マッハ20の初代死神でも幻想郷は辛かった   作:螢雪

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今回は7000字ちょい。いつもと比べて少なめです。
でも目標は5000程度なので、まだ多い方かもしれない。
なんか語ってるシーンがありますが、ほとんど僕の自論なので、おかしくてもケチはつけないで欲しいです。「こいつアホな考えしてるな」って心の中で言っておいてください。


マッハ20の初代死神を、幻想郷は嫌うのか1

「ご苦労でした、殺せんせー」

「ニュ…、今日は特に疲れました…、って、あれ」

 

違和感を感じた殺せんせーは、虚無に向かって問いかける。

 

「いつもの自称神様ではないですね」

「…おや、気づかれてしまいましたか」

「ええ、少々声色が違うように感じましたので」

 

暫くの沈黙の後、新たな声がかかった。

 

「私は、神々での遊びの進行人をしている者。お前に命を吹きかけている者は、今、私のそばにいる」

「ここです」

「あ、自称神様。と言うことは、あなたは自称神様の知り合いの、別の神様ということになりますね?」

「おい、私も神だぞ」

 

自称神の訴えを無視し、新たな神が答えた。

 

「そうだ」

「して、何故私に声をかけてくださったのですか?」

 

ゲームの進行人がわざわざこちらに話しかけている。その理由はよくわからなかった。

 

「一つ、忠告をしに来た」

「は、はぁ」

「近頃のお前は、命を軽視している。ろくに隠れようとせずにぶらぶらと歩き回り、誰かに見つかって呆気なく殺される。おまけにこの前は自ら命を絶ったではないか」

「そうですね」

「それではつまらんというのだ。もっと命にしがみつけ、足掻き通すのだ。でないと、お前の望みも叶わぬぞ」

 

確かに言われる通りである。いつ、このゲームが中止になるかもわからない中、こうポンポンと死んでいたら、見ている側はつまらないだろう。まるで神をスポンサーにつけているような気分である。

 

「しかし、今回の最後は良かった。あのように必死に逃げ回れ」

「はぁ…」

 

ただ叫びながら逃げ回っていたのに、それで良いのか。神の趣向が読めない。

 

「次は、しっかりとするのだ、いいな」

「わかりました。…一応」

「一応とは何だ!評判悪くなったらこっちのせいに…」

 

最後の最後で自称神の声が聞こえながらもフェードアウトしていった。

 

そして、気づかぬ間に白玉楼に戻されていた。

 

「…いつもと変わらない時間に帰ってきたな。成長しないのかお前は」

 

殺せんせーに気づいた妖夢が、腕を組みながらそう言う。

 

「いやぁ、やはりここの人々は一味違う。私もしっかりやらねばなりませんね」

「ふん、とりあえず、早くこっちに来い」

「?」

 

いつもは殺せんせーをまるで汚物のように扱う妖夢が、早く中に入れと勧めた。不思議に首を傾げていると、

 

「…早く教育とやらをやれ。私は一刻も早くお前を殺したいんだ」

「…おお、」

 

目の前で仁王立ちする妖夢を見て、殺せんせーは久々に感じる感動を味わっていた。

 

(E組の中で味わった、健康的な殺意。再び得られる日が来るとは思わなかった…)

 

「よーし、じゃあ先生、張り切っちゃいましょう!」

「望むところだ、さっさとやれ!」

 

冥界に静かに佇んでいた、白玉楼。そこが騒がしくなったのは、殺せんせーがやって来た日からである。

 

 

 

 

 

命蓮寺。あの悲惨な騒ぎの跡は、もうどこにも見当たらなかった。

 

代わりに、紅白の巫女が地面に突っ伏して泣いていた。

 

「やっと…、やっと呪縛から解き放たれると思ったのに…」

「泣くほど辛かったの?」

 

霊夢が得た報酬は、白蓮らの頼みを断りきれず、騒ぎの修復に使われた。おかげで、霊夢はゆかりん人形(?)を手放すことは出来なかったのだ。

 

「あの貧乏神2人組、次あったらもう一度ボコボコにしてやる…」

 

既に依神姉妹は、霊夢にホームランコンテストをされたばかりで、この場にはいない。

 

