日本兵 in the ガルパンworld!! 作:渡邊ユンカース
しかも、某武器商人のキャラが出てきます。(なお本編には無関係)
拝啓、天界で日々労働している各国兵士たちへ。
俺は今、北アフリカにいます。くそ暑くて、気温では沖縄の比ではありません。
何故俺が縁もゆかりも無いアフリカの土地に居るかというとちょっとした理由があります。
それは、西住家から飛び出して旅を続行していた時にとある風俗店で知り合った中国人に職場を誘致されたからです。
深夜の港で大きな輸送船に乗船して船に揺られて数週間、ようやく地に足を着けたところが此処だったのです。確かにいかにも堅気ではない風格を纏っていたので警戒はしていたが、アフリカまで赴くとは思ってもいなかった。
そして職場の説明を彼から片言の日本語で話して、渡されたのがまさかの鉈と無線機。職場の内容というのは哨戒、及び警備でした。ちなみに此処は船がかろうじて二隻停泊できて、大量のコンテナが積まれています。
補足だけど衣食住は保証されており、マズい飯に中古の服に汚いタコ部屋が与えられました。
完全に
「あー、くそ暑い。日本に帰りたい……」
俺はアフリカの猛暑に思わず不満を漏らした。
今日の気温は四十度で快晴であり、ボロボロの麦わら帽子の効果がない。日本で常に被っていた略帽を此処で着けていると、同僚の中国人に馬鹿にされたり殴ってくるので今は外して腰に着けれた鞄に入れてある。
俺の格好は灰色のシャツに黒のズボンで、靴はサンダルに代わっている。黒で埋められた俺の体はよく熱を吸収して暑い。それに軍靴だと熱が籠りつらいのでサンダルを履いている。生前は下駄やわらじをよく履いていたので懐かしい。
……にしてもマジで暑すぎて煙草なんて吸えたもんじゃない。マッチを持つだけでもつらい。
「水筒でも飲むか」
腰から小さな水筒を取り出して口にする。しかし水筒からは僅かな量の水しか流れないで即、空になってしまった。思わずため息を吐いてはぼやく。
「飯はマズいし服は黒いし寝床は汚い。これがブラック会社というものだな」
俺はコンテナの影に行っては座り込んだ。無線機に内蔵された時計には午前十一時を示している。飯の時間と給水時間にはまだ時間がある。
先程、このような態勢で警備していたら現場監督官に怒られた。中国語で何を言っているかはわからなかったが、今日は重大な取引があるらしい。だからといって、俺以外の歩哨が銃を所持しているんだからよほどのことは起きないはずだ。
もしもそんなことになったら、相手が相当無礼かこちらの運営が馬鹿なことをしたのであろう。
「オイ、オ前。座ルナ」
「……あぁ、ホン。いいじゃんか、どうせ何も起きん」
怠けている俺を見つけたのは風俗で知り合ってこの職場を推奨したホンが居た。彼は首元からAK-47という短機関銃を掛けて、めんどくさそうに俺を凝視する。
本当になんで拳銃でもなければ鉈しかくれないのだろう。信頼度低いからなのか?
