遅くなり申し訳ありません。
いい訳を言わせていただくと最近忙しく、執筆が遅れております。
今回はご都合主義満載かもしれません。お許しください。
後、週一更新を狙っていたのですが、ダメでしたね……。残念です。
でもちゃんと無印だけでも完結させたいので遅いけれど更新頑張ります!
「なのは!」
「フェイトちゃん!」
再度起動し始めたジュエルシード。
その膨大な魔力によってなのはとフェイトは吹き飛ばされかけた。
廣光【大倶利伽羅】と光忠【燭台切光忠】はそれぞれの主の元へ駆けつけて受け止めた。光忠の方は若干傷だらけだが。
「光忠……? !? 貴方、傷だらけじゃない…!」
「ああ、コレ?大丈夫、ただのかすり傷だよ」
もう一方で
「あ!ひろ君!大丈夫!?」
「あんたはまず自分を気にしろ」
そして少年達は青く輝く宝石を見た。
「なのは、先に謝っておく」
「フェイトちゃん、ごめんね」
「「あの、クソ石、たたっ切ってくる」」
「「「「へ!?」」」」
少年2人は怒っていた。
危うく大事な主が大怪我するかもしれなかった状況に怒っていた。
それだけでなくそれぞれの彼女達の近くに居なかった事を後悔し、そんな自分に怒っていた。そうすれば少女達が吹き飛ばされる事はなかったかもしれないと。
別々の場所に居るのに思っている事も言っている事もハモる二人の少年とその言葉に一体何を言っているのかと驚きの声をあげる2人と2匹。
「行くぞ、光忠」
「オーケー!任せて、伽羅ちゃん」
そしてその言葉を皮切りに2人の少年は徐々に輝きを増していく宝石に向かって走る(飛ぶ)。
そしてジュエルシードに向かって少年達はストレージデバイスを思いっきり振り上げ勢いを付けてジュエルシードに切りかかった。
「「ひろ君!/光忠!」」
一瞬また閃光が辺り照らす。
すぐに閃光も収またが、もうほとんど暴走しかけているジュエルシードは2振りの刀型のデバイスを受け止めていた。
しかし、普通のデバイスならば今の受け止めた時点で破損していただろう。
けれど、2人のデバイスは壊れる事なく、ひび割れもない。
だが、ジュエルシードも傷付ける事も出来ていない。
口惜しい事にデバイスから1㎝先にジュエルシードがあるのだ。
あと少しだというのに届かない。
それでも諦めない2人は気付いていないがデバイスに魔力(神気)を送り、刀身に強化を付属させつつ少しづつだが確実に前へミリ単位で押し出す。
「「うおおおおおおおおお!」」
思わず叫ぶ。
そうする事で身体の芯から力を出す為に。
そしてついに
ピキッ
と小さな音がした。
「ええ!?」
「ま、まさか!?」
ジュエルシードの魔力は計り知れない程のモノで、無意識だったとはいえ強化の魔法を使ったとしても、そう簡単には壊れるハズがない。
それに万が一壊れたりした時は魔力が行き場を無くし、結局暴走となってしまう。
では、何が理由でジュエルシードにデバイスの刃が届き、魔力の暴走が起きず、ひび割れができたのか。
理由は3つ、まず1つは彼らの魔力である。
今は現人神と言えるだろう、末席とはいえ神だった前世があるのだ。
そう簡単にはその力は消えない。その為、その魔力の質は特殊なのである。
もう1つは2人のデバイスが特別だから。
光忠のデバイスは育ての母、プレシアが光忠に合わせて作った専用の特注品である。簡単には壊れない様に改造されている。
そして、廣光のデバイスはほぼ謎。昔、祖父が使っていたというモノを譲り受けただけである。ただし、専門の人が見たら興奮して「調べつくしたい!」と言うかもしれないが(勿論廣光はそんな事を知らない)。
と、言う様に2人のデバイスはある意味では特別な品物なのだ。
そして最後の1つは、切りつけている2人がジュエルシードの魔力を吸収しているのだ。
何故そんな事が出来るのか?