「霊夢さん。殺気を放つのはやめてください。小傘ちゃん達が怯えるでしょ」

「うっさいわね、妖怪ならそれぐらい慣れなさいよ」

 

ビクビクと白蓮の後ろに隠れる小傘と響子を、霊夢はそう言って睨みつけた。

 

「ほんっと、最近の妖怪はやる気ないわねー、里の人間になめられまくってるわよ」

「妖怪退治を本業としてる人が、言っていいのかそれ」

「当たり前でしょ、貴重な収入源なのよ!こっちは今カツカツで生活してんの!」

「あんたの懐を温めるために退治されろってか」

 

霊夢の言葉に屠自古はため息をついた。

 

「でも、妖怪達が疲れているのは確かだよ。現に私も、体力が相当落ちている」

 

そう言ったのはナズーリンである。柱にもたれながら、実際に疲れきった顔で頭をふる。

 

「だったら本能的に、力を貯めるために動き回るべきじゃないの。人里ならいい餌がうじゃうじゃいるわよ」

「何で明らかに負け確の状態で、あんたに勝負を挑まなきゃいけないんだ」

「そら私が楽だからよ」

「くっそ、こういう人間だったか…」

 

言い合いを断念したナズーリンが、会話から抜ける。

 

「しかし、最近の妖怪の弱体化は、確かに目に余りますね。活力を失ったのか、力の弱い妖怪達の入信者が多くなっています」

「何でそうなってんのよ。私は、昔からの妖怪の規制は、別に増やしてはいないわよ」

「四季異変で力がみなぎった反動で、体力が無くなっているのかもな」

 

神子を交えて討論してみるも、納得のいく結論は出なかった。

 

「そういえば、何で霊夢は近くに来ていたんだ?」

 

話を変えようと、神子が霊夢に話題を振った。

 

「え?ああ、守矢神社に行ってたのよ」

「何でわざわざ敵対勢力に」

「そら私も行きたかないわよ」

 

特に嫌いなのは、緑の髪の女と、しめ縄を担いだ女と、変な帽子を被った女。…あれ、全員だ。

 

「でも、神繋がりで、一応ね」

「…そうだ、その話もあったぞ!何故、神はこのような事をする?」

「くだらない事なら紫もやってるから、私は特に気にしてないけど…」

「いいや、罪もない人の命を弄ぶ遊びなど、神が行う所業ではない!」

「まず人なの、あれ」

 

霊夢と神子の口論の横で、星がボソッと呟く。

 

「とにかく、神奈子と諏訪子に聞いてみたのよ。そしたら…」

 

 

 

はぁ?神界で何が起こっているか知らない?

 

いや、ずっと幻想郷につきっきりだったからな。

 

じゃあずっと神界には行ってないってこと?あんたらそれでも神か!

 

仕方ないだろう。ここに来てから、信仰を集めるのに必死だったのだから。

 

それにそもそも、信仰が浅い神は、向こうでの高い地位を失ったも同然だし。今更行っても、何も教えてくれないだろうね。

 

何それ!私よりも繁盛してるってのに!

 

幻想郷じゃ、外の世界と人数に歴然とした差が出るだろう。勝ち目などない。

 

じゃあ何でこっちに来たのよ!まさか、勝ち目のない人数しかいない幻想郷の人数よりも、向こうで信仰してくれた人が少なかったから?何よ、あんたらただの弱者じゃないの!

 

あっこら、好き放題言いやがって、お前は私たちよりも人気が無いだろ!

 

ていうか、最初の話題からズレてるんじゃないの!?霊夢は何しに来たの!?