「ソウイウコト言ッテナイ。オ前仕事スル」
「水をくれたらやるよ」
「……ワカッタ」
渋々とホンは自身の水筒を取り出して俺へと渡そうと歩み寄る。俺は水筒へ手を伸ばす。
これで一時間耐えられる。やったぜ。
しかし、水筒が手に届く前に彼の体がぐらりと崩れる。目を彼の顔へと向けると白目を剥いて頭部の左側から血が噴出していて、びしゃりとコンテナに赤い斑点が描かれた。
「狙撃ッ!?」
異変に対応すべく、瞬時に立ち上がっては彼の体を盾として使用して俺の身を隠す。隠れる道中、肉壁から強い衝撃を二度受けて、確実に狙われていることを実感する。この肉壁を持ちながらコンテナの裏側に隠れた。
……狙撃手はクレーンから撃ったな。高所であってなおかつ右側からの狙撃はそこしかない。
俺は死体と化した彼から銃を強奪して片手で持つ。適当に触って安全装置らしき機能を解除して、片手で構える。
トンプソンは片手でギリギリ扱えたけどこれはどうだろうか、なるべく戦闘は避けたいな。
「逃走経路は……あるな。しかも建物の陰で狙えないから都合がいい」
コンテナの陰を伝っていけばこの場から逃走できる。近場に自動車が置いてある場所があるから、自動車を強奪して逃走するか。
俺はコンテナの陰に身を隠しながらトラックへと走る。至る所で銃撃音が聞こえて、たまに悲鳴が聞こえる。敵は何処に存在しているかわからないので、いつ撃たれるかわからなかった。
……久しぶりに戦場へ還ってきてしまった。まあ感覚は幸いなことに生きているからある程度は対処ができる。
走り続けていると、眼前にトラックの姿が見えた。トラックの周りには人がいない、一番乗りである。
きっと車の鍵も差しているだろう、こんな場所おさらばだ。
そう思って進んでいたが、突如として兵士としての感覚がトラックに対して危険信号を送っていた。何故だが一歩踏み込んでいくごとに信号が大きくなる。するとトラップの可能性が浮上して、俺は急いで回れ右してコンテナの陰に隠れる。
一分後、中国語で大声で話す数人の声が駐車場から聞こえた。恐る恐る顔を覗かしてみると数人の同僚がトラックを動かそうと扉を開けて乗り込もうとした。その瞬間、トラックが派手に爆ぜた。
当然、ガソリンが容れられてあったため、大きな火柱をトラックは立てて爆風と熱風を俺に浴びせた。その爆風が俺の麦わら帽子を奪い何処かへ飛ばされてしまう。
……危なかった。よくよく考えればそうだよな、逃げようとする敵がいたら追撃するよな。俺も沖縄の山で罠作ってたわ。
ほっと胸を撫で下ろして俺は安堵する。
「にしてもどうしようか」
こんな騒乱が起きてしまえばこの会社が立ち直るのは難しい。潰れる可能性もある。
そうなったら俺は何処にいくのだろうか? 下手すればアフリカの土地に放られてのたれ死ぬかもしれない。せめて死ぬのなら戦いの最中か日本の土地で死にたいものだ。
「とりあえずは何処かに身を潜めよう――――」
面倒くさそうに頭を掻いて身を隠そうと移動を始めた時、近場で銃撃音が聴こえた。多分だけど味方と敵が撃ち合っているのだろう。早めのうちに隠れなければ流れ弾を受けてしまう。
駆け足でコンテナの迷路を駆け回る。クレーンに居る狙撃手に狙われないように注意しながら。
数分も駆け回っていると、ちょうど幅四メートルほどでコンテナとコンテナの隙間があった。運がいいことに場所もまあまあ離れているし日陰である。出入り口がコンテナによって一か所しかなくて一方通行だが、バレなければいいのだと俺は判断した。
一番奥に進み腰を下ろした。
「……早く戦闘終わらないかな」
最悪だが、敵がこの場を去ってくれれば俺は死体と化した仲間から財布や金庫から金を奪って逃亡でもしようかな。この会社の規模は普通であるが、俺一人が海外に行く分には足りる。
