IS『インフィニット・ストラトス』 鉄血と蒼穹…その先へ。   作:耀翔

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はい、前回の続きだよ。
……ヒャッハァ!!!!
ごめんなさい。2話にしてミカと束の出来上がり。
後悔はしていない。だってやってみたかった。うん。
ちなみに、ISの世界に送り込まれる時に三日月達は歳を14歳にされています。真壁一騎と皆城総士は14歳でIS世界に…ってことになってます。まぁ、勿論搭乗機はマークエルフ。総士の場合はニヒト(無印)ですけど。んー…ちょっと無理やりすぎたかなぁ…今思えば昭弘達の年下でIS学園に入学????????

前回の指摘ありがとうございます。
直しておきました。今回辺りで蒼穹をクロスさせます。


プロローグ とあるガンダムフレームのパイロットが天災に拾われるらしいですよ。(2)+とある機体が拾われるらしいですよ。

前回から引き続き昭弘・アルトランドだ。

俺は今筋トレをやめ、束の相談相手になっている。

 

昭弘「三日月のことが好き…かぁ…」

束「ど、どうしたらいいんだろう。あー君…」

 

俺にもわからなかった。こんなことを相談されるのは初めてだから。だが、大体半月前から束が三日月といる時に顔を赤くしているのは分かっていた。

 

昭弘「…束さんはどうしたいんっすか…」

束「えっ…?そりゃ…付き合いたいですよ?好きだし。」

昭弘「…なら気持ち伝えたらいいんじゃないんですかね。」

束「出来ないから困ってるんだけどなぁ…」

昭弘「すんません、俺はよくわからないです。そう言うの、1度もないんで。でも、自分の気持ちに素直になるって言うのもいいんじゃないんですかね。」

 

束さん、すんません。俺にはこれぐらいしか言うことがないです。

俺にも経験があれば良かったんですが…

 

束「そっか、頑張ってみるよ。あー君、ありがとね!早速みーくんのところに行ってくるよ!」

昭弘「うっす。」

 

束さんは元気よく部屋を出ていった。まぁ、少しでも気が楽になってくれたのならいい。そんなことを思いながら、筋トレを再開した。

 

ーーーー

 

皆様、はじめまして。クロエ・クロニクルです。

今、私は三日月様に相談されています。その話は少し時間を遡ります…

10分前…私はラボの中にある開発室の中にいました。そこに三日月様がやって来ました、、

 

ミカ「クロエ、少しいい?」

クロエ「三日月様…大丈夫ですよ。」

 

私は作業を中断し、三日月様の方を向きます。顔を見たら…すぐにわかりました。悩み事があるのだと。

 

クロエ「それで、どうしました?」

ミカ「…なんて言えばいいんだろう。束の近くにいたり、話していたりすると…こう、体が熱くなる?鼓動が早くなったりするんだ。」

クロエ「…はい。それで?」

ミカ「…これ、どうすれば治るのかなぁって。わかんなくてさ。」

 

多分三日月様は…束様のことが好きになったのですね…

約1年前に三日月様達は宇宙ネズミ…だとか…ヒューマンデブリだとか言われていて、人間扱いされなかったと、聞いています。そのためか、分からないのでしょう。それに三日月様達が来てから約1年…その半月前に束様の様子がおかしいのを見ていました。それにしても、三日月様は顔には全く出ないので分かりずらかったですが…

 

クロエ「三日月様、それは多分、束様に恋をしているのかと。」

ミカ「恋?なにそれ。」

クロエ「恋…というのは簡単に説明するとその人と話していると楽しかったり、もっと話していたいとか…見ているとなんか体が熱いとか鼓動が早くなったりとか…まぁ、好きってことです。」

 

言ってしまうと私はそんなことを経験したことがないので、ちょっと前に調べたことを言っただけです。

 

ミカ「…ふぅん。そうなんだ。それで、どう伝えたらいいの?」

クロエ「…それは三日月様が考えることだと思いますよ。」

ミカ「…わかった。ありがとうクロエ。今度何か作るよ。」

クロエ「あ、それなら玉子焼きがいいです。」

ミカ「ん。わかった。それじゃ。」

 