 

 

 

「…てな具合で、全く役に立たない連中だったから、帰ってきたところ」

「いや、後半は明らかに、ただ腹いせに喧嘩を売ってただけじゃないのか」

 

どちらにせよ、守矢から得られる情報は無さそうである。

 

「あとの神と言ったら、候補はそれなりにあるけど…、どいつもこいつも会いたくないなぁ」

「…霊夢は、殺せんせーをどう見る」

「…どう?どうって、フツーに見てるけど?」

 

あっけらかんとした霊夢の様子に、神子らは一瞬、ポカンとしていた。

 

「ふ、普通とは」

「妖怪の一種だと思って見てれば、何らおかしいことは無くない?ちょっと素早くて」

「ちょっとどころじゃないでしょ」

「あっでもあの変態を彷彿とさせる目線はキライね」

「そんな話をしているんじゃないんだが」

 

イマイチ話が噛み合っていない状況で、霊夢と神子はだんだんイライラし始める。ちょうどその時、

 

「ちょっとこっちにいらっしゃい」

「はぁ!?何よこれちょっと、あっこれ紫ね!?何すんのよ離しなさい!」

「いいから、早く」

 

霊夢の背後にスキマが展開され、紫が霊夢の襟首を掴んだ。そのままスキマの中に引きずり込む。

 

「紫、ちょっと待て!殺せんせーについて話したいことが山ほどある!」

「じゃあその山ほどはしばらく置いといてくれるかしら、整い次第、こっちの情報を持ち込んでそっちに行くから」

余程急いでいるのか、紫はスキマを閉めながらそう言い、神子が聞き返そうとした時には、もうスキマは閉じていた。

 

「情報、って言っていたよな」

「うむ」

 

神子の確認に、布都はうなずく。神子は固唾を呑んで、先ほどスキマがあった場所を見つめた。

 

「聖には申し訳ないが、もうしばらくここにいるとしよう。その情報が、答えを導いてくれるかもしれない」

 

 

 

 

 

殺せんせーの超高速で振り下ろされる木刀を見て、妖夢は少し恐怖感を覚えた。

 

だが、その後に、妖夢並みの速さで振り下ろされた木刀は、緩やかに動いているように見え、しっかりと捉えることができた。

 

妖夢は、そのギャップを思いの外楽しんでいた。殺せんせー自体は憎いが、殺せんせーの教育は不思議と憎くはない。

 

さぁ、今日はどのような教育をするのか。期待で密かに胸を躍らせていた妖夢だったが。

 

「では、今日は数学をやりましょう」

「は…?すう、がく?」

 

妖夢は今、殺せんせーと向かい合って正座をしていた。

 

「数学と言っても、今回やる事は、小学生の算数と変わらないですね」

「さん、すう…、ちょっと待て、聞いたことがあるぞ。…そうだ!寺子屋で似たような事をしていた気がする!」

 

まさか、と妖夢は目を見張った。

 

「座学をしろと!?」

「座っててなお気づいてなかったんですか」

 

呆れた殺せんせーだが、すぐに声の調子を元に戻して続ける。

 

「いいですか、ただ剣が得意なだけではダメです。剣術を磨くのはいいですが、それと並行して、何か別のことに手をつける必要があります。妖夢さんの場合は、庭師もありますね」

「何故だ、今の状態で何がいけないのか」

「そうですねぇ…」

 

少し考えてから、殺せんせーは指を立てる。

 

「妖夢さんは、敵と斬り合う際、2回の攻撃だけで済むと思いますか?」

「馬鹿か、そんなはずはない。2回に限らず、防がれた場合を考えて、無防備な状態は作らないようにすべきだ」

 

無縁塚での戦いで、それを出来ていなかった事は、すっかりと棚に上げている言い方である。

 

「…まさか、それと同じだと言いたいのか?」

「ええそうです」

 

顔に丸印をつける殺せんせー。無性に腹が立つ。

 

「仮にもし、幽々子さんがリストラされて、妖夢さんの働き口が無くなったら、どうしますか?」

「りすとらってなんだ」

「庭師の他に、剣しか得意なことがない妖夢さんは、働き先を見つけるのに苦労するでしょう。あ、永遠亭なら庭師として雇ってくれるかもしれませんが、どちらにせよ、候補が1つしかないのは不安です」

「それはまぁ…、得意ではないことで働いても、上手くいかない恐れがあるのは確かだ」

「そこで第3の刃を、妖夢さんに身につけてもらう必要があります!」

 

殺せんせーはそう言って、指を妖夢に突きつけた。

 

「妖夢さんは、一通りの家事は出来るようですが、教養に足りない部分があるでしょう。そこを補えば、第3どころか、第5の刃ぐらいまで携えることができます」

「ちょっと待て、さすがに一般常識ぐらいは出来るぞ!さんすうとやらだって、勘定なら問題なく出来る!」

 