そうしたら何処に行こうかな。日本に戻るのも良いし、ハワイに行くのも良いな。
銃撃戦の中、人の金で俺が幸せになる妄想を広げて楽しんでいた。元々俺は橋の下で暮らすガキだったから、人の財布を盗むのにさほど罪悪感は無い。悪いな、俺の糧となれ。
「……何だアレ?」
ふと空を見て雲を眺めていると空中に何か小さな飛行物体が俺の頭上で飛翔していた。目を凝らすと、日本のテレビで見たヘリコプターの玩具であった。
あの玩具が何意図しているのかわからず、ただ傍観していた。玩具は頭上に三分も滞在していると何処かへ行ってしまい、頭に疑問符を躍らせていた。
「何だったんだろうな」
銃撃戦も止んで、もう銃声は聴こえない。
もう戦いは済んだのだろう。煙草でも吸って落ち着いてみるか。
ポケットから煙草とライターを持って喫煙しようと試みるが、出入り口に人が立っている。その人物は髪が腰まであって、胸部に大きな塊が二つついている。顔には眼帯を着けている。その風貌から眼前の人物は女性であると判断できた。
しかし、相手は女性ではあるのだが身に纏っている雰囲気が異様である。
殺伐としていて威圧感を肌身で受ける程に濃厚だ。銃こそは所持していないがナイフを持ち、確実に彼女は並の兵士よりも強いと俺の経験が直感した。このような雰囲気を纏う者は以蔵と類似した強者ならではである。油断ならない。
煙草一本を咥えてとマッチを擦る。ライターに灯った小さな火を煙草に点け、ライターを地面に落とす。
暫しの沈黙が辺りを包む。見るからに隙だらけの俺に彼女は攻撃を仕掛けてはこず、ジッとこちらの様子を窺っている。さながら彼女も俺が他の兵士とは違うと気付いているのだろう。
――――――即座に終わらせる。
咥えていた煙草をふいと噴き出す。煙草は落下時にくるりくるりと回転して地面に激突すると、極小の火花を飛ばした。
そして煙草が地面に落ちたと同時に、俺は首にかけた銃で彼女に数発発砲した。片手で銃を持っていたこともあって狙いはでたらめであるが、彼女に向かって銃弾は収束していく。勝ったな、と俺はほくそ笑んだ。
けれども、弾丸は一切命中することはなかった。
彼女は銃弾を避けたのだ。銃弾を避けるという化物染みた反射神経に驚かざるおえない。彼女はナイフを片手に距離を狭めていく、彼女との距離は約十メートル。
「マジか!?」
接近されてはこちらが不利なので銃の反動を片手で制御しながら銃の引き金を引き続ける。彼女は幅五メートルという狭い空間で弾を躱し続ける。彼女は三次元空間を駆使し、コンテナの壁を蹴ったり地面に伏したりして躱していた。数秒後の銃の弾道が見えているのか、と思わず錯覚してしまった。
彼女との距離は三メートルになる。
「うおおおおッ!!」
「ハアアアアアッ!!」
銃を撃つのを諦めて、銃を打撃武器として用いて彼女を攻撃する。
銃の銃身が彼女の頭へと向かうが左腕で防がれる。彼女は右手に持ったナイフで俺を刺突しようと腕を勢いよく伸ばす。狙いは急所の首だ。
咄嗟に上半身を引いてナイフを首の皮一枚で避けることができたが、一瞬でも判断が遅ければ突き刺さっていた。まさに紙一重である。
「チッ」
「危ねぇなッ!!」
ナイフを引いて再度刺突を試みる彼女に対し、俺は全身全霊の力を込めた左脚の蹴りをぶつけた。
蹴りは腹部に命中して、やや態勢が不安定になる。しかし、その脚の足首を握られてナイフが太腿へと迫り、ナイフが突き立てられた。
鋭い痛みは脳内麻薬で緩和されていても痛い。だが、その反応を相手に見せてはいけない。何故なら自身が有利に立っていることを相手に自覚させてはいけないのだ。
右腕で鉈を取り出して彼女の手ごと切断しようと振る。彼女はナイフを引き抜いて、鉈を防いだ。
「何をしやがるッ!!」
鉈を手放して銃へと手を伸ばし、俺の左脚ごと彼女を銃撃しようとした。
