東方紛争録   作:ハズミング

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よろしくお願いいたします、ハズミです。
小説は始めて書きますが、どうぞよろしくお願いいたします。
時代としては、幻想郷の昔の時代。月との戦争の後です。
ミコってのは、先代巫女のことですね。
他にも、今のキャラの先祖が出てきます。


シロウ①

ドォーンドォーン。

人が死ぬ音が聞こえる。

当たり前だ。ここは、戦場。

人を殺しても罪にはならない。そんな場所にいる。

俺は、シロウ。15だ。

ふと、空を見上げる。雲の色は黒い。しかし、夕方なので、黒と赤のグラデーションができている。

「何見てるの?」

肩を後ろから叩かれる。

「別に」

「ふぅん」

彼女は、面白くなさそうに答える。

彼女ーーーミコは、俺とミコが、解放軍に拾われるまで

は、彼女の家で暮らしていた。そんなときから、彼女とは過ごしていたので、周りからは彼女だと思われているらしいが、お互いが、拾われてからもしばらくは、二人で行動していたため、長く共に過ごしすぎたためか、そこまで恋愛感情がない。

お互いのことは、異性と、あまり思ったことがない。

…………………。で、今俺たちは、始めての任務のために、敵の駐屯地近くに隠れて、敵の戦力の調査に来ている。今のとこは、順調だ。敵にばれてないし、ばれても、弱そうなやつから、とった、服と身分証明書を持っているから、ばれてもごまかせる。

ごまかせなかったら、「能力」で、どうにかしよう。

…………………。うん。

「ふーん。兵士、人数、1000、推定。っと。」

横で、ミコは双眼鏡で駐屯地の出入りを観察している。

それを横目に、仕事に戻る。

「ねぇ、何してるの?」

背後から聞こえた、声に一瞬戸惑う。

聞いたことのない声、俺たちはバレたのかもしれない、しかし、聞こえた声は一人。もしかしたら誤魔化せるかもしれない。

冷静を装いつつ、後ろを振り向く。

びっくりした、声が男性であることはわかっていた。しかし、俺たちの後ろに居たのは、身長180cmくらいの大男だった。目は優しく、武器らしい武器も持っていない。

「君たち、どこ担当何ですか?」

その大男は、優しく、丁寧に訊ねてきた。

「えーっと、地理調査係ですよ。ほら、地形をしってたほうが有利でしょ、」

「ふーん、俺さー、最近配属されたんだよねー、ありがとー」

 そう言って、大男は立ち去った。

ハァ、ハァ、ハァ。

もうバレたのか、ヤバい、すぐにでも立ち去らなくては。

「なぁ、ミコ、早く早く、場所を移ろう。早く。」

俺はミコに急かすが、ミコは動かない。

「待ってよー、あ、クソ、見逃しちゃったじゃないのよ。」

そういって、双眼鏡を構えて何かを見ている。

「おい、何みてんだよ、貸せよ。」

強引に、双眼鏡をミコから取り、双眼鏡を構える。

どうも、男女がキスをしている。ミコはこういうのが大好きなのだ。まぁ好きなものはしょうがないが今見ることか。こう、所々が抜けているのだ。

二人は知らない、危機は迫っていることを

 

 

 

 


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