白い鳥さんは今回出ますが当分出ません(ネタバレ)。
とりあえず、登場させたかったのが本心です。すみません。
ついにフェレットくんも登場して本編の始まりです!
これからもよろしくお願いします!
伽羅廣光【大倶利伽羅】は学校の帰りに図書館に寄って本を借りに来た事を後悔していた。
何故なら……
「《お~い!伽羅坊!か~ら~ぼ~うぅ~!こっち向け!ほら、良い子だから!》」
小声ではあるが叫んでる事には変わりない。この声には聞き覚えがある。
まさか【ヤツ】まで人間に生まれ変わっていたとは思わなかった。
「《……何か用か【鶴丸国永】》」
そう、年は同じ位だろう。色白で白髪に金の瞳、まさに廣光とは正反対の容姿をした絶世の美少年だった。
そして彼もまた元刀の付喪神で名を【鶴丸国永】という。
真っ白なパーカーのフードで頭を隠していたが廣光を見つけた瞬間取り払い、コンタクトしようとしてきた。
それはまだ良いのだが、今居る場所は図書館。
例え小声でも叫んではいけない場所だ。
静かにしていないと追い出されるぞ?
「《やーっと、こっち向いてくれたな!久しぶりだな伽羅坊!俺が居て驚いたか?》」
「《ああ、あまりに場違いなヤツが居て驚いた。……これでいいか?》」
「《おいおい、相変わらずそっけないな!まぁ、今回は見かけたから挨拶に来ただけだ。俺は付き添いなもんでね》」
「《付き添い?》」
そういうと廣光は【鶴丸】の背後から近づいてくる少女に気が付いた。
「つる?」
おそらく【鶴丸】のアダ名であろう。
それに足が不自由なのだろう、少女は車椅子に座っていた。
”つる”と呼ばれ少女から後ろに向いていた【鶴丸】はポケットから鼻眼鏡を取り出し、顔に身に着けて少女に振り向く。
「呼んだかい?お姫様?」
そう言うと少女は何処から取り出したか分からないハリセンで【鶴丸】の頭をはたいた。
廣光はこっそりと心の中で少女がやった事を称賛する。
「言葉と行動が矛盾しとる、やり直し」
「手厳しいな、人生には驚きが必要なんだぜ?」
「それはかまへんけど、時と場所を選びぃ」
「すまん、すまん。まぁ、ここじゃなんだ。場所を変えようぜ」
ここは図書館の為、話をするのは不適格なので移動することにした。
図書館の隣に小さなカフェがあったのでそこで話をする事にする。
「改めましてすみません、うちのつるが……ご迷惑かけました」
少女が【うちのつる】という言葉で一瞬顔を赤らめるが直ぐに通常に戻り謝ってくる。
「いや、気にするな。大丈夫だ、慣れている」
「え、俺が悪いの前提で話が進んでる?」
「えっと、つると知り会いなんですか?」
「スルーか!まぁ、いいか。……ふっふっふー、”知り合い”なんてもんじゃないぞ。はやて、こいつと俺は旧知の仲なんだぜ」
「ふふーん」っとドヤ顔だったので廣光は【鶴丸】の額に力いっぱいデコピンする。
すると悶えはしなかったがテーブルに顔を伏せる形で額を押さえ、痛みでガクガク震えていた。
「まぁ、腐れ縁みたいなものだ。気にするな」
「え、あ、はい……」
「つる、大丈夫かいな?」と、【鶴丸】が額を押さえている為、代わりに後頭部をさする少女。
「たったった…、少しは手加減しろよ。はやて、もう大丈夫だ。ありがとう」
「いやいや、気にせんといて。たださする事位しかできへんもん」
「それでもだ、ありがとう」
廣光は思った。
なんだ、俺は場違いな所に来てしまったのか?この逢引きに居合わせてしまった空気はなんだ。帰っていいか?とか思っている廣光であった。
「そうそう、今のオレの名前は”五条国永(ごじょう くになが)”だ!”つる”っていうのは、アダ名だぜ。よろしくな!伽羅坊!……伽羅でいいんだよな?多分…」
「ああ、俺の名は”伽羅廣光”だ」
「えっと、私の名前は八神はやて(やがみ はやて)いいます。よろしくお願いします」
「ああ、八神、こいつを頼む。驚きを求めて公園に落とし穴など掘るかもしれないからな」
「え?つる、そないな事するの?」
「いやいやいや、そんな事しない!《伽羅坊~!》」
「《お前なら本当にやりそうだ》」
「《だからって誰かが怪我しそうな話をはやての前でするな》」
「《何をそんなに慌てている?……まさか》」
「《そのまさかだっと言ったら?》」
そう、”まさか”というのは審神者と刀剣男子の関係。主従関係だ。
国永はまさに廣光と同じ状況にあるのであった。
「《俺と同じか》」
「《まさか、伽羅坊も?》」
「《ああ》」
「なぁ、つる」
小声で喋っているだけあって国永と廣光の距離は近い。
これでは”腐”の付いた女子や貴婦人さん達に目を着けられてしまう。
はやてはそう思い、慌てて話題を作ろうとした時、カフェの柱にかけてある時計を見てはやてが国永の袖を引っ張る。
2人してはやての方を振り向いた。
「いきなりごめんな?伽羅君。なぁ、つる、そろそろ行かんとタイムセール始まるで?」
それに慌てたのは国永だった。
どうやら事情は知らないが、はやてと暮らしているらしい。
そして国永はスーパーでの買い物担当との事。
時計を見ると後15分でスーパーの野菜のタイムセールが始まるのだ。後、トイレットペーパーのセールも。
なので、国永は廣光に必死に謝り、再会の約束をしてはやての車椅子の取っ手を握り、お勘定をして去って行った。携帯の番号とメールアドレスが書かれたメモを残して。
「(ああいう事をするのはてっきり光忠だろうと思っていたが……以外なヤツだな)」
