いつも原作だとヒドイン率が高いシャルティアを可愛く書きたかった。
その真実だけは伝えたい。

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ちょっとした談話

――これは少し真面目な話。

 

 

 

 

「そういえばさ、シャルティアってふ・け・い・に・も、アインズ様に欲情したりしてるけどさ。プラトニックな感情とかは無いの?」

 

 アインズから与えられた休暇の暇つぶしにお茶会と洒落込んだシャルティアに、アウラからの無遠慮ともいえる問いが突き刺さる。

 

「なーんかシャルティアって死体なら何でもいいって感じがするんだよねぇ」

「な、なんでありんすか。私だって死体ならなんでもいいということではありんせんよ?以前にも腐ってるのとかはちょっとっていいんしたよね?」

「あー、そんなこといってたねー。でもさ、それならそれで腐ってない死体ならだれでもいいのかって事に成らない?」

「はぁ、お子様はこれだから」

「なんだって?」

 

 お子様呼ばわりされてむっとしたアウラに、見せつけるようにティーカップを口元に運んで一息ついてからシャルティアは語り始めた。

 

「良いでありんすか?アインズ様は絶世のイケ骨なんでありんす。その至高の芸術家が大理石から削り出したかの如き美しい曲面と直線を融合させた、至高の御方々をも魅了するであろう魅惑の骨格。細すぎず太すぎずの絶妙なバランスの骨。先ほどは大理石と表現しんしたが、ともすればどんな合金よりも硬そうな輝きを放つ艶のある骨格。どこを取っても美、美、美、この世の美男子と言わすはアインズ様の事を指し示す美しさの集合体。それが私にとってのアインズ様でありんす」

 

 若干前のめりに早口で語るシャルティアに、押されたように背中を背もたれに押し付けたアウラが答える。

 

「ええと、よくわかんないけどシャルティアにとってアインズ様が絶世の美男子なんだってことは解ったよ。でも、惹かれてるのって外見だけなの?」

 

 それだったら私の方がアインズ様の事好きだと思うけどなー、と続けたアウラに、シャルティアがくわっと目を見開き、口を大きく開けて言い募る。

 

「外見だけですってぇ!?そんなわけないじゃないの!アインズ様はそのイケてる外見だけでなく、心もまさに至高の美しさ……慈悲深く常に私達下僕を思いやってくださり……、智慧の煌めきを放つ叡智を宿した頭脳を持ち……、さらにはここぞという時には果断な判断も下される黎明たる判断力をお持ち……これだけ揃っていて惹かれないという方がおかしいでありんす」

 

 いつもの……アインズの前で見せているような濡れた瞳ではなく、頬をわずかに上気させ。

はるか遠くにいる何かを見ているような、そんな表情のシャルティアを見て、アウラはここにアインズ様がいなくてよかった、と思った。

なぜならその瞬間のシャルティアは、見果てぬ彼方にある恋に恋する美少女、という態だったからだ。

思わずそっち(シャルティアのような同性趣味)の気はないアウラですら、その美しさには一瞬、どきりとさせられた。

 

「そうだよねぇ……アインズ様みたいに優しくて、賢くて、勇気があって……何よりも大切にしてくれる人なら女の子は好きになっちゃっても仕方ないよね」

「そうでありんす。おちびも女心というものが解ってきたんでありんせんこと」

「ふーん。そういう事言うとあたしにも考えがあるんだけど?」

「ふん、なんでありんす。言ってみなんし。おちび如きにどんな考えがあるのか」

「アインズ様に誰が好きですか、って聞いたらさ。えへへ……アウラが大好きだぞって言って貰っちゃったんだよねぇ」

「はぁ!?どういうことでありんすか!」

「どう言う事も何もそのままの意味だよ?」

「あ、ありえない……はっ!そ、そうよ!多分その好きは恋愛的な好きじゃなくて家族的なサムシングなのよ!調子に乗るんじゃないわよおちび!あんたは女としてのLoveじゃなくてアインズ・ウール・ゴウンの構成員としてLikeと言われただけよ!」

 

 まくし立てるシャルティアに対して、アウラは優越感を示す笑みを浮かべながら言う。

 

「えーそれはどうかなー。普段のアルベドとシャルティアの態度があんまりにも酷いから私が好きっていっちゃったんじゃないのー?」

「た、態度が酷いってなによ!私はいつも節度を守って……」

「節度を守ってる人が、復活直後に抱いていただいてる時に「私はここで初めてを……」なんていうかなー」

「ぐ、ぐぐ……」

「アインズ様が罰としてシャルティアを椅子にした時だってだらしない顔してさー、あれは引かれたんじゃないかなー」

「そ、そんなことないわよぉ!何時何分地球が何回廻った時アインズ様が私に引いたっていうのよー!」

 

 お茶会の優雅さなどかなぐり捨ててむぎゃー!と手を上げるシャルティア。

それを見て、ちょっといい気味、と思いつつ、ちょっとやり過ぎたかなぁ、と思うも。

(普段面倒掛けられてるんだからこのくらい、いいよね?)と思ってしまうアウラなのだった。


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