三日月様は満足したのか、開発室を出てきます。

それにしても、三日月様は本当に変わりました。言ってしまうと料理よ腕は私以上です…教えたことをすぐに自分のモノにし実行してきます…三日月様はまるでスポンジみたいな…実際、三日月様が作った玉子焼きはラボにいるみんなの好物です。そんなことを思いながら、開発を再開します。

 

ーーーー

 

ん、三日月・オーガスだ。

俺はクロエに相談して、答えが得れたから束を探してる。早速、この気持ちを伝える事にした。早いかもしれないけど。ラボを歩き回っていると束を見つけた。なんか、座って考え事してるから声をかける。

 

ミカ「束、ここにいたんだ。探した。」

束「へっ!?み、みーくん!?」

ミカ「…話がある。部屋に行かないか?」

束「えっ、あ、うん…私も話が…」

 

束と一緒に俺の部屋に行く。その時、少し束の顔が赤かったような気がした。熱でもあるのかな。俺達は部屋についたので入った。

 

ミカ「適当に座っといて。お茶持ってくるから」

束「あ、うん…」

 

俺は部屋にある冷蔵庫からお茶を取り出し、棚からコップを2つとり、束が座ってる前にあるテーブルの前まで移動、テーブルにコップを2つ置き、お茶を入れる。

 

ミカ「麦茶だけど。いい?」

束「大丈夫だよ、私、麦茶大好きだから。」

ミカ「ならいいんだけど。」

束「…」

ミカ「…」

 

部屋には時計の針が動く音しか響かなくなった。その沈黙を破るのは…

 

ミカ・束「「あの」」

束「えっと…先にどうぞ?」

ミカ「…いや、そっちが先に。」

 

俺と束だった。なんか、おかしかった。

ここまで一緒に同じことを言うってこと無かったから。

 

束「……みーくん、この世界、楽しい?」

ミカ「……んー…束と一緒に居れればものすごく楽しくなると思う。」

束「…そっかー………ん!?な、なんて言った…!?」

 

少し間が開き…束が顔を赤くして立ち上がった。そこまで驚くのか。でも、まぁ…驚いた顔が可愛いからもうちょっと驚かしてみることにした。

 

ミカ「俺は束が好きだよ。」

束「…………………なんで先言うのかなぁ…」

 

束は今より顔を赤くして…座り込む。

 

ミカ「駄目だった?」

束「…ダメじゃない…私もみーくんが好き。でも私、みーくんの年上だよ…?」

ミカ「関係無い。」

束「…離したくないなぁ…」

ミカ「離さければいい。俺は束の隣に立ちたい。俺の命は…オルガの物だと思ってた。けどさ。」

束「………」

ミカ「オルガはこの世界にいない…生きている意味もない俺に、この1年間で生きる意味をくれた。その生きる意味をくれた人の隣に立って一緒に歩んでいきたい。だからさ、束。俺と付き合ってくれないかな。」

 

正直に言う。

今ものすごく恥ずかしい。前の俺ならこんなこと言わなかった。だって前の俺はオルガのやりたい事をやっていることだけだった。今は違うけどさ…

 

束「…断るつもりは無いよ。むしろ嬉しい。」

ミカ「…!じゃあ…」

束「私もみーくんと付き合いたい。これからもよろしくね…みーくん。」

 

ーーーー

 

 

こうして、三日月と束は付き合う。

そして、もう1組、この世界にやってくる。それは三日月と束が付き合いたい始めてから半年後のことだった。

 

 

ーーーー

 

やほやほー!束さんだよー!今はちーちゃんとお話中なんだー!あ、ちーちゃんって言う人は織斑千冬って言う人だよ。

 

束「それでね?みーくんがさぁ…」

千冬「わかったから…それ以上貴様の惚気を聞いているとブラックコーヒーを2、3倍濃くしないと甘くなるほどだからな…勘弁してくれ…」

束「むぅ…酷くない?」

千冬「酷くないぞ……」

 

楽しい話をしている最中にみーくん達とは違うISコアの反応をキャッチした。

 

束「ん…?ちーちゃん、この話はまた後でね」

千冬「…次はマトモな話でかけてこい…」

 

ちーちゃんとの連絡をやめ、みーくん達にメッセージを送る。まぁ、反応があった場所にISを展開して言ってほしいってだけ。まぁみーくんには出る前に私の部屋に寄ってから行ってほしい…て入れたんだけどね…3分後、みーくんが来てくれた。

 

