魔法少女リリカルなのはFechter   作:草ナギ

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戦闘の描写ってすっごく難しいですね……。(´;ω;`)


8振り 負けられない戦いなの!

 

今日、なのはとバニングスが喧嘩?した。

喧嘩というかバニングスが一方的に怒っていただけだが。

どうやらなのははジュエルシードやテスタロッサの話を2人にしていない様だな。

あの2人なら上手く隠して相談に乗ってくれそうだが、そうは問屋が卸さないという事か。

それになのはだけではない。

俺もバニングスに怒鳴られた。

曰く、

 

「なんで!なんで、なんで!あなたばっかり!!」

 

との事だった。

それは当事者の1人だからな。

俺自身の事は俺自身で決着をつけなくてはいけないから。

すずかを連れて何処かに走って行ってしまった。

引き留めようとしているのか教室を出て行ったバニングスに手を伸ばしかけ、少しづつ下げていく。

仕方ないので無言で手を伸ばしていた方の手を取る。

 

「……え?」

 

そして、しっかりとその手を握り、

 

「バニングスの事を気にするなとは言わない。だが、あんた達の友情とはこんな事で壊れたりしないだろう?この間の旅行の時の事を気にし過ぎてしまったのはあんたが悪い。だが、今頃バニングスもさっき言った事を言い過ぎたと後悔しているハズだ。まぁ、ハズというだけで確信がある訳でもないがな。」

 

「………ふふふっ、ひろ君の言葉はいつも矛盾してるの…ごめんね。ひろ君、いつも頼ってばっかりで。強くならないといけないのに…負ける訳にはいかないのに…」

 

「今の俺に言える事があるとすれば…」

 

「……?」

 

「あんたの思った通りの事をしろ。例え、どんな事をしても、身体が遠くに離れていても、心はいつも共にある。俺にしか頼れないなら思う存分に頼れ。絶対にあんたを1人にはさせない、孤独になんかにさせない。それはきっとあの2人も同じ気持ちだろう」

 

「ひろ君……」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

廊下から教室に入ろうとして入れなくなった一部の生徒達の会話より。

 

「お、おのれ、伽羅。許すまじ…!!」

 

「おい、誰かあの教室で見つめ合ってる2人に爆弾投げろ」

 

「ダイナマイトとかは?」

 

「いや、ここは手榴弾だろう」

 

「無理無理、きっと本当に爆発物投げてもバリアー張ってそうじゃん」

 

「くっそー、高町さん!絶対アイツに騙されてるよ!いくらヤツがイケメンでもコミュ障じゃねーか」

 

「「「コミュ障の何が悪い!!」」」

 

「うおっ!?す、すみません!」

 

「やっぱり、伽羅君かっこいい~」

 

「あんな言葉かけられてみたいよね」

 

「では、オレが!」

 

「「「いりませーん」」」

 

「orz」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

夕方のとあるマンションにて。

 

「ただいまー、アルフー居るかい?」

 

「はいはい、居るよ。って、そんなに買って1人でよくココまで持ってこれたね」

 

トートバック2つにビニールの買い物袋が3つ。

どうやらスーパーでセールをしていたらしい。

 

「僕、こう見えて力持ちだからね。それに女性に荷物持ちさせる訳にはいかないよ」

 

「じゃぁ、なんで私を呼んだのさ」

 

「ふっふっふー、これを見てよ」

 

1つのビニールの袋を開けてがさがさと探す。

するとアルフに”それ”を見せた。

 

「そ、それは!?まさか!」

 

「そう、”スペアリブ”さ!」

 

近くのスーパーでのスペアリブの相場は100グラムあたり190円台のところを130円で売っていたので勢いで買ってしまったが後悔はない。

とりあえず、この間買った圧力鍋で煮込む事にする。

 

「アルフには調味料を使わずに焼くだけでいいよね?」

 

「ああ!是非そうしておくれよぉ!」

 

「肉!肉!お・に・くぅ~♪」っと嬉し気に部屋に戻っていく。

光忠も荷物を持ち直し、アルフと同じ場所へ向かい、リビングの横にあるキッチンの冷蔵庫に戦利品を入れていく。

大体片付け終わった時、フェイトがリビングに入ってきた。

 

「あ…光忠、お帰りなさい」

 

「うん、ただいま。フェイトちゃん…ちゃんと休めた?まだ疲れてそうだけど」

 