妖夢の反論に、殺せんせーは目を光らせて逆に問うた。

 

「では、372663+273691の計算を、今すぐ暗算で出来ますか?」

「うっ、急に問題を出すな、えっと、」

「答えは646354です」

「速っ!」

 

会話にテンポを置かずとも、殺せんせーは6桁の暗算を容易く終えた。

 

「この時点で、あなたが私より学力が劣っている事は明らかですねぇ」

「待て!速さで競ったところで何にもならんぞ!その計算なら、時間を少しかければ暗算でも出来る!」

「では、掛け算でも出来ますか?」

「なっ」

 

6桁の掛け算。暗算で行うには至難の業である。

 

「正解は107994509133です。さて、妖夢さんは、時間をかけて暗算出来ますか?」

「ぐ…」

 

流石に出来るとは言い難い。余程の人でない限り、暗算ではこなせないだろう。

 

「あ、今、テキトーに数字を並べたわけではないですよ。では今から軽く証明してみて、」

「い、異議あり!」

 

妖夢が突然声を上げて、少しびっくりする殺せんせー。そして今度は妖夢が殺せんせーに指を突きつける。

 

「そんな高度な計算を、外の世界ならいざ知らず、幻想郷では必要としない!無意味だ!」

「ニュヤッ!?」

 

実際、その通りである。6桁の計算が必要な時は、およそ千の位までを0に揃えているのがほとんどである。1の位までびっしりと、キリの悪い数字での計算は、日常生活では滅多に見られない。

 

「そ、そんな事ないですよ、例えば…、372663円の高級食材を273691個買ったりとか」

「とんだ浪費じゃねぇか!」

 

そんな事をしたら、自己破産待ったなしだ。そしてやはりキリが悪い。人間、キリが良くないと気持ち悪く感じるものである。

 

殺せんせーは、1度口を閉じ、すこし俯いた。

 

「…確かに妖夢さんの言う通りです」

「む?」

 

何を急に諦めたのか、と妖夢が困惑する。しかし殺せんせーは説得を諦めた訳ではなかった。

 

「幻想郷の外の世界でも、よくその言葉を耳にします。『将来的に必要ない』、『やる意味がない』と。しかし、私たちが学ぶ事は、この世界を動かす、この空間を維持すること等を示すものです」

 

物理演算、化学物質、世界史や古文。それらは、その専門の道を歩まない人にとっては不必要に見えるが、それらは全て、世界の仕組みを支え、国や文化が今の形になった過程を示したりもし、超絶に間接的に、全ての人に関わっているのだ。

 

「不必要ではあるかもしれない。しかし決して無駄ではありません。そして私は、昔は暗殺者。暗殺を行う際、無駄は許されない。もし、もう2度と出会わないような、稀少な事態に遭遇しても、それをそつなく対処する、それがプロの殺し屋です。実際、私は『死神』と恐れられるほど、任務を完璧に過ごしてきた人間でした」

 

ニヤリと、殺せんせーは笑った。

 

「私を超えたければ、それくらいはしなければなりませんね」

 

殺せんせー。ふざけた見た目でも、中身はとんでもない存在である。

 

妖夢は、冷や汗をかき、ゴクリと生唾を飲み込んだ。そして、恐る恐る口を開く。

 

「お前…、殺し屋だったのか」

「は」

「殺し屋の技術を活かして、教育をしてきたのか!なんと言うことだ、じゃあお前は私を暗殺者にするつもりか!」

「えええ!?驚くところそこですか!?ってあれ、私まだ、このこと言ってませんでしたっけ!?」

「初耳だ!私は殺し屋にはならない、一流の剣士になる!この野郎、私を誑かしやがったな!」

「いえいえいえ違います違います!殺し屋時代のノウハウを活かしているのですから、殺し屋に育て上げようなどとは一切考えてませんよ!」

 

ギャアギャアと叫び合う2人。今日も白玉楼は騒がしい。

 

 

しかし、決して賑やかというわけではない。

 

 

 

 

 

「ほいほーい、帰ってきたぞー」

「白蓮ー、ただいま〜」

 