左脚よりも命の方が断然価値が高いのだ。
「!?」
「ようやく離したか」
俺が引き金を引こうとした途端、後ろへ下がり距離を取る彼女。がむしゃらに撃っても避けられるだけなので、俺は首に掛けていた銃を外して、彼女に向けて投げ捨てる。無論、あっさりと躱される。
……これは本気を出さなきゃいけないな。
ため息を吐いて空いた手で腰の鞄のチャックを開けて、中から愛用している略帽を取り出して被った。
長年愛用していることもあって、被っていると安心感と集中力が上がったような気がする。痛みもあまり感じなくなった。これなら戦える。
彼女を睨めつけながら、地面に落とした鉈を拾って構える。銃剣とは違い、切り払うことを目的とされた道具なので使用勝手が悪い。だけど、近接戦闘の方が俺は得意だから否応問わず使用しなくてはいけない。
呼吸を落ち着かせた後に、俺は傷ついた左脚に力を込めて踏み出した。
「うおおおおおッ!!」
鉈を振り上げた状態での突進は本当に脚を負傷しているのか、と彼女に錯覚させるほどであり、彼女は俺という手負いの獣を目にして、ますます戦意が湧いた。
俺の大振りの一撃を躱すことは彼女にとって容易かった。右に半歩ステップを踏んで躱し、ナイフを逆手にしてすれ違いざまに首へとナイフを刺そうと企てた。なお、その計画は崩れることとなる。
「ガハッ!」
「おらッ!!」
俺の左肩でタックルを喰らわせたのだ。日本人の平均的身長でありながらも、日頃から鍛え抜かれて筋骨隆々な体での衝撃力はかなりの威力だ。吹き飛ばされた彼女はコンテナに右半身を叩きつけられた。それでも彼女はナイフを握りしめていた。
鉈で横薙ぎをするが、彼女は身を屈めて一閃を躱して俺の腹部にナイフの剣先を向ける。
「ふん!」
「グッ!」
屈んだ彼女目掛けて左脚で膝蹴りを喰らわす。膝は確かに彼女の額を捉えていた。
彼女の頭部は膝蹴りの衝撃で背後のコンテナに強打し、ナイフを手放す。鈍い音を耳にした。これでは脳震盪は免れないはずだ。
「とどめだ!」
「ッ!!」
最後の一撃を喰らわせようと脳天目掛けて鉈を振るう。
しかし、振り下ろされた鉈をこともあろうか真剣白羽どりを彼女は成功させて防ぐ。右腕に力を込めるが微々ともしない。彼女の額から多量の血液が流出する。
「―――――!!」
「がっ!?」
彼女は外国語で何か言うと負傷した左脚に蹴りを放ち、俺の態勢を崩した。俺は左膝を地に着けてしまい、鉈へ力を注げない。
これを好機と察した彼女は左手で鉈の刃を握ると、俺の首に手を伸ばす。彼女の手は俺の首を握り、指先に力を込める。これにより俺は呼吸が一切できなくなってしまう。
「は、なせッ!!」
「―――――!」
俺も鉈の柄を離して彼女の首を掴んだ。彼女と同様に首の根を絞めて絞殺しようとする。
お互いかなりの握力で握っているので、激痛と呼吸ができない苦痛に思わず顔を歪めていた。目も血走り、口の端には泡が付いていた。
それでも俺と彼女は一向に手を離さなかった。離してしまえば殺されてしまうのを知っていたからだ。
徐々に意識も脳に酸素が行き通らないので朦朧としており、視界もぼやけてきた。
この死闘はあと十秒程度で終わる。勝者は俺か彼女か、勝利の天秤が揺らぎ始めていた。
「ストープッ!!」
そんな時であった。
出入り口の方角から、高音で声の通りの良い女性の声が聴こえた。途切れる意識の中で俺らは声の主へ顔を向ける。
その場に居たのは、エリカや雪子と同等の白髪を持った少女である。歳は二十ぐらいだろう。
何故、この血みどろな戦場に華奢な体の少女が存在するかわからなかった。
すると俺の首を絞め続けていた眼帯の彼女の締め付けが緩くなる。
これは好機、と俺は内心ほくそ笑むが、いつの間にか白髪の少女は俺の背後に立ってペチペチと腕を叩き、顔に薄い笑顔を張り付けた状態で口を開いた。
