新世紀エヴァンゲリオン・鉄華。   作:トバルカイン

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初めての投稿。よろしくお願いします。


序章・生まれ変わって、また明日。

俺たちには、辿り着く場所なんていらねぇ。ただ進み続けるだけで良い。

止まんねぇ限り道は、続く。止まんねぇからよ…お前らが止まらねぇ限り。その先に、俺はいるぞぉっ!!

 

 

 

だからよぉ…止まるんじゃねぇぞ。

 

 

進み続ける。一歩前へ。

 

暗い。これ、死んだのかな?。でも、俺はこの場所を知ってる。そうだ。これは。

 

あの時の――。

 

どこかの裏道で、二人の孤児が出会った。

 

俺の命はオルガに貰った。なら。そうだ。決まってる。

 

進み続ける。進み続ける。

 

何故だっ!?何故、まだ抗うっ!?無駄な足掻きだっ!!こんな無意味な戦いにどんな大義があるのかっ!?

 

大義?何それ?無意味?そうだなぁ・・・。俺には意味なんてない。けど・・・。

 

けど、今は……。俺には、オルガがくれた『意味』がある。何にも持っていなかった俺のこの手の中に。

 

こんなにも、多くのモノが溢れてる。そうだ。俺たちはもう、辿り着いてた。

 

何なのですかっ!?貴方たちは、果たすべく大義もなく。何故っ――。

 

 

 

進み続ける。進んで辿り着いていた。

 

 

 

俺たちの・・・・本当の居場所――。だろ、オルガ?

 

あぁ、そうだな。ミカ。

 

あー。また汚れた。アトラに怒られる・・・クーデリア。一緒に謝ってくれるかな?

 

これは、理不尽に抗って、抗いぬいた彼らの、人間の、物語である。

 

 

―パチッ―。

 

ある住居の一室。

 

「夢…。あの夢。懐かしい、あの夢だ」ムクッ

 

ノートには、文字がびっしり、書かれていた。少年。碇シンジ。

彼は、母を亡くし。父親に捨てられた様に親戚の家に預けられた。運が良く。親戚の人の中に彼を積極的に受け入れてくれた叔父が現れ。幼い彼を引き取った。多少の苦労はあったが…特に不自由なく、シンジは親戚の家で叔父とその妻の家庭で普通に暮らせていた。その普通は周りから見れば幸せなモノであると、恵まれていたと誰もが思うだろう。

 

カキカキッ。

 

「これで、全部だ。叔父さんに見せよう」

 

シンジの朝は健康基準で早い部類に起床をし、日課のトレーニングをこなしていた。叔父の言いつけ通りに、朝、昼、夜の食事は欠かさず食べ続けた。そして、彼が7歳になる日まで、シンジはある男の『夢』を見続け、彼の生きた世界の感想をノートに書き写していた。

 

「おはよう、シンジ。今日はどんな夢を見たんだ?」

 

今日の朝、何時もの様に朝食の準備をしてる叔母を他所に叔父はシンジの夢について聞いてきた。

 

「はい」スッ

 

「どれどれ…」

 

シンジからノートを受け取り、彼の書き綴った夢の感想を読む。これは彼が夢を見始めた時から、約束した行事である。何故、朝飯前に読むかって?それはね。叔父さんは、『読む』のが『早かった』。

 

「シンジ、今年でお前も7歳になった。よく成長したな」パタンッ

 

「叔父さん?」

 

「飯にしよう。シンジ。話はそれからだ」

 

叔父は微笑み、シンジの頭を撫でる。

 

「うん」

 

「はーい。ご飯だよ、二人とも。シンジ?残さず食べるんだよ」

 

叔母が両手で丸いトレーに朝食を乗せて運んできた所。叔父とシンジは手を合わせ食前の挨拶をした。

 

『いただきます』

 

朝食を食べ終えて、叔父から真っ直ぐ帰って来いと言われて学校へ行き。シンジは学校の授業を終えて、帰って来た。

 

「ただいまー」ガララー

 

「お帰り、シンジ。今日は私が鞄を片付けてあげるから、あの人の所に行っといで。待ってるから」

 

「叔父さんは、『何時もの所』?今日は何?」

 

シンジの問いに、鞄を受け取った叔母は『笑顔』で答えた。

 

「時が来たのよ。シンジ。貴方に『私たち』が、守り続けたモノを差し出す時が…大丈夫」

 

そう言って、叔母は鞄を置き、近づいた7歳のシンジを優しく抱きしめた。

 

「いきなさい…あなたと、ユイさんの為に。私、待ってるから」

 

「ありがとう。叔母さん」

 

 

 

家の裏側には道があり、その一本道。シンジは叔父が時々通っている蔵に行った。

そこに、叔父はいた。どうやら、シンジが来るのを蔵の扉の前で今か今かと待ち望んでいたらしい。

 

「シンジ、よく来たな。待っていたよ」

 

「叔父さん…」

 

叔父はシンジに近寄り、肥坐を付き彼の頭を撫でた。神妙な顔つきでシンジを見る。

 

「シンジ、お前はゲンドウに捨てられた様に預けられた。悲しかったか?」

 

「…少しかな」

 

「今でも、悲しいか?お前は―――」

 

「叔父さん。僕は平気だ」

 

「シンジ・・・。そうか、お前の目は本当に、美しいな。迷いがなく、ただ『前』を見るお前の目」

 

「それで、何をするの?」

 

シンジがそう聞くと、叔父は立ち上がり蔵に歩みを進める。立ち止まり振り返り、シンジに口を動かす。

 

「私は、ユイくんの『約束』を守るだけさ。ついて来なさい、『神の子』よ」

 

「神の子?」

 

「ユイくんは、君の事を『愛している』。『愛しているからこそ』。お前はアレを受け入れるのだ」

 

「母さん?どうして母さんの話が出てくるの」

 

首を傾げ、シンジは朧げな母の記憶を辿りながら聞いてみた。

 

「お前の母さん、ユイくんはね・・・・未来の為に『贈り物』を用意した。そしてお前は『祝福』を受けられる」

 

「……」

 

「お前は『幸福』になれる。シンジ、問おう、お前は何故生きる?」

 

「決まってるじゃん」

 

「夢で出て来たオルガって人の事か?」

 

「うん。僕は生きる。前へ進み続ける。あの日、僕は生まれ変わる前から進み続けると決めた。『生きる』って、そういう事だよね?僕はこの生き方に苦痛は感じない。曲げるつもりもない。叔父さんと叔母さんには色々教えてもらえて、ここまで食べさせてくれたり、学校行かせてくれたり、お風呂も、遊びも・・・・ありがとう。また、辿り着くまで進み続ける。この世界で。それで、叔父さん。『僕は何をすれば良い?』」

 

「あぁ……私のした事は間違っていなかった」ジワッ

 

そう言った叔父は、涙を流し、空を仰いだ。目元をぬぐいシンジへと手を差し出す。

 

「行こうシンジ。ごちゃごちゃ言うのはもうなしだ」

 

「うん」

 

シンジは叔父の差し出した手を取り、一緒に歩きだした。蔵の中は不気味な程暗くまるで、恐ろしい何かが口を開けてる様だった。その中へ、二人は消えた。

 

 

その夜明け、蔵から最初に出て来たのは上半身が裸で背中に異様な傷痕を残したシンジだった。

 

 

 

 

 




今更ながら、シンジがどうして人気がないのか・・・・旧劇場版か・・・・ヒンッ!!。悲しいっ!!。自分は燃えるシンジが見たいんだっ!!。
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