命蓮寺に、マミゾウと、帰る途中に偶然居合わせた、封獣ぬえが帰ってきた。

 

「って、何故神霊廟の者どもがここにおる」

「む、マミゾウか。少し事情があってな」

「というか、また呑んだくれてきたんじゃないでしょうね」

 

ナズーリンの鋭い目線に、マミゾウはヘラヘラと笑いながら答えた。

 

「いやぁ、ただの散歩じゃ。今日は珍しくな」

「その発言で既に察したぞ」

 

白蓮の周りの空気が少し剣呑になる。しかし、マミゾウは特に気にした様子もなく、命蓮寺内に入っていった。

 

「あれ、ここ、新しくなってない?」

 

ぬえが床を指差して言う。ちょうど、殺せんせーが踏んで壊していた所だ。

 

「ああ、それはかくかくしかじかでな」

「何?かくかくしかじかって」

「そこは聞かんでいい。作者も同じ内容を書き直すのは嫌なんだ」

 

とにもかくにも、事情を聞いたぬえは、少しもの寂しげになった。

 

「ちぇ、私も見てみたかったな」

「別に観賞物ではないぞ…」

 

星が呆れていると、横でマミゾウが口を挟んだ。

 

「なるほど、あそこで空とやり合った後、命蓮寺に来たということじゃな」

「なぬ、マミゾウ、殺せんせーと会ったのか?」

 

屠自古の真剣そうな顔に、マミゾウは少々戸惑いながら答える。

 

「ああ。さとりと儂の合わせ技をかましたが、予想外の事態で失敗してな。しかし、殺せんせーも災難じゃの。せっかく霊夢から逃げたのに再び会うなんぞ」

 

いやしかしあの子は絶対女の子だろう、とマミゾウがなおも首を傾げている。その肩を、神子がガシリと掴んだ。

 

「なな、なんじゃ?」

「殺せんせーについて、何かわかったことがあるか?」

「まぁ、さとりが能力の応用術で、記憶を覗いてくれたから、多少なら」

「本当か!教えてくれ!」

 

何故そこまで食いついてくるのじゃ、とマミゾウが怪訝になる。しかし神子の真剣な表情から、まともに話そうと決心した。

 

「…あの人は、教師だった。落ちこぼれの集団の担任を、怪物の身で自ら買って出た」

「教師?何故そんな事を、しかも自ら」

「ちょ、顔が近いぞ、もう少し離れろ」

 

日が暮れてきた白玉楼で、紫の情報を待たずに、神子らは情報を欲した。

 

 

 

 

 

「…今、殺せんせーは、妖夢と一緒に楽しんでるから、暫くはこっちに来ないと思うわ」

「あれって楽しんでんの。ただ叫んでるようにしか聞こえないんだけど」

 

白玉楼にて、妖夢と殺せんせーがいる場所に対して反対側に位置する部屋に、幽々子と紫、そして強制的に連れてこられた霊夢がいた。

 

「今日はもう疲れてんの、もう帰っていい?」

「待ちなさい霊夢、これはあなたにとっても聞き捨てならないことよ」

「それって、殺せんせーのこと?」

 

幽々子が聞き返すと、紫は無言で頷いた。

 

「えー、どうせロクな情報じゃないわよ」

「確か、菫子さんにも手伝ってもらってなかった?」

 

幽々子の言葉に、ピタリと動きを止めた霊夢。そして立ち上がろうとしていた姿勢から、その場に座り直した。

 

「で、何?」

「物凄く腹が立つけど、今は置いておくわ」

 

眉間にシワを寄せていた紫は、一呼吸置いて、2人に伝えた。

 

「あの殺せんせーって人物。一言で言うと、

 

 

 

 

 

……早く排除すべきだわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

封獣ぬえ(ほうじゅうぬえ)

正体不明で、この姿も仮らしい。

自分だけでなく他の物も正体不明に出来る。

オカルト雑誌でがっぽり稼げる。




引き延ばし感が否めないですが、こっちの都合です。すみません。
6桁の掛け算は、検算をしてません。間違ってても気にしないでください。ていうか、そんな事確認している暇があったら、ハーメルン内で良作品でも探してください。はいすみません。
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