この世界の技術なら、きっと珍兵器も輝けるはずだ。そうだろう?束博士!! 作:菊池 徳野
彼について何から話すべきかと問われると、やはりその出生についてだろうか。
生まれは試験管、育ちは白い塀の中といういまどき何の珍しさもない試験管ベイビー。それでも敢えて深く追求するなら大量の
それについて怒るのは今じゃないよ。ちーちゃん。
今は元気に生活してる。それは私よりも傍で見てるちーちゃんの方がよく知ってるでしょう?
話を戻そう。
それは気まぐれだったし、今もやってる然程珍しい事ではなかった。研究所を潰して被害者をケースバイケースで救済する。そのうちの一人が彼だった。
いつもなら預かっても二三日、場合によっては望みをかなえてあげる事だってあるのに何で彼を助けたのか。
眼がね、違ってたんだ。
キラキラ輝いてて、世界は凄く綺麗なものなんだって私に言ってきたんだよ。
さっきまで暴力と得体のしれない技術を振りまいてた私にだよ?思わずちょっと笑っちゃったよね。興味がわいたって言えばそれだけだったけど、敢えて私は運命だったって言いたいな。
む、その言い方は失礼じゃないかな。束さんだって
もう、また話が脱線した。
とにかく私のお気に入りになった彼、私はきーくんって呼んでるんだけどさ。きーくんはその時から私の弟子になったんだ。
そう、彼がそうなりたいって言ったから。『俺に科学を教えてくれないか?』って。その時はまだどんな子か分からなかったから基本的なテキストデータだけ投げておいたんだけど…きーくんは優秀だった。というか優秀に作られてたって言えばいいのかな。
前時代の大人の
いい子だよ、きーくんはさ。
ちょっと色々過激だけど、その辺は先生たちの方で個性を尊重しつつ矯正してくれればなって。
いやいや、無茶苦茶なことじゃないよ。学校に子供を預けてる親としての…そう!親心ってやつ。
うん、そうだね。本当なら私が教えてあげるべきなんだろうね。でも束さんは
うん、ごめん。それにきーくんは私と一緒にいる事が全てじゃないんだ。世界を見たいって、そう言ってる。直接聞いたわけじゃないけどさ、結構長く一緒にいたからね。分かるんだ。
それをいつまでも何もない海の底に置いてたんじゃあ可哀そうだから。
きーくんは私の影響なのか変な子だけどさ、最近くる連絡だとよく笑ってるよ。親代わりとしては寂しいけど、楽しいって言ってくれるんならそっちに送ったのは悪くなかったかなって思ってるんだ。
だからありがとうね、ちーちゃん。いっくんのことで大変だったのに私のわがまま聞いてくれて。
なになに?もしかして照れてるの?ふふふー、ちーちゃんったらかわいいー。
あっ、待って切らないで!
うぅ、ひどいよちーちゃん。ちょっとからかっただけなのに…。
あ、そうだ。近々そっちに行くからよろしくね!何かあったらきーくんに頼ってもいいから!じゃあね!
通話の直後まるで吠えるようなブリュンヒルデの怒声が聞こえたとかいないとか、織斑千冬の胃薬の服用頻度が増えたとか。それは愚痴を聞かされた弟だけが知っている。
原作よりもマイルドにしていく。所謂白い束さんでこの二次創作はできております。
次からはクラス対抗戦だー。