「もう殺し合いは止めよう。ほら、辺りを見てごらん」
それは流暢な日本語だった。まさか異国の地で日本語が聞けるとは思ってもいなかったので目を丸くした。
俺は彼女に言われるがままに、指の指圧を緩めて辺りを見渡す。出入り口にはもちろんのこと、壁となっているコンテナの上にも兵士の姿があった。
アジア人、黒人、白人、しまいには少年が俺に銃口を向けている。編成から正規の軍ではないのだと俺は悟った。
「何者だ?」
「私はココ・ヘクマティアル、しがないの武器商人さ。モットーとして世界平和のために武器を売り捌くんだ」
「何を言ってやがる。ただ戦いの武器を販売してるだけだろ」
「……まあ今はそうなるかな」
「まあどうでもいい。殺し合いを止めたんだから、俺はさっさととんずらするぜ」
「……ところでパスポートは?」
「何だそれは」
俺は彼女から聞きなれぬ単語を訊かれたので首を傾げる。
ココの方も自分自身が想定していた応答ではなかったため、口を直角に曲げて首を傾げた。
「いやパスポート。飛行機に乗るための証明書」
「ない」
「マジで?」
「ぱすぽーとという物を使って此処に来なかった。航路だ」
「あー、もしかして君は不法労働者なのかなー?」
「仕事をするのに違法もあるのか?」
お互いに食い違う意見に俺らは疑問符を踊らせる。俺を囲んでいた兵士たちも笑いを堪えているように見える。俺と先程まで殺し合いを興じていた眼帯の彼女ですら口元を歪めて笑いをぷるぷると堪えている。
俺の言葉はわからないのに雰囲気や流れが面白いのだろう。いきなり笑いやがって、なんてやつらなんだ。
「……うん、まあ大丈夫かな。よし君に提案がある」
「提案?」
「そうだ」
体を捻り頭を抱えた態勢でココは俺に提案を持ち掛ける。
「私らの仲間にでもならないか? 君の戦闘センスを見る限り、入社試験には合格だ。罠の察知も良かった」
「……引き抜きか」
「そうなるね。君は元より此処の会社の社員でもないし、パスポートもない違法労働者だ。それで異国の地で生きていくには酷だ」
確かにそうだ。パスポートという証明書の取り方もわからないし、この国の言語にも明るくない。
……やれやれ、状況を考えると入社せざるおえないのか。
「いいだろう。ただし、俺が辞めたい時に辞めさせろ。それとパスポートも手配しろ」
「あぁ、構わないよ。それに義手も手配しよう」
「義手だと? 何故そこまで援助する」
「そりゃあ君は隻腕でうちのエースと互角になって、うちのスナイパーの攻撃を躱し続けた。第一、社員を最大限援助するのは一企業として当然だ。てか君隠れるの巧いね、偵察機がなかったら潜伏先もわからなかった」
「……偵察機? そんな大きな物体飛んでたか?」
「おもちゃのヘリコプターのことさ。小型カメラを積んでいてね」
「なるほど。時代も進んだな」
偵察機となれば飛行機や気球だけかと思ったら、今や玩具も立派な偵察機か。技術の進歩とはすごいな。
「とりあえずは私らについてくるといいさ。書類は船にあってね」
「わかった」
「そうだ。忘れてたけど君の名前を教えてほしい」
彼女に名前を問われ、俺は乱れた衣服と帽子を正して大きく聞こえの良い声色で告げた。
「俺の名前は伍長とでも呼んでくれ」
武器商人という殺人を行う闇の組織に西住家から貰った名前は使えなかった。
けれど、俺が今進む道はこの道しかない。十分な金とパスポートを受諾した後に辞めて、日本に帰還できればそれでいい。戦場には慣れているから、よほどの馬鹿を起こさない限り死ぬことはない。
こうして俺は、武器商人と旅をした。
ただ、この話は私がやりたかっただけです。
ちなみに後日談として、伍長は日本語以外の教科が全然できないので少年兵のココと一緒に授業を受けます。