「休めたよ、大丈夫。早く母さんの為にジュエルシードを集めないと……ごめんなさい」

 

フェイトは恐らく光忠の言葉に”余計な心配をかけている”と思ったのだろう。その事を察した光忠は苦笑してフェイトの前まで歩いて近づいていく。

 

「フェイトちゃん、僕はね、君の事が大好きだから心配してるんだよ。だから”ごめんなさい”じゃなくて、別の言葉が聞きたいな」

 

「え……別の、言葉」

 

「うん」

 

「えっと……」

 

「うん」

 

「……あ、ありがとう」

 

「うん!」

 

フェイトは光忠の笑顔を見ると顔を赤らめて床に視線を落とす。

そんなフェイトの反応に光忠は照れてるんだなっと理解していたので「今日はアルフの好きなお肉がメインのご飯だよ!」っと、話題を変えてリビングのソファまでエスコートしてフェイトと共に座って向かい合う。

 

「いくら早くジュエルシードを集めないといけなくても21個もあるんだ、長期戦になるだろうし、食欲が無くても少しでも食べないと身体に悪いからね」

 

「でも、食べてる時間も勿体無いよ。ご飯は携帯食でいい……いえ、何でもない」

 

フェイトの発言を聞いてると少しづつ光忠はジト目になっていき、フェイトを見つめてくる。

まさに「何言ってるのこの子」という感じだ。

 

「フェイトちゃん、僕の作るご飯は美味しくない?」

 

「え?すごく美味しいよ」

 

「うん、良かった。もう!携帯食なんて許しません。残しても良いからちゃんとした食事を食べてね!ジュエルシード集めはその後。オーケー?」

 

「は、はい…」

 

その返事を聞いた光忠は「じゃぁ、夕飯の支度しちゃうね!」そう言うとソファから立ち上がり、キッチンに入っていく。

その姿を見つめていたフェイトは仄かに微笑み

 

「ありがとう、光忠」

 

と呟いた。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「リリカル、マジカル!」

 

「ジュエルシード、シリアル14!」

 

「封!」

 

「印!」

 

時刻は深夜、フェイト達は高いビルの上からジュエルシードを早く見つける為に周辺に魔力流を撃ちこんで強制発動を試みる事にした。

そこで光忠は待ったをかけ、広域結界(術者が許可した者と、結界内を視認・結界内に進入する魔法を持つ者以外には結界内で起こっている事の認識や内部への進入も出来ない。魔法戦や訓練が周囲に被害を与えたり目撃されたりしないよう、使われることが多い)を使った。一般人を巻き込む訳にはいかない。

準備が整い、アルフが魔力流を打ち込む事になり、結果、シリアル14のジュエルシードが発動した。

丁度そこになのは達もたどり着き、すぐさまバリアジャケットを纏い、遠距離からの封印を試みる。

そしてフェイトとなのは、二人の砲撃で封印は成功した。

ジュエルシードに一番近かったなのは達だったが手に入れる前にアルフに邪魔される。

フェイトと向き合うなのは。

前回のぶつかり合いで、なのはは思わず自分の意志の歩みを止めてしまうかもしれない程悩んだ。友人と喧嘩?したとしても悩んで悩んで…そして、改めて進む事に決めたなのはは、

 

「この間は自己紹介出来なかったけど、私、なのは。高町なのは!私立聖祥大附属小学校、3年生!」

 

そう自己紹介する。だが、

 

[scythe form.set up(サイズフォーム セットアップ)]

 

フェイトは戦闘する事を選んだ。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

「始まった様だね」

 

「………」

 

2人の少年は少女達少し離れた場所で会話する。

お互いに守るべき少女達には「「あの男は俺/僕が相手をする」」と、伝えてある。

 

「伽羅ちゃん、持ってきた?」

 

「ああ。お前は?」

 

「ココに」

 

2人がポケットから取り出したのはジュエルシードだった。しかも未発動のジュエルシードである。

何故持っているかというと、2人は同時に「「偶然」」と言うだろう。

実は本当に偶然なのだ。

光忠は買い物の帰り、近道として公園の林を歩いていたら茂みに落ちていたのである。

廣光に至っては幸運だったのだ。

早朝のランニングしている時に散歩をしていた犬の首輪にはめ込まれていたジュエルシードを見つけて飼い主に必死に頼み込んで譲り受けたという経緯がある。(発動していなかったのは正に奇跡だった)

しかも、その事は少女達には内緒だが。

何故かって?勝負事に景品があった方が燃えるだろう?

