さーて、今回も投稿が遅れたわけですが、今回はしっかりした理由があると、ここの作者から伝言を預かってます。何やら課題の難易度が爆発的に上がり、さらにバイトが入って忙しさが増したと…。
甘えんなボケェ!時間は作り出すもんなんだよ、生活と両立出来ないで物書きの面すんじゃねぇ!…あっ、いけない、私のイメージが…。
はーい、さてさて、今日の話は何と!場面の切り替えが無いそうです!つまりぶっ通しで同じ場所ってこと、…これどうなんでしょ?
は?今回私出てない?ふざけんなオラァ!こちとら一位だぞ、舐めてんのかああん!?…っていけないいけない。キャラを守らなくちゃ。
…ん?もうとっくにキャラ壊れてる?てか読者さんに指摘されて既に「キャラ崩壊」タグをつけられてる?あと話が長いから切る?ちょ、待て待て待て待てまだ話したいことがたくさ(ブチッ)」
「…って、またここですか…」
殺せんせーが降り立ったのは、またも人里である。今回はどこかの家屋の裏だったので、前回のように人里の人間に騒がれはしなかった。
「ニュ…、人里だと騒ぎが大きくなるので、ここは早めに抜け出したいところですが…」
「全く弱気ね。挑戦の精神を持ったらどうかしら?」
「人のことだからって無茶言わないでください…」
無責任な発言をする紫に、殺せんせーは困った顔をする。
「あまり姿を出さないでもらえませんか、目立ちます」
「あら、一目で怪物とわかる姿のあなたは目立たないとでも?」
紫は殺せんせーに対して敵対的、挑発的である。しかし殺せんせーは、それにおどおどするような人物(?)ではない。
「ヌルフフフ、そのようでは一年間も生き延びてはいられませんよ。修学旅行の引率をも完璧にこなした、私の変装術をご覧なさい!」
「えっ、ちょ」
殺せんせーは言い終わるなり、物陰から外に出た。予想外の行動に、紫が戸惑う。
(まさか、姿を人間にすることが…!?)
隠しだねの一つか、と紫がやや警戒しながら、後をついていくと、
やたら大型の、人っぽい生物がいた。
「え、何あの人…」
「急に現れなかったか…?」
「デカすぎ…、こんな人いたっけ?」
「なんだか関節が曖昧なような…」
唖然とする紫。殺せんせーはドヤ顔を決めて、紫に顔を向けた。まるで完璧だと言わんばかりに。
(こんな奴を一年間も殺せなかったなんて…、向こうのお偉いさん達はさぞかし悔しかったでしょうね…)
「素晴らしいでしょう、この完璧な変装は。特にこの鼻。私の顔にピッタリ付くように断面を工夫しました。これは私の生徒が作ってくれたのが元でしてねぇ…」
「生徒」という単語に、紫がピクリと反応する。
(こうも生徒、生徒と言われると、どうもムカついてしょうがないわ…。自分が彼らにしたことを知っているはずなのに。…いや、悪者はそれを気にしない思考なのかしら…)
「臨時の面談の時も助かりました。いやでもあれは確かに烏間先生そっくりだったはずなのですが、何故か生徒達に怒られて…」
「…ねぇ、ちょっと」
紫はつい口に出してしまった。怒りの口調に驚いた殺せんせーは、「何か?」と聞き返す。
(…これって、言ってしまってもいいのかしら。いや、言ったら何をするかわからない…)
どう誤魔化すかを考えていると、
「死ねっ!」
「ニュヤッ!?」
突如繰り出された攻撃を、殺せんせーが間一髪避ける。
「…くそっ、やっぱり危機察知能力が高い!」
「…って、あなたは」
紫に気づいたその人物は、紫を見るとギクリとした。
「げっ、紫さん?」
「『げっ』、って何よ」
「いや、誰でも幻想郷の賢者と会ったら『げっ』って思いますよ」
「あなた元は月の兎なんだから、関係ないでしょ」
「テキトー言わないでください」
とにかく、と優曇華院は殺せんせーに指を向ける。
「人里に何の用ですか。また破壊活動でもするつもりですか?」
「はっ破壊!?何のことです!?」
