魔法少女リリカルなのはFechter   作:草ナギ

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明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!
そして、お久しぶりでございます。
今年もがんばります!


12振り アースラで・・・なの!

で、廣光【大倶利伽羅】は、なのはの手をしっかり握り、艦船【アースラ】に転送する為の魔法陣に乗る。

すると一瞬で視界が変わり、SF小説で読んだ転送ポッドの様な場所に移動したのが分かった。

 

「大丈夫か?」

 

「大丈夫だよ」

 

「僕も平気」

 

これまた何処かのSF小説では転移する時、体調が悪くなる事もあるとか書かれていたから少し気になったのだ。

顔には出さないが、3人とも何もなくて良かったっと安堵する廣光。

 

「3人共、元の姿に戻ってくれないか?……そう睨むな、僕もバリアジャケットを解除する」

 

武装を解除されるとういとは抵抗感があるので思わず睨んでしまった。そうして見つめていたら、相手も武装解除する様だし、言われてすぐにバリアジャケットを解除したなのはを見て

 

「(仕方ないか……)」

 

眉間にシワを寄せて渋々と元の姿に戻る、そこでなのはがある事に気が付いた。

 

「ん?3人?」

 

なのはが困惑気味だ、廣光はまさか…っと思い、ユーノを見つめる。

 

「君も元の姿に戻るといいんじゃないか?」

 

クロノはユーノに改めて言う。

そして

 

「それもそうですね」

 

そう言ってユーノが光りだす。

 

「え?」

 

まだ困惑から戻らず、ユーノを見つめるなのは。

そんななのはを見て

 

「(やはりか……)」

 

と、廣光はユーノに初めて会った時からちゃんと聞いたのにどうやら認識の違い?みたいなものを発動してしまった様だ。

そしてしばらくして光も収まり、1人の少年がなのはの隣に立っていた。

 

「この姿を見せるのは、久し振りになるのかな?」

 

「久しぶりじゃないぞ」そう言う前に

 

「え、ええええええええええええええ!!!!?」

 

なのはの驚きの大声が【アースラ】に響き渡った。

その驚きに驚き返すユーノ。

 

「ユーノ君って、ユーノ君って、あの、その、なに~!?」

 

「あ、あれ?最初にあったとき、この姿じゃなかった?」

 

「最初から、フェレットだったよ!」

 

「なのは、ユーノはフェレットにしてはあまりにも仕草、言動、魔法の行使、どれを見て聞いても人間と変わらなかっただろう?何か違和感とか感じなかったのか?」

 

仕方ないのでユーノを援護するが

 

「違和感なんて分からないよ!普通のフェレットなんて身近に居なかったし、魔法世界の動物って喋るんだーとか、魔法使えるんだーとか思ってたもの!」

 

「……。それもそうだな。すまない、なのは。俺が間違っていた」

 

「廣光!?」

 

いきなりの手のひら返しに「そんな!」と声をあげるユーノ。

 

「そもそも、ユーノ、俺は聞いたはずだぞ?”なのははお前が人間であると知っているのか?”と」

 

「………あ」

 

深くため息を吐く廣光。

とりあえず、なのはを落ち着かせる為に驚きで大慌てだったので深呼吸させる。

そんなやり取りを離れて聞いていたクロノに廣光は向き直り

 

「すまない、待たせたな」

 

「君も意外と苦労している様だな」

 

「慣れ合っているつもりはないんだがな」

 

「”つもり”、なんだろう?」

 

「………」

 

「それから、管理局は原則質量兵器の使用を禁じている。腰に差してある小太刀を預けさせてくれ」

 

廣光の眉間がシワを寄せて渋々聞いてみる事にしたらしい。

 

「嫌だと言ったら?」

 

「君だけ【アースラ】から追い出される…というところかな」

 

「……分かった」

 

そういうと年上のお姉さんの様な人が受け取る為に一歩前に出る。

そして自己紹介を始めた。

 

「私は【アースラ】の通信主任兼執務官補佐をしているエイミィ・リミエッタと言います。よろしくお願いします!」

 

とりあえず握手だけして小太刀2振りを渡した。重かった様で少しふらつくエイミィ。

 

「おおっとっと!」

 

「気を付けてくれ、刃は潰してあるが剣先は鋭いままだから突く事は死に直結する。特に大事なものだ、雑に扱ってくれるなよ」

 

