そんな声が聞こえてきそうですね。
別のサイトで上げている小説のリハビリで書いているので、そのへんは生暖かく見守ってくれると嬉しいです。
その日は小学校の入学式だった。
いよいよこれから1年生になることに胸躍らせる子供たち。
特徴的な白に青いラインの入った制服に身を包み、両親と手を繋いで学校の門をくぐっていく。
だがそんな彼ら、彼女らの中に明らかに異質な存在がかなりの数紛れ込んでいた。
入学生のおよそ半分だろうか。
明らかに小学生とは思えない雰囲気を持った者たち。
その者たちには大きく分けて3つ。
親と一緒に歩いてはいるが、仲があまりよろしくなさそうな者。
親と一緒に笑顔で歩いているが、時折見せる小学生とは思えない表情を見せる者。
そしてそもそも隣に親がおらず、1人で入学式に向かう者。
何と言ったらいいのだろうか……。
まるで子供の体に成熟した精神を詰め込んだような、そんなチグハグな印象を彼らから受けた。
そしてその中で一際異彩な雰囲気を放つ子供がいた。
その子供は親と一緒に歩いておらず、たった1人で入学式の会場である体育館に向かっている。
ボサボサの黒髪は目を隠すほど長く、さらに俯いているため表情を読み取ることが出来ない。
制服は周りの入学生と同じくきちんと着ている。
だが何故かその子供を見た他の子供たちは、背筋を走る悪寒と気持ち悪さを感じていた。
特に目立った行動をしておらず、ただ歩いているだけなのに。
その男の子は無言で歩き続けながら、うつ向いたまま一度だけニヤリと笑うとそのまま体育館に向かっていった。
僕は教室の一番後ろの席から、この奇妙な空間となっている教室を見渡していた。
壇上ではまだ若い女性の先生が今日これからの日程について話をしている。
だが先生の話を本当の意味で聞いているのは30人いるクラスメイトの内、3分の1にも満たないだろう。
このクラスの生徒たちで、まともと言えるただの小学1年生はほとんどいない。
それは今この場にいるほとんどの子供たちが転生者であるからだった。
クラスの半分以上が転生者という異常な状況。
さらにこれは今日入学した1年生全体に言えることであり、僕のいる5組以外の4クラスも同じような状況だろう。
この混沌とした現状がどうして始まったのか。
それはある1柱の神が引き起こしたのだ。
その神の話によると暇潰しに死んだ魂を666個集め、それぞれの魂に合った様々な能力を付加し、この『魔法少女リリカルなのは』の世界に転生させたらしい。
神は言った。
お前以外の665人には適当な理由を付けて送り出したが、お前には使命を託したいと。
それは調子に乗るであろう他の転生者を狩り、私を楽しませるような世界にして見せろ……らしい。
僕はその時はとりあえず了承したが、正直な話何もかもが胡散臭すぎる。
確かに僕は原作『めだかボックス』の能力、「
僕はあの神が神という存在としては認めるが、決して「様」を付けるような上等な存在ではないと感じている。
かなり邪神寄りの、それどころか邪神そのものかもしれない。
そんな自分勝手で己が楽しむためだけに、666人も強制的に転生させた神の言う言葉を鵜呑みにすることが出来るだろうか?
僕は絶対にそんなことはしない。
おそらくあの神が僕に説明した内容はどこかに嘘が混じっているか、重要なことを話していないのではないだろうか。
まぁその辺の話は追々じっくり考えるとしよう。
あれこれ考えたが僕のすることは何も変わらない。
前世では糞みたいな人生しか送れなかったから、八つ当たり件理不尽な世の中に対する復讐も兼ねて、誠に腹ただしいことだがあの神のいう通りの行動してみようと思う。
この世界に新たに生を受けた転生者「球磨川禊」として、目の前に座る他の転生者を端から喰らい尽くしてやる。
楽しみだな……楽しみだな……。
僕はニヤニヤとした笑みをさらに強くしながら、2度目の人生の生き方を決めていた。