殺せんせーが困惑する一方、紫は強く興味を持った。
「破壊?どういうこと?」
「少し前、寺子屋の一部が吹っ飛んだんですよ。そしたら近くにこいつがいて」
「えっ、違いますよ!あれは妹紅さんがやったことです!」
慌てて否定する殺せんせー。それに対して優曇華院は言い返すかと思いきや、
「…あれ、そうだったっけ」
何よ違うんじゃない、と紫は内心がっかりした。
「うーん、よくわかんない…、って、誤魔化されるかっ!」
「ホントですって!」
「やかましい!人の胸ばっか見てるエロダコの話なんて、誰が信用するものですか!」
うぐぐ、と殺せんせーは反論に詰まる。その隙に紫が優曇華院の耳に顔を寄せて言う。
「まぁ、あなたも見られたの?」
「ええ、しかもあいつ、妹紅さんの胸には反応しなかったんですよ。いくら小さいからって、露骨ですよねぇ」
「ほーんと、女の敵だわ」
「ニュヤッ!精神的攻撃をするつもりですか!結構効くのでやめてください!」
まるで陰口のように非難されて、殺せんせーは動揺した。このタコ、精神面は非常に脆く、昔、E組の皆を夏祭りに誘ったときに、生徒に断られ続けると泣いていた始末である。
なお同時刻に、無性に妹紅の怒りが芽生えたのは、別の話である。
「…って、そんな話してる場合ではない!」
優曇華院は仕切り直して、指を殺せんせーに向けた。
「今度は何を企んでいるか知らないけど、どっちにしても死んでもらうわよ!ぶっちゃけ私も報酬欲しいし!」
「本音出てますよ!ていうか、私何も悪いことしてません!」
「何言ってんの、こんだけ周りが阿鼻叫喚してたら、まず疑うのは怪物のアンタの方…」
優曇華院の言葉に、殺せんせーが首を傾げる。
「え、阿鼻叫喚、ですか?」
「は?」
「いや、皆さんは、私の格好を見て疑っているだけですよ」
(疑われている自覚はあったのね)
どうでもいいところに紫が気づく横で、優曇華院がうろたえる。
「あ、あれ、いやでもこの混乱した波長は、」
「だ、大丈夫ですか?」
ターゲットである殺せんせーにすら気づかわれ、本来はムカつくところであるが、優曇華院は今、非常に混乱していた。
紫は何かに気づき、指を指した。
「…あれじゃないの、見えないけど」
「…?」
指を指した方向を、2人が見る。確かに何も見えないが、その先からは確かに、
「…騒ぎ声がしますね、というか、だんだん近づいてません?」
やがて声だけでなく、慌ただしく動く人間の姿も確認できた、その中を突っ走って、こちらに向かってくる紅白の人間が、
「…は?何でアンタ達がそこに」
霊夢だった。よほど走ったのか、汗をかいている。
「ていうか何で紫もいるのよ」
「どうでもいいでしょ、それより何の騒ぎ?」
紫が聞くと、霊夢が深刻な目で答えた。
「天界から、衣玖が龍神からのお告げを伝えに来たわ、地震が起こるってね」
「地震!?」
永江衣玖(ながえいく)
竜宮の使い
龍神からのお告げを伝える。
だがその内容はアバウトで
役に立つような立たないような。
「今回は珍しく普通に伝えてくれた、余程のことらしいわね」
「地震…って、幻想郷でも起こるのですか」
殺せんせーの言いたいことはわからなくもない。日本列島のどこかに存在していても、幻想郷は博麗大結界で守られており、存在は異世界と同義である。地震はプレートのズレ等で発生するのだが、一見、異世界である幻想郷はプレートの影響を受けなさそうだが、
「幻想郷と外の世界は、表裏一体。外であまりに大きな地震が起きると、その影響は幻想郷にも及ぼされるの。昔あった大地震も、影響を受けていたわ」
「あとそれよりも小規模なものがもう一回。あれはどこぞの頑丈娘が起こしたとか何とか言ってたけど」
「…って、そんなこと言ってる場合じゃないんじゃないですか!?」
優曇華院が少し涙目でそう叫んだ瞬間、
大地が、揺れた。
「皆さん、建物からは離れて!今すぐ!」