普通、魔力を使いながら相手の魔力を吸収するだなんて出来ない。
だが、それを出来てしまっていた。ある事が原因で。
それはジュエルシードの魔力と混ざり、最初に封印に使った己の主、少女達の魔力の残留。それを吸収しているのだ。
改めて説明すると、少年達の前世【刀剣男子】とは【刀の付喪神】である。
【主】として仕える者の霊力(この世界ならば魔力と同じモノと考えてもいいかもしれない)を取り込み、顕現する。
つまり、彼らは無意識にその刀剣男子だった頃の仕組みを利用しているのだ。
刀剣男子の力(神気/魔力)が足りない。だが、今、主から力(霊力/魔力)を受け取る余裕がない。…ならば目の前にある主の残留した力を吸収すればいい。っと、そういう訳である。
これは特殊な例(魔力の残留)があったからこそ出来た事なので今回しか使用出来ない事である。
なので今の2人の魔力は本来持っている魔力の限界を超えているのだ。
それでも大丈夫そうに見えるのは2人が現人神であるからと予想する。
「って!2人共!!ストップ!ストップだよ!そのままじゃジュエルシードが本当に壊れちゃう!!」
ユーノが必死に2人にストップをかける。
だが、聞いていないのか、無視しているのか分からないが切りかかり続けている。ユーノからは死角で見えないが、実はジュエルシードはもう半分も切れていた。そして……
「「はああああああああああ!!」」
その掛け声とともに力いっぱい振り下ろした。
パキーンッ
そんな音がしてジュエルシードは三等分になった。
「「わあああああああああああ!!」」
それを間近で見たユーノとアルフは絶叫する。
けれどもジュエルシードの魔力が暴走すると思っていたのだが、何も起きない。
彼らの主、魔導師の2人も唖然としていた。
誰も、動けなかった。
またしばらく静寂が辺りを包む。……そしてやはり何も起きない。
少女2人と2匹は信じられない思いで佇む2人の少年を見つめる。
何故なら、魔力を吸収していたので最小限に魔力の暴走が止んだが、あんな無理矢理な力業でジュエルシードの暴走が止まるとは思ってもみなかったからである。しかもそのジュエルシードは2人によって切断された。三等分に。
「はぁ…、すっきりー「「”すっきりー”、じゃない!!」」わわっ」
いつの間にか近くに来ていた動物2匹はそれぞれの仲間である少年に詰め寄る。
「何て事してくれたんだ!!再封印すればいいのに、なんでかこのジュエルシード、もう魔力の魔の字も無くなってるよ!どうするんだよー!!」
魔力が無いのは(以下略)
「そうだよ!これじゃぁ、あのクソバッんんっ!ごほんっ。『アイツに報告しに戻った時どうする気だい!?この事でフェイトに何かあったら、あたしは許さないからね!』」
「……ユーノ、反省はしている」
「当たり前だよ!」
「だが、後悔はしていない」
「してよ!!」
「ユ、ユーノ君、まぁまぁ」
まるでコントを繰り広げているユーノと廣光。怒っているユーノを何とか落ち着かせようとするなのはと、
「でも、危うくフェイトちゃんが怪我するかもしれなかったんだよ?許せる?」
「うっ、そ、それは…。確かに許せない…。あ、いや、でもねぇ。再封印すれば良かったんじゃないかい?」
「それはどうだろう。暴走も引き起こしかけてたし、何よりフェイトちゃんのバルディッシュ(デバイス)は破損してるから再封印は難しいと思うよ。仕方ない処置さ」
「ううっ」
「アルフ、報告する時の事気に掛けてくれてありがとう。私なら大丈夫だから」
こちらも内容は違えど、責めて来るアルフを正論っぽい事を言って言いくるめる光忠と、ジュエルシードを求める母親のプレシアに報告する時の事を心配してくれるアルフに「大丈夫」と言い続けるフェイト。
そして、しばらくやいのやいのとそれぞれの仲間同士で話をしていたが、
「光忠」
突然、廣光が光忠に声を掛けると
「受け取れ」
何かを投げて寄越した。
それを受け止めて手の中のモノを確認する。
「これは……」
その光忠の手に収まっているモノを見て驚き困惑気味のフェイト。
「良いのかい?あの時の勝負は圧倒的に君の勝ちだろうに」
そう、それは先ほどの三等分にしたジュエルシードの欠片と、勝負する時に廣光が持っていた未発動のジュエルシードだった。
「ふん!同情ならお断りだよ!もっとも、今更返せと言われても、もう返さないけどね」
アルフも最初は驚いていたが、舐められていると思ったのか少しキレ気味だ。
そして、2人と1匹は去って行った。
さっきの会話の内容を聞いて理解したユーノは
「廣光!?隠してたなんて酷いじゃないか!なんで渡しちゃうのさ!」
と、やはりと言うかお怒り気味である。
「なのは」
「え?は、はい」
ちょっと話に付いてきていなかったなのはも、また困惑していたが廣光に呼ばれて返事をする。
「後で説明する」
「あ……うん」
こうして今回の争奪戦は終了した。
しかし、ユーノは叫ぶ。
「もう!僕の話を聞いてー!」
…終了したのだ!
私はどうやら無理矢理終わらせる展開に持って行くのが得意なようです。
……治したいです。(泣)