「は、はい!」

 

「……とにかく、艦長の元に行くぞ。着いて来てくれ」

 

そう言われ、クロノに着いて行く3人。

するとそこには、盆栽、茶器、鹿威し、畳と、茶室と言って良い和風で構成された部屋に連れてこられて抹茶と羊羹で歓迎される。

 

「いらっしゃい。時空管理局、次元空間航行艦船【アースラ】にようこそ。

お疲れ様!まぁ、3人共どうぞ、どうぞ楽にして!」

 

リンディ提督に出迎えられた3人の内2人は「はぁ…」っとちょっと驚いている。

その3人の内の1人である廣光はそんな出迎えも無表情で正座し、静かに話を聞く体勢に入っている。その姿を見てなのはとユーノも正座して話を聞く事にする。

話はこうである。

曰く、

 

・恐らく、ジュエルシードは【次元干渉型のエネルギー結晶体】。

・複数発動させることで次元空間に影響を及ぼす【次元震】を引き起すかも。(それは知ってる)

・場合によっては、いくつもの並行世界を壊滅させるほどの災害【次元断層】のきっかけにもなりうる。

・1つのジュエルシードの、全威力の何万分の一の発動でもあれだけの災害が発生する。

・悪意をもって発動させるものがいれば大変な事態になりかねない。

 

と、いうものだ。

それを1人で集めようとしていたユーノは無謀だとクロノは言う。

その言葉を聞いた廣光は

 

「ならば、時空管理局はユーノに感謝をしないといけないんじゃないか?」

 

「なんだと?」

 

「なぜなら、今まで時空管理局は何をしていた?ユーノはすぐに事態が危険な事だと理解していたから無謀でも”自分が発掘したから責任がある”というだけでジュエルシードを集めようとした。だが、時空管理局はどうだ?

さき程まで何もしてこなかったじゃないか」

 

「それは君達の居る世界が第97管理外世界だったからで」

 

「管理外の世界はどうでもいい、仕方ない事。そう聞こえるが?」

 

「!!」

 

「ひろ君!」

 

「クロノ!」

 

一触即発になりかける少年2人。

クロノは掴みかかろうと立ち上がりかけるが、廣光は動く事はしなかったが鋭くクロノを見つめる。

それを止める、なのはとリンディ提督。

クロノはハッとし、廣光は深くため息を吐いた。

 

「お前が言った言葉はそういう意味に聞こえる。気を付けろ」

 

「……ああ、すまない」

 

「わかったならいい、もし、謝るつもりなら俺ではなく、ユーノに謝ってくれ。こちらも言い方が悪かった。すまない」

 

まさか謝る言葉が廣光から出て来るとは思わなかったクロノは驚く。

 

「! あ、ああ。ユーノ、僕も何か他に言い方があっただろう。言ってしまった言葉は取り消せないが、すまなかった。」

 

「え!僕はそんな…気にしないでください」

 

なのはとリンディ提督はホッとして話を進める。

しかし、廣光はある事に気付きリンディ提督の言う言葉より早く言い放つ。

 

「ここで”これからは時空管理局が全権を持つ”なので”俺達は今回の件は忘れ、それぞれの世界で元通り平穏に暮らせ”とかぬかそうとしている……そうか?」

 

「「!!」」

 

リンディ提督は驚いた、なぜ言おうとしたことが全て分かっているかの様に話すのか。

一応、この少年について調べた方が良いかもしれないと思ったのであった。

クロノも驚いていた、後半の廣光のセリフは自分が言うつもりだったから。改めてこの少年は一筋縄ではいかないと実感する。

 

「提督、もし、俺が言った通りならば本心で話してほしい。お前達は本当は”なのはに協力してほしい”のだろう?クロノは俺達より年上で実力もあるだろう。だが、結局は14歳の子供だ。その子供が執務官という役職持ち。何かあると考えても不思議ではないだろう?つまり、【アースラ】は人手不足という事になる」

 

「!?」

 

「な、そんな訳あるか!君達は大人しく全権を「クロノ!」!! か、艦長?」

 