霊夢が出せる限りの大声で警告をする。優曇華院も反対側に飛んで行った。
だが、それと同時に、
「何で!?」
大きな音を立て、殺せんせーらがいた辺りの建物が崩れ始めた。
「いくらなんでも早すぎる!もう少し持ち堪えてくれないの!?」
「無理じゃ」
そう言ったのは、年配の住民だった、地に伏せ、手で頭を守りながら、霊夢に声をかける。
「ここら一帯は、人里でも一番古く建てられた家屋ばかりじゃ、老朽化が激しく、なおかつ他の地帯よりも重要度が低いから、改築もそれほど進んどらん」
「ざけんじゃないわよ、今度組合の組長にあったら胸ぐら掴んで文句言ってやる!」
霊夢がそう悪態をつきながら、奥へと進んでいった。
「道の真ん中で伏せて!建物に潰されるわよ、ってバカ!何してんの!」
あろうことか、這いずってでも家に戻ろうとしている子供を、霊夢が何とか掴んだ。だがその子供は、泣きじゃくりながら霊夢に訴える。
「母さんが…、母さんがまだ中にいるんだよぉ!」
「っ!?」
霊夢がギョッとした瞬間、
その家は目の前で崩れた。
「…!!」
目を見張る霊夢。号泣する子供を他所に、もっと早く警告できれば、と後悔した。
いや、悪いのは私か?衣玖がもっと早く警告すれば…、いや、龍神のお告げが遅かったからでは?そもそも家の修理を怠ったのも…、
…いや待て、
何故私は、誰かのせいに、
「霊夢さん!受け取ってください!」
聞いたことのある声に、霊夢はハッと意識を取り戻す。そして声の方向を向くと、
「ぶべらっ!」
何かが乗り掛かってきた。ぶつかった衝撃と地面に倒れた衝撃で、目を回しかける。
「いった…、ちょっと、何が」
「母さん!!」
子供が、霊夢の上にいる人物に抱きついてきた。その重みがまた霊夢にかかる。って、
「母さん!?」
上に乗った2人を押し除け、がばりと起き上がる霊夢。子供は泣き喚き、母親は何が起こったかわからないという顔をしていた。
「…あなた、外にいたのなら、早く子供の側に行きなさい。心配していたわよ」
「…いえ、私、さっきまで家の中に、あれ?」
崩れている自分の家を見て、困惑する母親。同じく霊夢も困惑していた。
そして、さっき聞こえた声の主が思い当たった。
「…まさか!」
霊夢は辺りを見渡した。人里の住民が、道の真ん中で頭を守り、うずくまっている。
その中には、そうせずにポカンと周りを見渡している人もいた。その人数は、目線が一周するごとに増え、また増え、さらに増え…。
やがて揺れが収まった時、霊夢の前に大男が降り立った。
「フゥ、やっと揺れが収まりましたね」
「…あんた、」
殺せんせーだった。しかも数人の人間を抱えている。彼らは得体の知れない触手に掴まれて酷く困惑しており、殺せんせーが解放すると走ってどこかに逃げ去っていった。
「助けて、くれたの?逃げ遅れた人を」
「ええ。流石に屋内にいる全員を外に出すのは無理でしたから、崩れそうな家から、重点的に外に連れ出しました。もちろん、私の超スピードだと、人間の身体はバラバラになってしまいますので、移動速度は抑えましたよ」
ドヤ顔を見せる殺せんせーだったが、その顔を霊夢は驚愕の目で見ていた。
…しかし、その目はやがて、敬意を示すような目に、
「霊夢さんっ!」
優曇華院の焦った声に、霊夢はすぐさま振り返る。
「手伝ってください!この中に逃げ遅れた人が、」
「わかったわ」
優曇華院が指差す場所にある瓦礫を、上から順番にどかす。
「…ここに本当にいるの?」
「ここの家の子が、風邪で寝ていたんです。家の間取りを教えてもらったところ、この辺りで寝ていたはずなので」
声をかけながらしばらくどかし続けると、畳が見えてきた。それと同時に、布団と子供の腕も覗いた。
…しかし、その腕は動いていない。
「…」
優曇華院が声に出せないでいる横で、霊夢が最後の瓦礫をどかした。
子供は、胸に穴を開けて横たわっていた。
