 

爺さんの膝から俺の目の前に移動すると指を折りながら説明してくる。

……この時点で嫌な予感しかしないのだが?

 

ねね「おじゃが池に鶴と亀が合わせて12匹おります。その内足の数は合わせて40本であります。さて、鶴と亀は何匹ずつおりますかな?」

 

八幡「………えと」

 

ねね「何匹ですかな?」

 

八幡「………その」

 

ねね「亀と鶴は合わせて12匹ですぞ」

 

八幡「…………あの」

 

ねね「足は40本あります」

 

八幡「………うん」

 

ねね「で?」

 

八幡「………」

 

ねね「ハチ殿?」

 

 

八幡「か、数えている人間の足も合わせて42本だ!」

 

 

ねね「そこは関係ない、でございます」

 

八幡「うぐっ!?だ、だがその人もきっと、自分も数えて欲しいと思っているはずだ!ねねよ、お前ならどうだ?誰にも認識されないって事はな?かくれんぼで隠れていたら見つけてもらえないまま、気づいたらみんな帰っていたり…昼休みに突然、女子が教室で着替えようとして、俺以外の男子には見るなと言ったのに、俺だけ何も言われなかったり…見たら見たで変態扱いされたり…ドッチボールで誰からも狙われなかったり…好きな女の子に告白したら、誰だっけ?とか言われたり……ううっ、ぐすん」

 

トラウマが一気に蘇り幼女の前で泣き崩れてしまった。違う、違うんだ。

これは問題が解けなかったから泣いてるんじゃない、ただ悲しいから泣いているんだ。

 

ねね「は、ハチ殿……ぐすん……ねねがわるかったです!ねねのせいでつらいおもいを……」

 

八幡「ごめん…今は…そっとしといて…」

 

ねね「では、こうしております」

 

涙目になりながら俺の頭を撫でてくれる。

いい子や、ねねは絶対いい嫁さんになる。

 

ねね「では次の問題にいきますぞ!」

 

八幡「鬼か!?」

 

 

『ここにハチはいるかー!?』

 

 

俺がねねに追い詰められていると表が騒がしくなった。

 

秀勝「もぐもぐ……あ、あの声って……もぐもぐ」

 

犬千代「……お餅、美味しい」

 

ヒレカツと犬千代は俺の事など気にせずに浅野さんがだしてくれた餅を食っていた。

 

八幡「おい、俺にもくれ」

 

犬千代「……はい」

 

白くて柔らかい魅惑の球体をもらう。あちち。

 

八幡「もぐもぐ……おお、美味い」

 

ねね「ねねも欲しいでござる!」

 

八幡「ほらよ、よく噛んで食べろよ」

 

ねね「はーい、でございます!」

 

俺の膝に乗って餅を食むねね。

おお、なんか癒される。

 

「あ、あの、いないの?」

 

するとお座敷に茶髪の男の子が入って来た。

 

秀勝「あ、やっぱり信行様だ。もぐもぐ」

 

信行って誰だ?

背格好からして信奈の親戚か?

まあいい餅が冷める。

 

八幡「もぐもぐ」

 

信行「な、何食べてるのさ!」

 

八幡「餅」

 

ねね「美味でございます!」

 

犬千代「……はむはむ」

 

 

信行「…ぼ、僕にもくれないか?」

 

 

こうしてお餅食むり隊に信行が参加。

浅野さんも加わり6人で餅を食べていた。




計算の答え

亀の足の数は4本

鶴の足の数は2本

亀が12匹いるとすれば
足の数は48本
しかし実際は40本
亀2匹分余る

亀が9匹だとすれば
足の数は36本
残りの4本を鶴で補えば
鶴が2羽で4本
亀が9匹で36本となるが
これでは個数が合わない

なので
亀が8匹だとすれば
足の数は32本
余りの8本を鶴で補えば
鶴が4羽で8本
亀が8匹で32本
個数も合うので

答えは鶴が4羽、亀が8匹

*合ってるかどうかは不安です

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