リンディ提督は改めて思う。この少年が恐ろしいと。

まさか言おうとした事を言われ、本心では廣光の言う通り、なのはに一晩猶予を与え、考えさせてなのは自身で言ってくる事を待つという事を考えていたのだ。

まさかその事までお見通しだとは……!と戦慄する。

当の廣光は少し呆れていた。

組織とは皆同じなのかと。

前世ではあるが同じような組織があったのだ。

名を【時の政府】という。

説明は正直面倒なので、【審神者】に時間遡行軍を追伐する命令を下している機関という説明で納得してほしい。

場所によって仕事内容がホワイトだったり、ブラックだったりとにかくややこしい場所なのだ。ちゃんと説明しきれるか分からないのでここまでとする。

前世の時、一度似た様な事があったのだ。

その時はなんとかなったが、その後も同じ事の無い様にしっかりその時に居た神格の高めなメンバーで【政府】に脅しておいたので事なきを得たのだった。

 

「で、お前達はなのはに”何を”やらせたいんだ?

ちなみに、俺達はジュエルシードを集める。そこは協力しよう。ただし、現場に向かった際は好きにやらせてもらうぞ。ジュエルシードと同じ位の案件を俺達は持っているからな」

 

廣光のその言葉にハッとされたなのは。

フェイトの事だと分かり、嬉し気に廣光を見つめる。

しかし、そこでやはりと言うか反論の声が響く。

 

「そんな事、認められるか!せめてこちらの要求を呑んでもら「クロノ」………はい」

 

リンディ提督はため息を吐き、

 

「わかりました。けれど、クロノの言う通り、全てを飲むわけにはいきません」

 

「……それもそうだろう、言いたい事があるなら言ってくれ。従うかは俺達自身で決める事には変わりはない」

 

「君は管理局に喧嘩を売りに来たのか!?」

 

「俺はただ、なのはの決着が付きさえすればいいと思っている。俺にとってジュエルシードは……きっかけであり、オマケだな」

 

「「オマッ!?」」

 

廣光の言葉で色々ビックリさせられて言葉を途切れさせるクロノ。

ユーノの方はジュエルシードの事をオマケ扱いであったのを聞いて驚いている。

 

「はぁ、わかりました。でも、身柄を一時、管理局の預かりとする事、後、少しはこちらの指示には従ってもらいます」

 

「少しか、良いだろう。少しなら俺は指示に従おう。一時、身柄を管理局の預かりとする事も」

 

内心ホッとするリンディ提督。

クロノは納得いかない思いで廣光を見つめる。

 

「2人も良いか?」

 

「うん、大丈夫だと思うよ」

 

「僕もだね」

 

「なら、家族に話して了承を貰いに行くぞ。荷物も取りに行かないといけないからな」

 

「「はーい」」

 

その返事を聞いて少しリンディ提督とクロノと話し、エイミィから小太刀を返してもらい、転送ポットに入り、帰宅する廣光達。

リンディ提督はなんとか笑顔で「明日には家付近の公園で待ち合わせしましょう」と言えたと心で安堵する。

とにかく約束を取り付けた事に安堵する。

でも、そこで納得のいかないクロノがリンディ提督に話しかける。

 

「何故、あんな向こうが有利になる事の条件を飲んだんですか。他にも色々あったでしょう!」

 

「あれでも私なりに出来る限りの事をやったつもりです。彼の眼を見た?嘘や誤魔化しが効かないと思ったわ。もし何かまずい言葉を言っていたら彼、協力関係は無くなって【アースラ】内で暴れまわるかもしれないわ」

 

「そんなの、僕が対応しますよ。素人の魔導師に負けたりしません」

 

「……クロノ、それは本心から言っているの?」

 

「……正直分かりません。ヤツの戦闘を見たわけでもないので余計ですね」

 

クロノも一応警戒しているようだ。

恐らく、彼に敵と判断されたら容赦などない。

あの少年の瞳はそう訴えていた。

もし、彼が自分達の事を敵として相対していたら……。

少し身震いするリンディ提督だった。

それにクロノの言う通り、彼が戦っている所は見た事が無かった。

未知数の存在。

今は協力関係にあっても不安は拭えないのであった。




昨日投稿するつもりが年が明けてしまいました!(両手で顔を覆う)
多分また遅くなるでしょうが、今年の目標はなのは無印×とうらぶ完結です!
どうか生暖かく気長に見守って下さい。
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