「…腕だけだったらよかったのに」
腕を失っても、生き残る余地はまだあった。だが、身体の中心を貫かれては、どうしようもない。
「…申し訳ありません。私が来た時には、既に胸を貫かれていました」
後ろから殺せんせーの声がかかる。殺せんせーでも、間に合わなかったのだから、仕方がないのだろう。
…いや待て、
「貫いていた木片は、私が取り除きました。霊夢さん、その子を抱えて私の前へ、お願いします」
「はぁ?ちょっと待ちなさいよ、この子に何する気、」
優曇華院が鋭く殺せんせーを睨みつける。それに対し、霊夢は子供を抱えて、殺せんせーに近づいた。
「え、ちょ、霊夢さん!?何やってんですか、こんな怪物のいうことを何故」
「黙ってなさい」
霊夢の眼光は、優曇華院の目とは比べものにならなかった。優曇華院が何も言えずに、口をパクパクとさせる。
「霊夢、いい加減にしないと私も、」
「文句があるなら、後で弾幕勝負抜きの殺し合いでも何でも引き受けるわ、だから今は黙ってて」
紫をも退ける霊夢。聞いたことのない覚悟の言葉に、さすがの紫も怖気付く。
(何なの…、何でこの最悪の怪物の肩を持つっていうの?)
霊夢と殺せんせーの周りでは、多くの野次馬が集まっていた。怪物が何をするのか、しかし近くには博麗の巫女が怖い顔でいる。気になるが近づけない状況で、2人を中心として一定間隔の円状に人だかりができる。
「…で、どうするつもり?明らかにもう助からないこの状況を、あんたには覆せるの?」
「いえ、私は死人を生き返らせるほど、超人ではありません」
しかし、と殺せんせーは続ける。
「私は、目の前で死にゆく人間の一部なら、救うことができます」
「…?」
言っていることがよくわからないでいると、霊夢の目の前に球体の何かが差し出される。
「この子の血液、体細胞を、集めて無菌状態で保存したものです」
「!?」
「私が来た時、この子は貫かれる瞬間でした。ですので、それらが土などに染み込まないうちに、私が全て回収したのです」
殺せんせーは、糸のようなものを、霊夢の目の前で組み立て、手の形にした。
「これも…、あんたの身体の一部?」
「ええ、私は自分でも数えられないくらいの触手を持っていますから。…さて、では始めます」
殺せんせーは無数の触手を使って、子供の穴の修復に取りかかった。
精密かつ高速の治療に、周りの人は唖然とするばかりである。
「あんた…こんなこともできるの…?」
「元は生徒の為に磨いた技術です。たとえ生徒がバラバラにされても、目の前にいさえすれば、私が助けられるように」
(生徒…?)
殺せんせーの言葉に、紫が反応する。
「…私は、大事な人を救うことが出来ませんでした。人を殺す触手しか考えずに…」
殺せんせーの話を、霊夢は静かに聞いていた。優曇華院と紫も、口を挟まない。
「私の技術や姿は、後悔から生まれたものです。後悔したからには、同じ後悔をしたくはありませんからね」
「後…悔…」
「…霊夢さん、あなたも今まさに、後悔したことでしょう」
ピクリと、霊夢が肩を震わした。殺せんせーが現れる直前のことの話だ。
そうだ、私は、自分ができなかったことを、守れなかったことを、
私は、誰かのせいにした。
霊夢の首筋に、一つの触手が添えられた。
「後悔を糧にして、人は成長します。ですので、あなたがした後悔は、絶対に忘れないでください」
優しく諭す殺せんせーの言葉は、不思議と尖り始めた霊夢の心を和らげた。その言葉には、慰めの言葉は含まれなかったはずなのに。
「…まるで教育者ね」
「ええ、それを目指していましたから。…さて、」
殺せんせーが手を止めた。子供の胸の傷は、傷痕を残さずに治されていた。
「霊夢さん、下ろしてください。これから蘇生を行います」
霊夢が地面に子供を置くと、殺せんせーは二つの触手を的確な場所に置き、子供の身体に電気ショックを流す。
「…まさか、」