 

「では、ジュエルシードを賭けて」

 

「いざ、尋常に……」

 

「「勝負!」」

 

2人はお互いの掛け声で動いた。

2人は同時に相手に向かって飛んだ。

「ドラゴンソウル!」

 

[Protection Attack(プロテクションアタック)]

 

光忠に向かって走る際、廣光は防御魔法を展開した。

だが、ただの防御ではない。

防御魔法を展開しながら勢いよく光忠に向かって走っていた。

名前の通り防御魔法でのアタック(タックル)が目的だろう。

 

「ムーンウィル!」

 

[Defense(ディフェンス)]

 

すぐさま光忠も防御魔法を展開する。

それは廣光と違い、本当にただの防御の為の魔法。

だが、それだけで十分だった。

防御魔法同士がぶつかり、パリンっと崩れる。

その崩れる瞬間、咄嗟に光忠はコンクリートを蹴ってムーンウィルを思いっきり突き出した。するとムーンウィルの剣先に物凄い衝撃を感じる。

それは廣光のドラゴンソウルの剣先だった。

どうやらプロテクションの魔法陣を盾としながら走り出し、お互いの魔法陣がぶつかりあった瞬間、消えると同時に貫くつもりだったらしい。

そう簡単に貫かせてもらえないのは分かっていたので別段驚いていない廣光。

むしろ、それが当たり前だった。

逆に今ので光忠が貫かれていたら「腕が鈍った」っと言うだろう。

 

「ふう、危ない危ない」

 

「普通、剣先同士でぶつかり合いになんてならない。流石だな。光忠」

 

「前にも言ったでしょ?僕だって何にもしてなかった訳じゃないよ」

 

「ならば、これはどうだ?」

 

ドラゴンソウルを腰に戻し、2振りの小太刀を抜く。

光忠がその小太刀に違和感を感じ、良く見つめて見るとその小刀は刃の部分が潰れていた。一瞬舐められてる?と思ったが廣光の眼は真剣だった。

 

「これが避けられるか?」

 

廣光がそう言うと自ら光忠の間合いに入ってきた。

光忠は一瞬悪寒を感じ、後退しようとしたが、間に合わず、廣光は距離を詰めるのが目的だった。

光忠との距離を小刀で切りながら近づいてくる。プロテクションを使おうにも廣光が近すぎて使えない。

そう、ほぼ0距離での攻撃を全て受けているといっても良い。

光忠は必死に全身を使って避ける。隙間が出来たらムーンウィルで受け流す。

だが、そのほとんどが出来ていない。この連続切りでは刃を潰してあるが刀は刀。当たれば痛いし、もしこの技に突きなんてあったらすぐさまお陀仏になりかねない。

何より、これが道場を構えているとはいえ普通の人間が編み出した技にしては強力すぎる。刀剣男子だった自分だから耐えられる技であると光忠は思う。

実はその事は廣光も習った時に思ったとは光忠は知らない。

そこでついに技が完成する。

 

 

「御神流奥義之弐」

 

刃は無いが、切る。

切る、切る、切る、切る、切る。

2振りの小太刀を使い、暴れるように切る。高速連続斬り。それが

 

「虎乱」

 

 

そして、廣光が最後に小太刀を振り上げた、その瞬間。

鼓動の様な、膨大な魔力を感じた。

それは封印したハズのジュエルシード。

どうやらなのはとフェイトの争奪戦を行っていた時に使っていた魔力に反応して暴走しかけている様だ。

それを止めようとなのはとフェイトはジュエルシードの元に駆け付けたが、お互いのデバイスがぶつかって重なった瞬間。

世界から音が消え全てが静止する、止まった世界に響く何かが割れる音。

2人のデバイスに亀裂が入る。

そして、今までと比べ物にならないレベルの膨大な魔力が放たれ、白い閃光が辺りを包み込んだ。

廣光と光忠は躊躇もなく光の中へ入り、それぞれ大事な少女達の元へ駆けた。

 




虎乱ってただ単に乱れ切りしてるだけじゃね?なんて思ってしまったバカは私です。ごめんなさい!士郎さん、恭也さん!
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