※遠くのある次元にてクシャミをした少年が居たとか居ないとか。
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【鶴丸国永】と再会した日の翌日の夕方、なのはに呼び出された廣光。
そこには今まで居なかった生き物が存在し、1人と1匹?は真剣な眼差しでこちらを見つめてきていた。
「で、俺を家に呼んだのはそのフェレットの事か?それとも何か緊急事態にでも陥ったのか?」
「すごい、ひろ君。よくわかったね」
「……そもそもフェレットなんてこの辺りじゃ珍しいからな。飼い主が探し回るだろ?俺が知らないだけかもしれないが、そんな素振りを見せたヤツなんて居なかった……何よりそいつは頭が良い。俺達の話を理解している様だし、その度に反応している。まるで人間を相手にしているかのようだ」
そう言って怖がらせない様に気を使っているのがわかる仕草でフェレットにそっとゆっくり手を伸ばす。
「………」
「お前、もしかして話せるんじゃないのか?勘……だがな」
「!」
「なのはがお前を「ユーノ君っていうんだよ」……助けたのはちゃんと理由があるハズだ。
それは恐らくユーノ、お前を助けたい、何かを手伝いたいという純粋な想い。
それとも、なのはを考え無しに捨て駒の様に利用しようとしている訳ではないのだろう?」
「は、はい!僕は決してなのはをそんな…捨て駒なんて事させませんし、しません!!って、あ!」
つい喋っちゃった!みたいな感じに慌てだすが、廣光はユーノの頭を優しく撫でる。
「慌てる必要はない。なんとなく、普通のただ事ではないだろうと思っていた」
「ただ、それだけだ」そういうとユーノは「は、はい」と頷く。
『ね、ねぇ、なのは。この人、すっごく話の分かる人なんだね。疑ったりしないのかな?それに、すごい魔力?なんかオーラ的な何かを感じるんだけど、何か知ってる?』
念話でユーノが話かけてくる。
自分も昨日の夜に初めて魔法を知って使った身。
まだそういった感覚が分からないので、どう言えばいいのか、なのはも分からなかった。
まぁ、生まれ変わっても付喪神だった力は残っている訳で、それが魔力(本当は神気)の様に感じているという訳である。
それに自分自身が普通ではない存在なので大抵の事は直ぐに理解してしまうのであった。
『ユーノ君、とにかくひろ君に話してみよう?昨日の出来事、これからの事とか』
『そ、そうだね』
ユーノは話した。
曰く、
・自分は発掘で生計を立てるスクライア一族の出でユーノ・スクライアいう者。
・ユーノ自身で最近遺跡から発掘したものこそジュエルシードだった。
・青く輝く美しい宝石の名がジュエルシード。
・今は滅んでしまった魔法文明の産物、所謂ロストロギアと呼ばれる代物だったのだ。
・手にしたものに幸運を呼び、望みをかなえる力があると言われているが、その代償に持ち主から様々な物を奪い、場合によっては次元震(名前の通り次元に影響する地震の事である。これが起こると次元が消滅する恐れさえあるとの事)さえ引き起こすと言う危険な物。
・そんな危険物を管理封印するため、時空を渡る輸送船で移動させていた所、船が謎の事故を起こしてジュエルシードが封印を開放された状態で放出されてしまったのだ。
・落ちたのは第97管理外世界と呼ばれる、異世界の存在すら認知されていない世界。(つまり、なのは達のいるこの世界である)
・ユーノは発掘者として責任を感じて自ら散らばってしまったジュエルシードを探して封印する事にしたのだ。
・だが、ジュエルシードが落ちた世界には魔法は伝承のモノで存在しない世界だった。
・なので、ジュエルシードが引き起こす災害に対して適切な対応など不可能だと思い必死に探した。
・でも、1つも封印出来ずに逆に死にかける羽目になった。
・このままではいけない!そう思ったユーノは念話で助けを求めた。それに答えたのがなのはであった。
・彼女にはこの世界の住人にはないと思われていた魔力を宿していたそれも膨大な。
・そして、なのはに自分の持っていたインテリジェントデバイス(喋る魔導師の杖)を渡し、魔法使いになってもらってジュエルシードによって生み出された怪物を倒し、無事にジュエルシードの封印に成功した。
っと、いうのが昨日から起こった事である。
それを聞いた廣光は目を閉じ、少しして目を開けた。
「士郎さん達には話をしたのか?」
「え、ううん。話してないよ。時間がなかったのもあるけど、話をしたら止められるって思って」
「俺が止めるとは考えなかったのか?」
「え、ひろ君、お手伝いしちゃダメなの?」
廣光はため息をした後、なのはを真っ直ぐに見つめる。
「いや、止めはしない。そもそも、この状況を考えるとジュエルシードの暴走、封印はなのはしか出来ない様だからな。だが、士郎さん達には話しておけ。俺達だけでは限界がある。俺も説得に協力しよう」
「「は、はい」」
『ねぇ、なのは、この人本当に9歳なの?なんだか大人の人を相手してるみたいに感じるんだけど』
『ひろ君は昔っからこうだよ?』
『そ、そうなんだ……』
こうしてなのは達のジュエルシード探しの物語が始まるのである。
なんか無理矢理な終わりの書き方してません?大丈夫でしょうか?
一応アニメ沿いですがほとんどがオリジナルです。
ほんと文才無くてごめんなさい。
もっとがんばります!!