優曇華院が信じられないという顔をした。子供が咳き込み、目を開いたのである。
途端、その周りで歓声が響き渡った。人里の住民の喜びの声である。
子供の母親と父親が駆け寄り、子供を抱きしめた。子供は何が起きたかわかっていない顔をしている。
「フゥ…、疲れました。あ、念のためしばらく様子を見てくださいね。体力を戻さなきゃいけませんから」
「…え、ええもちろん」
殺せんせーに話しかけられた優曇華院は、戸惑いながらも了承する。
「…どうして」
「ニュ?」
紫の小さな声に、殺せんせーが気づく。紫は半ば睨みつけるように、殺せんせーを見つめた。
「どうしてあなたは、そんなことができるの。自分を殺そうとしている奴らを、どうして助けることができるの」
殺せんせーはしばらく考えた。そしてさらりと答える。
「わかりません」
「っ!?」
「わかりませんが、これをしないと後悔することだけは、わかります」
殺せんせーは紫に歩み寄った。そしていつもの顔で、話を続ける。
「紫さん。あなたは、私に何があったかを知りましたね。私が教師のフリをして、生徒を人質にとったと」
「な、」
気づかれた、何で、と、紫は動揺する。それを落ち着かせるような口調で、殺せんせーは話した。
「私を暗殺対象とし、勉学や青春に忙しいはずの彼らに、暗殺の時間をも作らせることは、間違ったことかもしれません」
初めは賞金の100億円で彼らを釣り、暗殺を教室に取り入れた。強引なやり方は否めない。
「ですが私には、彼らを育てる義務があった。ここで逃げると、私が後悔するだけでなく、彼らも悲惨な運命を辿りかねない。かと言って、この姿で安全に教師をやるなど、不可能でしょう。
だから私は、自分を売ったのです。どうしても担任になる為に、私を危険な対象だと思わせ、その脅威の力で脅した。自分を悪者にするには、非常に勇気が要りました。ですがそのリスクを負ってでも、そうするべきだと、私は思ったのです」
「…でも結局は、生徒に殺されたのよね。ある後悔は避けても、新たな後悔が生まれなかったのかしら?」
「いいえ、そんなことはありません。私が全力を尽くした暗殺教室は、私の想像以上の存在になりました。思い残すことは無いに等しいです」
育てた生徒に殺されておいて、後悔がない…?生徒に憎悪を向けられても平気ってことなの…?
…いや、殺された時、向けられたのは、憎悪じゃない?
殺すことには、何か別の感情があるっていうの?
「さて、私はまた、幻想郷観光を続けますかね。今日はどこに行きましょう…、っと、ここなんかいいですねぇ。では」
バシュッ、と、殺せんせーがその場から消えた。警戒していなかった紫は、まんまと逃げられてしまったことに、遅れて気づく。
どこに行ったのかと、周りを見渡した時、気づいた。
「さっきの大男、どこに行った?」
「あれってさ、指名手配されてた怪物じゃない?」
「怪物なのに、あの子を助けてくれたのか?」
「ただ助けたんじゃない!生き返らせたんだ!」
「じゃあ何で、あの怪物は指名手配されているの?」
人里の住民がやいのやいのと言い合っている。殺せんせーの善行、及び指名手配の理由への疑問を。
「あーあ、手厳しいわね紫。彼を殺そう派が揺らいで来たわよ。多数決の差がどんどん広がるかもしれないわねぇ」
ニヤニヤと笑う霊夢。だが何も言い返さない紫に不審がる。
「…気味が悪いわね、何か言い返しなさいよ」
「…作戦を立てるわ」
紫はそれだけ言って、人里の住民に気づかれないように消えた。
「…まーだ懲りてないのかしら。やーねほんとおばさんは」
霊夢は諦めて、人里の後処理を始めた。
こんにちは。次また妖夢を召喚すると斬り殺されかねないのでやめときます。
ゆかりんはどんな作戦を立てるんでしょうかなぁ。
ちなみに地震や月の定義は当然作ってます。
東方原作と時系列が合わないのは内緒。一応暗殺教室の方は合わせてるつもりです。