ミカ「どうしたの、束。出撃前に寄ってほしいって…」

束「もしかしたらこの反応、前のみーくん達と同じかもしれないの。」

ミカ「…別世界からってこと?」

 

みーくんは分かってくれた。

そう、今回のこの反応はみーくん達と同じ可能性がある。

また束さんの知らない技術で作られているものだから。その技術でみーくんやしーくん、あーくんが傷つくのが嫌だから。

 

束「うん…だから、気を付けて。」

ミカ「…わかった。でも、俺は死ぬまで束を守り続けたいから死ぬつもりは無い。ちゃんと帰ってくるよ。」

束「…行ってらっしゃい、みーくん。」

ミカ「うん。」

 

そしてみーくんは私の頭を少し撫でて部屋を出ていった。

去り際に撫でるなんて卑怯だよみーくん…

 

 

ーーーー

 

よぉ!久しぶりの俺してんだな。ノルバ・シノだ。

俺と三日月、昭弘は機体…もといISを纏い束の指定したポイントまで移動中だ。

 

シノ「なぁ三日月。俺ら3人で出撃は少しおかしいんじゃねぇの…?」

ミカ「…束が言うには前の俺達みたいにこの世界に来た人達らしい。だから最大戦力の俺達を出したんだと思うよ。」

昭弘「ふぅん…敵なら殺ってもいいんだな。」

ミカ「うん。でも、相手に敵意無かったら殺らずその前ラボに連れてくよ。」

 

三日月は本当に変わったなぁ…まず雰囲気からだな。まぁ、変わるきっかけを作ったのは束だろうけどさ。三日月…全く笑わねぇのに束との会話の時にすっげぇ嬉しそうに笑って話を聞いてるのを見てからなぁ…分かっちまうんだよなぁ…そんなことを頭の隅で考えながら周りを見回していると…白と紫の機体が見えた。多分あの2機だろう。それにしても俺達と同じ全身装甲(フルスキン)とはな…敵意がないことを祈り、白い機体と紫の機体に近づいていく。

 

ーーーー

 

 

「…総士、前に見慣れない機体がこっちに向かってきてる」

総士「慌てるな。この世界の事を知っているものかもしれない。一騎、問いかけてみてくれ。」

一騎「お、俺がか……」

 

はじめまして。真壁一騎です。

俺と総士は調査中に謎のワームホールに吸い込まれ、この世界にやってきた。お互いを確認すると、機体が違うことに気づいた。俺はマークエルフで、総士がニヒト…ニヒトに関しては最初に行った蒼穹作戦の時に見た時の姿になっていた。とにかく、人を探すため飛んでいたところにピンク色の機体に茶色の機体、白と青、それに角が黄色の機体が見えたので、チャンネルをオープンにして話しかけてみる。

 

一騎「そこの3機。すまないが話を聞きたい。俺は真壁一騎。この通り敵意はない。」

 

ルガーランスは持っているけど、戦いたくない。無駄な争いは避けたい。ピンク色の機体が答えてくれた。

 

「話?っーことは…それに敵意はない…っと。三日月、ラボに連れていく方針だな。」

「そうだね、シノ。ここよりラボにいた方がまだ安全だろうね。昭弘、シノと一緒にあの機体の後についてくれ」

「わかった。」

「っー事だ。ここの話は今から向かうラボに着いてからでいいか?」

 

よかった。争いは避けられるようだ。それに、話をするならラボって場所に行ったほうが良さげな雰囲気だ。それに従うことにする。

 

一騎「わかった。総士もそれでいいか?」

総士「構わない。そこの3機、名前を聞いてもいいか?」

 

総士は名前を聞いてくれた。

確かに、呼び方がわからないな。すると普通に答えてくれた。

 

シノ「俺はノルバ・シノ。2人にはシノって呼ばれてる。」

昭弘「元二番隊隊長、昭弘・アルトランドだ。」

ミカ「元遊撃隊隊長、三日月・オーガス。」

 

遊撃隊…二番隊…なんかやばい人達なのかな…少し怖い。

そんなことを頭の片隅に置いておき、シノ達の誘導で無事、ラボってところに付いた。格納庫みたいなところに付いたら付いたで、3機の機体が消え、その中から人が降りてきた。

 

ミカ「ねぇ、ISの解除の仕方わかる?」

一騎「あいえす…?あ、このエルフのことか。ごめんわからない。」

総士「あいえす…ラボ…それに君達の機体…これはすぐにでも教えてもらえなければ整理しずらいな…」

ミカ「…ISの解除の仕方は普通に降りたい、って思えば行けるよ。簡単な言い方で言えば服を脱ぐ感覚。」

 

言われた通りに降りたいって思うとエルフが消え、足が床についた。それで、1つ違和感があるのは…俺は眼鏡をかけていることぐらいだ。総士も降りれたみたいだ。髪を結んでいたものが少し違うぐらいだ。

 

ミカ「へぇ…それが待機状態か。一騎に眼鏡…なんかあっているよ。」

一騎「そ、そうかな。それより…」

ミカ「わかってるよ。シノ、昭弘、2人を客間に案内してくれ。俺は束に報告ついでに連れてくる」

シノ「はいよ。それじゃ2人とも、ついてきてくれ。」

 

俺と総士はシノと昭弘に付いていくことにする。

 

ーーーー

 

三日月・オーガスだ。

謎の2機をラボに連れてきたのと俺達と同じ状況だからこの世界のことについての説明をしてもらうために束の部屋に向かっていると…束が後から現れ抱きついてくる。

 

束「おかえり、みーくん。よかった…無事に帰ってきてくれて…」

ミカ「だから死ぬまで束の隣に居るっていった。死ぬ訳ない。それで束、頼みが。」

束「わかってるよ、あの2機のパイロットに説明すればいいんだよね。客間には行ってるの?」

ミカ「うん。シノ達に連れていってもらった。だから行こう。」

束「うん。」

 

束は離れ、俺の隣に来ると手を繋いできた。握り返し、一緒に客間に向かう。

 

ーーーー

 

昭弘・アルトランドだ。

今は俺達は客間で2人を待っている。その際に聞いたことがある。

この2人、真壁一騎と皆城総士は竜宮島と言うところの住人で、フェストゥムとかって言う敵が来たら応戦しているらしい。一騎と総士はシュリーナガルに急遽派遣され、フェストゥムを倒し…同化ってもんを治してしまう奇跡を一騎は起こした。その後、謎の反応があったから総士と共に調査に行ったら吸い込まれた…らしい。

 

シノ「へぇ、じゃあ、一騎と総士はそのファフナーって言う機体のパイロットなのか!すげぇな…」

総士「同化現象との戦いもある。だが、ノルバ達の方も中々だぞ。」

シノ「あー…総士、そのノルバって呼ばないでくれると助かる。なんか慣れねぇし。」

総士「すまない。シノ。」

 

正直、シノと総士の話に突っ込めない。それは一騎もだった。

 

昭弘「一騎…だったか。喉はかわいてないか?」

一騎「あ…大丈夫だよ、昭弘。それより、三日月遅いね。」

昭弘「あぁ、三日月なら多分もうすぐくる。」

一騎「…?」

 

ドアの開く音がする。噂をすればなんとやら…だな。

三日月と束さんが入ってくる。

 

束「やほやほー!はじめまして、篠ノ之束だよ。このラボの持ち主さ!」

 

ーーーー

 

はじめましてだな、皆城総士だ。

僕と一騎はこの世界のことについて説明を聞いていた。

聞いていくと驚くことが沢山出てきた。僕達が乗ってきたファフナーはISって言う物になっている事。元々ISは女にしか使えないものだということ。もちろん僕達は男だ。何かあるまでは公表しないという事だ。三日月達の事もだ。それと、ISの基礎知識を教えて貰った。色々大変な作業らしいが、なれてきたら楽しくなってくると、篠ノ之は言っていた。驚いたのが篠ノ之がここにいてもいいと言ってくれたことだ。

 

総士「…確かに僕達には帰る場所はない。でも、いいのか?」

束「もちのろん!いいに決まってるじゃないか。」

総士「…なら、世話になる。」

一騎「ありがとうございます、束さん。」

 

こうして、僕達はこのラボに住まわせてもらうことになった。その半年たち、3月。織斑一夏という男がISを動かしたというニュースが流れた。それに乗っかるようにして僕達と三日月達の事を公表した。それにより、もっと世間が騒がしくなった。そして、三日月達と僕達はIS学園と、言う女子校に通うこととなる。




はい。2話です。まぁ、プロローグはこれにて終わり。次から本格的にISなお話に入ります!

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